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[1997]
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●猫の足跡-その746●「素人による 食品検査奮闘記・第125回」■「今年年末の定量練習の結果」■
by:
鈴木崩残
2014/12/18(Thu)06:46:59
素人による個人測定・奮闘記☆第125回
●今年の成果と成績●
まず、ここのところの測定の自主練習と、
練習ではなく、自己試験をした結果からです。
●テスト測定・定量の結果●
■ 練 習 測 定 の 結 果 ■(単位はBq/kg)
1/オレンジ色文字で、右端の【 】内に記載のあるものは、
自己定量の「誤差」が「測定所の誤差範囲以上」だったもの。
2/右端に「理論値」と記載のある2品は測定所では未定量のもの。
3/最初の1〜14までは、既に測定所で定量されたものを自己定量したもの。
15〜20までの6品は、測定所に依頼をする前に、あらかじめ自己定量したもの。
検 体 名 自己定量の値 測定所での値
↓ ↓ ↓
1●試料水(黄色) 1.36 1.05
2●粉砕炒り玄米 1.23 1.29
二度目の測定 1.51 1.29
3●炒り玄米 1.38 1.37
>> 二度目の測定 1.65 1.37【20%の誤差】
4●試料水(白) 1.91 2.02
二度目の測定 2.14 2.02
5●合成試料 1.86 2.50「理論値」
6●茶葉 3.30 3.53
二度目の測定 3.78 3.53
三度目の測定 4.09 3.53
7●合成試料 4.65 5.00「理論値」
8●蜂蜜水 5.90 5.57
9●米糠(MB) 6.70 7.74
10●焦がし糠 8.19 8.50
二度目の測定 7.28 8.50
11●CC茶葉 13.0 14.0
(MAX-110)
12●CC茶葉 14.1 14.0
(MAX80・新旧容器)
13●粉砕松葉(荒) 2.02 1.85
14●粉砕松葉(細) 1.38 1.39
↑
ここまでは、主に「旧マリネリ容器」で「旧係数」を使用。
以下は、「新マリネリ容器」と「新係数」を使用。
測定所へ依頼する前に自己定量をしたもの。
↓
>>15●香川県産醤油 0.45 <0.3 【誤 検 出】
16●灰汁 4.6 4.41
>>17●再抽出の灰汁 2.96 1.73 【71%の誤差】
18●合成試料 16.7 14.7
19●もち米(玄米) 3.11 3.60
>>20●玄米 1.12 1.87(ギリギリで引き分け)
上述の20検体のうち、オレンジ色の文字の4つが「不合格」または
「引き分け」と自己判定しました。
それ以外は、測定所の結果に記載された「誤差内」に収まりました。
実際には自己テストの為の測定だけでもこの数倍の回数を行いましたが、
それらのスペクトルグラフなどは省略しました。(一部は当掲示板にあります)
******************
●とにかく、今回の測定で重要だったのは「失敗」の積み重ねでした。
それも、単に失敗するのではなく、
失敗したときに、その原因が推定できるような状態にしておいてから
測定に出すことでした。
たまたま、数値が合って、上手くいったりするのが最も危険です。
最悪の場合の誤差がどれぐらい出るか、で自己検証しないとならないと
自分では思っています。
ですから、今回の測定依頼は、合っているかどうかではなく
「自分の間違い探し」に徹してみました。
*今回の結果を元に、ちょっと遊んでみました。
↓
***************************
●それにしても、自分では定量もせずに(以前にはしていても今はやめていたり)、
また、ご自分の定量を公開もせずに、マニアとして測定器を買い集めたり、
「いじって」いるだけで、他人の測定にケチしかつけられない者、
そういう人を、この一年間に何人か見ましたが、そういう人は、
私みたいな知識のない素人に対しても、
「そもそも、アンタが依頼している測定所自体は信頼性があるのか?」
と言うに違いありません。
私が利用させて頂いている測定所については、答えはYesです。
●というのも、私は、定期的なクロスチェックを欠かさない測定員で、
なおかつ、その結果を公開している測定所や、個人以外は、
まったく信じてませんので。
他の測定所にケチをつけるような測定所の人は、まず自分の測定結果を、
定期的にゲルマでのチェックに出して、その比較結果を公開すべきです。
しかも一度や二度ぽっきりではなく、複数の測定結果を「定期的に」です。
●では、肝心の、その「チェックの元」となるゲルマでの測定では、
