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●猫の足跡-その802「★おおざっぱ測定 日記・第180回」■苔から作った液体試料■
by:
鈴木崩残
2015/10/24(Sat)11:38:44
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第180回
苔を採取して液体の試料を作りました
これは、前からやろうと思っていました。
昨年は、元が約60Bq/kgの木灰から、
同じ方法で、4Bq/kgほどの灰汁を作りましたが、
苔は一番セシウムが濃縮されている検体のひとつなので、
これを煮込んで、濾してみました。
今回は、比重が重くならないように塩は入れずに、防腐のために、
水の重量1800gに対して、80gの「苛性ソーダ」のみを加えました。
●いったん出来上がった現液を測定にかけたところ、ピークはあるのですが、
濃度が低すぎると判断して、1時間の時点で中断して、
その原液を約3倍に濃縮しました。
■左写真が測定前、右が測定から9時間経過したものです。
特筆すべきことは、沈殿物と、半透明の液体に分離せずに、
ほぼ全体がコーヒーのような色に、均一になっていることです。
今までに、いろいろな液体試料を作りましたが、おうおうにして、
5時間ほどすると、少量の沈殿物が容器の下に溜まることが多かったです。
液体中で沈殿が起きるとジオメトリーが微妙に変わるのでよろしくありません。
今回、それがないのは、事前に、よく濾したせいだと思います。
私の測定の結果です。
●思ったよりも微量だったのは、やはり抽出は難しいということです。
「酸」などを投入する方法もあるので、以前に試しにやったところ、
それでも抽出効率がいいとは言えない結果になりました。
なお、この液体は、元は1800mlを600mlに濃縮しました。
濃縮しても、この低濃度でした。
*********
●そこで元の「苔」そのものを測定しましたが、
この濃度のスケールを定量用のスケールや係数をまだ作っていないために、
はっきりとは、わかりません。
↓
●コケから作った液体は、測定所に出す1リットルには量が足りなかったので、
再び、苔を煮詰めて抽出して、これを測定所に出します。
↓
事前の個人測定では
>>Cs-137=0.57
>>K-40=7.48
おのみち測定依頼所さんからの結果です。
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:1.07±0.460Bq/kg
セシウム134:不検出(<0.2Bq/kg)
カリウム40:不検出(<2.9Bq/kg)
【この苔水の測定結果に関する詳細と
杉原さんの所見はこちらにあります】
↓
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2015/12/2015_4.html
●今回の私の測定値は、測定所の誤差範囲をわずかに出てしまいました。
いつものように、BGの線を無視して、ベースライン位置から定量したのですが、
それでも「過小定量」になっています。
これは、ベースラインのとりかたや、係数の問題ではなく、
「検出効率そのもの」が、低かったようです。
この試料は、測定所に出す前に、一度しか測定しなかったので、
検体が戻ってきたら、再測定にかけてみます。
うちにある、測定所で定量された別の、1Bq/kgの液体は、
きっちりと1Bq/kgになるので、この液体も詰めてやってみます。
なお、Be−7はありませんでした。
*********
●つづいて、元の「苔それ自体」の結果が測定所で出ました。
事前の個人定量では、
>Cs-137=227Bq/kg
>Cs-134=56.3Bq/kg でした。(K-40は今回は定量せず)
解析精度3σ(精度99.7%)
セシウム137:207±42.6Bq/kg
セシウム134:50.4±10.7Bq/kg
カリウム40:163±38.9Bq/kg
天然核種のウラン系(「鉛214」「ビスマス214」)を微量、
トリウム系(「鉛212」「アクチニウム228」「タリウム208」)を微量、
人工核種「セシウム137」「セシウム134」を検出と判断しました。
福島第一原子力発電所の事故による影響であれば、
セシウム137:セシウム134の比率は、2015年10月現在では、1:0.240」です。
今回の結果から、放射性セシウムの比率を求めますと、
セシウム137:セシウム134=207:50.4=1:0.24347826...
