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●猫の足跡-その715●「素人による食品検査奮闘記・第94回」■「カリウムシート」■
by:
鈴木崩残
2014/09/26(Fri)00:10:28
素人による個人測定・奮闘記☆第94回
>まず最初に、先日、汚染があるのかないのか分からず、ギブアップした「鶏肉」は、
>おのみち−測定依頼所−様に依頼しまして、<0.3で、検出限界未満でした。
こちらの記事の最後にあります。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?U1963
1.93Bq/kgのスペクトルからの定量
■まず、前回の「液体検体におけるコンプトン散乱の影響」の追試として、
1.93Bq/kgのCs−137を含む洗浄水(605g)を測定しました。
結果は、
↓
●今回は、前回とは異なり、あっさり、1.93Bq/kgの山は定量できました。
前回は、【シンチレーターを連続使用し過ぎたために不安定になったとみられます】
数値は、1.58Bq/kgで、測定所のもの(1.93Bq/kg)と少しだけ違いますが、
許容範囲かもしれません。
●しかし、これでは、次に記した「カリウムシート」のテストの出番がないので、
ここで、最初に測定が難しかった「0.65Bq/kg」の塩水を
測定してみて、そのスペクトルの様子で事項で紹介する、
「カリウムシート」を使ってみます。
もう一度、難しかった、Cs−137が0.65Bq/kgの塩水750g。
↓
■結果ですが、今回は定量できました。二つの換算係数も比べてみました。
↓
■ただし、後述するように、
念のために、カリウムシートを敷いた場合と比べてみました。
『カリウムシート』の登場
●前回の、1.28Bq/kgの汚染水のように、
検出効率が悪いと見えるグラフ、つまり、
「精製水BGより下になる部分」が多いグラフになった場合には、
今までのように、検体の中に「やさしお」を入れるのではなくて、
次のようなシートをマリネリに敷きます。
●やさしおを水に溶いて、キッチンペーパーに染みこませて乾かす。
↓
乾いたら、パウチする。
↓
●今までは、液体の中や、粉の中に、直接に「やさしお」を増量してゆき、
K−40津波の影響を観察し、データを取りましたが、
検体には混ぜずに、容器の底に敷いてK−40のコンプトン散乱を、
わざと発生させるという逆転の発想です。
測定の世界では、何かと嫌われるK−40の影響ですが、
それを逆に使えないかと考えたわけです。
●そして、K−40の強度をコントロールしながら、
意図的にシンチレーターに検出させることで、
Cs−137の領域を持ち上げたらば、
検出や定量が、果たしてやりやすくなるのかどうか?を試すのです。
遠火の弱い放射線で、検体をやんわりと、炙るようなものです。
これを「カリウムシート」と名づけました。
●なおマリネリ容器の下に「敷く」と書きましたが、それは私のマリネリが、
シンチレーターの挿入部が「上下が逆」であるためであり、
普通のマリネリ容器の場合には、マリネリ容器の上にこのシートを
「置く」形になります。
いずれにしても、シンチレーターの検出部から一番遠い位置から、
カリウム40の放射線をソフトに干渉させてみるわけです。
●今回作った「カリウムシート」は、推定ですが、約20Bq/kg程度が4枚。
やさしお7gの全部(100Bq/kg分)を水に溶いて1枚のペーパーに
染みこませ切れなかったために、4枚に分割しました。
(薄くないとラミネート加工でパウチできない事もあります)
■何度も言いますが、玄米とか茶葉とか、乾燥した検体であれば、
そしてまた、カリウム40を100Bq/kg以上含む検体であれば、
検出・定量下限は、1〜1.5Bq/kgは、なんとかなります。
しかし、水分が多いもの、あるいは水性の液体そのもので、
K−40が100Bq/kg未満(先日の「鶏肉」がこれに近かった)
これら該当する検体が、私の測定環境では、測定が難しいのでした。
天然核種がない分、明確にCs部分が検出される筈だろうと思いきや、
水分による遮蔽効果なのか、はたまた液体の「密度」のせいなのか、
予想したよりもピークや山が低く出るのです。
*********
カリウムシートは、このようにセットしました。
↓
■結果のスペクトルは、驚くべきものでした。
↓
スペクトルを比較すると、約18Bq/kgほどカリウム40が持ち上がっていて、
それにつれて、全体が嵩上げされています。
その効果として、この0.65Bq/kgという低濃度でも、
ピークや山の形が、分かりやすくなり、Cs-134まで定量できそうな勢いです。
↓
5時間測定
10時間測定
グラフの測定時間が5時間と10時間の違いがあるために、
10時間(カリウムシートあり)の方は、全体に山の高さが落ち着いて低いのですが、
Cs−137については、カリウムシートなしよりも、
「幅」が少し大きくなっているのが分かると思います。
『カリウムシート』のエネルギーの強度を
さらに強くしてみたところ・・・
●水に溶かした「やさしお」を紙に染み込ませただけでは、
まだ濃度が足りなかったので、
ペーパーに糊を塗って、その上にやさしおをまぶして作った
カリウムシートを使用した場合が次のものです。
より、「ピーク」と「山」がはっきりしました。
↓
*********
●この「カリウムシート」の使用の有無で、最も違ったのは、
セシウム連山の山全体の形は少し変わるのですが、
汚染の有無や、面積を「判断しやすいグラフ」になるのです。
■なお、これは、もともとカリウム40が100Bq/kgを越えるような
検体の場合には、効果はないかもしれません。
その場合には、既にカリウムのよってCs領域が、嵩上げされていたり、
埋もれていたりしてしまうからです。
また、汚染の濃度が3Bq/kg以上になったらば、
こうした小技は必要なく、ピークや山が出ます。
>これは、2Bq/kg以下、特に1Bq/kg以下の
>「少数Bq/kg」の世界で、せめぎ合うための「裏技」です。
*********
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