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今回は、防犯について少し書きます。
防犯の中には、誘拐や、凶悪犯罪以外にも、泥棒、痴漢、なども
含みます。


●まず、学校関係者は既に↓のような資料は見たことがあるはずです。
　　　　　　　　　　　　↓
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/shuppan/04091401/002.htm

●ネットで見た限りでは、↓ここが内容は充実していました。
http://secu-rity.com/cat59/index.html

↑
学校施設や、その他、熟や幼稚園や保育園など、
子供のいる環境での防犯について、よく参照してください。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


＞勘違い「防犯」とは何か？

まずもって、それは、武術や護身術と、防犯を混同するような人間です。
武術のプロと、防犯のプロは、全くの別問題です。

子供や女性を犯罪から守りたいのであれば、
「護身術」も「合法武器」も、そんなものは後回しです。

原則として、それらは、殺人術なのであって、防犯ではありません。


●世の中には、自分の身を守るために護身術を習う人がいますが、
その場合には、絶対に「武術家」のところへ行ってはいけません。

武術家ではなく「護身術」を専門とする人のところで門を
叩いてください。

「護身術」というのは、「守る」「逃げきる」のが最大の目的ですから、
攻撃を目的とするものではありません。

たとえ、相手を攻撃しても、撃退しても、ムショにぶちこんでも、
その後に「出所参りやストーキング」をされたら、何の役にも立ちません。

法律も考慮しなければなりませんので、正当な理由なく、
過剰防衛をしてはなりません。
目的は、あくまでも「自分と家族の身を守ることと、犯人の逮捕」です。


●そもそも、犯罪に遭遇しない環境の整備や帰路のコースが必要なのであって、
犯罪に遭遇したときに使う、護身術などは基本的に必要ありません。

もしも日本が銃社会であったら、ある程度の自衛手段は必要になります。
現在、日本で、もっとも多く犯罪に使われた道具ナンバーワンは、
残念なことに、どこにでもある、調理用の「包丁」やナイフです。

爆弾が使われるわけでもなく、銃が使われることも少ないのですから、
原則として、刃物に対処する方法をきちんと割り出しておけば、
今のところは、国内での護身は「なんとか」ですが、成立します。
あとは、誘拐に関しても、いろいろと対策はあります。


●いずれにしても、護身術だとか、護身具の使用などというものは、
子供が、車から声をかけられている段階とか、
連れ込まれそうになっている段階とか、
子供がつかまっている状態とかのように、
犯罪が「発生してしまっている状況」からその必要性が出ます。

これは子供でなくても、女性や男性が犯罪被害にあう場合でもそうです。
犯罪が発生しつつある時点で、はじめて護身術というのは、
使うか使わないかの「瀬戸際」に来るわけです。

しかし、それとても、下手に使えば、相手に武器を渡すことになり、
相手を不要に逆上させて、殺されることにもなりかねません。

くれぐれも、
対戦すること＝つまり「戦争での殺人が目的であった武術」と
現代における、「法治国家の中での護身術」を、
「混同」するような、稚拙な考え方をしないことです。

現代社会で、あなたが、相手にするのは、
犯人１人ではありません。

防犯とは、「犯罪にどう対処するか」ではありません。
「犯罪に対処する」のは、「護身術と、警察の仕事」です。

いっぽう、
「犯罪の発生そのものを食い止める技術」
「犯罪に遭わない予防策を作る」が「防犯」なのですから。


●しかし世の中には、護身術にしたいから、武術道場に入門するといった幼稚な
考え方をする人が多いようです。
自分の「心身のために武術をやりたい」ならば、武術道場がいいですが、
即効性と、実用性重視の「護身術」は全くの別分野です。


●優れた護身術の教室では、
本当にありそうなシチュエーションでの技術に
「体と心が、自動的に動くように、慣らしておくこと」に最大の重点があり、
恐怖が出てしまうような状況下の中でも、即時にすぐ反応できる、
単純な技を、何度も何度も繰り返して稽古するはずです。
犯人に向かって、大声を放つ練習なども、そのひとつです。


●ちなみに、古武術の世界で、とりわけ手裏剣術という
マイナーな世界に限定すると、
私が、今までに、人づて聞いた話で、
最も印象に残った、馬鹿げた話が「ふたつ」あります。

ひとつは「護身用に手裏剣術を使いたい」と申し出た「馬鹿者」。

もうひとつは、「恨みのある相手に復讐するために手裏剣をやりたい」
と申し出た「大馬鹿者」。


　　　　　　どちらも、道場から断られて、当然です。

__________________________________________________________________


●こういうことは、あまり書きたくないのですが、
学校や子供のいる施設で勤務される方、
そして企業や、マンションの自治会などの施設には、
次の「７つ」のものを、しっかりと「常備」してみてください。
こんなものが、役に立たないで済めばそれが「一番」なのですけどね。


もしも警察との協力関係や許可が下りればの話ですが、
１■「閃光弾」。
　　どうしてもなければ、強力なライトを数個。
　　　　　　　　　↓
　　　ライトの一例↓
http://www.rivertop.ne.jp/rivertopsabu/raiget/litoan.html

２■スリングショット（逃走車両に、傷をつけるためです）
　　カラーボールなどほとんど何の役にも立ちません。

３■催涙スプレー（ただし、ＯＣ／ＣＮガスタイプのもの。
　　つまり相手の目に入らないと効果のないガスではなく、揮発性で
　　服に少しついただけでも、目が沁みるタイプのものです。
　　お勧めは、ウインチェスター社のものです。
　　ただし、２年ほどの有効使用期限があるので交換も必要。）

４■お江戸の捕縛用具の「さすまた」
　（これは常備してある学校は多いはずです）
　　ただし、さすまたの先端には、カスタマイズして、スタンガンを
　　装着し、手元でスイッチを押せるように改良する必要があります。
　　配線は、ちょっと電気に詳しい人にでも頼むことです。

５■数千円のオモチャのでもいいので「手錠とロープ」を複数。
　　これは必需品です。
　（犯人を捕らえても、自由を奪って繋いでおくものが必要です）

　　　催涙スプレーやスタンガン、手錠などの一例
　　　　　　　　　　　　　↓
http://www.rivertop.ne.jp/rivertopsabu/gosin/gosiannai.html

６■「ハイパワー水鉄砲」＝とにかく飛距離のある最強の水鉄砲を選ぶこと。
　　たとえば、トミーの「スーパーソーカー」という水鉄砲は、
　　飛距離が約１０メートルあります。

　　こんなものが何の役に立つのかと、侮ってはいけません。
　　カラーボールよりも遥かに効果的で狙った所へマーキングが出来ます。
　　中身は水ではなく「布を染めるための染料を溶かした色水」にします。
　　水染用の染料を濃いめに溶かした色水は、皮膚や衣服についたら、
　　簡単には落ちません。また警察犬が追跡するのにその匂いが役に立ちます。

７■電動式のエアガン（マシンガンに限る）

　これはどこまで役に立つか分かりませんが、
　至近距離で顔に大量にあびると、犯人は、たまりません。
　ＢＢ弾などは、当たっても大丈夫だと「頭では分かっていても」、
　人間の体というのは、こうしたものを、シャワーのごとく頭部に受けると、
　「反射的に、体を丸めて、縮まる傾向」がありますから、
　犯人にも、スキが出来ます。
　音も派手ですから、事件が起きているということが、近所にも分かります。
　ですから、オモチャと言えども、有効に使えることもあります。


