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[2011]
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●猫の足跡-その760●「おおざっぱ測定 日記・第138回」■濃縮した水道水の測定■
by:
鈴木崩残
2015/01/25(Sun)16:37:43
おおざっぱにハカルチョフ☆第138回
40倍濃縮の水道水を測定所へ
●二つ前の、この投稿で濃縮していた水道水ですが、
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2009
これを36倍から、さらに40倍に濃縮して、測定依頼に出しました。
40倍になると、自己定量では、もしもあれば、
多くて0.34Bq/kgですが、さて、どうなるかです。
さすがに40倍にすると、多少なりセシウム137が出てもおかしくはありません。
いや・・・、
「おかしい」です。
そんなものが微量であっても、水道水から出ること自体が異常です。
●結果です
↓
天然核種も検出されませんでした。
セシウムが検出下限未満で、とにかく本当に、ほっとしました。
もしも水が汚染されていたら、セシウムを除去できるような、
大げさな浄水器が必要になってしまうからです。
●この結果から、概算ですが、
今回の水道水の濃度の上限を推測することが出来ます。
ちなみに、汚染がかなりある水道水ならば、50倍から100倍に濃縮すれば、
ゲルマでなくとも捉えられる可能性があります。
東京都内ならば、フィルターを測定すると、3〜10Bq/kgはあるらしく、
この浄水器のフィルターで回収した以下を見ると、
中央区で、12Bq/kg のようです。
↓
http://geiger.grupo.jp/blog/643727
使用期間中に浄水器を通過した水の総量が推察できれば、
計算はできるはずですが、上述の資料では、
肝心の「(フィルターの重量などを除いた)水だけの総量」がわかりません。
●今回の河口湖の水道水は、推定で0.005Bq/kg以下と推測できます。
根拠は、おのみち測定依頼所の杉原氏ならば、
たとえ定量下限未満となり、計数としては現れなくとも、
0.1から0.2でもピークがあれば見逃さないからです。
となると、40倍に濃縮した水道水の値を、
ものすごく多めに0.2Bq/kgとしても、0.2÷40=0.005Bq/kg となり、
0.1Bq/kg以下だったとすると、0.0025Bq/kg以下となります。
●それでは、
水道水1リットル(1000g)あたり0.0025Bq/kgが「正常なのか?」となると、
これは、確かに「安心値」ですが、決して「正常」なのではありません。
■「安心値」というのは、つまりこの濃度の水を、
毎日1リットル1年間飲み続けた時の、0.91Bq/1年 の汚染濃度のリスクよりも、
たった「1回の外食」で、それと知らずに、2Bq/kgぐらい取り込んでしまうという、
そのリスクの方がはるかに高そうだ、という「相対的な比較をした場合」に、
「安心値」ではなかろうか、という意味です。
■さて、一例にすぎないですが、
事故「前」の2009年の富山県の水道水は、0.00017Bq/kgであり、
事故「後」の2012年の8月1日の茨城県発表の水道水は、0.012Bq/kg。
この二つを比較すると、採取した地域は違うものの、70倍に増えているのです。
■また、水道水を、3か月分(約90リットル)を濃縮して、
1リットルの状態で、ゲルマで測定した「自治体のデータ」によれば、
福島県の数箇所の水道からは、
(「約90倍濃縮」の状態)ですが、
↓
Cs−137が、
4.6、
5.9、
6.3、
15.6、
16.3Bq
などの数値が並んでいました。
元の水道水の状態での1リットルにすれば、0.051〜0.181Bq/kgとなります。
■その他、いくつかの県の水道水の数値です。
数値は左がセシウム134、右がセシウム137。
単位は1キロあたりの放射性セシウム(ベクレル)。
〇 岩手県(盛岡市)
不検出、0.00038
〇 宮城県(仙台市)
0.00043、0.0015
〇 山形県(山形市)
0.00058、0.0021
〇 福島県(福島市)
0.00058、0.0018
〇 茨城県(ひたちなか市)
0.00081、0.0019
〇 栃木県(宇都宮市)
0.0013、0.0034
〇 群馬県(前橋市)
0.00080、0.0020
〇 埼玉県(比企郡)
不検出、0.0014
〇 千葉県(市原市)
不検出、0.00082
〇 東京都(新宿区)
0.00048、0.0013
〇 神奈川県(茅ヶ崎市)
不検出、0.00044
〇 新潟県(新潟市)
不検出、0.00044
・原子力規制委員会:環境放射能水準調査結果[上水(蛇口)]
(2014年10月-12月分、PDFファイル)より
■微量でも、水道水から、セシウムが検出されることなど、
決して正常なことではありません。
*********
驚異的な防腐効果の苛性ソーダ
●たまげました。
21度から12度を前後する室温で、まる7日保存しても、
腐敗臭がほとんど出ていませんでした。
↓
●その後、結局、苛性ソーダ6%の濃度のものは、
「30日以上」腐った匂いも出ませんでした。
↓
セシウム比率が理論値と違う検体
●これは、私が、うっかりしていて、
測定員の杉原様にご迷惑をかけてしまった検体でした。
白砂糖をベースにして、そこに汚染のある物質を混ぜて合成試料を作ったのですが、
そのときに、片方は「福島由来ではないセシウム137」を入れたことを、
申し込み用紙に記入し忘れたまま、測定依頼をしてしまいました。
結果、セシウム比が、現在の理論値と合わない結果となり、
申し訳ありませんでした。
●この試料は、測定所では、次のような結果になりました。
↓
>セシウム137:3.27±0.9913Bq/kg
>セシウム134:0.495±0.424Bq/kg
>カリウム40:5.41±4.90Bq/kg
以下、オレンジ色の文字は、測定所からのコメントです。
>>セシウム137:セシウム134の比をみてみます。
>>3.27:0.495=0.15137...
