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＞世の中には、親との関係を別に斬る必要もない人も多いが、
＞現代では、大半は、本人の願望や精神的な目的自体の中に、
＞親の毒が入り込んでいる。

「毒になる親」という本は、多くの人が知っていると思いますが、
ＡＣ問題の現場で、もっとも重症である家族は、
問題が表面化しない家族である、という事も重要です。


家族のうちの誰かに心理的苦痛の自覚症状が出て、
問題行動を起こすならば、まずは、その群れの中で、
とりあえず正常化しつつある可能性がその人には出てくる。

しかし、何も問題がほとんど表出しないように見える家族
これがもっとも重度に病んでいるというのも、
ＡＣの研究体系と、私の見解が、共通する見解である。

痛むならまだマシだが、痛みすら感じないということは、
痛みを感じないように、親から子供へと「調教」されたという
ことなのである。

アダルトチルドレンの問題は、
私は、「ゾンビ化する人々」の著書や、「悟りなき悟り」の中でも
周辺問題として少し取り上げたように、いくつかの特徴があるものの、
簡単に言ってしまえば、


�@

＞大人社会のルールに子供が巻き込まれて、親に洗脳されたということ。

�A

＞子供同士で遊ぶことで、子供らしく感性や思考が生きること、
＞それが、家庭環境や地域環境によって疎外されて、
＞子供が、大人の目（損得の考え方）を気にするようになってしまう。

�B

＞機能不全家族の親は、決して子供を自立できないように工作する。
＞たとえ経済的には自立していたり、物理的に離れて暮らしていても、
＞その後、決して精神的には自立できないペット状態に子供を置くための
＞仕込みを子供の中に植えつけておくことをしている。

�C

＞肉体や、心的な虐待といった派手な虐待にかぎらず、
＞兄弟間差別、親の被害者意識の感染、夫婦の不満の八つ当たりに
＞子供が使われるなどといったケースが多い。

�D

＞それに対して、子供が「嫌だ」と拒否することを親から制圧されたり、
＞または子供自らが自分で我慢してしまい、
＞抑圧した「拒否感情」の膨大な蓄積をしてしまう。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


◆そもそも、ＡＣ問題は、もともとはアルコール依存家庭の問題が
アメリカなどで問題になったことが発端であったようだが、
突き詰めてゆくと、それは、アルコールや麻薬中毒だけではなく、
買いもの依存、セックス依存、宗教依存、
おしゃべり依存、ギャンブル依存、仕事依存症、
最近では、ネット依存やメール依存などの問題に、
すべて共通する原則が見出されたわけである。

最近では、パニック障害や、うつも、多くの原因が、
それに、かなりからんでいるケースが多い。


そしてこの依存とともに、その依存や病理に陥っている哀れな人を
＞「自分の出番をつくるために利用し」、
＞自分の存在意味の維持のために
＞「常に自分が世話できる病人を必要とするもうひとつの依存症」、
＞つまりは「共依存者」というものへの観察と定義がされてきた。


●それらの病理は、表面化しないほどに、深刻で有害である。
これは、多くの人にとって、他人事ではない。
が、自分のこととして観察しなおせる人が、物凄く少ないのである。

また、さらに屈折した病理は、
表面化しない「機能不全家族」の中で心の病理を持ったことに
無自覚な者は、自覚的に表面化している「自覚ＡＣ」の人のことを、
ムキになって、しつこく否定し、罵倒し、いじめるということである。

この構造というのは、私はネットのいくつかのサイトで、
その典型的な例を見たことがある。

たとえば、ネットの主催者が「コンプレックスや、虚勢を張るといった、
非常に、誰にでも、わかりやすい精神的な病理を持っていて、
かつ、その機能不全家族の病理的側面を、本人が自分である程度自覚し、
自分の問題として痛みを感じているとすると、

そうした「自覚的ＡＣ」の者に対して、
ふだんの生活では、ほとんど「無気力な人間であろう者たち」が、
そのときだけは、異常なほどムキになって、感情的なほどに、
その「自覚的ＡＣ」の者を、集団イジメのようにして、
つるし上げるのである。

数例だが、私は今年の初頭あたりまでは、
そうしたサイトを、ひとつでなく、数例、観たことがある。


こうしたことが起きる動機は、極めて明確である。

それは、そのときに、イジメに回る側が、
実は、自分がその家庭の病理に無自覚に毒されていて、
他者の中にそれが表面化しているのを観るのが本心では、つらく、
「自分のことを見たくもない」という動機から、
言葉によるイジメで、それを誤魔化して発散するか、

さもなければ、「自分はあいつとは違う」ということの材料にしたり、
または、もう少し屈折すると、
「その自覚的ＡＣの者に手を貸す」といったポーズを取ることで、
「自分は、少なくともあいつよりは上だ」、という自分への慰めに
陥るわけである。

