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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
手裏剣術の画像・動画が、
他に類を見ないほど多く掲載されています。
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[725]
■
手裏剣は、「ただ、楽しみなさい」。
by:
方山
2005/07/06(Wed)13:44:10
●【無効な打剣の多さ】
布越しの打剣練習(標的の表面にジーンズなどの生地を取り付ける)で
つくづく痛感することは、今までの打剣の半分近くが、
もしもこれが実戦だったら、相手に何のダメージも与えない
「無効な剣」であるということです。
生地の詰まった冬用のウールの背広と、その下のベストを2枚貫くのは、
難しいような気がしていたものの、
ラフなジーンズ程度でも、この結果ですから。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?M724
■実戦ということを全く度外視しても、
剣が正しい角度と力で、入っていないかぎりは、
いつものようには深く刺さりませんので、
自分に、より厳しい課題を設けて練習する人が、
これをすると、たいていの場合には、刺さらないことにムキになって
2間とかの近距離まで、的に近づいてしまいます。
ところが、言うまでもなく手裏剣というのは力むのではなく、
どうやって脱力しても、気のこもった剣を打つかが課題で、
そういう意味では、基本をしっかり守りさえすれば、
剣の重さには関係なく(=剣の重さに頼らなくても)、
4間とかの距離から、ヒョイと軽く打った軽量の剣が、
ジーンズをきちんと貫通します。
近づけば、力が大きくなるから、刺さるはずだと、下手に力むと、
結果として、入角が狂い、撥ねられます。
●私が提示した、「布越しの打剣」というのは、
現実を見たくないという思いから、
練習法としては、はなから、やろうともしない人が多いと思いますよ。
自分がやってきたことが、根底から崩れてきてしまいますから。
さて、この布越しの打剣テストや、練習には、
今のところは、ジーンズの生地がお手ごろで、一番いいようです。
「薄すぎず、厚すぎず」で、ちょうどいいのです。
これが、全く、剣をはじいてしまったら、何の練習にもなりませんから。
多くの打剣が、いかに「なんとか畳に刺さっているだけの打剣」であったか、
ただ、的に刺さった「つもり」になっていたのかを理解できます。
今までの畳やマットのときには、一見すると、
標的上の剣の傾きが、20度以内の誤差に収まっていて、
合格であるように見えていたような剣も、
実際には、剣の食い込みが足りなかったしているものが、
かなりの本数あるのに気づかされます。
私も何年も以前に、現在の手裏剣とは全く別のタイプの剣を投げていたときに、
厚手の布と的とに、1cmでも空間があると、
貫通に影響するということは、解っていたので、
ある程度の難度の予測はしていたものの、
当時は、これが、まさかこんなにも「優れた練習法」として
応用が出来るとは思ってもいませんでした。
■おかげで、今、打剣を正しくすること以外にも、
根本的に剣の先端の形状の改良や、より良い研ぎ方を、今考え直しています。
刃をするどく研いだ手裏剣か、ナイフならある程度の布貫通は可能です。
あとは、かなり細い先端のもの。
現在世の中にあるものは、写真で見るかぎりでは、その半分近くが、
先端の角度が甘いか、または軽量すぎてアウトです。
ただし、90グラムを超える重量があるものは、刺さらなくも、
おそらく、厚手の衣服ごしでも、ダメージは、かなり与えられます。
また刃面が鋭いものなら、剣が横から当たっただけで、切れます。
ですから、この布越し標的という、条件にも、ほとんど影響されずに
生き延びるのは、
剣先がかなり細いか、刃が鋭いか、または本当に重い剣だけです。
なにしろ、普通なら一番簡単に刺さるはずの、「多針手裏剣」ですら、
布には、かなり拒まれたり、撥ねられますから。
■と、同時に、このテストでは「車剣の欠点」も明らかになりました。
車剣は、直打法によって打たれた棒手裏剣とは全く違って、