となりますので、ほぼ一致します。
したがって、福島第一原子力発電所の事故による影響であると推測されます。
測定をありがとうございました。
やはり、この「苔と土壌」について言えば、
福島原発からの影響がはっきりと出たようです。
自分の測定結果のセシウム比も同じような感じでした。
ちなみに、今回は、
ありあわせの32Bq/kg(646g)の線源から出した係数で、
200Bq/kgあたりを定量してしまいましたが、ひどい誤差はなかったようです。
ただし、うちの近くの生活圏には、これより濃度の大きい物質はありませんので、
この濃度の定量用の換算係数を使うことは、もうほとんどないと思います。
*********
知ることの出来た
北海道の生産者の方の気持ち
●北海道といえども広いですから、ある地域での話です。
以下、メールのやりとりの概要のみとなりますが、紹介いたします。
私の知人の親族が、北海道でジャガイモを作っており、
その知人のところに毎年沢山送られてくるので、
その知人は、今回、初めて測定所に依頼したとのことでした。
今は、その結果待ちです。
私はその話を聞いて、北海道のジャガイモは、まず出ないと思い、
知人に、「もしも、余るあるならば分けてください」、
ということを伝えました。むろん、私が食べるためです。
しかし、食べるのであれば、どれぐらい低いか、不検出かということも
せっかく測定器があるので、調べたいと思いました。
それは、送られてくるジャガイモを私が勝手に測定するなり
測定所に出せばいいだけですから。
●しかし、そこで私は、せっかくですから、
その「畑の土壌」が手に入ればと思ったので、知人に頼んでみました。
北海道であれば、土壌も福島事故の影響は、相当に低いので、
その低さ、安心を担保できると思ったからです。
むろん、地域を特定して公開するつもりは、はなからありませんし、
土壌からは全国どこでも少量は出て当たり前ですから、問題はないと思っていました。
しかし、私の伝え方が悪かったのか、
知人の親族への伝え方が悪かったのか、その両方かもしれませんが、
次のような返事が、生産者からは来たとのことでした。
↓
鈴木崩残 様
土壌の件ですが、残念ながら、断られました。
ご期待に添えれず、非常に残念な結果となりました。
すみません。
断られた理由は、簡単に言いますと
「風評被害が怖いから、止めてくれ」
「もしも放射能が出たら、村中の死活問題になる大きな問題なんだ」という事でした。
この方は、私の身内であり、電話で一、二度話したぐらいの面識しかなく、
そういった私への信頼面の影響もあるのかもしれませんが、
放射能の事となると、
こういった感じになる人は多いと私は思っております。
中略
今回、私はすごく複雑な気持ちになりながら、相手の話を聞いていました。
私からの説明は、以前の私のように、
難しい放射能の話をずらずら並べる知識自慢や、強迫をするわけでもなく、
「知り合いが、個人で測定をしておりまして、
そこで、取れたジャガイモと土壌を同時に測定できる事は中々ない、
是非貴重なこの機会を生かす事はできないだろうか?
という話になりまして、出来れば測定に、
ご協力していただけないかと思いお電話したのですが。」
と言った感じでした。
その時の私は言いたい事をすっきりと言えたと感じており、
そんなに無理強いを強要する印象の悪い感じではなかったと思っております。
しかし、親類の話の流れからすると、おそらく、
「村や国で全員がそれをやるとならなければ、放射能の事は知りたくない、
迷惑だから、もうその話は聞きたくない。」
という印象を私は受けました。
また、「それは、私一人では決めれない、だからもう止めてほしい」
という雰囲気から、その親類が置かれている立場もあるのだろうと思いました。
そして、そこで農業が出来なくなるという相手の訴えに対して、
私は、それ以上、お願いする事が出来ませんでした。
どう言えばよいのか、全く解らない。思考が停止してしまったのです。
中略
「生産者として、それは責任を全うできてはいない保身だ」
と思うこの自分、
とは言え、この人が心配するような風評被害が広がり、
農業を出来なくなるという訴えに、そういった心配をする気持ちもわかるし、
私はそうなったら責任を取れない、
と思う自分。
そういった、真逆の思いが均衡していたのだと思います。
それは、これ以上説明しても無理だろうという私の諦めの地点でもありました。
また、土壌汚染に対する私の危機感の大きさも影響をしていると思うのですが、
私は、とても残念な気持ちでありました。
中略
放射能が入っているかもしれない食物を、保身から知らぬふりして作り続ける人達。
しかし、話を聞き、それが保身でしかないと私は思ったのだけど、
その家族、子供たち、それらが路頭に迷うかもしれない結果をもたらす可能性を、
相手が心配している事を思うと、私はお願いすることが出来なかった。
中略
しかし、一方で私は、その親類に迎合して、自分も保身に走ることにはならず、
ただ、自分がそこで感じる孤独感を、自分の中に感じ続けていました。
その孤独感。
自分が言いたいのに言えなかった事は何なのか?