＞●逆に、防犯関係者が、使ってはならない道具●

犯人が、あなたと揉みあったときに、
「手でもぎ取って、奪いやすいもの」または「拾って」しまい、
犯人の手に渡ったときに「逆に凶器になってしまうようなもの」を
決して、使わないこと。

たとえば、木刀、刃物の使用、あるいは危険物を犯人に投げつけるなど。

もしも木刀や棒状の道具を使うのであれば、
必ず、自分の手首に「手抜き紐のようなもの」で、くくり付けて、
自分の手から、外れないようにしてください。
そのように、木刀と手首を繋ぐ「太めの紐」を工夫して、つけることです。


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●あまり参考にはなりませんが、
下の画像は、私が５年前に常備してあった護身具です。
当時は窃盗犯を追い詰める時に、実際に携帯していました。

この他には、犯人を近くの鉄塔や自転車などに縛り付けるための、
「手錠」も２個常備していました。（足用と、手用）

近くに自転車があるときには、自転車と犯人を手錠で繋ぐのがお勧めです。
犯人は、「自転車を引きずって逃げなくてはなりません」から。


当時、被害届けを出して、見回りを頼んだ警官からは、
「過剰防衛になるので、催涙スプレーは使わないように」と、
言われてしまいました。
（このときには、「じゃー、何で売ってるのよ？
　じゃー、一体、どういう時なら、使っていいと言うのよ？」と、
　ちょっと、私は、ムッとしました。）


　　　　　

幸いにして、今では、こうした道具は何ひとつも用がなくなりましたが。

ちなみに、このタイプの催涙スプレーは、
強風の中でも７メートル直進するそうです。

●また、「伸縮性のヌンチャク」は携帯には非常に便利です。
縮めた状態から振ると、相手は間合いの目測が狂います。

しかし、ヌンチャクの有効な使い方は、振って打撃を加えることよりも、
相手の手首や足首を「挟んで、締めあげること」です。
かなりの激痛となり、その痛みで、相手は動けません。



↑
画像にある、ナックルは自家製のもので、
「まきびし」をしっかりと固定してあります。

これは、接近戦や、取っ組み合いになったときに、
相手の攻撃をこの部位で受け止めればいいだけです。

蹴り、突き、なんでも、この手甲の部分で受ければ、
相手は、自爆して、大きな痛みとダメージを受けます。

相手を大きく傷つけることなく、また、攻撃しなくても、
相手の攻撃を受けるだけで、相当の痛みとダメージを与えられます。
自分から攻撃をするときには、
正拳か、裏拳で、突起している部分を相手の体に当てて使います。

６つの突起部分に、加えた力が集まりますので、女性の力でも
余りあるダメージを犯人に与えられます。
先端は、尖っていますが、刃物ではありませんので、
相手を不要に深く傷つける危険性も少ないです。
（皮膚に、浅い穴ぐらいは、あきますが）

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■以下のリンク先は、１９９９年に執筆したもので、

＞護身術とは「護心術」である
という趣旨のエッセイです。護身ということに興味のある人は、
必ず、一度、目を通しておいてください
↓
http://www.mumyouan.com/m/mu-3.html#h16


書いたのが１９９９年ですから、ここ数年で増加している
無差別的な凶悪犯罪や、幼児への犯罪はテーマとしていませんが、
いくつか、現在でも共通するものがあります。


●武術をやっている場合には、
武術をやっているが故に、からまれるトラブルを引き起こす人と、
武術をやっているが故に、何事の事件にも巻き込まれない人、
この２種類の人がいます。

前者と後者の運命を分けるものは、「動機」です。
または、本人の中にある「イメージ」です。

古武術を嗜む多くの方は、実戦ということを想定しません。
ある意味では、時代錯誤な状況設定の中での稽古をするわけです。
特に、刀剣を使う技はなおさらです。

その場合には、想定して頭に描いているイメージは、
現代の中で「現存しないもの」です。それゆえに、そうした
「武士」や「刺客」など、自分に引き寄せようがありません。


●ところが、どういう体術や武器を使うにしても、
それを「現代社会の中での護身や格闘」ということにイメージをおく場合。

この場合には、下手をすると、事件に巻き込まれたり、
待ってましたとばかりに、お望みどおり、訓練した武術を使わねばならない
ハメになる人がいます。

格闘技の「修練の目的」が「昇段試験に受かること」「試合に勝つこと」
これを多くの、真剣な武術愛好者は、自分の目的にしています。
つまり、現実で、それを使うなどとは想定してないわけです。

現実で使うことを全く想定していないことによる日々の訓練ですから、
「悪縁」の類は、引き寄せません。
純粋に、ただ自分の稽古に励むだけです。


●しかし、武術でも、あるいは武器術でも、常に頭の中で、
実際に敵がきたら、どうするか、などと妄想の世界に遊んでいる
いわゆるマニアの者というのは、その「妄想遊び」をしているうちに、
本当に、自分が何かの被害に遭ってしまう下地を、
霊的な世界に、自分でも無自覚に、刻んでいると思ってください。

いわば「ケンカしたい、人を傷つけてみたい」という波動（やフェロモン）を
出し続けているわけですから、虫が集まるように、「悪縁の暗雲」が
次第に、その人の周りに、たち込めてきます。


●そして、いざ、それが起きるときには、
その人の期待どおりには起きません。

たとえば、自分が素手で暴漢を倒してみたいなどと
「愚かなヒーロー願望」を常に脳内の妄想の中で、持っていた者の場合には、
ご希望どおりの素手の決闘にはならず、

刃物や多勢に襲われたり、
さらには、全く物理的な危害ではなくて、訴訟裁判で、つるし上げられたり、
自分の家族が狙われたり、
仕事で失敗したり、仕事場で怪我をしたり、
職場の上司から、理不尽なイジメにあったり、
詐欺にあったり、借金背負ったり、
人間関係でもめたり、女性問題に悩まされたりと、
その人が自分のイメージで、勝手に引き寄せたその「暗雲」＝敵は、
「本人の予測外の方法」で、その者を襲ってきます。


●こうしたことから、
武術の稽古をするときに、あくまでも、その目的、
状況設定を、純粋に武術、武道の世界の範囲にしっかりと固定して
「実際の社会では決して使わない」という硬い意志のある人たちの場合には、
被害に遭う率はかなり減るか、皆無です。

むしろ、その凛とした軸のある「気配」が、
犯罪を自分や自分の周囲に引き寄せないこともあります。


●しかし、一番犯罪を、「自分の方から引き寄せやすい」のは、
実戦とか、実用性とか、実際の護身術として「使いたい」とか、
使う機会があるということを心のどこかで願っていたり、
常に頭で想定して、妄想の中に描いている人たちです。

つまり、治安とか、子供や女性を守るという意志を純粋な形で、
そのための防犯技術、防犯環境を整えることにだけ頭を使う人たちは
問題はないのですが、
そうではなくて、やたらに、木刀や武器を買い込んだりして、
「いざとなったら、〜〜〜してやる」みたいな妄想をしている人たち。

この人たちは、防犯をしてるつもりで、
実は、犯人と同じぐらいに、ゆがんで、攻撃的になっており、
その不純な動機であるが故に、逆に、
「引き込まなくてもいい犯罪」までをも周囲に引き込み、
「呼び寄せなくてもいい犯罪者」を、呼び寄せてしまうということが
しばしばあります。

ですから、防犯管理や護身術と、武術とを、決して混同しないことです。

万一のときのために、武具を常備しておいて、
簡単な訓練を繰り返すことは仕方ありません。

しかし、頭の中の妄想で、勝手に、自分が
ヒーローになった気分とか、自治会のヒーローになりたいとか、
あるいは、武器マニア的な好奇心から、武器を犯人に使ってみたいとか
そういう愚かなことを、自慰行為のように、脳内妄想をしていると、