回転して食い込むので、そのせいで、
余計に「布の起伏を巻き込んでしまい、ひっかかりが生じやすい」のです。
ですから、やはり、もしも戦場で本当に使われたとしたら、
かなりよく切れる刃がついているか、または、
当てるだけでもダメージを与えられるような重い車剣であるか、
もしもそれが、軽い車剣ならば、刃面に、植物や蛇の毒をぬるか、
化膿するような雑菌を刃につけた、剣をつかっていたのでしょうね。
(しかも理想的には、5方や6方や8方手裏剣等でないと、刺中率が落ちる)
■こうしてみると、相手が刀や槍の場合に、
手裏剣だけを使っての一対一の決闘などは、成立するはずもなく、
やはり、手裏剣というのものは、その特性を最も生かせるのは、
第3者のポジジョンからの「援護射撃」か、
または、それを持っていることを知られないように使っての
使用法になるわけですが、
かなりの過大評価をしてあげても、
「手裏剣単体」では、どうにもにならず、
他に武具を携帯する必要がありそうです。
また、一人で、刀剣を持った相手に向かうという場合にも、
「飛び道具は、相手に解らないように、
または相手をかく乱して打てば有利だ」と、
ともすれば、短絡的に考えがちですが、
「道着にすら刺さらない」下手すると「刺さっても弱い」という現実の前では、
なまじの剣では、顔面部以外には、有効な標的部位はないと言えます。
あとは、昔の時代なら、コントロールに自信があるなら、
露出度の高い「足の甲」でしょうか。
(言うまでもなく、現代のスニーカーや革靴相手では論外ですが。)
「もともと手裏剣は、鎧武者の目を狙うんだ」、
みたいな漫画チックな話をたまに聞きますが、
そんなの、無理だよ。無理だって。 無理だってばよー。
**************************************************************
●手裏剣術の中には、掌剣という技法がありますが、
打剣をしない方の手に保持された手裏剣は、剣を打った直後でも、
間髪いれずに、「すぐさま武器になる形」を形成している必要があります。
かつ、それだけではなく、
「その保持から、次に打つ剣も、すばやく取り出せること」。
一例として、5本の剣をそういう状態に左手に保持する方法が
↓このような保持法です。
↑
おっとっと、ひさびさにやったので、
ちょっと間違えましたが、
親指は上から5本目の剣の剣底に添えてください。
掌を開いて、手の内を明かすと、このような配列です。
このまま握って、木に殴りつけても、剣のうち4本は、
びくともしません。
↓
まー、剣尾をどれぐらい、突き出させるかにもよりますが、
長さは18cmぐらいまでが限度で、
剣の径は8mmまでが、手にがっちりと保持できる限度です。
■短い剣でしたら、
↓のように、3本の剣は平行に並べて掌のくぼみに剣底を固定します。
■解りやすいように拡大しておきます。
↓
■左手を少し緩めるだけで、剣の保持の形は崩すことなく、
5本のうちの、どの剣でも、
このように右手の2指だけで、次に投げ打つための剣をスッと取り出せて、
かつ、打つための手の内の形に納めることが出来ます。
↓
■もちろん、この写真は、「最大保持本数」ですから、
1本〜5本まで、好きな本数を保持すればいいです。
持ち方は、ここから、ただ、本数を減らしてゆくだけです。
写真を見て、少し練習して、やってみれば、
ごく短時間で、すぐにこの形に整えることが出来るようになります。
なお、三方手裏剣や、十字手裏剣の場合にも、
「同目的」での、保持法をすることがあります。
■と、最近、お話が、どんどんと、
「実戦」とか「貫通の実用的有効性」ということに、突き進んでいますが、
あくまでも、これは「趣味」というか、私の「道楽」です。
つまりは、私の個人的な「古い記憶の再生作業」という道楽です。
私の表の流儀には、実戦という言葉はありません。
まー、裏にもないのですが。
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http://baseballers.fc2web.com/pitching/index.html
↑
ピッチングワールドというところで、
最近、私がハマっているサイトです。