それは、その相手と私が違う立場、違う人間であるという事を感じたという事。
そして、違う価値観を持っているという事。
そして、その孤独感を感じれば感じるほど、
私は、本当に自分がしたい事、それが解って来たのです。
そして、人とのコミュニケーションによって、
その人との境を感じて、それがもたらす、孤独感、
そこから、ほとんど逃げることをしなければ、
私には、私のやりたい事が解りやすくなるのでした。
私のやりたい事、本当の気持ちは、
私は、原発に対して反対している。
放射能をまき散らして、平気な顔をしている人間たちにむかついている。
汚染された食料が危険だという情報を知ってしまっている。
そして、自分をそんな事の犠牲にしたくない。
この先の、私の人生と健康を、
放射能汚染によって絶対に台無しにされたくない。
そうではない人、
本当に危険だという情報を知らない人、
別に知りたいとも思っていない人、
知ってもピンとこない人、
様々な利害関係が深く絡み合った状況で、
知っても知らない振りをする生き方を選ぶ人。
そういう人に私はかける言葉が、今のところ見つからない。
どう接すればいいのか、今のところ私には解らない。
絶対的に「あんた、間違っているよ」と私は言えない。
それは、私が現実の中で私自身の意志を貫いて来た経験が無いから
解らないのかもしれない。
でも、その私の道は、私が自分で選んだ道であり、ここを譲る事はしたくないし、
その道は、人に勧める為に作るのではなく、自分の為に自分が作る道。
私は、こういった放射能汚染、
そのなかでも、私に一番身近な食の汚染で自分が感じ続けている事を、
直視し続けて現実の行動で貫く事をしてこなかった。
解っていたが、いい加減だった。
そう、私が感じている事に気が付かない振りをして逃げていた。
また、今までは余裕がなく、
産地を見る以上の深入りをする時間はない、と思ってきたのですが、
それは、自分からの逃げであり、
今はそれを変えるべき時期にやってきたのです。
そして、それに気が付くだけでなく、「やれる、現実でやれる」
そう力強く思いました。
中略
汚染されていない食料を調べる、購入する。
人前でも、自分が「放射脳」であることを、卑下せず自慢せず、
自分を感じたままに示す。
それによって受ける、他人からの様々な目線。
疎遠になってしまうかもしれない友人、知人。
それら、先に待ち構える状況は、とても困難に思えます。
めんどうで、苦しい道であろうと思います。
でも、自分がやりたい事をやりたい。
そして、私は現実社会で自分を貫くという生き方の厳しさの前に今立っている。
私は、そこに立つことが出来て、そこを進むことを決めた。
そうではなかった自分が、もう嫌になったからだ。
そして、私は、原発事故に屈したくない。
この事で、自分を明け渡すことをしたくない。
それが解りました。
それで、現在ジャガイモの生産者の声を聞き、
私は、手放しで人様に
「これ、食べてください」と素直に言える気持ちではありません。
「こういった気持ちで作られた物を、あまり食べたくないな」
「でも、ジャガイモを捨てるのはもったいなすぎる」
そういった、気持ちが交差している状況です。
ただ、こういった事情を知ってでも
「別に、いいですよ」と崩残さんがおっしゃるのならば、
私は、これを送っても良いと思っております。
お手数ですが、ご判断をお聞かせください。
また、測定結果ですが、**日には解る予定になっております。
崩残さんがおっしゃるとおり、検出限界値は確かに高かったです。
私も、今までの検出結果を見てそう思いました。
崩残さんが、お勧めされている、
「おのみち測定所」へも今後、依頼をしてみようと思っております。
まだ、詳しくは見てないのですが、
検出限界値も非常に低くまで測られているし、
測定室の環境整備や、文体から、
取り組む姿勢が大変真剣な方だろうなという印象を受け、
依頼してみようと思った次第です。
土壌測定が出来なかった件、申し訳ありませんでした。
お役に立てればと思ったのですが残念でした。
