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●猫の足跡-その820「★おおざっぱ測定 日記・第199回」★重要【MAX−80表示の新係数と「ムラのある試料」】
by:
鈴木崩残
2015/12/23(Wed)09:59:53
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第199回
ムラのある試料の測定練習
●今年も残るところ、あとわずかです。
目標としては、第100回でやめたかった、この奮闘記も、
とうとう200回に至ろうとしています。
今年の晩夏あたりから、いろいろなものが安定的に定量できてきましたが、
あと改良するところがあるとしたら、面積の取り方でしょうか。
特に「微量濃度から低濃度(少数桁〜3Bq/kgあたり)」において、
BGを引いたグラフのCs−137の山の右半分にするか、
それとも、元のグラフの山全体から面積を割り出すか、
このあたりを詰めてゆきたいと思います。
というのも、山の右半分の面積だと、山の「形によっては」、
微妙に誤差が出ることもあるからです。
*********
■さて、シンチレーターの感度チェックと、定量計算が正しいかどうかを調べるために、
低濃度域で、チェックにいつも便利な、この「スキムミルク」を使いました。
1.23Bq/kg スキムミルク
少し過大ですが、まずまずは、誤差範囲です。
*********
■次の、この試料は、難しいです。
砂糖の中に混ざっている粉砕したハーブが、
容器を振るごとに、偏る性質があるために、
攪拌すると微妙に数値が変わることがあります。
このように、振るたびに偏ります。(ハーブの偏りが見えると思います)
↓
まず、メインのシンチレーターにて。
↓
次に、容器を動かさず、サブのシンチレーターにて。
↓
なんとか誤差範囲内だと思います。
●そこで、攪拌をしてみました。
↓
ためしに、ここでは校正スライドを測定時のPCの数値にあわせましたが
面積に大きな差が出ることもなく、あまり意味はありませんでした。
↓
結果として、「今回は」、あまり大差は出ませんでした。
(以前の測定では、わりと数値が乱高下しました。)
*********
●ところで、前から悩ましいのは、図中にある、
「面積を取り間違えた場合の数値」が、3倍近く誤差が出ることです。
これは、面積がある数値以上になると、いきなり換算係数が3倍近くなり、
(むろん重量換算も、少し軽くなるのですが)、
そのせいで、面積が110平方mmを超えるといきなり誤差が出ます。
逆にいうと、ベースラインを間違えて面積のとり方を僅かにでも間違うと、
定量値が大きく異なります。
●手書き計算法では、この問題は、比重が重い軽いに関係なく生じます。
今回の試料は比重が600mlに対して550gですから軽比重ではありません。
にもかかわらず、描かれるグラフの面積がピックのしかたでは、
係数が0.01(600g換算)になったり、
0.032(465g換算)になったり、極端に変わります。
ここを、なんとかしないとならないのですが、
そもそも、描かれるスペクトルグラフの面積と、定量値との関係、
つまり係数が一致するのが自然なはず、なのですが、そうはなりません。
多くの場合には、ベースラインのとり方が原因ですが、
係数そのものがある面積から極端に変わるのがよくありません。
●0.9Bq/kg以下は悪くなく、また4Bq/kg以上も狂わないのですが、
その中間で、どうしても面積の取り方が少し異なると数値に大きな差が
出てしまいます。
かといって、
>「ROIの面積の大小に関係なく同じ係数で換算する」 ←これが通用しないのです。
ここが、とにかく難問です。
ソフトウエアなら、自動的に数値として弾き出すのでしょうけど。
*********
■ただし、この問題に関しては、解決法はひとつあります。
そもそも、どうしてこの問題が生じているのか?