ようは、剣に「スクリュー回転」を与えるためのヒントとか、
剣の威力を上げるための、「フォームの参考」にしているのです。
誰もが、簡単に思いついて、すぐに、やりそうなのは、
スライダーとかカーブみたいな回転を小手先で剣に与えることなんですが、
これだと剣の姿勢安定しなかったりと、いろいろと難しいのですが、
打剣のフォームそれ自体の中に、ねじれを組み込むと、
腕は、見た目は、普通の軌道に腕を振っているのに、
剣にはスクリュー回転が加わり、
剣の姿勢も、見た目は普通に90度の倒れで刺さります。
フォームの中で剣に与えられる回転半径は、手首のひねり方によって、
おおざっぱに、270、180、90度とありますが、
いまのところ180度が按配がいいみたいです。
無理に手先で回転を与えるのではなく、
フォーム全体が生み出してくれる回転運動を剣にうまく伝達すればいい、
という意味では、ほとんど、「野球の変化球」と変わりないようです。
剣が何回転したかを調べるために、今は、剣の横手筋の少し下に、
細い長い糸を一本つけてあります。
的に刺さった剣をぬいて、糸が何回巻き付いているかで、
おおよその出来、不出来を見ています。
糸は細いので、剣の飛行にはほとんど影響しません。
これ、もしも、このまま、極めてゆくと、
銃の弾丸「っぽい」飛行をする剣になりそうです。
ただ、これには角型の剣は不向きで、回転させやすい分だけ、
空気抵抗がでかすぎて、そこは、どうも、120度の六角の剣が、
剣にスクリュー回転させやすかったです。
ただし、このことが、本当に剣の貫通力を上げるのか否かとか、
飛行姿勢の安定に現状よりも役立つのかは、別のテストをしてみて
それによって、そもそも、この打法に「意味があるのかないのか」を
判断することになると思います。
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●【小型軽量剣のための、直進打法の別法】
それと、これは、もう2年か3年前にやっていたのですが、
直打法の持ち方の「別法」で、
普通の掌中のどこかに剣底を固定する剣の保持法とは異なり、
剣底が親指の付け根に来て、
剣が、実質的に人差し指にまっすぐに添う持ち方です。
16センチ内外の細く、短くて、軽い剣ならば
どこの流派のものでも打てます。
(香取神道流のような角型のものでも、あるいは、
ただの丸棒でも六角でも。なんでもけっこう。)
利点は、「滑走などいらなくて」、ただ投げればいいか、
あるいはちょいと、スナップでも効かせてやれば、
3間以内なら、けっこう、直進打法みたいな角度で飛び出します。
つまり、前に30度か、40度ぐらい傾いて発射されます。
極端に言うと、ダーツみたいな感覚が、少しします。
↓
↑解りやすいように、片方の写真は、親指を、はずしてあります。
■剣に添えるのは、2本の指でも可能。
◆なんなら、一本でも可能。
お好きにどうぞ。ただし、これらの持ち方は、
約45グラム以下の軽量剣にのみ有効ということ。
これより重い剣には通用しません。
**********************************************************
さて、本題の方ですが、・・・
●手裏剣術に限らずとも、いわゆる「古武術」または「武具を使う武術」は
「好きだから」という「個人の趣味」として行う姿勢と、
もうひとつは、「伝統文化の継承」として文化的に残そうとする目的、
このふたつを逸脱しないかぎりにおいては、健全な取り組み方だと思います。
_______________________________________________________________
居合いや弓道においても、実戦でそれを使う機会など現代ではありません。
その機会がないのをいいことに、実戦ではどうかといった、
検証も出来ないことを論じるのは無意味です。
以前に、トリビアの泉で、剣道とフェンシングの勝負をやっていましたが、
状況設定にどちらかが不利になる制限がある判定方法の中では、
正しい検証は不可能です。
●「古武術家」とか、「古武術愛好家」と、呼ばれてしまっている人、
または自称している一部の人たちが、
「実戦的かどうか」という言葉を振り回すのには、
昔から、うんざりしていました。
●ただし、「体術」や「合法性の高い武具の使用」となると、