*********
というメールだったのですが、私の伝え方にも問題があったと思います。
■以下は、私からの知人への返信です。
↓
土壌の件、わざわざ、ありがとうごさいました。
私の伝え方が少し悪かったようでしたので、整理してみます。
実は、私は危険を確認したいのではなく、
「安全」を確認するために、土壌を得たいと思いました。
北海道には知り合いがいませんので。
(以前に面識のある方が3名いたのですが、今は連絡もありませんので)
まず前提として、
北海道は、今では貴重な、非汚染地帯(正しくは低汚染地帯)です。
危機感を持つ多くの人たちが、北海道産と聞くだけで
進んで買っているという事実を、北海道の人は知らないのかもしれません。
もはや、四国、九州と並んで、
「安心ブランド地帯」ともいえるものなのです。
汚染地図からいって、北海道産ならまず、ほとんどの作物が大丈夫だろうという、
逆の意味での「風評(高い評価)」があります。
ですから、私は、安心できるだろうと思い、
ジャガイモは、ほぼ間違いなく不検出(0.5Bq/kg以下)で
土壌も、福島の事故前ぐらいの低さ(たぶん10Bq/kgもない)
だろうと予測しています。
つまり、北海道産ならば、汚染がほとんどないこと、安心できるということ、
それを、自分で確認したかったのです。
それが私の測定の目的、土壌を欲した理由でした。
それと、言い忘れましたのは、結果については、
地域を公開するつもりは全くありません。
出なくても出ても、単に「北海道産」と言うに留めるつもりでした。
畑の肥料に、汚染地帯のもの(それもかなり酷い汚染のもの)を
使っていないかぎりは、まず出ないと思いますが。
そういう意味で、今回の北海道の生産者の方の反応は、少し意外だったことと、
改めて、生産者の不安の声を聞けたのはある意味でありがたかったです。
私が知らないだけで、生産者はどこであっても、
汚染の話題には、ナーバスになり、死活問題として重くのしかかるものだ、
ということを、改めて認識しました。
日本の本州よりも、圧倒的に消費者の安心を得る上で、有利なはずの北海道ですら
神経をとがらせている(危機感ではなく、風評という不安に)のは意外でした。
つまりこの言葉ですね。
↓
>>「風評被害が怖いから、止めてくれ」
>>「もしも放射能が出たら、村中の死活問題になる大きな問題なんだ
出るとか、出ないというこの言葉自体、
やはり普通に正しい知識が、まだ浸透していないことを実感します。
出ない土地は、世界中「ほとんど ない」のですから。
ただし、その中でも北海道、九州、四国、
西では、紀伊半島や、能登半島を越えたあたりから西は、非常に低く、
それは、福島の影響がほとんどない、
というのが、大雑把な現状です。
唯一懸念されるのは、そうした土地は安心できる地域でも、
畑の肥料や、家畜の飼料が、仕入れた人が知っていても、知らなくても、
汚染地帯からものだった場合です。
>>放射能の事となると、こういった感じになる人は多いと私は思っております。
食べる側ではなく、生産者であれば、無理もないとは思いますが、
汚染の少ない地帯にいる人たちが、
自分たちの「有利性」を知らないのは、とても残念に思いました。
そちらへの私の説明不足も、あったと思います。
安全であることをほぼ推定しての測定であることと、
北海道という以外、地域は公表はしないことが前提で、
「北海道はやっぱり安全でした」という結末を、
私は98%、予想していました。
なので、私からの前提の説明が悪かったと思います。
>>おそらく村や国で全員がそれをやるとならなければ、
つまり、村の中で、自分の畑や、自分の商品だけを、測定をすると、
他の農家からは、白い目で見られるにだけに留まらず、
その村や地域全体の死活問題にもなる場合があるわけですね。
実態が自らの死活問題に関係してくる、という問題に対して、
先見的な期待をせずに、事実を知ろうとするのは、勇気のいることだと思います。