どの程度の誤差が出るのかが重要ですから、大手の検査所に尋ねてみました。
その電話回答が以下です。
私からの質問内容の要約としては、
「同一機種のゲルマニウム半導体検出器であっても、
それが異なる測定所で出す誤差は、測定値に対して何%か」
というものと、加えて、
「同じ測定室内に異なる数種の機種のゲルマがあった場合、
この場合には、その異機種の間での誤差はどれぐらいか」
の二点でした。
回答内容は、次の通りです。
「前提となる条件」を、
ISO/IEC 17025の試験所認定を受けた測定器とした場合で、
なおかつ、極端に短い測定時間で切り上げる、などの不備がない場合には、
「同一機種」であれば、
測定所が違っても(測定値の)10%以内の誤差。
「同じ測定所内」であれば、
「異なるゲルマの機種」でも10%以内の誤差。
ISO認定を受けたものであれば、
「測定器それ自体の性能」については前述の精度保証が可能であるが、
ただし測定者の技量や手順の差(詰め方等)によっては10%以上の誤差が出る。
とのことでした。
●市民測定所には、ISOの試験認定を受けた測定器はなくとも、
市民測定所で使用しているゲルマの測定器をテストする際に、
別の測定所で「ISOの認定を受けた機種でクロスチェックする」、
という方法が取られた場合には、
その市民測定所のゲルマは、信頼性が向上することになります。
そのゲルマでチェックされた市民測定所の非ゲルマの測定器もまた
一定の信頼性を帯びることになります。
●ですから、低濃度の検体に対しても、検出下限を、
0.3〜0.5Bq/kgとして測定数値をはじき出してくる市民測定所の中には、
相当の精度を維持しているところもあり、
この奮闘記でも、始めた当初から、ずっとお世話になっている、
「おのみち−測定依頼所−」さんは、そのひとつです。
ですから、私は自分用に作った「テスト用の試料」「標準線源」のほとんどを、
杉原測定員に測定をお願いしました。
また、杉原さんから間接的にゲルマでのチェックに送っていただいて、
他所で測定にかけた検体もいくつかあります。
(おのみち−測定依頼所− には、
ゲルマチェックされた「貸し出し用のクロスチェック用の検体」がありますので、
個人でも、測定所の横の繋がりでも、ぜひ、利用されると良いと思います。)
>・玄米
>・粉砕処理・ローズマリー
>・茶葉
>・粉砕処理・ポテトチップス
>・米ぬか
の5点があります。測定結果などの詳細はこちらです。
↓
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/09/blog-post.html
●ですので、たとえ素人の「おおざっぱ」な定量であっても、
なんとかデタラメにだけはならないようにしたつもりです。
測定所に対する信頼は、「私の主観的な信頼に過ぎない」と、
他人から言われてしまえば、それまでですが、
クロスチェックを公開している測定所に依頼をすることで、
自分個人の測定にも、一定の信頼性、または疑念材料を与えたいと思ったのです。
ゆえに、今回の一連の年末の自己検定試験としての6つの測定も、
杉原測定員に、お願いをしました。
*********
★余談ですが、今回依頼をしました最後の「玄米」は少し緊張しました。
ホワイトフードの玄米や、香川県産の醤油、
あとは前に依頼した、鶏肉や、イチゴジャム、あれらの時には、
ありそうだが、「あるかないか、わからない」という微妙なものだったので、
測定をお願いしたのですが、
今回の、最後の玄米は「絶対にある」と確信している・・・、
だけど、定量がどうかわからない、というものだったからです。
検出は合っているはず、でも、数値が大きくずれるかもしれない、
というドキドキものでした。
結果としては、ミスを少し見直せば、
もっとさらに近似値になりそうなので、ひと安心しました。
●この最後のスペクトルを、もう一度見直したところ、
「ベースラインの取り方」に下図のような初歩的なミスがありました。
↓
面積の範囲を修正しての再計算
↓
*********
なお、今回、練習の為に測定したものは、
0.3Bq/kg以下〜15Bq/kgまでの範囲の濃度のものに限られます。
それ以上の汚染濃度については、
私個人は「食品としては論外の検出濃度」となるので定量はしません。
ただし緊急的に、「土壌測定」が必要となる場合をも想定して、
追試測定を行って、最大250Bq/kgまでの定量が可能にするつもりです。
●定量をするのは「食べられるもの」を探す為です●
私の測定は、そもそも、目的もなく始めた自主測定ではありません。
測定器や機械に関心があるからという好奇心からでも全くありません。
私も連れも、調理をします。
