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[2084]
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猫の足跡 832 「桜の間から移動した記事」
by:
鈴木崩残
2016/10/18(Tue)11:36:06
>この記事は隣の桜の間から、ここへ移動しました。
禁煙しながら喫煙しようと目論む
しょーもない記事になるので、関心ない人は読まないでください。
これは私個人用の記録です。
また、私のスタンスというのは、
禁煙を頑張って実行している人に言わせれば、
「パイプを吹かしていて、禁煙中とか言うな」と反感を持たれるでしょうし、
パイプ喫煙者にいわせれば、
「微量のニコチン摂取が当初の目的だったとは、なんたる邪道だ」、
と反感を持たれるでしょうし、
紙巻煙草の肺喫煙者に言わせれば「ただの裏切り者」ですから、
どこからも良くは思われないことは承知しています。
どういうわけか、私はいつでも、
どこの分類にも属さない、妙な「隙間」が立ち位置になっていることが多いのです。
精神世界の中でもそうでしたね。
これまでの経緯
今年、2016年3/8、重度の肺炎にて自宅でダウン。
この日から、その後の入院期間も含めて、禁煙が始まった。
「肺喫煙」をやめてから、本日(10/13)で217日目。
禁煙から88日目までは、完全にニコチンゼロとなったために、
離脱症状、特に脳内物質の枯渇からさまざまな心身の異常を発症した。
準備もなしの禁煙から、最初の一ヶ月は入院中も含めて特に何も感じず、
異変が始まったのは2ヶ月目から、そして3ヶ月、特に4ヶ月は最低最悪だった。
5ヶ月目は僅かに動悸などは緩んだものの、
その後も半年ぐらいまでは行きつ戻りつつだった。
その一番症状が酷かった4ヶ月目とその翌月に渡り、
パッチ、ガムなどのニコチン製剤の補助剤を使ったものの、
原因は不明だが、入院中に異常な高血圧になり、その後血圧が下がらない、
という原因でパッチは血圧を上げてしまうので断念し、
ニコチンガムは唾を飲まないようにしていても、どうしても生ずる喉の痛みがあり、
私の体に合わず断念した。
やがて禁煙から136日目(約4ヶ月半)からパイプスモーキングを試行錯誤して、
今日で、パイプの口腔喫煙は82日目に至る。
当初は、禁煙による離脱症状をソフトランディングさせるのに、
私に残された唯一の手段の候補がパイプの口腔喫煙であった。
しかし、のちに調べてゆくと、口腔喫煙によるニコチンの吸収率は、
肺喫煙の10分の1から、20分の1程度と「桁違いに微量」すぎて、
現在、肺喫煙を禁煙している私の脳内物質の放出スイッチを押すには、
圧倒的なまでに不足しすぎていると判断。
そうこうするうちに、時間が解決したのだろうか、
禁煙から7ヶ月目頃から、なんとなく体が正常になりつつあるのかもしれない?
と思わせることがいくつかあった。
私の喫煙暦
●ちなみに、前にも書きましたが、私は完全なヘビースモーカーでした。
喫煙期間は、約37年。
パッケージに表示されているニコチン含有量(タールではない)が、
一本あたり1mg前後の煙草を20歳から喫煙。
以前にも書きましたが、機械による測定ではなく実際の喫煙では、
表示されている数値の約4〜5倍のニコチンを摂取しているとするのが妥当です。
30歳以後からは、平均すると一日に30本。
銘柄は、チェリー、峰、ポールモール、ジョーカー、JPS、
マルボロ、キャメル、などを遍歴し、どれも自分にはしっくりとこなくて、
その後20年ぐらいはセブンスターに安定し、
ここ10年ぐらいはラークのロングで、
原発事故以後はアメスピのぺリックで終わる。
しかも、深呼吸をするように吸い、その上さらに、
肺にいれた煙を2〜3秒ほど停止して「よく吸収する」という吸い方であった。
当然、長年かけて重度のニコチン依存症になったわけである。
喫煙のきっかけは、「当時は、社会的に当たり前すぎた」こと。
喘息持ちか、煙草の煙が嫌いとか、スポーツをやっている等の理由がなければ、
特に男性は、喫煙するのが当たり前であった。
