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手裏剣術講座 Shuriken throwing instructions
「手裏剣術」講座、その他の雑談の「間」です。
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[1093]
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手裏剣術講座【手裏剣の最強論 または 最強の手裏剣論】
by:
鈴木崩残
2010/04/21(Wed)15:54:21
反面教師を参考とする
ここで、また、手裏剣の話題に戻りましょう。
●どの流派の手裏剣が最強か、または「当流の手裏剣が最強だ」
などという愚かな事を言う流派は、
私は現在までに、たったの二つしか目にしたことがありません。
このこと自体が、ごく一部の流派を除いては、
現在の日本の手裏剣術の「正常な」流派が、
未だに「理性を保っている証拠」として、
とても、安心すべきことかもしれません。
●無冥流も含めて、根岸流(法的な本流以外の2流派も含む)、
香取神道流、大東流、武田流、八角流、その他、
「通常の良識的な思考」を持つ、いかなる流派の方からも、
「我が流派の剣は最強である」などと、私は聞いたことがありません。
それぞれに「当流独自の工夫が、そこにある」という事は言いますが、
「最強だ」などと言ったのは、私が知るかぎりは、
たったの二流派のみです。
●それを私が聞いたのは、皮肉なことに、
ひとつの「象徴的なジョーク(お笑い)」とさえ言えますが、
(松の間を愛読されている皆さんは、既によくご存知のように)
それは、日本国内で、
(自称)最も軽い剣を「当流のだ」としている流派と、
(自称)最も重い剣を「当流のだ」としている二つの流派でした。
●まず最も軽い流派について事実関係を復習しますと、
「最強だ」とする根拠は、「小型軽量なので速度が速いから」
というものでした。
残念ながら、速度が速いイコール最強には全くなりません。
ちなみにそこの師範(代表者)の名誉の為に言っておきますが、
これを吼えたのは、「そこの生徒二人」です。
ただし、
>「いや、確かに当流の剣速は、誇るべき速さであるが、
>最強だ、というのは、それは君たちの言い過ぎだ」、
と、きちんと、手綱をひいて、いなさなかった、そこの師範にも、
大きな責任(人格的な落ち度)はあります。
●なぜならば「常識的に見ても、なんと馬鹿な主張だ」、
と思われるようなことを、うっかり言えば、
手裏剣に全く関係していない人さえからも、バッシングされ冷笑されるのは
当たり前のことです。
そうした「空気を読めない」という点では、公共の掲示板で、
生徒らの暴走を止めなかったために、自爆したと言えます。
多少とも、個人的には、親密な交流のあった流派ですから、
私としては、むしろ、その彼ら生徒たちが、
>「部外者から、極端な馬鹿には見えないように」と配慮して、
馬鹿に見えないように話が落着するように誘導しようとして、
論議したつもりでしたが、そうした、気遣いが分からなかったようです。
●さて、「軽いから速い」のは、ある特定の距離までであり、
もしも同力量の者が投げたらば、5間あたりからは、
仮に速度はなんとか維持できても、確実に威力は中量剣には劣ってきます。
また、私はそこの流派の最速と言われている生徒が、
「なるべく構えない状態」から、物陰などから投げることを
試みているのを見ましたが、全くのノーコンでした。
いや、彼がノーコンである事を批判するよりも、
そういう技は、「誰がやっても難しい」のは当然ですから、
そういう芸当の中で、3間から確実に相手の顔面を、
「ワンモーション」のような打法で当てて刺すには、
相当の稽古を、積まなければなりません。
*********
●ちなみに「最も打ちやすい剣」という事に対する私の反論は、
これは、そこの師範や生徒に対して言ったものではなく、
そこの宗家の「著書の中での主張」に対して、
まっ正面から私は著作「中級手裏剣術」の中で言っているものである。
たとえば、仮に、その打法を、
古流打法だと言われている「香取神道流」のような、
