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●猫の足跡-その805「★おおざっぱ測定 日記・第184回」【個人測定を始めた理由】
by:
鈴木崩残
2015/10/30(Fri)09:09:25
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第184回
私が低予算測定を試みた理由は、
●たったの一言です。これ以外の理由はありません。
「お金がない」
ならば、本業以外にバイトをして、そのお金を貯めればいい、
というのは正論です。
しかし、毎月の生活費すらぎりぎりで、少しずつ貯めたとしても、
それでは間に合わない、という現実がありました。
測定器は、主要なものを一気に揃えないとならず、
ある種のオーディオや、日曜大工の道具のように、
何かを少しずつ足せばいいのではありません。
測定依頼を続けるランニングコストと
技術開発の将来を待っているまでの制限時間
市民測定所で使用している測定器は、ピンキリですが、
中古でも数十万、新品では数百万の測定器です。
それを「個人使用目的」で買う人は ほとんどいません。
レストランのオーナーなどは別です。
となれば、私たち庶民は、
測定依頼のランニングコストを考えることになります。
測定は依頼した方がいいとなるのは、当たり前です。
今でも私はお金さえあればゲルマやそれらに近接した結果を出す測定所に、
ずっと依頼していたい、と思います。
●ぎりぎりに抑えて、送料、雑費も含めて、
一点3000の測定依頼をしてくれる所を探すのは2013年当時は難しかったです。
また単に安ければ良いのではなく求める精度も依頼者個々人で違います。
計算したところ3000円で年間20品の依頼をして、3年で18万円。
自分は、どうしたいのか?と私は考えました。
どうしたいというそんな趣味の問題ではなく、ごく限られたお金の中で、
汚染食品から自衛するにはどうするかです。
●一般家庭であれば、警戒したい食品の優先順位は、
「食べる量が多いものから」になります。
すると、そういう食品は、
年間に20種類あるかないかぐらだろうと試算しました。
それを1〜2Bq/kg程度は確実に検出できる測定所に出すと
3年は18万円で収まります。
しかし測定精度が上がったり、測定器が安くなるまでは、
おそらくは事故から7年ほどかかると、大雑把に予想しました。
素人測定をはじめるにあたって、まず私が計算したことは、
費用が単価が幾らの測定依頼を、年間に何品出して、
それで何年続けると、幾らになるのかでした。
生活も厳しいので、もしも今知っている最低限の設備を揃えるためには、
一度に出せる予算は、20万円と少しぐらいしかありませんでした。
ローンを組むことは、うちの家風としてしない主義です。
当時、まだ今ほどには高騰していなかった、鉛ブロック10個と、
アルマジロ−3と中古PCやアクリルケースなどを買ったら、
予算の約2/3が吹っ飛びました。備品や雑費を入れると20万程度。
これで数年だけでも、せめて、2Bq/kg以上だけでも避けて、
その年数を凌ぐことは出来るかどうかを、やってみました。
*********
●2年ほどやってみて、目標とする検出限界を2Bq/kgとするならば、
急場を凌げる可能性は高い、と結論しました。
2Bq/kg未満の「定量」となると、
1インチと今の設備では、正確性は、濃度の低下に比例して落ちてゆきます。
少数桁も、ある程度正確に、検出、定量するには、最低でも、
アルマジロを現在の3倍近い価格の「タイプ4」にしないとならないかもしれません。
また、ソフトをどう高性能にしても、
「1インチ」のシンチレーターの出してくる結果を補助するにも限界があります。
たとえば、専門的な補正機能のついたソフトだけで、
60万とか100万もするものすらありました。
●そこで、私の課題は、まず、極度に限られたこの設備の中で、
幾つの濃度までは「検出だけ」はできて、
幾つから、あるなしの検出すらも不可能か、という点でした。
大久さんの創られたシンチレーターは素晴らしいものでしたが、
それ以外は定量をするには、しょぼしょぼの環境でした。
しかし、やってみて、精度の良い測定所の数値と自分の数値を比べると、
1Bq/kg以上を不検出としたのは、今までにほとんどなかったです。
ただし1Bq/kg台を、半分ぐらいの濃度と間違うことは数回ありました。
また逆に0.5しかないのを1Bq/kg以上と2倍間違うことも、
「たまに」ですがありました。
3回ほど繰り返して、
やっと0.5Bq/kgを捉えるとかの厳しい測定もありました。
これもそれほど、件数は多くはありません。
*********
●さて、これで、最初のころの自分の検出目標の濃度は達成したので、
「もはや、ここまでが、検出と定量の限界」とするか、ですが、
ここで限界を見切っても良いだろうと思います。
あとは、初期投資を取り戻すには、今のこの検出精度で、
あと60検体〜100検体ほど、自分の家で測定すれば良いことになります。
●これから、あと1年か2年以内に、
とても性能が良く安い測定器が販売される可能性、
ならびに測定所の検出限界が極端に下がることが(残念ながら)ないのであれば、
今の検出限界でも、あと2年ぐらいは凌げることになります。