それは、一般の護身術教室や、特殊部隊や、警察庁での武術指導などに
今でも、活用されていることは言うまでもありません。
ただし、日本刀や、槍、薙刀、鎌、手裏剣、分銅、手之内その他の
各種の隠し武器、そして弓道といった武具は、
現代では、もはや、実戦的な「対戦の検証」を行うことは不可能であり、
また、仮に時代が、戦国時代であったとしても、
その「使い手の力量」によって、結果には大差がありますから、
純粋に何かの武芸や、流派や、特定の道具を「他よりも優れている」と
短絡的なことを言える状況ではありません。
ここに武具の・・・、
とくに刃のついた武具や、金属製の武具を使うすべての
武術を修行している人たちの持つ、ジレンマと、
そして、「 現 実 」があるのです。
●ですから、「武具を使うタイプの武術」に向かい合うときに、
我々が、そこに、求めていいものは、ロマンではなくて、
・1/それを「自分が純粋に、楽しんでいる」ということ、と
・2/もうひとつは、公的には「文化保存」という動機だけです。
・3/中には「他の武術修行の参考」として、
・4/あるいは「他の武術に応用するための補助的な訓練」として、
・5/または「精神修養的な目的」で、手裏剣術をするものいいでしょう。
・6/あるいは、スポーツチャンバラのように、スポーツ化することも、
道としては決して、間違っていないと思います。
●しかし手裏剣術がメインとなる流派やその他の武器武術では、
それは、弓道や居合道と同様に、
それが「現代の法治国家と、銃刀法の取り締まりのある国内で、
実戦で持ち得る、意味や価値」などは、
「皆無である」という現実を、
しっかりと心しておかねばなければなりません。
つまり、検証も出来ない実戦性などは、論じる価値もないし、
それを論じる背景となる「テスト形式」が何も定まっていません。
結局のところ、下手をしたら、新聞やテレビで、
「武術の達人として知られた○○氏、
路上で、暴力団を相手に、日本刀を振り回し・・・・
居合わせた主婦の、催涙スプレーで、御用となりました。」
ってな記事が出る程度で終わるかもしれませんね。
●手裏剣術も、同様です。
↓の投稿でも書いたように、
手裏剣の威力にしても、冷静に考えねばならず、
そこにロマンを妄想して、根拠のない期待や、
荒唐無稽な「過大評価」しても始まらない側面があるのです。
◆参考↓
http://www.mumyouan.com/k/?M724
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もうずいぶん何年も前にも、このサイトの雑話にも、きちんと書きましたが、
「古武術の現代における、存在意味」というのは、
1/行う本人、または観衆にとっての娯楽・ゲーム・精神と肉体の修行の目的。
2/文化継承・「文化保護」、または個人的な「研究」の要素。
3/そして実用性だが、この「実用性」というのは全くあてにならない。
他のスポーツに転用できるか出来ないか、とかいう論議なら別に
したけりゃ、してていいですが、
ここで私が否定している実用性とは、「実戦的実用性」のことです。
↓詳細はこちら
http://www.mumyouan.com/m/mu-3.html#h16
◆以上のことを踏まえて、心身ともに、健全な人たちは、
不毛な論議に時間を費やすことなく、
「1」と「2」の目的に、しっかりと、
自分の「目的と、そのための思考」がぶれないように、
心の軸を固定をして、
その上で、手裏剣の「技」、または「研究」を、
「純粋に楽しむ」のがよろしいわけです。
そして、もしも本当の意味で、
現代での手裏剣の実戦性ということを想定するならば、
あなたは、万一にも、
他者に向けて、手裏剣を放ってしまったらば、
「法律、弁護士、そして数年後には、裁判員、
被害者、被害者の家族、
そして自分の家族、
マスコミ報道、古武術家と言われる者たちからの批判の矢
そして何よりも、師範への迷惑、
ひいては、手裏剣界全体への迷惑」、
あなたは、これらの「すべてと戦うことになる」と心しておくことです。
「現代における、実戦」というのは、そういうことです。
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