今までにも双方ともに、たくさんの調理を毎日してきました。
外食することは、ごくたまにしかありません。
また、へんてこな健康志向や、食生活は質素でシンプルがいい、
といった思想もありませんので、
「普通に、おいしいもの」を、種類もいろいろと作ってきました。
そうした中で、福島原発事故後は、その多種の食材の調達については、
非常に神経を使いました。
レストランほどではないにしても、家庭料理でも、
作るものには、かなりの種類があります。
(逆にメニューが少ない店の場合には、お店で扱う食材の種類は、
一般家庭よりも少ないかもしれませんね)
そこで、自分たちが使っている食材を測定に出したいと思ったのですが、
この先ずっと、自分が死ぬまでは確実に続く長いスパンで見た場合には、
そのすべてを測定依頼をする金銭的余裕などはありません。
そこで、自分で確認をするために始めたのがこの奮闘記です。
ただし、その目的は「自分の基準」で、「食べられる食材」を確認することです。
私が今年、汚染のある食品を探しまわったのは、
あくまでも「測定の練習をする試料」を集める為に過ぎません。
何も汚染食品探しや、商品のあら探しをしているわけではありません。
●しかし、ここで問題になるのは、
その「自分の基準はいくつか?何ベクレルとするか?」でした。
これがもしも、10Bq/kg以下ならば食べてもいい、と思っていたのであれば、
私は現在利用しているパルシステムを利用していれば、それで良いわけです。
生協のパルシステムの自主検査の下限値は、3Bq/kgですから。
●しかし、チェルノブイリの事故後の民間の研究機関や研究者らの調査の中では、
(これには諸説ありますが)、
毎日、10Bqを食べれば、ほぼ確実に障害が出る、という説を私は信じますし、
特に、子供、幼児に至っては、
一日に、1Bqですら遺伝子の修復時に異常を生ずるという説もあります。
これは以前にも書きましたし、ネット上にもありますが、
原発事故の前の私たちの平均摂取量(Cs-137)を見ると、一日あたり約0.2Bqです。
●しかし、一日に1キロ食べると仮定して、もしも、
0.2Bq/kg以上の食品をすべて撥ねようとすると、
ゲルマニウム半導体検出器によって一品10000円以上もかかります。
そこで市民測定所に依頼するわけですが、多くの市民測定所の検出下限は、
(測定するものと、測定時間にもよりますが、低濃度の検査精度においては、)
高い精度では、0.3から0.4Bq/kg、
中ぐらいの精度では、0.5から0.8Bq/kg、
あるいは、検出下限が、約2から5Bq/kgというところもあります。
●数字だけを見ると、ずいぶんと差があるように思いますが、
実際に自分で測定をしたり、測定依頼をした結果を見ると、
測定というものは、「もともと、難しいもの」なのであり、
どうしても、生じてしまう、不確かさによる誤差、というものがあると知りました。
たとえば、一例として、
単に、ネット上にある資料を見聞するだけではなく、実際に自分で調べてゆくと、
ゲルマニウム半導体検出器ではない機種では、
(最新の開発機種や、輸入機種については私は暗いですが)
検体を、マリネリ容器に入れた、そのままの状態で全く動かさずに、
複数回の測定をした場合の誤差は、
測定値に対して、約10%〜20%ぐらいです。
しかし、汚染が均一ではないような検体を測定前にかき混ぜたりしますと、
他の測定値に対して、約20〜40%もの誤差が出ることもあります。
ゲルマだと、ここの誤差は、「この約半分」になるようです。
(前述したように測定依頼料金は高いです)
●さて、経済的にとても限られる中で、
自分で食べても良いという基準を数値で決めて、
現実問題として、安心できる食材を得るにはどうしたらいいかと考えた時に、
まず、測定依頼をする時に、出来るだけ精度の高い市民測定所にすれば、
平均的には、0.5Bq/kg以上のものは、検出できることになります。
しかし何から何までを測定依頼をするというのではなく、自分でまず測定して、
不明なものを依頼することで、今後の経済的な負担は減ります。
●ただし、やはりここで問題になるのは、各自が持つ「自分の許容範囲」です。
出来るならば「0.5Bq/kg以下」の食品を、自分の安心の基準としたいのですが、
自分でやってみた結果、自分で検出可能なのは、
1Bq/kg台〜2Bq/kg未満とわかりました。
ただしこれは「検出」という意味なので、
実際のところは、定量しないと汚染の濃度の推測が出来ません。
なぜならば、私の方針は、「汚染が低ければ食べる」ことですから、
きちんと定量した上で、それが0.5なのか、もっと低いのか、
0.5から1Bq/kg近くまである可能性があるのか?