しかし、生産者と消費者は「お互いに支え合っている」のですから、
心配する消費者の声も聞き届けてほしいものです。
放射性物質と同じく、味や匂いがしない農薬や遺伝子組み換え、
というと、大騒ぎをするのに
放射性物質には、やはり「現実感」がないのだと思います。
その現実感を希薄にしてしまったのは、
福島事故前から、そして特に事故後に、メディアが、
スポンサーの利害や、政治的な脅迫に屈して報道しなかったことですね。
>>ただ、こういった事情を知ってでも「別に、いいですよ」と崩残さんおっしゃるのならば、
>>私は、これを送っても良いと思っております。
はい、お願いします。
ジャガイモは、「ほぼ、白」だと私は思っています。
だからこそ、測って、安心して、そして食べるつもりでいて、
数キロ、送ってくださいと言ったのですから。
個数でいいますと15から20個ほどお願いします。大きさはお任せします。
>>それと、崩残さんがお勧めされている、
>>おのみち測定所へも今後依頼をしてみようと思っております。
はい、ぜひどうぞ。
北海道からですと往復の送料が少しかかってしまいますが、お勧めの測定所です。
その、おのみちさんの測定結果で不検出(検出下限以下)となれば、
むしろ、知人の方も、逆に安心して自信を持って生産することができると思います。
不安から一転するといいと思いました。
ただ、いずれにしても、
危険や安全は、「測らないとわからない」のです。
ですから逆にいうと、ある地域の、ある畑の土壌や作物を測定依頼して、
大丈夫だった(低かったり、検出下限未満だった)としても、
だからといって、そこの村の人たちが、
「うちの村のは、大丈夫だ! そう公言して売れるんだ」
ということではないのです。
畑は、ひとつひとつ測らないとなりませんし、
同じ田畑でさえ、場所によって数値が違うという話を聞きました。
余談ですが、私のいる山梨は、比較的薄い汚染で済みましたが、
福島事故よりも「以前からの汚染」が、わりと多くあります。
自分の住む富士山の近くの地域では、
基本的に、作物は何を作っても、2Bq/kg程度は出ると思います。
実際、うちの庭のハーブと、どんぐりから、2Bq/kgほど出ましたので。
*********
といったやりとりでした。
以下も、私見です。
↓
個人的な測定で、自分が食べるジャガイモのその土壌を
むしろ「安心のため」に測定しようとしたものだった。
北海道だから安全とい事はないが
リスクが少ないという「ブランド性」を生産者が知らないのは残念だった。
同じことは四国のファームでもあった。
私は「汚染は、ほとんどないだろう」という「安心の確認の為」に、
生産者にお願いしたのであり、
またその結果は、生産者にも利するものになると思い、
生産者も、より自信を持って作れると思ってのことだった。
しかし「四国では、運送費用をかけてまで、汚染地帯からの肥料など買う人はいない」
といった主旨のことを主張していました。
しかし、そこの生産者の方も「恐れ」と「どうせ大丈夫に決まっている」
という事からなのかはわかりませんが、土壌測定を拒否しました。
つまり、生産者の人たちを支配しているのは
「もしも、汚染の数値が出たらどうしよう、村中が大変だ」という思考です。
しかし、もしも出たら出たで、考えて、費用も少ない工夫や対策を取れば、
(そうは言っても費用が大きくなる土壌改善もあるようですが)、
胸を張って売れる商品となり、
生産者としての当然の義務や、自らの誇りも保たれて、
もっと言えば「安心できる商品として有利」であるのに、
と、私個人は残念に思いました。
他人の目や、地域の組織の目を怖がっている。
そして、何よりも、生活がかかっている。
でも、その生活を支えてきたのは、
「消費者の側の人たちの信頼」でもあったはずなのです。
無農薬野菜のブームがそうであったように。
了
_____________________________
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