ということを推測するときに、今年の秋ごろに一時的に使用した
NECのパソコンでは、この問題が、かなり解決されていたからです。
NECのPCでは、係数は、
ある面積までは、0.23で、
ある面積を超えると、0.26と、わずか0.03しか違いません。
それで、かなり広範囲の濃度をすべて正しく定量できていました。
●ということは、問題の原因は、表示画面の伸縮率にあるのではないか、
ということがひとつあります。
PCの処理能力や、マイク入力部分の回路の違い、
ということもあるのかもしれませんが、そのあたりは不明です。
●そこで、現在は、少数桁から15Bq/kgぐらいまでは、
すべて、「MAX−100」の縦の伸縮の表示率ですが、
これを、以前のように、「MAX−80」ぐらいまで拡大してみて、
その表示率における係数を求めてみようか、と今は考えています。
MAX-80表示での新係数
●そこで、表示率を、ここのところ続けていたMAX100から、
MAX80に変更してみました。
つまりスペクトルを、今までよりも少し縦に引き伸ばしました。
この表示率で、ここのところシンチレーターと温度を安定的な状態で
測定してきた信頼性の高いスペクトルを表示させて、
新しい係数で試算したところ、次のような結果となりました。
Bq/kg 試料名 面積 重量 換算係数 換算重量
1.23 スキムミルク 116 330 0.009 600
1.82 麦茶試料 121 336 0.009 600
******
2.20 混合玄米 123 504 0.018 465
3.27 砂糖ハーブ 131 550 0.018 465
1.87 コシヒカリ 135 543 0.018 465
*******
2.02 白色試料水 140 623 0.021 465
(158) 622 0.021 465
*******
3.6 もち米 161 551 0.027 465
4.8 感度校正用 176 465 0.027 465
15.5 チャイ 221 182 0.027 465
4.1 灰汁 345 645 0.027 465
これで、ほぼ測定所の結果の誤差範囲に収まりました。
つまり、問題が出るのが「ある範囲の面積」になった場合です。
まとめると、
>面積121平方mmまでは、係数は「0.009 で 600g」へ換算
>面積123平方mmから
> 135平方mmまでは、係数は「0.018 で 465g」へ換算
>面積140平方mmから
> 158平方mmまでは、係数は「0.021 で 465g」へ換算
>面積161平方mm以上は、係数は「0.027 で 465g」へ換算
暫定的にですが、これでかなり近似または合致します。
変則的な係数になるわけですが、これは、私の定量法ではお馴染みのことです。
●面積で言うと、MAX80の表示で、123〜135平方mm、
ベクレル数で言うと、2(±0.2)〜3.0Bq/kg、
このあたりにどうも、その前後の濃度用の係数とは別に
その「中間的な係数」が必要になるのです。
K−40に関しても、表示率が拡大されたので変更となります。
■なお、これを超えた濃度(というより超えた面積)になり、
>表示率を「MAX150」に切り替えた場合には、いままでどおり、
>Cs−137の係数は、×0.05で、456gへの重量換算で合致します。
*********
私の手持ちの試料の中でも、
「粉砕した松葉」「砂糖+ハーブ」と並んで、ベスト3に入る
測定が安定しない、難しい試料が、次の「茶葉」です。
測定所から14Bq/kgほどのクロスチェックされた茶葉をお借りしたときには、
なんなく定量できたのですが、それは濃度が高いからです。
●この1Bq/kgから3Bq/kg台あたりの乾燥植物で、
しかも製造過程で汚染ムラがあり、しかも、比重が軽い。
この手の検体は、計算上の誤差よりも、そもそも描かれるスペクトルが
一定しないことが多いのです。
下記の今回の第一回目の測定では、かなりの過小定量となりました。
しかも、ベースラインの取りかたも、難しいタイプでした。
結果としては、測定所の(±)の範囲を出てしまい、定量値が低すぎます。
>■表示率を前よりも拡大をしたので「K−40の係数」も、
>今の「1.6」だと大きすぎましたので「×1.3」に変更しました。
第二回目の測定です。
測定所の数値の誤差範囲ぎりぎりですが、これではよくありません。
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