>>本日現在ですと、比率は「1:0.298」ですので、少し低めに出ております。
以下、天然核種の説明の詳細は割愛させて頂きました。
*********
●ところが、この検体は次のような内容物でした。
あくまでも合成時の「理論値」ですが、
この白砂糖をベースにして、そこに混ぜた汚染物質の内容は、
次のようになっていました。
■理論値ですが、
「5Bq/kg」の試料(ポーランドのハーブのみ含有)500g
「2.5Bq/kg」(埼玉の土壌のみ含有)500g
これを混ぜましたので = 合計 1000g。
計算上では、この試料のCs−137は「3.75Bq/kg」です。
(5Bq/kg÷1000×500g=2.5Bq)+ (2.5Bq/kg÷1000×500g=1.25Bq) =3.75Bq/kg
従ってCs−134については測定結果の
3.27Bq/kg × 0.298=0.974
となることはありません(福島由来でない137が混ざっていますので)
●この試料中では、ポーランドのハーブは「チェルノブイリ由来」です。
だもので、「福島由来のCs−137」は、1.25Bq/kgのみであり、
>「1.25 × 0.298 =0.3725Bq/kg」
となります。
従って、
>セシウム134:0.495 ±0.424Bq/kg
これは、かなり精密な測定結果だと思います。
*********
この検体は、何個か前の当掲示板の投稿で自己測定してありました。
↓
自己測定 測定所
>>Cs−137=2.60Bq/kg (3.27)誤差0.68
>> (測定所値との誤差−20%)
>>K−40 =22.5Bq/kg (5.14)
今回は、Cs−137は、
測定所の結果の誤差範囲内とは言え、ズレていました。
K−40は定量ミスでした。
ピックする必要のない低すぎる山の高さを計算してしまいました。
●ただ、ひとつ収穫だったことは、
>測定所で定量された検体を、自分で計算して、希釈して作った試料は、
>その「同じ測定所」で測定をすれば、理論値とほぼ同じになる、
ということでした。
今回の、この砂糖をベースにした試料のCs−137は、
「合成した時の計算上の数値」と、ほぼぴったりでした。
↓
合成時=3.75 測定所の結果=3.27 自己測定=2.6
ただ私の測定では、測定値に対して20%ほど低く出てしまっただけでした。
●ちなみに昨日、測定所に出す前に自己測定した、この砂糖の試料のグラフから、
この季節に新しく取り直したバックグラウンドを引いて定量したのですが、
結果は、2.74Bq/kgでした。
試料が戻ってきたら、再測定にかけようと思います。
というのも、この砂糖の試料は、自己測定した時と全く同じ比重を指定して、
測定所に依頼したからです。
つまりこれは、
>「比重を同じ」にしても、
>攪拌や、その日の環境放射線や、微妙なジオメトリーの差から
>「測定毎に生じる誤差」であり、
やはり私の設備では、
>仮に、全く検体を動かさなかったとしても、
>また、かなり厳密にROI内の面積をピックして計算したとしても、
>測定所の結果値に対して、±20%ほどは生じてしまうようです。
逆に言うと、
「より正しい換算係数」を決めるためには、
全く検体を動かさない時の誤差が、20%以内に収まる数値にせよ、
ということになります。
ただし「検体内に汚染ムラがある場合」には、攪拌して測定すると、
測定毎の誤差は、さらに20%を超えて、最大で40%にも達します。
前に言いましたが、
この「攪拌しての再測定を繰り返した場合」の測定誤差は、
ゲルマでは、10%前後
3インチのNaIでは、20%前後、
1インチのアルマジロでは、30%前後ぐらいです。
むろん、検体内に「汚染ムラ」がないと、これよりも安定していますし、
汚染ムラが大きいと、これより誤差が開きます。
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