いずれ、その人たちの「全く予測しなかった角度」
「全く予測外の種類の別のトラブル」で、自分が引き寄せた敵に、
攻め込まれることになるということです。

予測外の角度から、攻め込まれるわけですから、
その者が、日頃、頑張って訓練した技や武器などは、
全く何の役にも立たない種類の事件に、巻き込まれる結果になる、
ということです。


　　　　だから、大切なのは、「護心」です。

　　　　日頃の心の在り方にこそ、
　　　　犯罪との遭遇率を減少したり増大してしまう要素があるのです。


●武術をやっている人や、とりわけその中でも、
特に「現実での護身」ということに変なイメージをしている人は、
少し冷静に自分の心の隅々まで、よく見詰めることです。

あなたが、武術を始めたり、護身術をはじめたそのとき以降、
あなたの周囲に、何かの変化は起きなかったかどうか。
それは、直接に暴力的な犯罪者が寄ってきたということでは全くなくて、
社会的なトラブルに巻き込まれたとか、
仕事や人間関係や金運を落としたり、病気にならないかったかどうか。

もしも、ならなかったのであれば、
あなたの武術稽古は、健全なものであり、自分の技を磨くことにだけ、
まっすぐに「真剣な志」があったことになります。

しかし、よく考えてみたら、武術にかかわるようになってから、
何かとトラブルがあったとしたら、
もう一度、心の中を隅っこまで見てみることです。
そこに、なんらかの他者への、
捻じ曲がった軽率な、「攻撃的なイメージ」や「攻撃願望」が
なかったかどうかを。

　　　　　　　　　　　　　　　■


■余談ですが、
これまでの話は、あくまでも「民間レベル」の「防犯」の話です。

一転して、これが「プロ」となったら、話は変わってきます。
プロというのは、警官の人や、あるいは戦場の兵士です。

この人たちの場合には、国家権力のバックアップと責任において
公務を執行しまくるわけですから、
その場合には、徹底して、犯人や挙動不審者や敵兵には、
感覚と目を光らせて、
またいつでも現実的な護身や攻撃に入る心構えが必要です。

国民は税金を払っているのですから、彼らは職務として
徹底して、現実的な逮捕術の事で自分を頭の中を占領させ、
職人的な、「治安ロボット」「戦闘ロボット」になりきることです。

彼らの場合には、私たち民間人とは違って、
「犯罪の現場と、その危険にも、どんどん遭遇してもらわないと」
国民が困るのです。それが彼らの「プロとしての仕事」なのですから。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★ . 　　

手裏剣の動画を、更新しましたので、ご覧ください。

Please look at new-arrival video.

●以前のホームビデオの不鮮明な画像をすべて削除して、
新規の「２０画像」に入れかえました。
↓
http://www.mumyouan.com/shuriken/video.html

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●自分で見ても、
あいかわらず、進歩のない事をやってるなー、と痛感しますが、
あとは、「腕と身体」を、どう繋ぐか、といったところです。



■それと、方山という名前には、
そろそろ飽きが、その限界に来ているようなので、
今後は、竹の間と同様に、松の間でも、名前を「崩残」とします。


「崩残」の意味は、無難禅師の言葉、


>ひたすらに　身は死に果てて　生き残る　 ものを仏と　名はつけにけり


のごとく、すべてが崩れて果てて、最後にそこに残るもの、
という意味です。

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●ところで、たまに、私がまるで日々、手裏剣の稽古をたくさんしている
と勘違いをする人がいますが、私の練習時間は、おそらく、最低の部類に入ります。

４間以上の距離が取れる外での打剣は多くても２週間に一度で、
時間は３０分程度。１ヶ月ぐらい、全く練習しないこともざらです。
室内でも、せいぜい一日に３０分以内です。
全く稽古なしの日も多くあります。


●私は手裏剣については、独自の考えを持っています。

まず第一に、修行僧のような膨大な稽古時間はいらないということ。
そのためには、剣は可能なかぎり、いろいろな打法で打てる物で、
打法は、簡単なものにすること。

頭がぼーっとしてくるような状態で、何百本という打ち方をするのではなく、
一本一本を明確に「意識化」すること。

従って、普段の稽古では、「一本打ち」が多いです。
何かがおかしいと思ったら、よく考えること。
ただ、もんもんと考えるだけではなく、すぐにその修正が出来ること。


●次に、実戦ということを、もしも考えるのであれば、
手裏剣術師というのは、「所有本数」を打ったら、おしまいです。
１０本の剣を持っていたら、その１０本をどう打つかです。
むろん、これは、
居合いや隠し武器との併用ということを度外視した場合です。


従って、千本打ちなどしても意味がありません。
１０本を打つために必要なのは、千本の練習の積み重ねによって
本番でも安定されて発揮される「だろうと期待する」方法ではなく、
実際の本番で、即座に打ってもミスしないことです。

通常は多くの練習時間を積めば、それが、現場で安定した力を
発揮したり、「自信に繋がる」ので、結果が良いだろうとされます。
これは、全く唯物的な「単純な算数的思考」によるもので、
このために、多くのスポーツ選手が、失敗をします。
この考え方は、古く、また役に立ちません。

血の滲むような稽古ではなく、
グライダーで「風に乗る」かのような「感覚」が必要だということです。
現場とか、実戦とか、試合に強い人というのは、
その瞬間にそこに漂っている「風」の「乗り方」を、
掴んでいる人と言えます。


●そうした事を実現するには、ふたつのことを克服する必要があります。
ひとつは、ウォーミングアップなしで打てること。

私は、室内が氷点下１０度の真冬での、起きたての体でも、
ウォーミングアップなしで、打剣をするようにしてきました。
たとえば、夜中や明け方に、トイレに行ったときに、
ついでに数本打つなどです。

これをするためには、体を動かして、物理的に温めるのではなく、
呼吸法や意識をコントロールすることで、
数秒間以内に、即座に体や腕に「気を流す」技術が必要です。
そうしないと、必ず不注意な打剣で腕や足腰に故障を引き起こします。


●次に克服すべきは、人前で絶対にあがらずに、
むしろ、他者の目の雰囲気をも観察できる余裕を持って、
無心に技にのみ集中すること。

それと同時に、標的の環境や足場が悪くても
それに対応できること。

以前に、うちへ来た手裏剣術の経験者の人も、的が変わっただけで
いつもの２０％の実力しか出なかった言っていました。
私の屋外の的は、やや的が上り坂の上にあって傾斜しているために
目測が狂いやすいのです。また車庫の中には、障害物が多くあります。


●しかし、かく言う私も、「他所の場所の的」だと、
間合いの感覚の調整に手間取ることが昨年まではありましたが、
今年は、それを調整できる方法の試案がありますので、
なんとか、なりそうです。
その方法とは、標的を、「目では、捉えないこと」です。



●また、他人の前であがったりしては、実戦では全く使い物になりません。
そうした赤面症的な心の面は、誰にでも大なり小なりありますが、
それでは精神面のコントロールがなされていないのでネックになります。

しかし、私に言わせれば、
それは、実は、必要なのは、
「精神面のコントロールでは、断じてないのです」。

逆に、精神面のコントロールを、
「一瞬で、捨て去る」という事を会得しなければなりません。
ちょうど、子供たちが、何にもこだわらないで、
いろいろな実力を、平然として、ひょうひょうと発揮しているようにです。

大人は、自分が失敗してはいけないとか、どう見られるかとか、
余計なことをどんどん考えて、物事をうまくやろうとするために、
気が散ってしまったり、他者の目があるという「自爆的な」妄想で、
いとも簡単に「動揺」して、心臓がバクバクなど、してしまうわけです。