コーヒーや紅茶を飲むのと同じぐらいに当たり前のことだった。
またアルコールとは違い、喫煙中には、自他ともに、精神的変化や、
問題行動は何も起きていなかったこと。
当時は、価格も高くなく、どこでも喫煙可能という時代だったこと。
電車もバスも飛行機内も喫煙可で、病院も、ちゃんと喫煙所があった時代。
禁煙のきっかけ
●禁煙のきっかけは、今年春の入院により「なんとなく禁煙」となり、
そのまま、ダラダラと。
そして、このまま続けると、どうなるのだろう?、
という、無知で無謀な、ただの好奇心によって禁煙が続いた。
その他の動機としては、
せっかく何の苦痛もなく、我慢もゼロで禁煙したので、
禁煙をやめるのは、もったいないという、いい加減な魂胆。
もしも今後、再喫煙した後に、病気等のきっかけもなしに自分で禁煙したら、
最初の1ヶ月も、今回のような楽なものでは済まないだろうから。
また日頃の喫煙も、本当に吸いたい時にだけ吸っているのではなくて、
起床してから1時間もしないうちに吸うとか、
4時間我慢するとキツイという、その禁断症状に振り回されるのが、
前からうっとおしかったこと。
好きで吸っているというより、明らかに禁断症状によるものである。
加えて喫煙者を馬鹿にするように、この先も値上がることは確かなので、
経済的にもキツいので、節約もかねてであった。
禁煙の恐ろしい罠
●しかし、そこに待っていたのは
「禁煙するならば、十分な計画を練り、準備をすべきだった」という反省と、
最低でも1年間は、それまでの精神的なテンションもスキルも、
すべてが極端に低下して機能不全になる覚悟が必要だったという認識だった。
吸いたい気持ちがなくなったら、それで禁煙成功なのだろう、
などと漠然と思っていた私は、完全に無知でした。
吸いたくなくなったその後から、「脳」が悲鳴を上げる。
脳の異変はとうぜん、自律神経その他に悪影響を波及させる。
■私見では、禁煙鬱が原因の自殺は相当に多くある筈なのですが、
社会の表面からは隠蔽されているか、もしくは、
禁煙が原因の自殺だったと周囲の人が誰も気づいていないと思います。
また、再喫煙した人たちは、まるで禁煙失敗者のように言われますが、
禁煙鬱が辛くて再喫煙をした事によって、自殺をせずに済んだ人たちも、
相当数いると私は思います。
自殺だけではなく、気絶に近いほど、意識が途切れるなどの離脱症状による、
作業中の「事故」や「事故死」(特に運転は危険)も相当にあったと思います。
*********
●結論からいうと、安定的な職場で働いている人や、比較的なれた職種、
または単純労働の類であれば、その1年間をやり過ごすことは可能だが、
創作性、企画力、芸術性などを要求され続ける仕事では、
喫煙時のクオリティーを維持することは、ほぼ不可能と判明。
それでも無理やり維持しようとした多くの創作家たちは、
たいていは脳内物質の放出手段として、運動マニアになっている。
その結果、クオリティーが回復する人もいれば、
それまでとは違う作風に変化する人たちも多いが、
概して、作風に棘がなくなり、切れ味や、エッジがなくなり、面白みは減っている。
(社会的評価や、その良し悪しは別として)。
私なんかは、この桜の間に書いてきた自分の投稿を振り返ると、
「禁煙後の記事」は、その全てが、ことごとく駄文に見えるのです。
*********
パイプによる口腔喫煙の試行錯誤
●さて、私もパイプ煙草を喫煙しはじめて、最初の2ヶ月は、
誰もが通る道である、火種の維持その他、パイプ喫煙の基本の模索が続いた。
しかし私の目的は、パイプ喫煙の愛好家になることではなく、
もっといえば、パイプを味わうことが目的ではなく、
その煙を口腔や鼻腔から吸収して、
アセチルコリンの代用物であるニコチンを微量摂取することで、
禁煙によって完全に崩壊した心身を多少立て直せるか?ということにのみあった。
パッチやガムもどれぐらいの最低限のニコチンならば、
以前の自分のクオリティーが、全部ではなくても、どの程度まで回復するのか、
という点にのにみ関心があった。
●そうこうするうちに、なるほどパイプ煙草は美味いものだと感じるようになり、
好奇心から、葉の種類も少しだけではあるが広げてみて、
