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[2009]
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●猫の足跡-その758●「おおざっぱ測定・第136回」■測定時間の再考察■
by:
鈴木崩残
2015/01/20(Tue)09:32:59
はかるスキーの
おおざっぱ測定☆第136回
測定時間を再考察してみました
●ここのところ、ずっと測定テストに使っている「混合米」の測定で、
前回の投稿でも記したように、同じ検体でも、6回の測定のうち1回は、
不鮮明なスペクトルになるものがありました。
(実際には、0.5から0.7Bq/kgあるのですが)
そこで、典型的な「不検出にしてしまいかねないスペクトル」を、
時間経過で下記に掲載しました。(図中の「h」は経過時間です)
3時間から11時間までです。図中の赤い線はベースラインです。
見ると分かるように、5時間の時点では、
ベースライン上に被っていて、Cs−137の有無の判別が全くつきません。
6時間以後から、ようやくベースラインの上に山が形成されています。
↓
7時間以後で、ようやく怪しい山として識別できる形に形成されました。
↓
ちなみに、7時間の時点でのCs−137の面積から定量すると、
>88×0.0057×(606g/606g)=0.50Bq/kg となりました。
●今までは、5〜6時間を最適な測定時間としてきまして、
定量も、ほぼ測定所のものと一致をみてきました。
しかし、この「混合米」の例のように、運が悪いと、
汚染の偏りによっては、0.5以下と判断しかねない山になることがあります。
0.5以下どころか、あろうことか「検出下限未満=OD」と、
自分で判断して、食べてしまいかねないわけです。
●そこで今後は、測定時間を「7時間〜8時間」あたりすることを検討しています。
■ちなみに、この「混合米」は以前にも書きましたように、
1:4で、汚染米と、無汚染米が混ざっており、
攪拌するたびに、微妙に汚染濃度のジオメトリーが変わります。
これが1:1か、1:2程度の混合ならば、おおむね均一に混ざり、
測定結果も安定するのですが、
「5倍希釈」となった場合には、1インチのアルマジロでは、
検出性能が追いつかないらしく、攪拌のたびにグラフにムラが出ます。
そのムラも、定量に影響がない範囲ならばいいのですが、
検出か不検出かという領域(0.3から0.7Bq/kg)あたりで
不鮮明になってしまうと、私個人が撥ねたい濃度と被るので悩ましいのです。
***************************
●そこで、もう一度、この汚染米の理論値を、
測定所の数値に「最大誤差があった場合を仮定」して計算してみました。
これが、この「混合米」の測定所での測定値ですが、
↓
>>セシウム137:0.523±0.365Bq/kg
>>セシウム134:<0.3Bq/kg
>>カリウム40:25.6±8.64Bq/kg
この混合米に混ぜた、元の「汚染米だけの数値」は以下です。
↓
><セシウム137:3.60±1.05Bq/kg>
>>セシウム134:0.795±0.483Bq/kg
>>カリウム40:72.4±18.8Bq/kg
この3.60を正の値に近いという仮定で、これを5分の1に希釈したものとして、
混合米の理論値を「0.72Bq/kg」としてきました。
しかし仮にですが、
この汚染米の測定の時点での、Cs−137に、
その最大誤差(−側)までの誤差があったと「仮定」をすると、
値は、2.55Bq/kgとなります。
すると、2.55÷5=0.51Bq/kgが理論値に近いことになります。
●あくまでも「そのような最大誤差を仮定をした場合」の話ではありますが、
すると、この混合米は、その理論値が0.72ではなく、
0.51Bq/kg、だったと仮定できます。
仮にそうであると、現在の私の測定環境では、
このような、5倍に希釈された「汚染ムラ」のある検体の場合には、
「0.5Bq/kg」を検出するには、最低限「7時間」の測定が必要となりました。
●ただし繰り返し書きますが、この検体は少し特殊な「癖」があります。
普通の検体ならば、ビニール袋の中で振って混ぜたり、ミキサーなどにかければ、
汚染濃度は全体に均一になりますので、もっと簡単に検出できると思います。
実際、他の検体と比べても、検出の有無の判断で「特に難航した」のは、
この希釈した混合米でしたから。
ミルサーで粉砕処理しました
■そこで、この「混合米」の「まだらなムラ」が、うっとおしいので、
ミルサーで粉砕しました。
これを測定にかければ、
より正の値に近い数値がわかると思いますので、やってみました。
↓
■結果です。
やはり、無汚染米と汚染米がよく混ざり合い、均一性が出たために、
ピークがはっきりと出ました。
このグラフは7時間の時点のものですが、
11時間経過しても、ROI内は、ほぼこれと同じ面積でした。
↓
キャベツを測定にかけました
■結論から言いますと、通常なら「不検出」としていいレベルだと思います。
下記のように3時間の時点と、6時間半の時点で定量してみましたが、
右図だと0.35Bq/kg程度ですので、低いことは低いです。↓
カリウム40は、106Bq/kg程度なので、それほどコンプトンは大きくありません。
ただし、下記の「初期の5時間」までの662keV付近の挙動を見ると、
最後まで残ったこのCs−137の山が気になりましたので、
