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●猫の足跡-その808「★おおざっぱ測定 日記・第187回」【自分の検出の限界を認識する】
by:
鈴木崩残
2015/11/20(Fri)08:45:04
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第187回
自分の検出限界と誤検出の範囲
●検体の、重量、測定時間、カリウムの多さ、その他などによって決める、
「検出下限値」というものが、普通の「測定ソフト」にはあるわけですが、
定量機能がない、このソフトに、
「知人に、表示法に私の希望を加えてもらったもの」を使用しています。
つまり完全な「絵描き定量」を続けてきた私にとっては、
「自分の実測値と、測定所の結果の比較」だけが、唯一の評価基準となります。
ただしその測定所が、Ge半導体検出器によるクロスチェックを、
定期的にしている必要があり、
また検出下限値が低い測定所であることが条件です。
●そこで、今までにも、幾度も、チェックの為に低濃度の
「保存可能なサンプル」を測定にかけてきましたが、
PCを交換したり、レベル調整をしたり、
シンチレーターを検査に出して、その間、ストックのシンチレーターを
使ったりしました。
そのために、定量方法のいろいろな設定がようやく安定したのは、
今年の秋ごろからでした。
●そこで、
1Bq/kg前後(±0.3)の濃度の範囲では、どうにか安定した上で、
今後も、自分の測定で、常に問題視をしなければならないのは、次の点です。
●私は測定所の測定員でもないので、
他者に対する責任というものがありませんから、
「汚染が ないのに ある」とするのはまだマシですが、
「微量あるのに ない」とするのには、自己責任とは言っても、
今でも注意しています。
幸い、そのケースは本当に僅かでしたが。
そして、そのボーダーラインは、
>「0.4Bq/kg以下」の濃度と見ています。
ただし、自分の測定では、試料が、「液体検体」の場合には、
25%以上、過小定量する傾向があると判明しました。
1.02が0.7以下になり 0.34が0.27以下になったりです。
●0.5Bq/kg前後(±0.1)あたりであれば、
2度か3度測定すれば必ず検出できているのですが、
検体が、発酵や腐敗をするために長時間は測定できない生鮮食品などの場合に、
一度ぽっきりの測定しか出来ない場合には、
0.6Bq/kg以下に微量あるのに、不検出と誤判断をする可能性もあります。
*********
下記の試料は、ゲルマでチェックされた、
Cs−137=「0.34Bq/kg」
K−40=22Bq/kg の液体試料です。
うちに現在ある「最も低濃度の、Geチェック済み検体」です。
下記のグラフは、
「1」が「完全に不検出」という判断になるもので、
「2」が「微量検出」の判定です。
「3」が検出か検出能力外が微妙で「判断の出来ないもの」となりました。
この濃度あたりは、私の設備と方法での限界線と認識しています。
1回目
2回目
3回目
●なので、一度目の測定では「なさそう」でも、腐らない検体であれば、
出来るだけ、5時間から6時間測定を、数時間おきに3度測定する。
これを自分のルールとしています。「3度測定」をして出た結果を元に考えます。
*********
●なお、以前に、「おのみち測定依頼所」さんで行っていただいた、
検体に「加水」して測定する2検体のテストでは、
おのみちさんの所では、定量値は水分に全く影響を受けませんでした。
またGeチェックされた液体試料との定量誤差もほぼありませんでした。
一方で、1インチのCsIのアルマジロでは、
水分による遮蔽のせいか、影響が出るようでした。
微量濃度(1.2Bq/kg以下で)なおかつ、水分が多いもの、
または液体の場合には、係数を少し変えるというのが適切かもしれませんが、
むやみに、係数を変えるのは良くないので、ここはまだ保留としています。
(強引に数値が合うような係数を、この低濃度域だけに適用しても、
そもそも、表示ができるか出来ないほどのレベルであるため)
*********
●素人の単なる私見ですが、その測定器に固有の
「検出限界ギリギリの濃度」では二つの方法があると思いました。
1/ひとつは、長時間測定
2/もうひとつは、数時間おいてからの再測定
感度のいい検出器では、ノイズや、環境放射線の変動を低減しつつ、
長時間測定をする事によって、検出確率が上がると思われます。
しかし、うちのような小さいシンチレーターの場合には、
まるでスペクトルの荒波の中で測定するようなものですから、
偶然にヒットする確率を上げるには、
数時間おきに、5〜6時間程度の短時間測定を数回すると良いようで、
これをすると、ほとんどの場合に、0.4Bq/kg台以上の濃度を捉えらています。
うちの場合には、逆に一回の測定を長時間測定すると、
早いものでは、7時間から9時間で、遅いものでも13時間あたりから、
セシウム137の山がどんどん低くなってゆきます。