ようは、精神というのは自分に都合よくコントロールしようとすると
かえって暴れだしますので、
逆に、「自分の精神を、手離してしまう」という、
「放棄」「放下」を会得する必要があります。

それが無冥流が、手裏剣の方法論とは別に持っている、
最も重要な技術のひとつです。だからこそ「禅手裏剣」なのです。


●どんな環境であろうが、足場や標的の条件が悪くても、
人がいようが、いまいが、
ウォーミングアップもなしで、すぐに打てること、
それが真の意味での、実戦性です。

それは、いきなり、突きつけられる禅問答に、即答するのと全く同じです。
そこでは、実は、心身の「準備こそが、仇になる」のです。

この理屈、この道の方法論は、禅ならではのものであり、
決して、普通の頭では理解できません。

何の準備も無く、瞬間的に現場に、
無力・無心のままで、自分の身を投じることこそが禅の奥義です。
さっさと、「自分がまず死ね」ということです。

自分の中にある余計な自信や、練った積み重ねといったものを、
崩してしまって、この瞬間の「ゼロからスタート」する意識です。


●既に言ったように、何千本という修練の積み重ねから生まれる安定性も
ありますが、そうした安定性の最大の弱みは、
実戦では、不安定なムラがある、ということです。

それは、たとえば、スポーツ選手を見ていても分かります。
努力の量は人の何倍もしていても「本番に弱い人」は、
それまでの努力のすべてを、台無しにしてしまう弱点を持っています。

人は心の生き物ですから、自分の精神を制することが出来なければ、
技はすべて死にます。


●また、剣の威力というのは、気合いで打ち込むものではありません。
体術や、剣術であるとか、他の武器であるならば、
そうした、「気迫」による「打力」が必要かもしれませんが、
手裏剣と、他の武器との違いは、
手裏剣は、「空中を飛行する」という点です。

中国拳法や古流武術の体術が手裏剣に適応できない面があるのは、
「反動」がないからです。相手の体の質量や重心の移動を敵にして
それに対応しているのではないからです。
だから、手裏剣術では、ワンインチパンチのような寸剄は使えません。

身体が相手にしているのは、重くても、たった２５０グラムの剣です。
相手は体重６０キロの人体ではありませんし、
巻き藁でも、瓦でもありません。

つまり、手裏剣術という「飛び道具」で問題になるのは、
「打撃力」ではないのです。


●手裏剣術をやっている人なら誰でもわかることですが、
威力は、タイミングと、かみ合わなければ、無力です。
殺気や気合をもって打ち込んでも、ほんのわずかなミスで、
剣はその力を失います。特に、中量剣以下は、そうです。

どうやって威力を生み出すかは、力の「加算」ではなく、
いかにして、「うまく力を抜くか」にあります。
下手に力を抜けば、ただの弱い剣ですが、うまく抜けば強い剣になります。


●手裏剣術は、力の技ではありません。
甲子園で１５０球を投げ切る力が必要なのでもなければ、
ボクシングで１２ラウンドを戦うスタミナが必要なのでもありません。

いかに蓄積した技や力も、手持ちのたった１０本か２０本前後の剣で
すべてが発揮されなければ、全く意味がありません。

つまり、たとえ１５０球を投げられる投手も、ウォームアップ無しからの
ストラックアウトを、うまく投げられなければ、
本当の実戦の「現場」では、役に立たないということです。

訓練の多さだけでは、どうしても克服できないものがあります。
一本一本の、時間をかけた、丁寧な打剣の中で、
「何か」をつかみ取ることが必要なのです。

今回の動画には、撮影時間がかかりすぎるために、
一本の剣だけで稽古する、一本打ちは収録していませんが、
私の普段の、「最重要の稽古は、一本打ち」です。


稽古量の多さだけでは、どうしても克服できないものが３つあります。
それは、

●ひとつ、
本番の現場で、誰の責任でもなく、
自分で勝手に陥ってしまう、精神的なプレッシャーへ対応するための
「無思考の技術」、「心の力の抜きかた」。

●ふたつ、
それは標的の種類や、打剣環境の急激な変化へ対応するための
その場の「風の気配」を読み取るための「勘」を磨く。

●みっつ、
瞬時に、身体に気をめぐらすことで、
いきなり打剣しても、身体を故障しないようにするための、
呼吸や意識の制御法。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

＞　　　●注意＝以下の禅問答の続きは、
＞　　　隣の「竹の間掲示板」で現在続行しています。


●全然関係ない話ですが、「武術の為の音楽」というＣＤが、
新宿のコンクリートさんのご要望で、コンクリートさん「だけ」で、
発売されます。

曲は、今までに、無明庵から出したアルバムからの
「リメイクかリマスター」のＣＤなので、目新しいものではありませんが、
興味のある方は、こちらの投稿を参考にどうぞ。
↓
http://www.mumyouan.com/k/?M717

コンクリートさんのサイトは↓こちら。
http://www.taiyo-planet.co.jp/konc/index.htm

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

さて・・・

　　　　　　　　　・出　題　で　す・


老師は、
庭に生えている、一本の竹を指差すと、
刀を持った武士に、こう問いかけた。


お前さん、

あの竹を、

刀を、鞘から抜かずに、

斬ってみなさい。

　　　　　　　　　　　　◆

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


●今回は、掲示板上ではなく、メールで回答を受け付けます。

・正答できたと思った者は↓へ
　　　　　　　　　　　↓
ｈｏｕｚａｎ＠ｍｕｍｙｏｕａｎ．ｃｏｍ


・正答できた人の回答は、掲示板で発表します。
　もしも私の気が向いたら、掲示板上で解説します。

　また、正答が出た場合にも、気が向かないと、
　わざと何ケ月も、知らせずに放置するかもしれません。
　皆さんに、ずっと考え続けてもらうためです。

・不正解のものでも、掲示板で解説の題材にすることもあります。

・なお、かつて無明庵のサイトで禅問答に参加した人は、
　当時と同じハンドルネームにしてください。

・今回は、私は自分の回答は５つありますが、うち３つが気に入っています。

　どうぞ、私をぐっと言わせる正答を、無心の中から、
　弾き出してください。


●今回新しく参加する方は、過去、当サイトでどういった
　禅問答が行われたのかは、↓下記のリンク先の「雑話集」の、

公開禅問答合戦　禅問答第３弾　禅問答第４弾　禅問答第５弾　禅問答第６弾
を参照してください。過去に当サイトで行われたものの全記録です。
　　↓
http://www.mumyouan.com/m/mu-i.html

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■全く、禅というものを理解していないビギナーの人や、
何度、参加しても、いつも不正解を出す人たちのために、
駄目回答を、あらかじめ羅列しておきますので、
こういう回答は、失格となります。
　　　　　↓


