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●猫の足跡-その769「おおざっぱ測定 日記・第147回」■比重を揃える&松葉の報告の続き■
by:
鈴木崩残
2015/02/18(Wed)16:40:28
おおざっぱにハカルスキー
個人測定日記☆第147回
再び比重の注意
●前回の投稿の最後に、粉状の炒り玄米を、1/4、1/6などに希釈したところ、
検出の判断が難しい事例があるのを紹介しました。
つまり、理論的には絶対に約0.5Bq/kgあるはずなのに、
私の自分流で、検出と判断できる基準を満たす山がなく、
検出とは見えないものや、判断が困難なものです。
やってみたところ1/6希釈だけではなく、1/4希釈であっても
難しいスペクトルになる場合がありました。
これはもう1インチのシンチレーターの検出能力の限界であろうと、
私個人は考えています。
これはまだ希釈率が1/2なので測定上問題はなく、1/3でもOK。
1/4あたりの希釈率から、どうも怪しくなってきます。
↓
●また、前にも推測しましたが、この原因のひとつは、
汚染物質と希釈物質の比率が、ある一定の範囲を超えると、
「自己遮蔽」の影響が出ると私は見ています。
「液体試料」のように、全体に均一に汚染物質で満たされていればいいのですが、
粉状の検体の場合には、全体としては「アバウトに均一」であっても、
汚染の粒の周囲を無汚染の粉の粒が「取り巻いている」その比率があります。
これが1:1か1:2あたりまでは測定の検出に問題はないのですが、
1:3、つまり1/4ぐらいに希釈すると、検出率が落ちたのです。
とにかく、私のこれまでの印象では、
CsIのシンチなので、
幸い温度変化があっても、許容範囲のドリフト以外に問題なく、電源の安定もOKです。
1Bq/kg以上の濃度であれば、かなり良い成績で定量できてきました。
しかし0.9以下の「少数桁の濃度」になると、
1/検体が不均一な場合
2/測定時間が不足した場合
3/充填量の増減があった場合
4/カリウム含有量が多い場合
などの、こうしたあらゆるデリケートな要素が、
「誤・不検出」に、からんでくるので厄介でした。
「誤検出」ならば、まだマシなのですが、
その逆は、私としては、アウトなのです。
なぜならば、
私が避けたいと思っている微量の汚染(0.5Bq/kg前後)のものを
食べてしまう可能性があるからです。
*********
●そこでもう一度、
本当に0.6Bq/kgの液体試料が検出できるのかを試しました。
液体ならば前述のような不均一性の影響の問題は起きないからです。
ただし、ここで、試しに、
測定所で定量されたよりも「少ない量」と「多い量」のふたつで測定にかけてみました。
↓
■一点、説明が必要なのは、この液体試料の塩水は、
保管してあった元の状態ではカリウムがほとんどないのですが、
今回、わざと「やさしお」を溶かしてK−40を50Bq/kgあたりにしました。
そのために以前に測定したスペクトルグラフには出ていない、
カリウム40の山が今回は出ています。
実際の食品測定では、カリウムがないケースは稀有ですから、
より現実的に測定練習をするために、わざとカリウムを混ぜました。
すると、測定所での比重よりも約5%少ない充填量にしたものは、
「不検出」の扱いとなるようなスペクトルになってしまいました。
↓
そこで「測定所での測定時と同じ比率」にしたところ、山がきちんと現れました。
やはり、練習測定をする場合には、
測定所での充填の比率と同じにしないと比較は出来ませんでした。
↓
充填量が変わると、結果値にどう影響したかは、ここの記事の冒頭にもあります。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2013
松葉の測定の結果
この投稿で、あらゆる事を自分なりに試してみて、悩みぬいたものの、
原因がわからないので、測定依頼をしたものです。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U2015
後述しますが、確認のための最後の測定結果が出るのは、25日ごろになります。
私が自分で測定したところ、この最初に抽出した約69gの松葉は、
>Cs−137が、9.68 〜 10.98Bq/kgでした。
●測定所での「経過」を言いますと、やはり、
(ホットパーティクルというほどの濃度ではないですが)
「相対的に」他よりも、やや濃度が高い塊がありました。
V7容器は、検出下限値や誤差が1リットルマリネリよりも大きいですが、
それでも、汚染のあった松葉の塊だけは、まず最初に「三分割」したときに、
3つのうちの「ひとつだけ」が、下記のようになり、あとの2つは不検出でした。
↓
>セシウム137:22.4±12.0Bq/kg
>セシウム134:不検出(<8.1Bq/kg)
>カリウム40:224±138Bq/kg
次にそのひとつを「また二つに分けて」測定をしていただいたところ、
「片方だけ」が、下記のようになり、残りは不検出でした。
↓
>セシウム137:32.7±21.6Bq/kg
>セシウム134:不検出(<16.3Bq/kg)
>カリウム40:292±243Bq/kg
最終的には、この13.2g「以外の、不検出の粉砕松葉」を、
1リットルで測定を頂き、その結果待ちとなります。
もしもそれで、不検出または「相対的に低い値」になれば、
最初にこの松葉を1リットルで測定して頂いたときに出た、
1.39Bq/kgのCs−137は、
たったの13.2gの、この松葉の放射線に影響されていたことになります。
か、もしくは、・・・
もしも、最後の1リットルでの測定値が1.4Bq/kg前後であれば、
この濃度の高い塊が、最初の測定の時には、検出されなかった、