たいていの場合において、それは、
多勢で１人をつるし上げるといった、集団性を持っていることも
特徴である。


●そして、面白いことに、それらのもっとも重度な病理にある、
無自覚ＡＣの大きな特徴は、リアルの世界での「無気力さ」である。
また、自分の汚点を自覚させるような、
イジメの対象者が見つかったときだけには、しらけるどころか、
妙に、熱くなるといった病理をあらわにするものである。


■近年で、その病理が最も露見したのが、
実は、あのオウム事件である。

あれほど馬鹿げたエセ宗教集団はなく、あれほどうさん臭い
集団もなく、あれほどＡＣの集まっているところもなく、
まさに、お笑いの種でしかないほど、漫画チックな犯罪集団であった
のであるが、

それと全く同じ愚かさを持っていたのが、
マスコミなのである。当時の報道を指揮して、それに携わった世代というのが、
まさに、敗戦の敗北感を背負った世代であったり、
または、その親に育てられた子供なのである。

結局のところ、彼らがあれほどムキになって、
ある種の人権侵害の領域にまで、報道がエスカレートした原因というのは、
まさに、オウムという、喩えれば、学校内での、落ちこぼれた集団
に対して、同じような病理をかかえた、「もうひとつのグループ」
としてのマスコミが、
ここぞとばかりに、誰も異論を唱えないというお墨付きに
安座して、その「社会的正義」を振りかざしたのであった。

あれは、まさに、オウム、マスコミ、
その双方にある「機能不全家族性」そのままが
「社会現象として露見した瞬間」であった。

どっちも、「お互い様」というほどにその本質は愚かなのであるから、
類は友を呼んだという意味で、当時のマスコミは、その本質においては、
オウムと等質程度の愚かなものなのであった。

神経がまともな、視聴者が当時あれを見ていたら、
「ありゃ、一体、どっちが、カルトなんだよ」と思ったことだろう。

　　　事実は「どっちもカルト　ショー」だったのであるが。

すなわち、オウムに「身勝手なカルト教義」が巣食っているなら、
マスコミには「マスコミ教」なる勝手な正義が巣食っているわけである。

そうしたマスコミ教や、国家権力から独立している、
ほんのわずかなジャーナリストを除いたら、

本物の「強いものイジメ」を出来るジャーナリストというの、
今では本当に少なくなったのである。


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■さて、そこで、次は、これらの病理を形成した、
「社会的な背景」というものが「全くないわけではない」という話を。


私は大学にいたときに、自分より下の後輩というのが、
まるで個性が欠落し、無気力で、どれも同じような雰囲気しか持っていない
ということを不思議に思ったことがある。

当時は、単なる世代交代であるぐらいにしか思っていなかったが、
今にして、思えば、「無気力」というのは、
単に、しらけて冷めていることでもなく、むろん冷静なのでもなく、
単に「鈍感」なだけなのであるが、
それが「誰にとって得になっていたか」を考えると、
そこに「機能不全家族」の構図がもうひとつ見えてくる。


「鉄は熱いうちに打て」というがごとく、
人の精神というのは、熱い状態にないと、変形することは出来ない。
熱い状態というのは、感性が過敏で、感情や痛みもそこにあり、
ある意味で分子が不安定な状態であるが、それを可能にしているのが
「熱」である。

ところがこの熱が欠落した人たちは、文字どおり、
どれだけの圧力がかかったところで、「悪い意味で」変化のしようがない。
ずっと、怠惰で、鈍感で、何もリアリティーを感じられない。

しかし、そうなった原因の「ひとつ」が、
そうした子供を産み育てた「親の世代」にあるのである。

日本に限ればの話であるが、
そうした最初の「無気力な子供」を生み出したのは、
団塊の世代とか、いわゆる学生運動に足を突っ込んだ親たちである。

そして、その後の、バブル絶頂期の経済の中を生きて、
なんでも金さえあれば出来ると思い込んだ親、
学歴社会というコマーシャルに乗せられて、

わが子を、安定収入のための受験戦争という、
「親に都合の戦争」に追い込んだのも、この世代の親たちである。

そして、この親たちのうち、特に父親たちが味わったのは、
学生運動の敗北。

もっとも、そんな敗北は、「東京や都市部近郊」に限ったことであるから、
問題の本当の根は、学生運動に関係したか否かでなく、
たとえ、田舎であっても、その親たちが、
＞何かの敗北感を感じた、ということにある。


たとえば、国民が共通して感じた敗北感、
それは言うまでもなく「敗戦」である。
この時点から、国民的な
「敗北感」「被害者意識」「劣等感」といったものが心に巣食い
その反動に、そうした親は、自分の敗北感、劣等感、といったものを
克服する道具として、子供に「期待をかけた」のである。


