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●猫の足跡-その777●「おおざっぱ測定 日記・第155回」■鶏肉の測定■
by:
鈴木崩残
2015/03/27(Fri)18:36:39
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第155回
鶏肉の測定
鶏肉は、うちでも使うせいか、これで3度目だと思います。
一回目は自主測定して、検出外で、確認のために測定所に出して、
不検出でしたので、以来、そのお店からずっと買っています。
二度目は、別のお店のを個人測定して、やや怪しかったので、
そのお店からは買っていません。
今回で三度目になります。
今回は、うちの著作物の読者の方からの依頼でした。
といっても、この方は、すでに、市民測定所にも何度も依頼している方で、
ご自分で農作物を試験的に作っていますので特別です。
あくまでも個人測定なので、
普通は、誰からの依頼も私は、お受け出来ません。
技術や知識では、測定所にはかないませんので、あくまでも参考ですが、
ただし、それほどデタラメな結果は、出さないつもりです。
●ブツ切りにして、レンジにかけるところまでは、
依頼者の方にしていただいたので、
クール便でなく、普通便で送って頂きました。
まず処理からです。
■測定結果です。
↓
まったく何もいませんでした。「なんもナイト」です。
「食べて、いーの、いーの」の、ブライアンイーノです。
この1回目の測定では、「無理やり定量」する事すらも不可能なほどに、
山らしきものが全く何もありませんでした。
カリウム40のみ、108.4Bq/kgとなりました。
これまでの測定の経験から、間違ってはいないと思います。
■念のためにマリネリ容器を90度向きをかえて、2度目の測定をしてみました。
↓
スペクトルの形から判断して、Cs−137に特有のものに見えず、
ほとんどないか、あったとしてもこの図中の数値以下であろうと思いました。
■とどめに3度目の測定です。
以前にも述べましたように、私個人の測定に限っては、
「6回に一度は、誤測定があり得る」という可能性から、
ロシアンルーレット的な確率で考えるならば、
3度の測定をして、たとえば、
1 2 3
検出 不検出 不検出 ならば不検出
1 2 3
検出 検出 不検出 ならば検出、 とするのが妥当と考えています。
というのも、「6回に一度の誤測定の可能性がある」と仮定すると、
2度の測定だけで、
検出 vs 不検出 となった場合には勝負がつかないからです。
結果です。
↓
●決め手となったのは、
一番目と、3番目のスペクトルの「609」と、
特に「1120keV」のビスマス214です。
この影響でCs−137のROI範囲に山が出来たもようです。
↓
測定依頼をして、Cs−137はなくて、Bi−214がある、という事を
勉強のために確認するかもしれません。
*********
さて、この季節ですと、加熱されていても、
あと一回ぐらい測定するのが限界なので、
「苛性ソーダを重量の4%」加えて、同時間、測定をしてみて、
スペクトルが変わるか見てみましたが、特に変化は見えませんでした。
なお苛性ソーダだけ「単品」の測定は、まだしていません。
以前は、生のひき肉に6%入れたら、1ヶ月しても腐敗しませんでしたが、
今回はいったんレンジでチンして、ミンチにしたものに混ぜました。
そのために、生肉に直接に苛性ソーダ湯を入れて「よく混ざっていた前回」とは、
防腐できる日数が変わるかもしれませんが。
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