手や、他の道具で物理的に竹を斬る。または、
刀を鞘に入れたままで、物理的に竹を斬る
　　　　　↑
「全く論外」の馬鹿者の返答です。


鞘を逆さに持って
「刀から鞘を抜いたんだ」と言い張る
　　　　　↑
ただの屁理屈で「論外」


もう斬れています
　　　　　↑
ただの、ごまかしの返答


斬っておいてから、
鞘はありませんと言う
　　　　　↑
ただの逃げ口実


どの竹ですか？
　　　　　↑
ただの物真似で失格


まずは、お前のその減らず口で斬ってみろ
　　　　　↑
これも、ただの逃げ口実


それでは、まずはあの竹をここへ持ってきてください。
　　　　　↑
一休の物真似にすぎず駄目。


たった今、老師に斬られたので、出来ません。
　　　　　↑
これもただの逃げ口実


竹に聞いてみろ
　　　　　↑
これも、逃げただけ


武士は、そっと、ふすまを閉めた
ふっと目を閉じても同じこと。
　　　　　↑
古い禅問答の、ただの物真似


手足のない達磨に、いまさら何を言うつもりだ。
　　　　　↑
これも物真似にすぎない


ならば、口から言葉を抜かずに、
この私を斬ってみろ
　　　　　↑
これも、物真似にすぎない


・言うまでもなく、武士が問われたときには、
　刀は鞘に、きちんと納まっていますし、
　武士の持っているその刀を使えと言っているのです。


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●この問いの中にある、思考の「罠」はこうである。


対象は庭にある竹である、という　思考の罠　

　鞘の中に刀がある、という　固定観念の罠

　　刀、という物の　固定観念の罠

　　　抜く、という動作の　固定観念の罠

　　　　斬る、という　固定観念の罠


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●禅問答に向かうときの原則とは、


１／無思考で、無心に、ただ問いの言葉に向かい合う。
　　このときに、不注意に「問いの情景をイメージ」してしまわないこと。

２／それでダメなら、自分の思考の全プロセスを、観察すること。

３／「答えようとする」のではなく、「問い」を撃沈せよ。

４／もしも余裕があったら、言葉で「粋に遊べ」。

５／さらなる「余裕」があったら「問わねば良かった」と老師に思わせよ。

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>４／１２　　３：５４　更新

現時点でメールで来た回答は、すべて不正解です。
しかも、「最低最悪のレベル」です。

中には、以前に竹の間で参加した者もいますが、
全く、救いようがありません。


くそみそ、なんでも投げつければいいと思っているような者に、
回答する資格すら、ありません。

あなたが、自分で出した回答を、
あなた自身が、食って、
吐き気のひとつもしませんか？

問答の答えを差し出すなら、
自分を限界まで追い詰めた味を出すか、
さもなければ、自分自身が、その回答の味に、本当に酔いしれると
言い切れるぐらいのものを、きちんと、出してきてください。


いつもそうなんですが、
「形だけ」を作ろうとしてばかりで、全く「真剣さ」がない。


自分が本当にその場で、それに答えなければ、
一生が台無しになるか、何かを失うか、という瀬戸際でないと
本質に当たることはないのですよ。

そうでないものは、形だけできていても、
全部、ただの頭だけの「つくり物」。

もう何回も何回も、禅問答をやってきたのに、
そういう最も基本的な姿勢が分からない人がすごく多いですね。

答えた瞬間に、その本人に変化があるぐらいでないと駄目なのです。

ただ座禅の「おままごと」の真似事などしてても、
パチンと正答に当たることもない。

だから、クイズ感覚でやっている人は全員駄目で、
自分のこととして、自分にぶつけた人だけが、
たとえ「不正解」でも、何かを得ていきます。

禅問答の、本当に怖いところは、そういうものです。


心して、この問答に、真剣に向き合うことです。

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◆「武道ショップ」◆

http://www.budoshop.co.jp/Whats-new/Whats-new2006.html#Anchor-2006-49575
↑
中級手裏剣術を注文できる御店がまた増えました。↑こちらをご覧ください。


●なお、近日内に、手裏剣術講座の動画を３つか４つほど追加します。
４／２４現在、まだです。

その中に「無心剣」という無冥流の極意のひとつが登場します。
一本だけは、大きく標的を外してしまいましたが、
６本中、５本が、「全く意図して狙っていない」のに、
４間半の距離から、２０ｃｍ四方内にすべて刺さる様子がわかります。

そのフォームは静かで、ここに、無冥流独特の、
「禅的手裏剣」の一端を見ることが出来るかもしれません。

また、体が勝手に動いて、意識すらもされずに打剣される
「無無心剣」も収録しました。

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●頂き物の手裏剣です。


ひとつは、写真の手前の右にある２本で、
戸隠流の形状（九鬼神流や、香取神道流にも酷似）で、
これは大変に打ちやすく、４間ぐらいから、らくらくと打てます。

小型軽量剣の中では、今までに手にした中でも、
自分の自作の軽量剣を別にすれば、これがベスト１です。

他は、海外で製作された手裏剣の頂き物です。

　　　　　　


　　この形状の手裏剣は、完成度が非常に高く、
　　他流の一般的な小型剣より遥かに優れている。
　　↓
　　

　　


■ところで、最近、見た武術ビデオで、大変に参考になったのは、

「黒田鉄山」師範の剣術の映像と、
「伊藤真一」師範の中国武術の映像でした。

見事としか、言いようがありません。

優れた身体機能の持ち主というのは、
ただ、そこに立っているのを見るだけで、
そのバランスの良さと、鍛錬の結果が、一見でわかるものなんですね。


そして、伊藤氏が、ビデオの最後に、
「武術というものを、身体のアートにまで発展させたい」と語っていたのは、
私は個人的には、とても嬉しいことでした。


こうした優れた技を、実際に動きとして体現されている人たち映像からも、
少しずつ、私も、それを自分の打剣の身体の使い方に、取り入れてゆこうと思っております。


●ところで、「中級手裏剣術」は、とにかく、必要のない人が、
好奇心だけで、買わないように切にお願いします。

もともと、日本にこれを必要として、しかも実際に稽古をする人など、
絶対に２００人もいないという確信から、
営利目的をゼロにして、約３００部しか刷りませんでした。
（通常、次の印刷料金のための経費とペーにするためは、最低でも、
　６００部を印刷しないとなりません。）


現在、何かの流派に属していて、
その伝統技法を厳守することに目的のある人には、
あの本は必要ありません。

「中級手裏剣術」は、手裏剣術の「次の世代」に向けて書いたものです。
多種の打法を会得して、その中から、自分独自の手裏剣術と、
剣の形状を見出そうとする、「開拓者のための本」です。


●ですから、あれは、「本当に必要な人の手にだけ」届いて欲しいですし、
本当に実際の稽古の出来る環境にいる人にのみに買って欲しいのです。
それ以外の人は、ぜひ「買わないで下さい」

とはいえ、手裏剣術に興味のある方にとっては、
現代的な手裏剣技法や「手裏剣の貫通力のテストの検証結果」
などの「資料価値」という程度の意味は、持つかもしれませんが。


ですから、もしも、間違って買ってしまったり、期待外れだったり、
単なる好奇心で読むだけで、実際の稽古をしないのであれば、
古書店にお売りください。

無明庵の多くの本がそうであるように、
読者が本を選ぶのではなく、

　　　　　　　「本が読者を選ぶ」のです。



　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

　　　　【手裏剣術の動画が追加されました】

●下記の画像は、これまで、竹の間で語ってきた、
　意識状態の「１」と「２」との差を理解するための、
　ひとつの参考画像です。

　いうなれば、無心（単なる無我）と、
　無心もない無心（無為自然無観）の差を、
　身体で実際に動きとして表現した場合の例です。


■手裏剣術講座の動画に追加されたもののうち、この動画は、
　「無冥流」が目指しているものの「ほんの一部」ですが、
　「わかる人だけ」には、何かの参考になるかもしれません。

　無心の状態というものを、口先で説明するのではなく、
　打剣するという「動作」の中で実行し、
　普通とは少し違う気配や、動きの差を生み出しています。

　その差は、手裏剣術講座の他の動画のような普通の打剣と比較しても、
　微妙すぎて、わからない人には全くわからないでしょうが。
　
　普通の「技術的な面を稽古する方法」とは異なり、
　実は、的を全く狙っていないのです。