そこを細かく検討するには、ただグラフを見ているだけではダメなのです。
検体の状態、密度など、つめ方によってグラフの面積は変わりますから
スペクトルを目視で比較しているだけでは、私の目的には役に立ちません。
●そこで、この奮闘記で、素人の私でも出来そうな定量法としてやってきたことは、
以下の参考資料にあるような方法です。
↓
http://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/fukyu/mirai/2012/1_13.html
■この方法では、セシウム137の山の右半分の面積を使っていますが、
確かに、この方法のように「左の半分の山を切り落とす」のも、
シンプルかつ正確だと思いますが、
私個人は、波形全体の面積のディテールまで、拾い上げることにしました。
●こうした方法を自分なりに工夫することで、
どうにか、「汚染は微量あるかもしれないが、これは食べることにする」
というものを、自分で決められるようになりつつあります。
仮に0.3Bq/kg程度ありそうであっても、
「食べる量」がとても少ないものなどは、
摂取量として見れば、原発事故以前と変わらない濃度のものもあります。
たとえば、七味唐辛子やその他、微量しか使わない種類の香辛料などです。
一方で、
「水、牛乳、米、小麦粉、醤油、ダシ汁、味噌、肉類、野菜、果実類」
など関しては、
摂取量が、1年間で、何十キロにもなりますので、
食べる重量が多い順から、自分で測定したり、測定依頼をしました。
野菜、果物類は、まだ調べていないものも多いので、
これから自分でも測定して、定量までしてみます。
■なお、私が使っている無料ソフトは、下記からダウンロード出来ます。
↓
●Mumyouan版 Theremino (オリジナルの最新バージョンではありません)●
http://www.ht-net21.ne.jp/~alacarte/Download/
ここにある「Test Version」の「 Theremino_MCA20141212B.exe 」
12/17にアップのアプリケーションが現在私が使用しているものです。
★こんな感じで、こじんまりと「おおざっぱ」に測定ごっこをしております。
↓
☆鉛遮蔽は、5cm厚 (部分的に厚さ4.5cmの部位があります)
☆シンチレーターは、1インチ・アルマジロ (アナログ出力タイプ)
こちらにあります。(Type-3です)
↓
http://www.superoceanlight.com/
ただし、遮蔽容器内部の温度・湿度は全く管理しておらず、
室温の温度環境は、かなり、めちゃくちゃで、
最低温度は、室温10度ぐらいから、最高温度は30度までの間で使用しましたが、
今のところ、まだ問題は感じません。
●その他のメモ●
今のところ、(コンプトン散乱による、嵩上げや、埋没)を補正する、
「スピルオーバー修正」なるもののお世話にならずに、
なんとか定量できているようです。
やってみますと、「食品」に限っては、
50、75、100、125、150、200Bq/kg、
と細かく区切って、やさしおの濃度を調整したカリウムの水溶液があると、
チェック用のBGとして、かなり便利だと分かりましたので、
それぞれの濃度で、今よりもっとフラットな24時間のBGを取ることにしました。
このカリウムBGは、定量に直接に使うことは無理がありますが、
ピークや山の誤認を、多少は避けることは出来ます。
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