私個人としては、「末長く」は食べ続ける気にはなれませんでした。
↓
もう少し西日本寄りの、四国から九州の野菜を探してみます。
(今でもほとんど四国か九州からしか買っていませんが)
36.6倍に濃縮した水道水の測定
●ストーブの上の鍋に、水を継ぎ足してゆき、
22リットルを600mlに濃縮した形で測定してみました。
■結果です。
↓
これは、私にはわかりませんので、もう少し継ぎ足して濃縮して
測定依頼することになるかもしれません。
このまま定量してしまうと、元の濃度の水道水の状態では、
Cs−137は、0.0085Bq/kgとなってしまいますが、
富士五湖の上水にしては、高すぎるかな?と感じます。
事故前の2009年の富山県の水道水は、0.00017Bq/kg、
事故後の、2012年の8月1日茨城県発表の水道水は、0.012Bq/kg。
山梨県という場所の汚染状況からして、整合性があるようにも思えますが、
誤定量の可能性もあるので、測定所への依頼を検討します。
■ところで、河口湖の水道水の水源について今まで知りませんでした。
てっきり、富士の名水?かと思っていたら、そうではありませんでした。
昨年の夏から水道水がまずくなったので、調べてゆくと、こうでした。
河口湖の水道水は、ただの「井戸水」であり、
別に富士山の名水や湧き水というわけではない。
首都圏にあるような近代的な浄水施設があるわけではなく、
町の各地の複数の、深さの異なる深層「深井戸」からくみ出された原水に、
単に次亜塩素酸ナトリウムを加えて滅菌しているだけです。
コストがかからないから、水道代が安いだけの話。
ということを、このPDF(町の水道の歴史)ファイルで知った。
↓
http://www.town.fujikawaguchiko.lg.jp/upload/file/suidou/suidou_vision_cmt001.pdf
下記の平成24年の衛星環境研究所のゲルマ測定では
0.47〜0.67Bq/リットルを下限値として不検出となっているが、
せっかくGeを使っているのに下限値が高すぎると思います。
濃縮するなり浄水用フィルターを使い、測定時間を長くすれば、
0.001Bq/kgでも測れるはずです。
↓
http://www.pref.yamanashi.jp/eisei-ykm/documents/20121101.pdf
このように、富士五湖の町の蛇口からの水道水は、
別に湧き水でもなく湖の水を浄化処理したものでもなくて、
普通の井戸水に塩素を入れただけである点から、
水の質としては大してよくない上に、味も良いほうではない。
何よりも深井戸の原水となれば、
土壌環境によっては微量のセシウムもあり得るので、今回の濃縮測定となりました。
(この水道水の測定所での結果は、この二つあとの投稿に掲載しました)
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2011
検体に使用する防腐剤のテスト
●また、横道にそれて、変なことをやっています。
といっても、検体が魚や生もので、数日間腐敗させないで
繰り返し測定をしたり、輸送中に腐らせないためですので
測定に直接関係することです。
↓
■苛性ソーダを少量の熱湯に解いて、生肉とよく混ぜたものを
現在、(気温変化はあるものの)7〜12度の外気温の中で、
まる4日(96時間)保存しましたが、全く腐敗臭はないので、
今日から室内18〜20度で保管してみます。
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は、たんぱく質を腐食(溶解)させ、
二酸化炭素を吸収して、炭酸ナトリウムを生ずるとウィキにありましたので、
これは使えるのではないかと思ったのです。
市民測定所でも、腐りやすい検体は、レンジで加熱したり、
または、冷凍⇔解凍を繰り返すしか現在は長持ちさせる方法はないようです。
私が苛性ソーダを使ってみよう、と思った理由は、
うちにある「蜂蜜水」が、何度加熱しても、酸素系漂白剤を入れても
どうにも発酵をしてしまい、ペットボトル内にガスが発生しました。
しかし、加熱中に、苛性ソーダを僅かに入れただけで、
その後、全く発酵しなくなったからです。
(600mlに対して、小さじ1程度)
その後、何度か容器から出し入れして測定をして、
繰り返し「空気に触れている」にもかかわらずです。
ですから、もしかすると苛性ソーダが、
発酵や腐敗を遅らせることが出来るかもしれないと思ったのです。
違いを見るために、116gの生肉に対して、
4gと8gで試しています。
この時に、苛性ソーダを溶くお湯は、20ccで、
検体の20%で済みますので、水分や体積もそれほど増やさないで済みます。
現在室外〜室内をいれて、合計もう7日目ですが、腐敗臭がまだしません。
↓
苛性ソーダ6%+少量の熱湯で、5日しても生肉変色せず
という驚異的な保存力を「苛性ソーダ」が発揮しました。
3%のほうが、ようやくまる5日で、少し変色し、
わずかに匂いが変わりましたが、全く許容範囲の匂いです。
6%の濃度のほうは、まだ肉の色すら変わりません。
むろん、劇物の苛性ソーダ入りですから、食べられませんが、
何度も測定するには充分です。
その後の結果は、こちらにあります。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2011
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