　そもそも、剣を打とうとすらしていない場合もあります。
　打つという事そのものが自然に発生するまで待っているだけです。

　そして、的を全く狙ってはいないのですが、剣のほとんどは、
　標的内に集まっています。


◆「無心剣」の時は、
　たいていはオーソドックスな範囲の普通の動作に留まりますが、
　「無無心剣」は、
　時にはその一部が「まるで踊り」のようになってきます。

　顔出しをしませんので、今回はお見せはできませんが、
　体が３６０度回転しながら、高速で連続で剣を打ち出すといった動作も、
　無為自然に、しかも、突然に身体に起きることがあります。

　「無心剣」は、明確に動作の予測がつきますし、観察も成立していますが、
　「無無心剣」は、一瞬次に、自分の身体が一体どういう動きをするのかは、
　自分では全く予測不能で、それを観察している「距離」すらもありません。

　　　　　　　↓


【無心剣】身体に自然に生ずる動きを何も制御せず、
　　　　　ただ観察しているのみ。距離は９ｍから。
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/191_9194.avi


【無無心剣】身体に勝手に生ずる動きと一体となり、
　　　　　　それを観察することもない状態。距離は９ｍ〜５ｍの範囲。
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/191_9153.avi


【無心剣】走るという動的な動作の中でも何も制御せず、
　　　　　ただ動きを観察しているのみ。距離は５メートル半。
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/196_9656.avi


【無無心剣】大きく動きながらも、勝手に生ずる動きと一体となり、
　　　　　　それを観察することもない状態。距離は９ｍ〜７ｍの範囲。
http://www.mumyouan.com/shuriken/video/196_9662.avi



・他の「ごく普通の意識状態での打剣」は、↓をご覧下さい。
http://www.mumyouan.com/shuriken/video.html

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希望者のみに動画ＣＤＲ


　　　　　　　

●上記のような「手裏剣術」のプライベートな稽古風景の動画を
集めたＣＤＲがあります。希望者の方のみにコピーいたします。

●手裏剣術講座に収録されているのは約２５動画ですが、
このＣＤＲには、既にアップされたものを含めて、
合計６０以上の画像が含まれています。
また収録された画像のうち、ホームページアップ用ではない画像は、
画質も比較的良い状態です。

お手持ちのＰＣに動画をダウンロードすると容量を消費するのが
嫌な方は、このＣＤＲで保存しておくと良いでしょう。


●私の（初の）肉声での、手裏剣についてのごくこく簡単な説明と、
もうひとつは、「書遊び」における「無心と無無心の違い」を、
説明入りで収録してあります。

●トーク部分は、僅かに数分程度にすぎませんし、
手裏剣の打ち方についても、全く何も説明は入りません。
ほとんど、ただの稽古風景が淡々と流れるだけです。
手裏剣については、「中級手裏剣術」で語りつくしているからです。


綺麗な道場内で、きっちりと撮影したものでもなく、
＞時間にしても２４分しかありません。

ですから、希望する方に、幾らでお分けしようかと考えたのですが、
市販の武術ＤＶＤは、親切な解説と綺麗な画像が６０分ぐらいで、
おおよそ、５０００円〜５５００円程度です。
そこからなるべく安く計算すると、
単純計算では、２４分ですと、２０００円ぐらいですね。

ただし、背景も雑然として全く美しない車庫の前ですし、
詳しい説明も何もなく、ケースも「ただの透明のＣＤケース」という、
本当に「粗末なもの」です。

もともと、自分の稽古記録の為という、
完全にプライベートなものであることと、
市販品のように量産するわけではないので、
「どうしても欲しいという方」にしか配布しませんので、
あまり極端に安くするつもりがありません。


●ということで、「品質の悪さで減点した計算上の理屈」から言いますと、
１８００円ぐらいのはずですが、それより少しだけ高めとなり、
税込みで２０００円としました。

＞そのかわりに、このＣＤＲには、私の直筆の「書あそび」を
＞一枚同封します。

その書をどのような意識状態で書いているかの動画が
説明とともに、いくつか入っています。

私は、書は全くの未経験ですから、これは正しい書ではなくて、
「筆を動かす」という事を、ひとつの例にして、
手裏剣との関係を、ごくごく短い言葉で解説しています。

付録品になる書はこのようなものです。↓
半紙ではなく、「檀紙」といって、神社の紙垂（しで）を折るときの
紙に、筆ペンで描いています。↓




　「悟覚　崩残　無明庵」と描かれています。

　　悟りに覚め　すべてが崩れ去り　
　　そこに残るは　闇の庵。

といった「ような意味」です。　


●このＣＤＲと一枚の書のセットで、税込みで２０００円。

いわゆる、コレクターズ・アイテムになると思われますので、
無明庵に関心もない方は、申し込む商品価値のあるものではありません。
また、私も、横顔が見えるか見えないかという程度にしか顔出しもしていませんし。

申し込みは、無明庵への「メールでのみ」受け付けます。
また、お一人様１枚のみです。
古書大予言に電話やＦＡＸをしても今回は、一切、受け付けていません。

＞氏名、住所、電話番号と、「手裏剣ＣＤ希望」と明記したメールにて
＞下記まで。　
＞なお、メールの「件名」には、必ず「手裏剣ＣＤ希望」と明記してください。
＞そうしないと、無明庵の管理人さんが、広告のゴミメールと見なして
＞消してしまうことがあります。


　　　　　　　↓
＞houzan@mumyouan.com

＞●お渡しは、古書大予言からの郵送となります。

手順としては、メールでご注文を戴いた分を、私が古書大予言に送ります。
入荷確認の電話なりＦＡＸがゆくと思いますので、
その後に振込みをされ、振込みが大予言さん側で確認されてからの発送
となります。
もしも御店に直接に取りに行く方は、
その旨、大予言さんに知らせておいてください。

＞ご注文を戴いてから約１週間ほどは、お待ちください。

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　　　動画ＣＤ締め切りました


手裏剣の動画ＣＤは、いったん、締め切りました。

理由は、やはり今までに音楽ＣＤで、酷使したせいで、
ＣＤライターが作動が不安定なので、交換が必要となりました。

申し訳ありませんが、初回は７名のみとなります。

また、交換修理が完了しましたら、お知らせします。

今回、間に合わなかった方については、管理人より
返信のメールを出すように言っておきます。


　　　　　　　　　　　ペコリ

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★ . 　　

●本日、古書大予言に届いたと思いますので、
直接に取りに行かれる方は、どうぞ。

郵送の方は、明日の午後１時以降に、古書大予言さんに
電話を入れてください。

０３−３３８７−５７０７

送料が、普通郵便になるのか、エクスパックなどになるか
私の方では、わからないものですから。

それと、郵送希望で電話をされる方は、
そのときに、大予言さんの振込みの口座番号を、
聴いてメモしておいてください。

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●乱筆ですが、皆さんのお名前を紙に書いておきました。

地域にもよりますが、水曜日か遅くとも木曜日あたりには着くと思います。

もしも万一、発送で何か不手際がありましたら、
メールにてお知らせください。

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★ . 　　