しかしそれでも、たまに、ゲルマチェックをもしてくれる測定所に
依頼をしながらとなります。
お金のある者は正規の標準線源を買えば良い。
お金のない者は自分で集めれば良い。
●自分の、このようなやり方でいいのか悪いのかを、
唯一、チェックできるのは「信頼性のある定量された試料のみ」でした。
したがって、定期的にゲルマチェックしていて、
かつ低濃度検体の場合の検出下限が少数桁で、
かつ費用負担が軽減できる所は物凄く限られました。
もしも「おのみち測定依頼所」がなかったら、
自分用の試料を、これほどの種類と数を揃えることば不可能でした。
私は、自分の置かれた経済状況の制限の中で、
最低限、自分のしたいことすら、何ひとつも出来なかったと思います。
●そもそも、
たとえ、性能の良い既成品の測定器や、素晴らしいソフトがあったとしても、
それでも、この「テスト用の試料」は、必要不可欠となったからです。
>これがないと、たとえ、自作であれ、既製品の出来の良い測定器であれ、
>いちいち自分でゲルマに出さないと、測定結果を自己保証できません。
その点で、かなりの測定精度で結果を出してくれる、
おのみち測定依頼所に、本当に頼りきる形となりました。
本来ならば、非常に性能の良い測定器を持っていてさえも、
必要不可欠となるこの「ゲルマによるクロスチェック」の費用を、
少し浮かせることが出来たのですから、本当にお世話になりっぱなしです。
しかし、もしも、そういう所がなかったら、全く手も足も出なかったのが、
実際に、測定所と比較した場合に、安定的な検出と定量が現実に出来ている点では、
おかげさまで、指ぐらいは出せたようです。
何よりも、何度も繰り返したテスト測定と、
濃度が未知の現物の測定を自分で繰り返した、
その定量値の近似という結果が、それを裏づけしました。
(測定所のレポートに書かれた誤差範囲を出たものだけが、
そのつど課題となりましたが、最近は非常に少なくなりました。)
*********
●しかし、あまり食材を多く使わない家庭や、一人暮らしで、
私の家ほどには、食材や、調味料その他の種類を使わないのであれば、
どうしても知りたい、というものは、「測定依頼」をしたり、
また「みんなのデータサイト」を閲覧すると良いです。
↓
http://www.minnanods.net/
●どういう種類の原料や、作物が、濃度が高くなりやすいか、
どの地域のは避けたいか、を決めれば、
何も私のように、こんな貧乏測定をしなくても、
測定依頼と、ネット上の調査で、なんとか回避もできると思います。
●ひとつの、あくまでも「平均的統計」という意味ですが、
よく言われるように、
福島事故前の日本人の平均的な一日のセシウム137の摂取量が0.2だったとすれば、
>0.2Bq/日 以下は、「個人や国家」が騒いでも、どうにもならない
>世界規模の汚染濃度であるという意味で、
>この数値で、開き直ることは、私は全く正しいと思います。
今後問題なのは、ストロンチウムその他となるでしょう。
それは、行政機関は、やっていても、
現時点では、市民測定所ではごく一部でしかしていません。
*********
●いずれにしても、現状の自分の測定のこれまでの結果では、
検証対象は、3Bq/kg以下と定量された試料を、やたらに多く揃えまして、
それで練習を繰り返した結果が以下のとおりです。
******************
★2Bq/kgは食わないで済む。これだけでも御の字でした。
★1.5Bq/kg以上も、食わずに済みます。
★1.0Bq/kg台の前半は、検出はするが、低く定量する可能性もあります。
★よって自分が「検出」と結論して、少数桁のBq/kg台に定量したものは、
量が少なければ食うことにしました。
仮に本当は1Bq/kgだったとしても、100gなら0.1Bq/kg。
主食にしたり、大量摂取しなければ良いからです。
★0.6Bq/kg以下、これまで掲載したように、
最近のやり方では、検出できなくはないし、定量値も近いことも多いです。
ただし厳しく自己評価すれば、このあたりの濃度はかなり難しいです。
★よって、不安のある、わからないものは、測定所に出して解決します。
以上で万々歳です。
******************
■何しろ、日本では流通する前の測定検査では、行政機関ですら、
良い機械を持っていても、数をこなすために測定時間を短くしており、
「25」・「10」・「5」Bq/kgなどざらにあり、
良心的な生産者や販売業者の自主測定ですらも、
ホワイトフード他、ほんの僅か一握りの数社を除いては、
0.5から1Bq/kgを保持できているところはなく、
生協などでも、3Bq/kgあたりです。
これに比べれば、
1インチ角のシンチレータで、1.5〜2Bq/kgを撥ねられるというのは、
たったの約25万円前後の設備にしては、十分であると言えます。
*********
●また、測定所の連携というのは、人格的に問題がなく、
勝ち負けにこだわっているような測定所ではないところが連帯すれば、
いつかは「みんなの解析ソフト」みたいなものすら出来る希望もあると私は思います。
現在全国にある市民測定所が、今現在の測定精度のままの、そのデータを持ち寄れば、
検体の物質的性質や、比重の差や、含まれる天然(または人工)核種、
その他の測定にかかわる、いろいろな要因が、