味と香りの違いも楽しんでみた。
なので、いよいよこれから単なるニコチンの微量補充ではなく、
パイプ煙草を「少しは」楽しむことが出来そうになってきた、とか思い始めた、
その矢先に、私の体にある異変が起きた。
それは、どうも私の脳が、ニコチンを「異物」として認識したのか、
私はパイプ喫煙によって口腔や鼻腔から吸収される微量のニコチンに、
少しずつ「違和感」を持つようになったのである。
中毒または脳への影響は、
急激な濃度上昇にあると判明
●一番最初に僅かな異変を感じたのは、禁煙から150日目ごろ、
パイプ喫煙の開始から15日目ごろだった。
午前中に起きてからの時間帯に、パイプを燻らせないほうが、
頭がすっきりしていることに、ある時期から気づくようになった。
そこで、まず早朝の、そのすっきり感をよく確認してみてから、
わざと0.5g単位で、微量のパイプを口腔喫煙してみた。
●すると、当時のメモによれば、0.5gでは影響はなく、
1gあたりでやや頭が冴えるが、1.5gになると逆にボケたような、
妙なモヤのようなもので「頭が曇るという不快感」を感じるようになった。
これは、もしかしたら、微妙なニコチンの量の差によって、
ドーパミンを出す作用になったり、セロトニンを出すように作用するのか?
と、この時には勘ぐったものだった(のちに、この仮説は違っていた)。
いずれにしても、禁煙から136日目から、煙を燻らすという意味では、
「禁煙」ではなくて、パイプ喫煙に切り替えていたとはいえ、
「肺喫煙」をやめてから6ヶ月あたりから、単に月日の経過によって、
私の体と脳に解毒作用などの変化が起きていたの「かも」しれない。
●そこで、その後、0.5g単位の微量の口腔喫煙で、
自分の脳にどういう変化が起きるかを観察日記を付け続けた。
おそらくは、現在の私の体は、非喫煙者ほどではないにしても、
ニコチンの血中濃度は、ほぼ非喫煙者のそれに近く、
室内で他人の煙をたんまりと受動喫煙している人ぐらいの濃度だろうと推測できる。
肺には、ほとんど吸い込んでいないので、私のニコチンの血中濃度は、
うっかり、他人の煙を肺に吸い込んでしまう事がある受動喫煙者と、
同程度ぐらいかもしれない。(口腔からの吸収分は加算されるが)
そのためにニコチンの「脳への作用に敏感になってきた」ようなのである。
●最初は前述したように、ニコチンがある量(煙草葉1gあたり)を超えると、
脳がモヤで曇り眠気が来るような、不快な感覚が生じるのとか思い込んでいた。
しかし、最近分かったことは、
パイプの煙を、鼻腔をほとんど通さないように口腔喫煙をすると、
ニコチンはあまり吸収されず、脳に影響がかなり少ないということ。
ところが「鼻腔」を潜らせると、一気にニコチンが脳に回りやすいと感じた。
ニコチンが脳に影響するほどに回ったときには、
「前頭前野」の場所に、あきらかな「圧迫感」が発生するのでわかりやすい。
しかも脳の血管が脈動するような(ズキンズキンという)音が聞こえるようになったり、
耳鳴りに似た状態になる事もある。
●しかし、それに続いて、さらに理解できたことは、
単に、煙を鼻腔に潜らせるとこれが起きやすいのではなくて、
問題は、鼻腔を潜らせる煙の「速度や量」にあった。
鼻腔から煙を出す際に、パイプ喫煙の初心者がやるような、
過燃焼ぎみの濃い煙を「ブホっ」と吹き出すと、すぐにニコチンが脳に回りやすい。
また初心者でなくても、着火直後は煙が多く出るし、一番香りも良いので、
ついつい大量の煙を鼻腔に通過させやすい。
その場合に、生ずる不快な眠気のような脳への影響は、
パイプの喫煙終了から、6時間から9時間も持続したのである。
●ところが鼻腔から、ごく微量の煙を、ゆっくりと吹き出すようにすると、
1.5gどころか、合計3gの煙草を燻らせても、
脳にニコチンが回る、その独特の感覚が、あまり強くは発生しなかった。
(3gとなると不快感は出るが、2g程度だとさらに軽度であった)
普通ならば3g吹かしたら、肺喫煙者でさえも、
ヤニクラ(ニコチン酔い)を起こすといわれているのに、
それが少ししか起きないのだった。
●微量の煙をゆっくりと鼻腔から吹き出す場合の良し悪しのバロメーターは、
