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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
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手裏剣術講座 【 心・技・体】
by:
鈴木崩残
2014/01/20(Mon)15:15:19
一生に一度の武勇伝/「心技体」
●今回は、珍しく、画像・動画なしです。
話は、手裏剣術の事ではありません。
皆さんも、特に武術経験のある方は、試合、あるいはケンカなどで、
自慢の武勇伝の、ひとつやふたつはあると思います。
しかしながら、今回私が話す私自身の武勇伝のような経験は、
おそらくは、かなり少ないと思います。
●この話は一度だけ、当庵の、松竹梅の、どこかの掲示板に少し書いた
覚えがありますが、もう少し鮮明に思い出したので、ここに詳しく書いておきます。
*********
●それは、私が、小学生のときでした。
私はたぶん4年で、近所に6年生の、少し突っ張っていて、
性格の悪い上級生がいました。
そういえば、そいつは、私の太ももにダーツを投げて刺したやつで、
そういうことをしておきながら、謝るわけでもなく、
笑って、へらへらとしている、そういう嫌な奴でした。
特に、私はその上級生とそのワルの仲間と付き合っていたわけではなく、
たまたま、家が通りひとつ違うところに住んでいたので、
たまに、遊びに誘われる程度でした。
●ある日、その上級生の家に誘われました。
理由はよく覚えいません。ケーキとか出なかったので、
その上級生の誕生日だとかではなく、単なる遊び目的です。
その上級生の部屋にいくと、他に2人、上級生がいました。
小学生というと、2年も違うと、けっこう体格も体力も違います。
そこで、そのボス格の上級生は、
「プロレスごっこ」をしようと言い出しました。
そして、プロレスごっこが始まったのですが、私を入れて4人で行うならば、
タッグを組んで、2人対2人でするのが遊びとしても当たり前で、
あるいは、一対一でするものです。
●ところが、私のことを、3人がかりで、こずいたり、
プロレスの技をかけたり、(4の字固め、あれは痛いねぇー)、
結局のところ、お互いに楽しく遊ぶというのではなく、
どうやら、下級生の私をオモチャにしてやろう、という感じの
空気であることに、途中で気づきました。
そして、殴る蹴るは、さほどにはありませんでしたが、
絞め技とか、3人かがりで、羽交い絞めにするなど、
けっこう、ラフなプレイとなりました。
●そして、3人かがりで、一人が私の首を絞め、
一人が私の両足を持ち上げ、もうひとりは何をしていたか覚えていませんが、
とにかく、その彼らのやることが、どんどんエスカレートしてゆき、
そのとき、子供ながらに「これは、まずい」と思いました。
身の危険を感じたのです。
やっている彼らには自覚はないのでしょうが、
それはただの、イジメとかを逸脱していて、
私は「これ以上は危険なことになる」と、確信めいたものを感じました。
実際に、首を絞められて息が苦しかったので、必死にもがきました。
●ところが、ある瞬間、・・・・・
まったく突然に、何かが自分に起きました。
それは、当時も、今もはっきりとしていましたが、
明らかに、「何かが降りてきた」としか思えないものでした。
一瞬にして、私の体は、
とうてい私とは思えない何かに支配されたようです。
●次の瞬間、私の両足を持ってい相手の首に私の足がまわり、
そのまま、ぐるんと180度相手の向きをかえて、
その相手は頭から畳に垂直に叩きつけられました。
まるで、マンガか、実際のプロレスのようです。
●その直後、間をおかず、すかさず私の首を絞めていた相手の腕をもって、
背負い投げ(のような技)をかけ、相手は、本当に宙を舞って吹っ飛びました。
その直後、すかさずボーっとしている最後の一人を、
掌で押すと、その相手も、勢いよくそのまま部屋の砂壁に叩きつけられました。
部屋は、記憶では6畳か8畳ぐらいで、床は畳でした。
●3人がそのようになったのに要した時間は、あっという間でした。
体感としてあっという間というのではなくて、おそらくは、
3人がそうなるまで、ほんの6秒か7秒でした。
3人とも、まさかの展開に呆然として、目を丸くして何も出来なくなり、
それで、そこでプロレスごっこも解散となり、私は家に帰りました。
●言うまでもなく、私は、このときまでに、
何ひとつも武術の稽古をしたことはありません。体力も特にありません。
この子供らの、たわいもない、悪ふざけのエスカレートと、
命の危険を感じたときの、この出来事には、
特筆すべきことが、たくさんありました。
☆ひとつ、
それは、私がまったく武術など知らないし、稽古もしていないのに、
突然に、何かが私の体を完全に支配し、3人を前述のような、
まるで映画のシーンのように、短時間で、倒してしまったこと。
☆ふたつ、
その技は、どう見ても、素人の技ではなく、
最初の足による投げはプロレス、ふたつめの投げは柔道か何か、
三つ目は、まるで太極拳です。
☆みっつ、
そのどの投げを打ったときも、私にはまったく力が入っていませんでした。
まるで、反動というものを感じませんでしたし、力を入れた感覚もなく、
抵抗感がないのです。まるで合気道?