行政や、専門的な論文の記述とはまた別の形で、
測定値にどう影響するかを、測定所間で連帯して「シェア」すれば、
かなり精度の良い汎用性のある「みんなの解析ソフト」が出来るのではないかと、
このド素人は考えています。
現在と同じ検出器や、遮蔽の精度内であっても、
誤認、誤計算をした可能性があれば、
まさに「その失敗やミスのデータの積み重ね」こそが、
その修正プログラムを作る基になるからです。
というのも、私のような素人ではなくて、
ちゃんとした「研究者」「開発者」であればあるほど、
間違いは多いほどいいからです。 間違いは、ひとつも無駄にならず、
それがあるから修正や改造すると良いポイントが絞り込めるのですから。
もっとも、そうは言っても、「CODE-FUKUSHIMA」という、
「第49回アイソトープ・放射線研究発表会で性能が証明されたソフト」なるものは、
そういうことを既に出来るようですが、高すぎます。
●私は食品測定など、本質的には関心はなく、かかわりたくもないのですが、
冒頭に書いたように、私個人の極度の低予算においては、
これしか、方法はありませんでした。
私よりもお金に余裕のある人は、自分の目的に応じて、
必要とする性能の測定器のパーツやソフトを買えばいいだけです。
■しかし、大原則として、
私たちのような、ただの一般市民が、海外などではなく、
この無謀な政策を推し進める「この日本で」、
このような、食の汚染に不安を抱える事態にならないためには、
そもそも販売元や生産者が、
出荷前の段階で全国の測定所に出すのが当然です。
なぜ消費者が、測定依頼費用を負担しなければならなのか?
その理由は、そこに厳しい検出下限の法律がない事だけです。
しかし、法的効力がないならば、消費者が騒いで、不買で抵抗すれば良いし、
それは汚染地帯の正しい形での復興の為にもなると私は思っています。
もっとも、日本政府は、全くその方向へは進んでいませんが。
***************************
【冬になり、室内でストーブを出す時期の、少し前がこの時期です。
本格的な冬の前に、この秋用のBGを図りました。】
いろいろやってみて、私の測定時間は最長でも10時間程度なので、
30時間から36時間で、BGの測定は十分でした。
↓
BGは毎回、わずかにですが形が違うのが楽しいです。
今回の場合には、直前まで使っていたBGと比較して少しだけ、
Cs−137の領域に、前回よりも下がっている部分があります。
うっかりミスで、まかり間違って、
これを先日あたりまで測定した検体のデータにBGとして使用しないようにします。
検体のスペクトルグラフも全体に下がっているはずですが、いちおう、
数種類の低濃度の検体(0.6〜1.4の数種類)を測定してみて確認してみます。
小話・「批判精神」
*********
部長
「君は、間違った定量について測定所批判をしておるが、
いろいろと詳しそうじゃないか。
ではひとつ当社のソフトを作れるかね?」
男
「定量というのは、いろいろと難しいですから、どうかと」
部長
「でも君は批判は出来るんだよね?」
男
「はい、それほど大した機能ではないものを、
日本の市民測定所は使っていたり、間違った使い方をしていますので、
その程度のものであれば、ちょっと勉強さえすれば、
このボクにも出来ないことはないです」
部長
「ならば、その程度 で良いので作ってくれたまえ」
男
「いえ、あのその、ですから、
正しい定量というのは、困難であり、市民測定所は、
高性能のゲルマでチェックをしていないかぎりは信頼性がありません。
あんなところに日本の市民たちが測定依頼してたら、
びょーきに、なっちゃうんじゃないでしょうか?
いやいや、ホント、危険で見てられんですよ」
部長
「ほーう、ならば君の作ったソフトとマニュアルに沿って
当社のこの検出器を使った場合に、
ユーザーに性能を保障できるものは、作れないというわけか?」
男
「いえ、あの、その、あの、その、
ですから、適当なものなら作れないことはないですが、
本格的に 作るには、いろいろとありまして」
部長
「では、君が言う、その本格的なソフトやらを
3ヶ月以内に作ってくれたまえ」
男
「出来ません」
部長
「なぜかね?」
男
「私は、いいかげんな測定をしている所の批判は、大大大好きですが、
本格的なソフトを自分の手で自作して、
その精度・性能を、たったの3ヶ月で証明することは出来ませんから。
なので、本格的なソフトではなく、市民測定所並みのものしか出来ません。
あんなのなら、出来ますよ」
部長
「では、その君が批判する、
市民測定所並みの「低性能のソフト」を、
ぜひ、来月の末までに作ってくれたまえ」
男
「できません。
↓
(したくありません+する気はありません=関心ありません、
批判以外は・・・・)」
部長
「君は 首だ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
企業や開発機関では、こういのを無能な社員と言う。
一方、私は、無知+無能だが、
自分に無理のない目的である、まさに低精度の、
おおざっぱ測定 を出来たかもしれないレベルの、ド素人のままである。
_____________________________
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