パイプ喫煙のセオリーどおり、煙が決して「ツンとしないこと」である。
わずかでも燃焼温度が高いと、鼻腔を通過する香りがツンとしてしまうが、
パイプ喫煙のセオリーどおりにすれば、
ツンとすることは全くなく、良い香りになるので、それが判断基準となった。
ようするに、クールスモーキングである。
●0.5から1gという少ない煙草の葉による短時間のスモーキングで、
このクールスモーキングを特訓するのに役立ったのは、
下記のような、小さなパイプだった。
このような小さなパイプ(ミニのチャーチワーデンやショートスモーキング用)は、
僅かでも葉を過燃焼させてしまうと、すぐさま煙が辛く不味くなり、
パイプも熱くなってしまう。
しかも安いパイプで塗装がラッカー仕上げのものは過燃焼させると、
合成樹脂のような臭さが鼻について特に不味くなった。
こうした小さな難しいパイプで、
ボウルを強く握っていられないほどにはパイプを熱くせずに、
ツンとする香りにしない低温燃焼を出来るようになると、
普通の厚みのある大きなパイプは、とても簡単に扱えるようになった。
*********
●で、話を本線に戻しますと、
ニコチンが脳に影響しやすい、影響しにくい、というその差は、
パイプ煙草からのニコチンの「吸収の速度と量」にあるのは確かだった。
たぶん、お酒なども、
結果としては「全く同じ量」を飲むことになるのであっても、
一気に飲むのと、物凄くチビチビ飲んだのでは、影響が違うことだろう。
肺喫煙の場合には、7秒で脳に回るほど急激な吸収である事に加えて、
ニコチンも異常な高濃度のまま血中に回ってしまう。
だからといって肺喫煙で少量ずつゆっくり吸っても中毒が軽度で済むか、
というとそれは別問題であろう。
肺喫煙をすると、煙の量は僅かでも、いわゆる「一本お化け」と言われる、
休眠していたレセプターの蓋が全部開いてしまう現象が起きるので。
●パイプでの口腔喫煙の場合には、肺喫煙とは比べ物にならない低濃度の吸収ではあるが、
濃度の濃い煙を、一気に多く「鼻腔」を通過させて鼻から吐き出して、
鼻腔粘膜から吸収すると、
遅くとも15分前後で、すぐさま脳の前頭前野に影響するのがわかり、
かつその影響は、今の私には、不快なボケ、眠気、モヤ、曇りとして感じられる。
しかし、ここで、問題が発生したのである。
私は何をしてんねん?
●こうなると、私の体は、ニコチンをアセチルコリンの代用物にして、
脳内物質放出のスイッチとして脳作用の補助として使おうとしたのに、
むしろ最近はニコチンを異物として認識し始めている「かもしれない」。
0.5g程度の煙草の煙を鼻腔を潜らせることで生ずる脳内の変化に、
普通の人並みに敏感になってきて、
しかも以前には、それをリラックスや鎮静効果と認識していたものが、
どこか、どんよりと重い、不快なボケに感じるようになりつつある。
それは私が嫌いな「酒の酔い」にも少し似ているのである。
そうなると、そもそもが、
ニコチンの微量摂取の手段としてパイプを試行錯誤したのに、
最後は、パイプからニコチンを出来るだけ摂取しないような、
低速の喫煙しか出来なくなりつつある(したくなくなってきた)ということです。
何のために私がパイプを始めたかといえば、ニコチンの補充だったものが、
「ニコチンはいらない、しかし香りは楽しんでもいいかもしれない」、
とかいう、「妙な状態」になってきたのである。
なので、これでは、「本末転倒」であり、
単なるオーソドックスな正統派のパイプ愛煙家と同じになってしまうのである。
だったら、パイプ自体もやめてしまえばいいということになるのですが、
鼻腔からもニコチンをあまり吸収しないで済む喫煙法が判明したので、
現在、手元にある煙草葉の残りがなくなるまでは、もう少し燻らせてみます。
そして、そのあとで、パイプも(ほとんど)やめると思います。
ただし今現在は、「ニコチンに違和感を感じる」だけに留まっており、
別に、その分、ドーパミンが正常に放出されるようになったわけではないので、
依然として、私の人間としての性能は、極めて悪いです。
紙巻煙草からパイプ喫煙へ移行することで
減煙や、完全な禁煙は出来るか?