ノートパソコンのＣＤドライブの動作が不安定で、
ほとんど死んでいたので、ＣＤライターを外付けしました。
作成が可能となりましたので、また、希望者のみ、
メールにて受け付けます。
　　↓
houzan@mumyouan.com

＞「手裏剣ＣＤ希望」と明記の上、電話、住所、氏名を。

●価格は２０００円プラス、大予言さんの方では送料は５００円に
　統一するそうですので、２５００円となります。

●一般のＤＶＤやビデオＣＤではなく、ファイルの形式が、
　ＡＶＩ形式のデータですので、ＤＶＤプレイヤーではなく、
　ウインドウズの「メディアプレイアー」が入っていれば、
　ＣＤを入れれば再生を開始します。

　ＭＰＧ形式よりもファイルがわりと重いものですから、
　ＣＤドライブが外付けの場合には、ＵＳＢの転送速度が高速でないと

　１／最初の３０秒ほど画像が映らなかったり、
　２／画像がぎこちなくなることもありますが、
　ほとんどの場合には問題ないと思われます。


●乱筆の直筆ですが、皆さんのお名前のおまけつきです。


　皆さんの本名の名前から私が感じることを反映させていますので、
　一枚一枚、字の勢いや雰囲気が違います。ただし、
　その人の内面を、ただ写し出す字を書いても意味がありませんから、
　その人の「本体の意識」にとって必要だと思える要素を、
　バランスとして補足するような、そういう字を、
　なるべく、個々の１人１人に向けて書くようにしています。


●少し注文がまとまってから大予言さんに送りますので、
　前回と同様、約１週間ほどお待ちください。
　
●収録内容や品質の悪さの断り書きついては、
　少し前の投稿を参照ください。

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＞皆様からのお便り。

「手甲の色が時々変わりますが、いくつ持っているのですか」
などという、恐ろしくマニアックなお便りがありましたが、
持っているのは、６色です。着る服の色に合わせて気分で変えます。

「手裏剣の説明のところで横切る影は、博士君ですか？」
という、これまた、べらぼうにマニアックなお便りがありましたが、
そうです。うちの猫です。

ちなみに、この部分で私の手が「きちゃない」のが、お見苦しくて、すいません。
メンテナンスに、黒いうるしを塗った直後で、
洗ってもなかなか手や爪に入った塗料が落ちてなくて、それでも、
「いいや、このまま映してしまえ。」
とやったものですから、ばっちい手を見せてしまっています。

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＞　　　　●「手裏剣のＣＤＲ」の発送の連絡についての、
＞　　　　　　大切なお知らせがありますので、隣の
＞　　　　　「竹の間掲示板」をご覧ください。



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さて、今日の話題ですが、

http://www7a.biglobe.ne.jp/~yushinryu/
↑
ここにある、クエスト社から出ている
「遊心流」のＤＶＤを見ましたので、
少し、感想を書くことにしました。

ところで、長野氏の日記にもありましたが、先週、
名優の田村さんが他界しましたが、私のおじさんも、
先週、他界しました。ところが、うちのおじさんは、
やたらに顔が、田村氏によく似ているのです。

性格まで似ていて、おっとりと静かに話す人でした。
身内というのは、不思議な存在で、うちは、
親戚づきあいとか極端にないのですが、それでも、
幼いころから、家族同士を通じて接することが
多いものです。（冠婚葬祭やその他の接点で）

現実的には疎遠でも、幼いころの思い出に残っている
親類というのは、離れて住んでいる場合には、
いわゆる知人とも、また直接の家族とも感覚が異なっています。

会ったり、訃報を聞けば、やはり、ただの知人でもなく、
同居している家族ともまた違う、「独特の位置」にあることを
感じます。


●という話はおいておいて、長野氏の「ＤＶＤ」ですが、
この手の映像は、当たり外れがかなりあります。
だから、私もめったに手は出しません。

クエスト社の出来上がりは、武術ビデオの老舗の某有名社よりも
音づけが格段にいいですね。
某社は、本当に「スコンスコン」とドラムスとか
ベースギターとかシンセが、とってつけたように、
ただ鳴っているだけなのですが、
クエスト社のものは、それなりに音付けをしている人が、
「こだわりのある音」を、目立たないように入れています。

映像の編集も素朴ながら、とても自然で背景も黒くて見やすく、
さらには、セミナーでののびのびとした稽古風景の「特典映像」なども
長時間ついていて、この価格ですから、買われる方も、損はしません。


この手のビデオやＤＶＤは、とにかく「当たり外れ」が大きくて、
以前に、別の社からビデオを取り寄せたときには、
「おいおい、これって、ケーブルテレビの垂れ流し映像かよ」
というほど、無編集で、よくもそこの編集部がそれを製品化などする気に
なったもんだと思いました。

そんな中で、「遊心流」の映像は、長野氏らしく、
丁寧に出来上がっていて、「当たり」の部類です。


●内容の方は、たぶん長野氏に言わせれば、初心者向けの部類に
入ると思いますが、ひとつひとつの解説が丁寧です。

たいてい、この手のビデオは、師匠はうまいけど、
（わざとでなく本気でも）弟子の人がボロボロというのが多いのですが、
映像に出てくるお弟子さんがしっかりとした演武が出来ていることから、
長野氏の日頃の指導が、無駄がなく、的確である事が伺えます。


●この映像の良いところは、決して派手にぶっ飛ばすとかしないところです。
あれと同じ技を、見世物的に、派手に使うことは、いくらでも出来ることは
武術をかじったことのある人にはわかるでしょうが、
そこをあえて、速度や力量の見た目を地味に押さえてあるところがいいです。
学ぼうとして見る側に必要なのはそれですから。

驚きが欲しいのでしたら、それは格闘ビデオでも見た方がいいです。
指導解説ビデオというのは、驚くためのものではなく学ぶためですから。


●中だるみもなく、半分あたりから後半に向けても飽きさせることなく
内容も充実してきます。

居合い、剣術、短刀術、棒術などに関しては、
さわりの部分だけが、予告編のように入り、剣術については、
「次回作」でお楽しみの詳細な解説が出そうなことを、
匂わせる構成になっています。


●こうしたビデオのトークというのは、師範本人がやるのが
一番いいものです。中には本人でなくナレーションが入るものも
ありますが、やはり、トーク慣れしている人の説明はわかりやすいです。
伊藤真一氏のもそうでしたが、その解説には無駄がない。

余談ですが、付録にあった他のシリーズの紹介に出てきた、
八卦掌の「王培生師」が、
どことなく「雰囲気」や「気配」が、親類みたいに、
九星会の伊藤真一氏と似ていたのが、面白かったです。

なんとなく、人には縁のある前世の国があるのだろうと感じました。
伊藤氏は、中国に産まれてもおかしくないほど、きわめて中国的な
雰囲気の人ですね。


●長野氏は、その点では、やはり前世があるとしたら、
日本といった感じでした。戦国時代でも幕末の動乱でもなく、
おそらくは天下泰平の時代でしょう。

実際に、当時、武術医療などに携わったり、
もしかすると、オランダなどにも縁があったのだと思います。
長野氏が九州に生まれたのは、そんな過去生の縁かもしれないと
思いました。
当時のキャラクターとしては、蘭学好きな、
ちょっと変わり者で、近所でも人気の「町医者さん」といった感じですね。


しかし、見ていて思ったのは、今回の生では、決して
この先、長野氏は、たとえ晩年になっても、「整体」などの仕事は、
主軸となる本業には、絶対にしない方がいいと思いました。
武術研究の、あくまでも補助的な分野としては、いいのですが。


本業にしない方がいい理由は、
それによって体調を崩す可能性があるからです。

整体とか針とか、マッサージとか、何々治療というものをやる人は、
実は、「不親切」に、「事務的に」、
てきぱき患者を、職人的にこなしてゆかないと
相手の邪気の洗浄が間に合わなくなり、体が持たないのです。