手の内と構えの打法にしたとしても、
私は某流の小型軽量剣が「一番打ちやすい」と全く思いません。
●つまり「最も、打ちやすい」とか、
「どこよりも最強である」という
そんな、無理性で、無謀な文言さえ言わなければ、
私は、現存するどんな流派の剣も否定はしませんし、
「それぞれの剣の持つ利点を評価し、またその欠点を把握」しているつもりです。
******************
●さて、次は最も重い剣と自称する流派が言うところの
「当流こそ最強」の主張ですが、全くの笑いものでした。
重量があり、刃があるから「殺人技だ」というのがその主張でした。
以前にも書きましたが、私はその当時、
3つの剣術と、別の武術流派の師範および、その関係者(有段者)に、
客観的な意見を伺いましたが、
>「あんな、ノロノロの動きでは、私達ならば、
>多少の剣術の心得があれば、彼が打つ前に、簡単に斬りこめます」
であった。
●要するに、重い剣を使うことの欠点として、
打剣のモーション全体と、剣速そのものが落ちるのである。
本人曰く、「ものすごい速度」だそうですが、それもまた、
手裏剣に全く関係のない武道の分野の人たちの目にとってさえも、
笑いの種となりました。
***************************
●のちに、さすがに、
ご自慢の、初期の動画の手を下げた所からの打ち方が、
「トロい」と、他者からの批判で、自覚を強いられたのか、
「肩越しに掌を上に向けて、こうやって構えるんだ」と、
当初はありもしなかった創作打法が、
またもや「古流・伝統」という嘘を被って、登場するという
毎度お馴染みの、ボテボテの「お粗末さ」である。
史料がないのをいいことに、嘘を並べては、
都合によって何かをコロコロ変えるのは、
そういうものは、「古流だの、傳だの、伝統」とは言わねぇーだよ。アホ。
そういうのは「創作・新流」「現代流派」と言うのである。
古流だのという権威や、見てくれ欲しさに、
「執拗に依存しまくった発言」を膨大に残してしまった今では、
いまさら彼は「実は、創作流派なのです」なんて、言えた口はもう持てませんから、
誠に、「ご愁傷様」です。
●あれですね、この分だと、
「当流には、大昔から、
実戦専用の!80gから180gの範囲の剣が!
あったんだーー!!あったんだー!!」とか、吼え始めそうですね。
?ん? ちゃうやろ。
オリジナルの「ご自慢の必殺剣」なるシロモノは、
23pで300g以上、とやらの「筈」ですがねー。
***************************
では、本当の最強の剣とは?
●これについては、
「論議する以前に、前提の提示が必要となる」という点は、
既に、私の著書「中級手裏剣術/第三版」に明確に記載してありますので、
お手元にある方は、再読ください。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?M967
そもそも、「最強」を定義したり、
考察したり、認定しようと「試みるだけ」ですらも、
以下の3つの要素が必要です。
1−剣のデザインという「物体」についてのみで、
最強論議を、しているのか?
2−打法を含む「戦略」という意味での、
最強論議を、しているのか?
3−その時の状況を、いかなる設定としているか?
(一対一か、多勢対一か、距離は? 光量は? 相手の武器は何か?
そして相手に自分の攻撃行為を、認識されているか否か?)
●そこでまず、「手裏剣それ自体の最強性」について、
検討してみましょう。
既に言いましたように、超軽量剣(50g以下)になるほど、
ある一定の距離範囲の中では、スピードは出ますが、威力が落ちます。
超重量剣(250g以上)は、破壊力はありますが、
剣速と打剣動作が遅くなります。
むろんこれは、相対的に、
この「象徴的な二つの極端な軽重」の剣を比較した場合の話です。
●手からリリースされた後の「空中での剣速」というのは、
実際には2間ほどの至近距離ですと、
軽量剣も重量剣もあまり変わらない事もある事は、ずっと以前に指摘したとおりです。
ただし「打剣のモーション」は明らかに軽量剣の方が速くなります。
●では、この矛盾と課題を、どうクリアーしたら良いのでしょうか?
威力と速度のどちらも、犠牲にしないで済む方法は何でしょうか?