私の見解では、この方法で、完全禁煙できるかどうかは不明ですが、
まず「減煙」は確実に出来ると思います。
普通は減煙を試みると、吸わないでおいて我慢をしてから吸うので、
逆に煙草を美味しく感じてしまい、やめることが困難になると言われています。
または、個人によって、それぞれに必要なニコチンの血中濃度があるので、
本数を減らすと、重い煙草に移行したり、あるいは、
よりニコチンを多く吸収しようとして、吸い方が変わるのである。
●一方で、ネットで調べた幾つかの事例から、パイプ煙草を吹かすようになると、
紙巻が「不味く感じて」吸えなくなり、自然に本数が減る人が多い。
またパイプ喫煙は時間がかかり、かつ濃密な味わいになるので、
結果として紙巻を吸う機会が減る。
パイプの口腔喫煙の吸収速度(あるいは脳への影響速度)が遅いために、
(肺喫煙が8秒に対して、一説では口腔では15分)、
肺喫煙に特有の約1時間おきの喫煙衝動が起き難くなり、
やがてニコチンの摂取量も、少しずつ減ることになる。
普通に紙巻煙草の本数を減らそうとしてもまず無理なのであるが、
パイプと「併用」すると、紙巻を減らすことは出来るだろう。
(コストは二重にかかってしまうが)
●だから、パイプを吹かせば、
喫煙衝動が起きる時間の間隔は伸ばせるし、減煙も出来るが、
その結果として「ニコチン量が、決定的なまでに、足りなくなる」、
という大問題は避けられない。
そのために、紙巻の肺喫煙からパイプの口腔喫煙に移行してニコチンを減らしても、
完全にパイプだけにしても、やはり、約3週間から1ヵ月後にやってくる、
あの禁煙鬱には覚悟が必要になるだろう。(症状に個人差はあるだろうが)。
●ではどうしたらいいかというと、かなりの時間(半年ぐらい)をかけて、
「パイプと紙巻煙草」を併用しつつ減煙してゆき、禁煙鬱のダウンを
少しでも緩和するしか方法はない。
この際に、もしも禁煙が目的であるならば、
パイプにお金をかけすぎると節約にならないし、
パイプ喫煙が目的ではないのでパイプは5000円前後の初心者用にとどめると良い。
この「緩和」があるとなしでは、相当に生活と心身への影響は違うだろう。
今のところ、最も楽な禁煙法は、禁煙外来も含めてだが、
この手の「ソフトランディング」以外にないと思う。
いきなりの突然の禁煙は、とにかくキツイというのは多くの人たちが報告している。
喫煙暦の長さとその依存の程度によっては、
「脳内物質の枯渇」から来る症状の重さと、それが続く月日が違うが、
共通することは、
集中力の低下、
注意力の低下、
関心の低下、
気力の低下、
行動力の低下、
創造性の低下、
発想力の低下、
学習障害に似た状態、
自己否定、
希死念慮、
その他の、いろいろな身体的異変である。
これに対して出来る対策は「緩和だけ」となる。
■その意味で、以下の記事はなかなかよく出来ていましたので、
禁煙したい人には、私はこの人の推奨する方法も参考にはなります。
「不味い煙草に切り替えて、さらにシケモクも吸う」など、方法はやや複雑で、
ここまで手順を複雑にするぐらいならば、パイプにした方がいいと思いますが・・・。
(記事の右下の「次」をクリックするとコンテンツは数ページあります)
↓
http://cum.2box.jp/c410
そして、次の人も喫煙暦が長いが、まず紙巻煙草を口腔喫煙に切り替えることで、
吸い魔(吸いたい衝動)だけは、緩和できているようである。
↓
http://ameblo.jp/mihasige/entry-11746017831.html
そして、この人の記事で、なるほどと思った記述は、この部分だった。
↓
>>紙巻が、どちらかというとアッパーに出るとすれば、
>>パイプ喫煙はその美味さもあいまって、非常にダウナーに出る。
ただし、正確に言うと、紙巻かパイプかではなくて、
肺喫煙=アッパー系、
口腔(+鼻腔)喫煙=ダウナー系、とするほうがいいと私は思う。
しかもごく微量、それこそ、カレースプーン一杯程度のパイプの煙を