ということになりますが、
それはあり得ないだろう、という事が次の結果からも分かります。
●実は、最初に3分割した中から検出された「ひとつの塊だけ」を
ビニールに密封して、次のようにマリネリ容器の違う位置において、
それ以外の容器内のスペースを約1リットルの松葉で埋めて測定して頂きました。
容器の底部の側面、シンチレーターの真上、シンチレーターの真上の少し横など、
計3箇所です。
↓
すると、Cs−137のみの結果はこうでした。
↓
容器の底部
>セシウム137:3.36±1.75Bq/kg
容器の真上(真中)
>セシウム137:2.86±1.65Bq/kg
容器の真上の横
>セシウム137:2.44±1.56Bq/kg
つまり、この結果の数値から見ても、
この濃度の高い松葉と、それ以外が混ざった状態で、
最初に測定をしていただいた際に出た「1.39Bq/kg」の結果は、
このわずか「13.2gの中にあるセシウム137」を検出していた
その結果かもしれない、ということです。
そして、その場合には、もしかしたら、その「小さな、僅かな粒子」が、
もっとも検出しにくい場所(たとえば、容器の上の隅っこなど)に
あったのかもしれません。
ただし、他の松葉全体それ自体も「全体に1Bq/kg程度の汚染」があり、
そこに、濃度が高い松葉からの放射線が少し「加算」された形で、
結果として、1.39Bq/kgと出たのかもしれません。
>>2/14 追記
最終的に、この高い濃度の松葉ではない「それ以外の松葉だけ」を
1リットルで測定した結果が出揃いました。
判断、または原因を推測するのが、
私にとっては、難しい結果となりました。
誤差範囲内にはあるので、全体の結果を見ると、
特別に濃度が高い塊があったと言えるかどうかですが、
V7容器の結果だけを見ると、わりと濃度が高いような気がします。
単なる推測にすぎませんが、可能性のひとつとしては、
やはり、車両の天井に付着していた別の土地の汚染粒子が、
松の実(葉ではなくベタベタする部分)に少し付着したのかなと
個人的には考えています。
もしも、これが原因だったとしたら、ケースとしてはレアですね。
↓
>2/25追記
そこで測定員の杉原さんに、次のように質問させていただきました。
>>杉原様のご判断、ご見解を、最も伺いたいのは、
>>今回の結果の数値から推測をしまして、
>>偏った濃度の、その濃度の違いが、
>>この松の枝葉が、全体にかぶったり、根から吸収した、
>>この松の検体に固有の「平均的な汚染の範囲内」にある、
>>と感じられるか、
>>それとも、何か、この松とは「別の異物」と見えるような
>>濃度であったのかです。
これに対して、杉原様から、明瞭なご見解をいただけました。
>「別の異物」であると判断します。
>といいますのも、植物にとってセシウムとカリウムの区別はつきません。
>ですので特異的にある部分にだけセシウムが根から吸収されたと考えるのは難しいです。
>例を挙げると、セシウムが筋肉繊維に集まりやすい傾向がありますが、
>集まりやすい個所に均一的に分布されているとの結果も有ります。
>それを考えますと、一部分の松葉だけカリウムが以前より特異的に集まる傾向が無い限り
>今回の結果からは「別の異物」、付着物と考えるのが妥当なところであると思います。
*********
なるほど、こういうケースでは、
カリウム40の測定値の対比によって判断すればいい、
ということが勉強になりました。
もしも、根からの吸収であれば、小分けした検体は、
セシウムのその高い濃度に伴って、
カリウム40も整合性のある比率で増えていなければ不自然という事になりますね。
今回のケースですと、
V7容器での、2度の測定値を、めいっぱいの最大誤差を想定して、
Cs−137を「最小」のマイナス側の誤差で見積もって、
最後のを「10.1Bq/kg(2分割測定時)」とし、
その前段階のを「10.4Bq/kg(3分割測定時)」とし、
それを他の群の「1リットル」での測定結果の「1.8Bq/kg」と比べると、
このわざと極限大にした誤差で見積もると、最小では「約6倍」ですが、
「中央の値(32.7Bq/kg)」の場合は「約17倍」のCs−137で、
「中央の値(22.4Bq/kg)」の場合は「約12倍」のCs−137となります。
それに対してカリウム40も同じくわざと極限の最大誤差で試算して、
V7容器でのK−40を「最大」のプラス側の誤差で見積もって、535Bq/kgとし、
それを「1リットル」で測定した他の群れの133Bq/kgの
「最小側の誤差値」となる「93Bq/kg」と比べると「約6倍に増えている」。
つまり、わざと、めいっぱいの「極限大まで誤差」で試算すれば、
どちらも約6倍といえないことはないのですが、
そこまでの誤差は、到底考えにくいものです。
そうすると、同じ植物の中から生まれた、Cs−137とK−40と想定すると、
その「増加率」が合わないわけですね。
V7容器にしっかりと充填した測定結果の、その「中央値」で見れば、
異物に起因するCs−137だけが、他と比べて、
少なくとも約12倍ほど濃度差があった、とするのが妥当のようです。
●ご近所から、こんなに沢山の量の松葉を頂いて、
乾燥して粉砕して測定依頼をしたのが、何ひとつも無駄にならず、
興味深い結果となり、本当に良かったです。
↓
■一番最初に、この松葉を測定していただいた時の結果はこちらにあります。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U1935
*********
■苛性ソーダによる生肉の保存実験ですが、最終的に「1ヶ月以上」もちました。
↓
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