(もしも、そのまま定量すると、過小または不検出扱いに誤算します)
●また1インチという、小さなシンチレーターであるせいか、
5cm鉛では遮蔽がまだ甘くて、 環境放射線で乱高下しているのかもしれませんし、
あるいはまた、試料中の水分などにも影響されている、
ということなのだろう、と今の時点では考えています。
うちにある、1.2Bq/kg以上の濃度の試料は、
幾度となく、テスト測定を繰り返しても、ほとんどの場合には、
測定所の誤差範囲内に収まってきましたから、
私にとっての問題は、「1Bq/kg以下の濃度域」です。
■この試料は、何度も測定をしてきたGe半導体検出器でチェックした試料ですが、
うちの測定能力にとっては、非常に微妙な限界濃度なので、
検出や定量には、ばらつきはあります。
↓
2度目(微量検出の可能性あり 0.54Bq/kg以下と推定)
3度目(検出確定 0.63Bq/kg以下と推定)
4度目(検出確定 0.63Bq/kg以下と推定)
ところが1度目は、(OD 定量不可能 検出能力外)
■こうしたテスト測定を沢山繰り返した結果から、次のようになりました。
>0.7Bq/kg以上は、一回の測定でも、ほぼ確実に検出可能でした。
>0.6〜0.4Bq/kg台は、
>3度測定にかければ、ある場合には、怪しい山が3度のうち2度は出ます。
>0.4Bq/kg未満は、数回測定しても判断は不透明でした。
本当に何もないときには、3度測定しても、3度とも出ません。
少なくとも、今のところはそうした傾向が数ヶ月続いています。
●ただし、Geではクロスチェックしていない検体の場合には、
測定所での測定値は、その誤差が0.3Bq/kg前後ほどありますので、
あえて、その最大誤差を「高い方の値」の側にとって、より厳しく自己評価しますと、
>私が、ほぼ確実に検出であると判断を出来るのは0.7〜0.8Bq/kg以上の濃度の汚染となります。
それ以下は「微量検出の疑い」または「検出能力外」となるケースが出てきます。
*********
「不検出」という用語を使わないでみた
食物でも、環境物(土壌その他)でも、測定をして定量をするのは、
汚染が「あるのか、ないのか」を知るためではなく、
「どれぐらい多くあるか どれぐらい低いか(少ないか)?」だけです。
もしも、そういう事に決めた場合には、「不検出」の表記は不要であり、
「**Bq/kg以下」で良いのでは?と私個人は思います。
あとは個々に、自主的に許容範囲を決めて、
食べるか食べないかの結論を出せばいいわけです。
●その測定器の「検出下限未満である事」を意味するのが、NDであり、
また政府の基準値を超えたか超えないか?、を意味しているだけなのに、
「不検出」の文字を、自治体や測定所で乱発(乱記)すると、
あたかも「汚染が何もない」と、一般の人が解するのは当然だと思います。
いちいち検出下限と照らし合わせる人の方が少数派のはずです。
であるならば、国の基準を超えていないものは、
「**Bq/kg以下」で統一すればいいと思います。
(私の場合には「(自分には)検出能力外(OD)」、としてきました)
■私たち庶民の感覚としては、放射能濃度に関しては、それを商品に喩えると、
「無料サービスはない」という前提で、それをイメージして、
あとはその汚染値段が「自分」にとって、「高いか低い」か、
という感覚でいいと思います。
「汚染価格」という感覚です。
そのためには、国の基準を超えた場合には「検出(または基準超え)」と表示し、
「不検出」表示は無しです。
↓
表示例−1 桃ジュース
Cs−137 =0.8Bq/kg(±0.25)以下
表示例−2 牛乳
Cs−137 =59Bq/kg(±5.3)以下 【基準超え 検出】
*********
●今後は、うちにある下記の低濃度の試料を集中的に測定してみて、
検出精度の確認をしてゆくつもりです。
N0. Cs-137 K-40 600ml容器に測定時と
↓ (四捨五入) 同じ充填時の重量 検体名 保存されている体積
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
>****少数桁の濃度****
001 0.34(Ge) 22.2 710 希釈液体試料 1000ml 1183g
000 0.43 59.2 550 中通り玄米 2000g
003 0.523 26 600 粉砕混合米 1000ml(理論値0.72)
004 0.6(Ge) 95 465 粉砕希釈粉・5倍希釈 1000ml 827g
005 0.72〜0.84 61 462 3.5倍希・粉砕釈入り玄米 1000ml 770g
***************************
Ge測定済みの玄米を頂きました
●さて、とある測定所より、
Geで測定した結果のある検体をお譲り頂けることになりました。
そのお願いの際に、私から以下のような手紙を出させていただきました。
無理なお願いにも関わらず、引き受けてくださいました。心より感謝いたします。