患者さんに、同情とかの深入りを全くしないことが
治療師が良き治療師であるために必要な原則なのですが、

長野氏の場合には、性格上、あまりにも親身で、親切すぎるので、
患者さんの気をそのまま食らう事になります。

だから、医師というのは、ある程度、冷酷な面、正しく言えば、
相手との間に「壁を作ったう上で治療すること」が必要ですので、
そのあたり、あくまでも、人生の最後まで
「武術研究」に関わっていることがいいと思いました。


●ただ、それ以外に長野氏が、そのまま、
「天職」として、すっぽりとハマりそうな、
とても「面白い分野」があります。

それは、武術が関係する映画とかアニメの「監修」「助言」です。

いかにも嘘っぽい、時代劇や、映画、アニメ製作に関しては、
長野氏の映画好きの側面がうまくリンクして、とても役立つわけです。

だから、武術をテーマにした、漫画、アニメ、映画、などを作る側の人は、
殺陣の構成や、技がそれでいいのかどうか、出てくる武具はおかしくないか、
といったことを、長野氏に監修してもらうといいでしょう。

こういう点では、いわゆる、腕が立つとか、何かの伝統的宗家の人とか、
にアドバイスを乞うと、彼らはあまりにも歴史的知識にがちがちに
固まっていて、娯楽性を引き出すためにアレンジするということが
出来ないのです。

そういうクソ真面目すぎる、権威とか専門家よりも、
映画が好きであるというもっとも基本的に大切なものを持っている長野氏が、
演技指導を手がけるのが、結果として、映画作りには吉と出ると
私は見ています。

娯楽性がポリシーとなる映画の中での、武術というのは、
本物に、ただ近づければいいというのではなく、
また、まったく実際の武術とかけ離れた嘘でもいけない。

そのあたりの「さじ加減」を監督や演出家と楽に協力できるという点で、
長野氏ほど、それに適した人材はいないでしょうね。
これが、いわゆる歴史や武術の専門家、または、ただの師範さんだと、
とにかく、ミーティングでも、頭が固くて「融通がきかない」のです。


●今回のＤＶＤは、内容は盛りだくさんで満載ながらも、
原則的にはざっと「遊心流」の一部を
紹介したものだと感じますので、次回作も楽しみにしています。

また、ああした技を、映像で外から見て、どうこう言ったところで、
その技に、かかってみたことのない人には、全くわからないのです。

この掲示板を見ている人で、実際に武術をした経験のある人なら、
自分が相手の技にかかるというのが、どういう状態であるのかは、
体の感覚そのものが記憶として知っているはずです。

興味のある人は、実際に長野氏のセミナーなどに行って、
まずは、技にかかってみること、そして習った技を、練習で相手に
かけてみることです。

それが現実の実戦で有用であるか否かというのは、また別問題。
実戦というのは、とても難しい問題であることは、
以前にも書きました。護身術＝武術ではないからです。

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護身術というのは、一対一の勝負ではなく、
警察権力や、弁護士や、医師も巻き込む「社会的な課題」です。
戦国時代のように、相手を殺せばいいという単純なものではありません。

現場で、うろたえたることを、ふだんの稽古で補うことは出来ませんし、
実のところ、本当の護身というのは、危険性の高い仕事にでもついて、
心身が、ただ「慣れる」しかないのです。

現場では、状況、気候、その場全体の流れ、
そして、相手との運命的な相性もあります。

どうやっても守れない運命にある事故や事件もありますし、
とくに心得がなくても、本番に強い性質の人は、
ひょいと、危険を避けたり、犯人を捕まえてしまうこともあります。

いっぽうで、いくら武術練習を積んできた人でも、
現場では、心臓がフルフルしてしまって、全くの無力ということもあります。


ふだんから、体が反射的に反応するように護身術を訓練したとしても、
他に回避手段があっても、それに気づかないことになります。
他の回避手段とは、セキュリティーシステムや、犯人との心理戦です。
たとえ、犯人が薬物中毒や、精神障害があったとしても、
それでも、方法というものは、攻撃することだけではありません。

下手に中途半端に習った護身術の真似事をしてしまったために、
複数の男性に、ボコボコにリンチされたという女性の話を聞いたことがあります。

また男性でも、路上のいざこざで、ちょっと相手の手を振り払っただけで、
逆上した相手に、車でしつこく自宅付近まで、
追い回されたという話もあります。
（幸いにその人は、自宅を相手にわからないように巻いたそうですが、
　そのままにしていたら、ストーカー犯罪にも発展しかねません）


●護身というのは、本番で、しかも社会（被害者、加害者、関係者）を
巻き込みますから、武術的な「決闘」よりも、
何倍も遥かに「困難で、複雑な問題」を含んでいます。

護身ということを本当にしたいのでしたら、
まずは、傷害罪の範囲、その定義や、殺人未遂と判断される範囲とか、
過剰防衛などついて、法律や、特に「判例」を調べてみることです。

そうした「制限の中」でしか、「護身術」は成り立ちません。
「ただの殺人術」なら、無法であるという前提で成り立ちますがね。


現代における、武術の役目というのは、
やはり、それが身体運動として好きである人だけがすれば良いのであり、
強くなりたかったり、強さを検証したいのであれば、
ルールつきの「競技のリング」に上がればいいのです。

そして、古武術が（「スポーツ競技ではなく」）各種の「格闘技」に
本当に応用が効くかどうかは、それを学んだ選手が、
自分の試合の中で検証するしかないのです。


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●下記の記述は、国外向けの手裏剣の紹介ですが、
現在、ご注文は、受け付けてはおりません。

もしも何かの必要性から、ある程度の本数を量産する機会がありましたら、
そのときには、また古書大予言を通じての販売となりますが、
現在は特に販売をしていません。


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★打剣が簡単で、しかも手裏剣術が上達する手裏剣です★
These shuriken blades are easy to throw.
In addition to that, they will help you to improve your throwing skill.

◆無冥流「重量剣」

Mumyo-Ryu "Heavy weight blades"


●仕様●【太さ１２ｍｍ・角型】【約１６０ｇ】【全長２１０ｍｍ】−在庫（　　本）


Dimensions:

Width = 12 mm, square cross section
Length = 210 mm
Weight = Approx. 160 gram


先端部は円錐形になっていますが、お好みで四角錐や八角錐に研磨して下さい。

The tip of the blades are sharpened in conical shape.
Please modify them to four or eight facets if you prefer.

１◆現存する「ほとんど全ての打法」で打つ事が出来ます。(ごく一部の流派を除く)

1. They can be thrown with "almost all throwing methods" (other than few methods of some Ryus-School).

２◆この手裏剣を打ち込む事により「他の手裏剣」の打ち方も上達します。

2. By throwing these blades, the throwing skill of other blades will be improved, as well.

３◆演武会用としても「見栄えのする大きさ」であり「刺さる音」も迫力が違います。

3. They have "impressive presence" due to their size,
and make powerful "hitting sounds" for demonstrations.

また、実戦的にも充分な威力を持つ「重量剣」です。

Also, they are "Heavy weight blades" with awesome power even in the battle field situation.

４◆後部に穴を掘る事によって「前重心」にバランスを調整してあります。

4. By hollowing out the end, the center of gravity is located in the front.

●価格（税込みの「卸値」です）【１２ｍｍ＝３０００円　】

【注】工場への発注数が一度につき１０本以上でないと上記の価格にコストダウンできないため
「ご注文数」又は「共同での購入数」が合計１０本以上になるまでお待ちいただく事があります。

Price (whole sale, with all applicable taxes included):
12 mm = 3000 Yen

Note. As we can't offer these prices unless there are orders for more than 10 blades,
we may have to let you wait until we get the total order of 10 or more.

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