空気とまぜて僅かにでも「肺喫煙」をしようものならば、
明らかにその瞬間に、アッパーへと作用すると思われる。
そして、蓋がされて休眠していた、ニコチン性アセチルコリン受容体が、
肺喫煙時と同じ数だけ開いてしまう(らしい)。
*********
●復習になりますが、ニコチンの吸収率の違いは次のようになります。
左から順に吸収される濃度が濃いものです。
肺 喫 煙 >ニコチンパッチ >ニコチンガム >口腔喫煙
元の含有量
からの吸収
↓ ↓ ↓ ↓
80%以上 30〜50% 40% 5%
(吸い方 (製品による)
にもよる)
効果が
出る時間
↓ ↓ ↓ ↓
8秒以内 30分 5分 15分
やめると
禁断症状が
出る周期
↓ ↓ ↓ ↓
1時間程度 1日後 数時間後 数 日
ニコチンそれ自体は72時間(3日)前後で体内から抜けるらしいが、
1/ニコチンの含有量、
2/どれを経由するニコチン含有物をやめたか
(肺胞か、経口か、粘膜か、経皮吸収か)によって、
禁断症状が出るまでの時間が違うようです。
備考
「禁煙補助剤」のような不自然に純度の高いニコチン製剤は、
摂取を完全にやめた後に、反動のダウンが激しくなりやすいと私は感じた。
パイプその他の天然成分の口腔喫煙では、
完全にやめた後のダウン幅は少ないようである。
■以下の二つの記事も、メカニズムの理解という意味で大変に卓越した記事です。
「口中香」に類するような説明もある。
たばこを味わうメカニズム
↓
http://jinsen.exblog.jp/22628237/
舌焼けのメカニズム ( tongue bite )
↓
http://jinsen.exblog.jp/15281720
最後に、しょーもない話ですが、こういうキャラも、
昨今の「喫煙シーン狩り」によって抹殺されてしまうのでしょうかね?
↓
http://blog.livedoor.jp/ks_revenge/archives/3951695.html
ちなみにこのお母さんと娘さんの会話が微笑ましい。
↓
http://blog.livedoor.jp/smoking_witch/archives/1046209.html
■それと、禁煙実行中の人(つまり元喫煙者)が、
濃度の高い副流煙を「肺に吸い込む事」よって、
肺喫煙で出来上がっていたレセプターついては諸説あり、
ひとつは、
喫煙で「増えた数は減らない」が、蓋が出来ていて休眠しているとも言われる。
一本でも、数口でも、あるいは副流煙によってでも、
その休眠中のレセプター蓋を開けてしまうことを「一本お化け」と言います。
ただし、これは煙を「肺」に、
一定量(おそらく数口/一服)吸い込まないかぎりは起きません。
「一本お化け」は肺喫煙による血中濃度の激しい上下変化を記憶している、
脳の部位に作用するものと推測されます。
ニコチン受容体が出来るその場所は「中脳辺縁系」とも言われる。
そこが肺喫煙による急激なニコチン濃度の上昇で叩き起こされると、
「肺喫煙をしていた時と同量のニコチンを要求してくる」と推測されます。
でなければ、何年もの間、ちゃんと禁煙をしていた人たちが、
たったの一服程度の喫煙で、そんなに急激に、
喫煙時と同じニコチン量を求める喫煙欲求が戻るはずがありません。
もしもニコチンのレセプターが減っている状態から、中毒が再開するならば、
レセプターが増えるまでには、数本ないしは、数箱、数日かかるはずです。
しかし多くのケースでは、一本でも戻るようです。
だから、もしも禁煙中の人が、
「久しぶりに、どんな味がするかだけを試したい」ならば、
口や鼻で吹かしても、決して肺に吸うな、ということなのでしょうね。
こうした理由から、
副流煙は、喫煙非経験者よりも「元喫煙者」に対して悪さをするようです。
↓
http://www.kinennomori.com/topic.php?topic_id=360
ただし、死にたくなるほど酷い禁煙鬱で、精神的にダウンしてしまったら、