最後の一人を掌で押したときには、少し反動はありましたが、
それでも力を入れた感覚は、ほとんど感じませんでした。
☆よっつ、
私は自分がその数秒の間、どう動いていたのかを他人事のように、
静かな場所から見ている自分がいたと同時に、
脳裏をいくつかの思考がよぎっていました。
ひとつは、このままいけば、これは悪ふざけではすまなくなる、
という直感的な危機感でした。
そして、もうひとつは、そうなったら、悪ふざけをしていたつもりの
この上級生たちも、事件性のある加害者になってしまう、ということ。
そのことを脳裏のどこかで心配していました。
☆いつつ、
そして、3人をあっと言う間に倒した直後、私は、両手を構えていました。
つまり、「残心」までついていました。
呼吸ひとつ、乱れていませんでした。
しかし、相手に対する憎しみもまったくなく、
「どうだ、参ったか」とも言わず、にらみつけもせず、
そうしたことは、何も考えていません。
ただ、3人のその後の状況を、冷静に見ていただけです。
☆むっつ、
そして、それだけの派手な、吹っ飛び方をしたにもかかわらず、
一人も、かすり傷すらもなく、怪我をせずに済んだことです。
しかし3人の相手の戦意は、完全に喪失していました。
●もしも、こうしたことを、武術の稽古をしている人がやった、
というのであれば、全然、珍しい事ではないかもしれません。
しかし私には、武術経験は、その当時、まったくゼロです。
格闘技には、興味すらもありませんでした。
しかも、相手をそんなふうに、倒そうともしていませんでした。
ただ、このままでは遊びを逸脱して危険なことになる、
という何かの危機感が走り、
もがいた直後に、突然に、体が、何かに支配されたように動き、
あっと言う間に、体格の大きな上級生が3人とも倒れていました。
とても、自分がやったこととは、思えませんでしたが、
怪我を誰もしてないこと、特に、頭から垂直に落下した相手すら、
首を怪我しなかったこと。
必要最小限の動きと速度で、相手を制止、戦意を喪失させ、
その後、彼らからの仕返しも、まったくなかったこと。
相手を加害者にすることもなく済んだこと。
私自信も、ざまーみろとも、どうだとも、思わず、
事が大事に至らずに、ほっとしたこと。
●本当に、危険な状態になり、やむなく護身をして、
相手も自分も怪我をせず、相手の戦意を喪失させ、
その後、仕返しも恨みも、全くかわないかったこと。
これほど理想的な「武」というものは、
おそらくは、私は生涯に二度と経験しないと思いますし、
経験しなくて済むと思いますし、二度と経験したくもありません。
●一生にただ一度の、「心技体」の一致、
しかも、私は武術能力もゼロの、ただの無力な小学生でした。
とはいえ、どう見ても、神懸っていたともいえる、あの瞬間が、
特に、私の人生に影響したことはありません。
というのも、その後、中学3年から高校2年までは、
私は、空手や中国武術にも、少しばかり、勤しんだからです。
私自身も、武術の修練を決して否定してはおりません。
しかし、一度、ああした事を、子供時代に経験すると、
果たして、「本当の必要性から生ずる武術」というのは、
訓練によるものであるのかどうかが、疑問に思えてきました。
我々の体は、武術をしている人も、そうでない人も、
その自衛や回避行動が、本当に、まぎれもなく「必要」なときには、
自衛するすべを、自覚的に考えることもなく、
一瞬で発揮するのではないかということです。
単なる「火事場の馬鹿力」ではなく、
「技」までもついてくることがあるわけです。
●そんな経験から、何十年もして、
今の私は、
投剣術における、「無心剣」というものに、
あの時の原理の、ごく一部を、託しているのかもしれません。
*********
・追記・
●あの時のことで、今、久しぶり思い出したことがありました。
あの時、確実に、「誰か」が、私の中にいました。
ただし、それは、親しみを感じるものというのではなく、
どこかで覚えがあったり、懐かしさを感じるものではなく、
むしろ、おおよそ私とは「縁がない存在」という感じがしました。
まるで、本当に「通りがかりの、どなたか」、という感じなのでした。
●自分の体が、見事な動きをしているその間、私は、
「なんなんだよ、この動きは???」と思うと同時に、
「これは、一体、誰なんだ?」と思ったのを覚えています。
何かが見えたわけではありませんが、
強いて覚えている印象をいいますと、年齢は30代で、性別は男性。
朱色と黄色の混ざった何かを着ているのか、
それとも、そういう光の色だったのか、そんな感じです。
相手を怪我させない配慮と、その冷静な判断、無駄のまったくない技、
一瞬ですが、自分が達人そのものになったような感覚でした。
それは、どう考えても、
小学校4年の子供の私から出てくるようなものではありませんでした。
何よりも、精神的にも、あまりにも成熟しており、人間が出来すぎています。
●もしも、誰かが、自分の体に乗り移るという事があるのであれば、
あれは、私がこの生涯に、たった一度だけ、
他人が、私の体の中に入った経験だったと言えます。
●どうして、その誰かが、私を守ってくれたのかについては、
たぶん、そこでは、絶対に、
「事故」が起きてはならなかったのだと思います。
それは私の、宿命として、その事故は決して起きてはならなかった。
だから、その場で起きたことは、「なかったこと」にしなければ
ならなかったのかもしれません。
帰宅の途中でも、私は何を考えていたのかさっぱり覚えていません。
家に帰ってからも、特に何か、すごいことが起きたとか、すごいことをした、
という気持ちもありません。
母親にも、そういう事をされたとも、そうした事があったとも言わず、
まるで、何もなかったように、私のすべてが、普通なのでした。
どこのどなただったかは、存じませんが、
この場を借りて、40年前の、あの時の、お礼を申し上げます。
ガキの頃の話だったので、「干しガキ」の写真にしておきました。
今回のと同じエピソードを少し書いた古い投稿を見つけました。
ここには10数秒で4人を飛ばしたとありますが、それは記憶違いで、
正しくは、今回書いたように6〜7秒で3人、でした。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?M763
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