答えは簡単です。
>中道を取って、両方の機能性を、与えることです。
たとえば、ここに50gの鉄球、150gの鉄球と、350gの
鉄球があったとします。
至近距離で、「素早く投げつける」となった場合には、50gのものが
効果的でしょう。
しかし手にもって、相手をぶん殴るとなったら、350gのものが
50gのものよりも、遥かに効果的となります。
しかし「両方兼用出来ること」こそが、戦闘に可能性の幅を与えます。
●そこで、無冥流では、個人的にさまざまなテストを繰り返した結果、
現時点(2010年)では、
打剣速度と威力、その両方を「満たすことの出来る」重量を、
約「80gから、180g」と推測しました。
この範囲の重量の剣であれば、
(むろん)打法や、個人の力量にも左右されますが、
威力と速度の両方を兼ね備えた「使用圏」を確保できると、
私は考えました。
●実は、私は、某流の小型軽量剣以外にも、実際の現物の、
先の尖った手裏剣(75g)が、8割の力で投げられて、
それに当たる、という実験をしたことがありましたが、
その結果、75gを超える地点で、やや身の危険を感じました。
服の下には、貫通を阻止するものを装着していましたが、
その刺さり方から、あきらかに、普通の服では、
その下にある皮膚が切れる、皮膚に刺さるという可能性を感じました。
しかし、剣が体に傷をつけるという事と平行して、
私が最も着目したのは、「衝撃」による身体反応です。
服の上からでさえ、
棒手裏剣が、垂直に、「絶好の当たり方で身体に当たった場合」には、
一瞬、身体というのは、固まる反応をします。
一瞬であっても、もしもそれが実戦だったら、
それは致命的なスキなることでしょう。
これは、よほど金属製の手裏剣を、
日頃からボコンボコンに当てられる感覚に「慣れていない」かぎりは、
他の武術をやっている人でさえも、
身体反射として「一瞬の硬直」が生ずると私は推測しています。
●そうした理由から、本当の実用性から考えた場合の棒手裏剣の
重量の下限を80グラム近辺と設定しました。
上限については、各自の打剣速度の能力によって、
かなり個人差はあると思いますが、
おそらくは野球のボールの約140gあたりを、大雑把すぎますが、
「一つの理想」としてみました。
上限は、180gあたりと私は結論しています。
●つまり、本当に実戦で最強を目指すのであれば、
「剣速と打剣モーションと威力」を三つ兼ね備えた手裏剣を作らねばならず、
>人間の手によって「直打法」で投げるかぎりは、
>80gから180gの範囲が理想的であるということでした。
******************
●ところが、その理想的な重量の剣に行き着いても、
それだけでは、当然「最強」になどは、なり得ません。
なぜならば、これだけでは「戦略」が全く考察されていないからです。
ただし、ここから先は、既に私が著書で書いたり、また松の間でも
説明をしたように、
「どのような間合いの、どのような対戦状況か」によって
強さを測る尺度は、変わってしまいます。
●ちなみに、「隠し武器として、相手の意表をついて打つ」
または「相手に知られないで、中間距離から打つ」というこの二つの側面は、
現時点では、翠月庵との共同研究での「武術的」課題ではありません。
というのも、もしも、これらを含ませてしまうと、
武術的な研究を放棄する、ということになるからです。
ただし、無冥流単体としては、この二つの使用法は、いちおう、
考慮には入っています。隠し武器としての面の研究は、あまりしていませんが、
特に4間〜8間あたりの距離での打剣は、私の日常的な稽古課題でもあります。
●「状況想定」とは、仮にですが、
相手は「剣術のみ」、こちらは「手裏剣のみ」とか、
相手は「槍のみ」、こちらは「手裏剣のみ」、そして、
双方ともに、相手の動きを観察しているところからの開始とするなど
の想定を意味します。
このあたりの条件に、現在は、私は状況の想定を限定しています。
これがクリアーできたとき、初めて、多対一や、
他の種類の武器からの攻撃を想定する予定です。
●そして、この一年間に、少しずつ、ゆっくりと慎重に出した、
現在の結論は次の通りです。
___________________________
対戦シミュレーションにおける
手裏剣術に関する中間報告
1−
中量剣を使っての「中段以下への狙い」であれば、
最高で4間からでも、相手への命中は可能。
ただし「可能」というだけであって「確実な必勝法ではない。」
2−
3間を超えた時点で、上段は避けられる可能性が高い。
またさらに2間以内では、逆に、初打の直後に、瞬時に斬り込まれる。