再び吸うことが命を繋いだということは十分にあると思います。
禁煙をやめて吸ったことで(自殺や事故にならずに)救われた人たちは、
かなり多いに違いないと私は思っています。
*********
■それにしても、たった70年程度しか歴史のない紙巻煙草による喫煙ビジネスから、
掌を返して禁煙ビジネス(+喫煙者の中毒にあやかる喫煙ビジネスも継続する)
しかも、しつこくアイコスを開発して社会的にも容認されやすい形で、喫煙ブームを延命する。
まったくもってして、本当にあくどい商法だと思います。
ずっと前にも書きましたが、あのいい加減なWHOによって、
ニコチン中毒が立派な「依存症」と認定されたのだったら、
値上げなんかしないで「もう紙巻煙草は売るなよ」です。
そして、喫煙者は、保険適応とかではなくて全員「無料で」治療して救済するべき。
喫煙者たちは、煙草税で、膨大な税金を納めたのですから、
たかが一人あたり数万円の禁煙治療費ぐらい、どうということはありません。
というか、税源として今でも煙草の生産と販売を管理し続けているかぎり、
責任は政府にあるのですから、会社でも禁煙休暇の制度が必要なぐらいです。
そしてそれがなされないから、おそらく喫煙者らの一部は、
今後、コストダウンや、時間をかけて中毒から自力で抜け出すために、
煙管、パイプ、手巻き煙草などの口腔喫煙に走ると思います。
都心部の屋外では、もう吸えるところがないとなれば主に自宅でですが。
*********
私は少し前の煙草関係の記事で、
「百害の中の一利」としてニコチンスパイクのような波形的なアップダウンによる、
「効能」について書きました。
喫煙者と非喫煙者は、単純な作業能力の変化で比較することは出来ず、
そのアップダウンの「変化」が作り出す独特の発想や、性質があると思います。
ようは、煙草の喫煙天国時代を長くすごした人たちは、
一種の合法的なドラッグカルチャーの中にいたということです。
しかし残念なことに、ニコチンは、異世界を開くツールとしてではなく、
最初に受容体を増産させられて、
その後にニコチン不足により、性能をダウンさせられてから、
それを持ち上げて脳の性能を回復するために摂取するのですが、
その人たちは、文字通り、そうした「空気」の中で育ったのですから、
嫌煙者らを上手く避けて、
最後まで、その喫煙カルチャーの中にいた方がいいように思えます。
いわば、喫煙を開始したときから、長年に渡り、全ての喫煙者は、
「松葉杖」ないしは「義足」を使って、物凄い高速で走れるようになっていったようなもの。
それを、いきなりその松葉杖や義足を捨ててしまったらば、
「普通に走る」ということを、また別に学習しないとならないようなものです。
だから、経済的、環境的に、まだ喫煙を許される人たちは、
無理な禁煙などせずに吸い続けて、人生のクオリティーを落とさずに、
上手く死ぬまで行くのがいいと私は思います。
ちなみに私は、このように、いろいろと思うことがあり、
このまま肺喫煙をやめたままで行く道以外にも、
以前と同じく喫煙者に戻る道も排除せずに射程にいれて思案中です。
とは言っても・・・・、
そもそも私は、ガンガン普通に肺喫煙をしていた昨年の2015年の時点でも、
この世界との接点が切れてしまうアンプラグ状態や、
したいことをやり尽くした、燃え尽き症候群、
それに「お迎えの誘い」や「死のボタン」までもが現れていたので、
ドーパミンとセロトニン不足だけを、ニコチンの肺喫煙で回復させると、
最低限の精神機能と、事務的な処理能力だけは戻るでしょうが、
それだけでは全てが元に戻るわけもない。
そもそも、ガンガン肺喫煙していた昨年の時点で、
私の中の、いろいろなものが終息の流れに向かっていて、
その流れを元に戻す気がなかったのだから。
_______
★
.
返信 [2084]
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