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●猫の足跡-その827「★おおざっぱ測定 日記・第206回」●「泥付きの苔から高濃度の液体を抽出した」●
by:
鈴木崩残
2016/01/16(Sat)18:51:11
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第206回
泥付きの苔から抽出した液体
●前回の投稿の、「稲ワラ」「米糠」「醤油」は、測定依頼しましたので、
結果は、「ひとつ前の投稿中」に記載します。
*********
●今回は、少しびっくりする現象に行き当たりました。
以前に泥付きの苔を採取して、測定所に依頼したところ、
Cs−137は、207Bq/kgでした。
これを水道水のお湯で煮て抽出した液体は、
1.07Bq/kgに留まりました。(わずか約0.5%)
今回は、溶液に、10%の食塩と、10%の木酢液を加えました。
すると、なんと抽出率は7%に跳ね上がりました。
↓
●今まで、100Bq/kgから50Bq/kgの土壌に対して、
シュウ酸アンモニウム、食塩、苛性ソーダ、酸素系漂白剤、
プルシアンブルー顔料、果ては塩化カルシウムを使った溶融塩まで、
いろいろとやってみましたが、
わずかにしか、液体中に抽出は出来ませんでした。
●ところが、今回はなんと7%。
14.5Bq/kgもの濃度の液体になりました。
ただしこの原因は、検証のテストをして精査しないとなりません。
木酢液によって、土壌ではなくて「苔が分解して」、
液体全体に均等に溶け込んだために、高濃度の液体になった可能性があるからです。
というのも、この液体は、
まる3日放置しても、容器の底に沈殿物が出来なかったからです。
普通は、3日も放置すれば、何らかの粒子が容器の底に沈殿します。
それが液体全体が、緑色をしているので、おそらくは分解した苔が
液体全体に溶け込んでいるように思えます。
●以前に水道水で苔を煮て濾した液体は、透明感のある「茶色」なのですが、
この液体は、濁った緑色(苔色)をしています。
となれば、苔が均等に溶けて込んでいると考えられます。
ずっと濁ったままでいるので、測定中に均一性が保たれるので
液体試料としては大変に良いわけです。
↓
●こうなった原因としては、今までに一度も加えたことのなかったもの、
といえば今回の「木酢液」です。(食塩は以前にもやりましたので)
なので、木酢液が「苔を溶かした」とも考えられます。
●普通は、セシウムを含む放射能の粒子は、
土壌に捕縛された状態からは、そう簡単には分離しませんので、
なぜ今回だけは、この高濃度の液体になったのかを調べないとなりません。
木酢液の「有機酸」のせいかもしれないですが、まだわからないです。
↓
●そのために、次回は、苔のない「普通の土壌」に対して、
同じように、食塩や、木酢液を10%加えた溶液で煮込んでみて、測定にかけます。
それでも、濃度の高い液体になったらば、
木酢液の酸によって、土壌に捕縛されていたセシウムが分離したことになります。
●そこでまず最初に、同じ「泥付きの苔」に対して、
食塩のみ、木酢のみ、の2種類で抽出した液体を測定にかけます。
これで抽出率の良い方を使って「普通の土壌」からの抽出を試みます。
●↑の写真のものは、
推定378Bq/kgの苔の混ざった焼土を120g+水1リットル、
これを10分煮込んで、600mlにした液体です。
食塩と、木酢液の濃度は、600mlの時に10%の濃度となります。
378Bq/kgの試料を120gだと、Cs−137の総量は、
約45Bqしかないので、水溶液中に抽出されても、わずかだと思います。
■食塩で抽出した結果
↓
■木酢液で抽出した結果(わずかにですが抽出効率が食塩よりも良い)
↓
*********
●測定の結果、僅かながらも、木酢液の方が抽出率がいいことが判明したので、
次に「普通の土壌(約750g)」を木酢液を入れたお湯で10分煮込みます。
この木酢液は製品ごとに濃度差があるので何パーセントの濃度とははっきり言えません。
これでもしも抽出率がよければ、単に苔などの有機物を分解するだけではなく、
木酢液の酸が、土壌中からセシウムを溶出させていることになります。
●下記の水溶液では、木酢液は、
最初に14.5Bq/kgを抽出した時と同じぐらいの量を入れています。
測定結果では、苔を含む土壌よりは少ないですが、
それでも下記のように、いちおう明確に抽出されていますので、
土壌中のセシウムも少し水の中に溶出するようです。
ただ、やはり最初のが非常に高い濃度になった原因は、
苔が水に溶け込んだせいと思われます。
普通の土壌でテストした測定結果(1.79Bq/kg)
↓
■念のために、ちょうど同じぐらいの濃度の液体試料、
1.7Bq/kgを測定にかけて、定量の精度を確認しました。
誤差は+0.19なので、OKです。
*********
●次に、そもそもセシウムがアルカリ性であるので、
強い酸によって溶け出すと言われている事も関係します(「く溶性」)、
が、それよりも、コケの洗浄には「クエン酸」が使われます。
魚を水槽で飼っている人は、コケが生えたときに、クエン酸溶液で洗浄します。
その後、水洗いや中和に注意しないと、そのあとでバクテリアが死滅してしまい、
熱帯魚が全滅とかになるらしく、それぐらい殺菌作用があります。
余談はともかくとして、セシウムに対してクエン酸が溶出効果を持つとともに、
やはり、コケの洗浄に使われるぐらいですから、コケを分解して、
水溶液中に溶かしたことが、冒頭の高濃度の抽出を起こした原因と考えています。
●そこで、同じ、泥付きのコケに、
Phが木酢液よりも安定的なクエン酸を60g加えた、
600mlの抽出液を作ってみました。(クエン酸は15%濃度)
この液体の保存時の防腐効果もあると思います。
そして、これを測定にかけたところ、やはり、です。
上述の写真中ではクエン酸が10%になっていますが、実際には「15%」です。
また液体の重量も、上述の写真とは異なり「651g」で測定しました。
↓
●二番茶みたいなものでしたので、元の苔が、少し含有量が落ちていましたが、
>抽出率は≒4.3%でした。
一番最初に木酢液で抽出した時よりは落ちていますので、
最初の抽出で、苔の大半が抽出され、残りは土壌から抽出した分、
と考えても良いかもしれません。
■つまり結論としては、クエン酸水溶液によって、抽出できたCsは、
「土壌」の場合には、≒5%
「苔」の場合には、≒7%
>液体試料を自作するには、苔(のような酸による分解性のある有機物)
>の方が良いということです。ただし「酸」が必要です。
「土壌」からの「クエン酸」による抽出(液体の15%の場合)は、
何も入れない真水に比べて、抽出率が約5倍ぐらい上がりました。
*********
■そこで、最後に、これまた同じ土壌を使いましたので、
既に抽出されたCs−137が約115Bq/kgになった土壌を、
極端な濃度の酸で煮てみました。
クエン酸20% + 木酢液20%です。
「液体の40%」が酸となりますが、ただし木酢液のPhは不明です。
概算で、全体が2〜3のPhとなります。
その測定結果です。
↓
【今回の「酸」によるCs−137の溶出率の総括】
*********
●こういうテストをする時には、使用した木酢液それ自体に
汚染がないかを調べていませんでした。
しかし、クエン酸による抽出の結果、原因はやはり「酸」であって
木酢液が汚染されていたのではないことは明白なので、
木酢液は「白」と見て、今すぐには測定はしません。
後日、時間のあるときに測定にかけてみますが。
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