宝物として大切に使わせて頂きます。
*********
■■■■■■ 御中
拝啓
はじめてお便りいたします。
中略
さて非常にあつかましいお願いであることをお詫びいたしまして、
そのお願いにつきまして、ご検討して頂ければ、ありがたく存します。
【背 景】
私は市民測定所の測定員でもなく、また測定の知識もあまり有しておりません。
一個人として、自分も家族も汚染食品から守りたい気持ち、
そしてまた、自分の判断で許容の出来るもので、食べられるものであれば、
たとえそれがどこの産地のものであっても、自分の判断で食べたい、という動機から、
個人で食品の測定を、試行錯誤してまいりました。
またその主な動機のひとつは、家庭で扱う沢山の種類の食品すべてを測定依頼をしました場合の、
家計に与えるコスト負担を、長期的に見積もりました。
数値は、下がってきているとは言いましても、この先、何年も、
主食その他をずっと測定に出し続けることになるからです。
2013年の暮れごろに、それ(将来にまたがる測定依頼費用)を思案しました結果、
なんとかして、2Bq/kg程度だけでも自力で分かるようになりたいという事から、
自作部分を持つ測定設備で試行錯誤を始めました。
1.5Bq/kg程度は、どうにか判別と定量は出来るようになったのですが、
しかし1.5Bq/kg以下で、自分では判断のつけられないものは、今でも測定依頼に出しております。
(依頼先では、主にNaIシンチレーターによる測定であります)
【お願い】
そこで、お願いがございます。
多くの測定所では原則として依頼品は依頼主の方へ返送されているとの事ですが、
もしも次のような不要の検体がありましたら、お譲り頂きたいのでございます。
貴測定所におきまして、Ge半導体検出器によりまして測定済みの検体(主に食品)のうち、
1/縁故品などで、依頼主の方に返送されないもの
2/なおかつ貴測定所にて、サンプル試料として保管をされず破棄される結果となる検体。
3/もしも可能であれば、生鮮食品や加工食品などではなく常温保存が可能な検体。
4/濃度としましては、0.3Bq/kgから、2.0Bq/kgぐらいの範囲の濃度であります。
こうした不要となりました検体が、もしもありましたら、お譲り頂きたいのであります。
それは、自分の測定をチェックするための線源としての使用が目的であります。
測定データの出力用紙は、個人情報を含むものとなるものと思われますので、
5/ その検体につきまして、希望いたします「付属資料」は、
測定時の「重量」と、
Cs−137とK−40の結果値と、その「誤差範囲と検出下限値」のみであります。
中略
非常にあつかましいお願いであることは、承知しておりますが、
もしも不要となり「破棄されるご予定の測定済み試料」というものがあるのであれば、
「着払い」にて、お送り頂ければと思いました。
理由としましては、やはり「金銭的な問題」であります。
私事で恐縮ですが、生活が苦しい中で個人で測定の真似事をしておりますので標準線源などは買えず、
ごくたまにゲルマニウム半導体検出器のある測定所に依頼をしました試料を元にして、
自分の測定結果をチェックしております。
ただ、そのたびに、10,000円前後の費用がかさみますので、
正直申しまして、非常に厳しいのであります。
大変に良心的な市民測定所ではGe半導体検出器によってクロスチェックをした「試料の貸し出し」を、
無料でされており、幾度か、お借りした事もございます。
しかしながら貸し出し期間は限られており、また、返却の義務がありますので、
気温や降雨による差を長期的に観察するための、いろいろな異なる条件下での「テスト測定」が出来ません。
そこで、もしも貴測定所におきまして、
Ge半導体検出器により測定された検体で貴測定所にて破棄をされるもの、
または保管の必要のないもので、Ge測定済みの玄米、その他のサンプルで、
無料で「お譲りいただけるもの」がございましたらと思いまして、今回、手紙を書かせて頂きました。
むろん生鮮食品であっても、こちらで防腐処理や乾燥などをすればいいのですが、
そうしますと、測定値に多大な違いが出てしまうために、可能であれば、
常温で保存が可能な試料をと考えました。
お願いは以上となります。
本当に、あつかましいお願いであることは重々理解しているつもりであります。
すぐにではなくても、もしも今後そうした検体が出るケースがございましたら、
その時に、幸いにご記憶にありましたら、FAXかメールにてご連絡をいただければと思います。
また、そうした検体の送付はお断りをしているという場合には、そのようにお申し付けください。
敬 具
*********
●ありがたく、頂いた(少数桁Bq/kg)の2種類の玄米です(左写下真)。
土を掘ってくれそうな知人に配るために、
土壌プロジェクトの冊子を10冊ほど買いました。(右下写真)
______________________________
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