3−
3間以内の距離から、手を垂らした状態からのサイドスローでは、
間に合う場合もある。ただしコントロールが難しい。
4−
3間内外では、手を下に垂らした状態からの本打ちによる打剣では、
いかにモーションを速くしても、完全に見切られる。
5−
3間から、手を「頭の側面」に構えた場合には、
無冥流の「瞬発打法」でも、何とか互角か、又は間に合わない。
6−
最も可能性があるのは、側頭部や、肩の上ではなく、
「頭部の右前上」か、「前頭部の上」に構え、
ほとんどテイクバックなしに打つ、
いわゆる起こりのない打剣法である。
これは2間半以内であれば、読みさえ間違わなければ有効打となる。
7−
両手打ちの場合、2間から2間半という対剣術との間合いでは、
仮に頭の側面に構えた状態からでも、
交互に投げたのでは、ほとんど間に合わない。
8−
よって無冥流では、構えを見せた状態からの、
「時間差をつけた、左右の同時打ち」によって
ひとつの必勝法を模索している。
9−
非公開動画なのでお見せできないが、手裏剣術の世界においては
どこにも既存していないフェイントのかけ方を、現在試験中。
10−
アンダースローは、中量剣から重量剣を使えば、
相手の体制を崩すには有効だが、
1本だけではダメージは不足する傾向にあり、続く打剣が必要。
11−
ワンモーション打法は、動きが大きすぎて見切られる。
左右の時間差打ちを混入すれば、なんとかなるが、
決して必勝法ではない。
12−
多本打ちは、普通の方法では、散らし距離が不足する。
また軽量剣を4本同時に散らして投げないと、
意味がないばかりか、剣1本あたりの威力が減衰する。
13−
決死の覚悟で、相手の懐に入った場合、
先に剣が刺さっても、もしも剣が「振られた後」であれば、
その剣に斬られる可能性が極めて高い。
14−
引き足での後退打剣は、有効。ただし技術的に稽古が必要。
後方に跳ねながらの打剣も同様に、有効だがかなりの稽古が必要。
■以上が、「次の条件下」における、現在までの推察である。
一対一の対戦。
距離3間前後
互いに相手の武器の種類と攻撃意志を認識している。
剣術側は、翠月庵の市村氏の経験と力量。
手裏剣側は、無冥流の崩残の経験と力量。
(当然、ここに入力される術者によって結果は変化する)
使用剣は、模擬剣と模擬刀。
むろん、車剣ではなく、棒手裏剣の直打法を想定。
なお、この模擬手裏剣は、真っ直ぐに飛ぶのではなく、
実際の打剣とほぼ同じ首落ち運動をするのが特徴です。
つまり投げる側にとっても練習になります。
______________________________
■今回の、市村氏との交流では、時間の都合により、
いくつかの対戦の追試が出来ませんでしたが、
いずれ、これらを、何度も少しずつ条件を変えて、
検証してデータを取ってみたいと思います。
また、翠月庵では、武術経験を持つ生徒さんもいらっしやいますので、
将来的には、別の複数の被験者を通じた検証が可能になると思います。
なお、無冥流では、
「対剣術」の手裏剣術のみを現在は探求していますが、
「翠月庵」では、「刀法併用手裏剣術」つまり、
「刀術と手裏剣の同時使用」を研究しています。
従って市村氏の「翠月庵」においては、
「対戦に対する考察と技術」は、無冥流よりも、
遥かに複雑になものになります。
*********
■ちなみに、無冥流は、常に試行錯誤し続けていますので、
実戦または対戦を想定した場合には、
いまだ、「これだ」と本当に私が満足出来る剣は、開発されていません。
強いて言えば、
「無冥流のオリジナルのスローイングナイフ」に、
もしも仕上げの刃をつけたらば、
重量も充分であり、刃の面積が広いので威力を持ち、
剣速も損なわないという面で、
今のところは、上述の対戦の条件下であれば、最も実戦的かもしれません。
ただし、剣速を出すためには、まだ少し重量を落とす必要があります。
*********
●無冥流の「長剣」は、当流の重心理論によって投げるかぎりにおいては、
3間4間からの「刺中」という現象だけに限れば、
初心者でも、その距離での刺中を体感できる率は、
他の流派の剣よりも、若干高いと自負しております。
『無冥流』で現在使用している主な剣のギャラリー。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?M1078
ただし研究用には、何十種類もの、多種の剣があります。
______________________________
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