むろん戦中を生きた親たちは、自分たちが食うことに困ったから
せめて自分の子供にはそういう思いはさせたくないとの
親心もあっただろうが、そこは、それこそ、次の言葉を思い出す
必要がある。
「人はパンのみにて生きるにあらず」

＞人間にとって、重要な問題は、
＞どうやって食う（生きる）ということでなく、
＞何のために食う（生きる）かである。

＞とりあえず食い、満腹したら、生の目的はあとで考える、
＞それでは「人ではない」。
＞飢えながらも、何で食ってまで生きるのか、その目的を思考するのが
＞人というものの「最低限の資質」である。


●さて、そうした戦後を生きた親たちは、
良い子、また自由な子、安定収入で、老後の面倒を見てくれる子、
彼らが、自分たちの世代には、手に入れられなかったものを、
自分の子供に押し付けたのである。


そして、表向きは、子供の幸福や自由を支援する、
平和を大切にしなさい、という偽善的なポーズをとりながら、
実のところ、機能不全家族の親がやっている実態というのは、


＞子供を自立させることではなく、
＞自分の中の、劣等感、敗北感、被害者意識、差別感といったものの
＞八つ当たりの場として、自分が感じたものと同じことを子供にする、
＞そのための仕込みに、子供を無気力化して、
＞親に反逆的にならない、親に都合の良いような
＞表面的な平和を好む子供にすること。

ということであるから、飴と鞭を使って、
子供にお金やオモチャという飴を買い与えては、
一方では、親に逆らわない子供に育て上げてゆく。
この場合には、たいていは、
親も子供もその自分のやっている事には全くの無自覚である。


●逆に、全くおいしいところもなく、
ただ心理的、肉体的に虐待された、という子供の方が、
「ある意味」では、まだマシな面を持っている。

というのも、そうされた子供は親に何も期待しないし、
傷を受けているという自覚かあるからである。

ところが、鞭だけでなく、親からコントロールされるために
「おいしい飴」を与えられてきた子供の方が、
より無自覚的に重症になるものなのである。

そうした子供は、全くわからないうちに、親の手口に
完全に一杯食わされて、騙されてきた、ということであるから。


「自立を支援するかのように」子供に見せて、実は縛り、
「自由に考えていいよ」と、放任したフリをしては、実は縛り、
そうやって、自分の不満をぶつけていると悟られないようにして、
実は、自分の不満を子供にぶつけ、
大人の駆け引きの中に子供を巻き込み、
＞「いつまでも、自分が、八つ当たりの対象として、いたぶれる子供」
＞「いつまでも、自分なしでは生きられない依存症の無力な子供」
＝自分の虐待の対象をそこに育てあげたのである。


彼らが育てたのは、
動物学的な意味での生存能力を持った次世代の子供でなく、
単なる「虐待の連鎖をするための子供」だったのである。

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●この世代の親が育てた多くの子供の陥った病理が、
いわゆる「エセ平和主義」「物質主義」なわけであるが、
一番、私が問題だと思ったのは、その子供たちの「無気力さ」である。
「集中力がない」というのも特徴。

そうした敗戦経験をした親に育てられた世代の子供と、
さらにその子供という世代に連鎖してゆくに従い、
結局のところ、親が自分が死ぬまでずっと、
それとわからないように、子供を縛るのである。

子供を自立できないようにして自分の支配下に置き、
子供を自分の不満の八つ当たりの対象にするのに、
もっとも効率の良い方法とは、

＞子供から、気力そのものを奪うことである。
＞子供から、疑問する能力を奪うことである。


「お前たちは無気力だ」と子供に文句を言ってきたその親そのものが、
実は、ほかならぬ、その「無気力な子供を望んで作った」ということなのである。

＞無気力な子供は、親に都合がいい。

＞疑問を持たない子供は、支配する側には都合がいい。

＞自分の不満や夢を背負わせるための子供を、
＞それと知らずに、悪意を持って育てた、ということなのである。


その親自体は、無気力人間どころか、むしろ、
戦中を生きた兵士崩れであったり、その後の戦後の日本で
モーレツ社員と言われた「熱い」人種なわけであるが、

ところが、敗北感、劣等感、といったものを投影する場所を、
それを、本来の「自分の敵」に対してではなく、
なんと、自分の子供や結婚した相手に向けてしまったのである。


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■こうした構造から、世界中の特に先進国で蔓延する
機能不全家族というものの原則は、

その家系の何代前からそれが始ったかという個体差はあるものの、
原則として、どこかで誰かが、
＞「差別されたという意識」「自分たちは被害者だという意識」
＞「自分は劣っているという意識」「自分は負けたという敗北感」

これを生じてしまった時点で、すぐにそれは、
その次の子供に感染する。しかも直接にではなく、
子供が本能的に、最も信頼しているはずの、自分の親から、
「緩慢で、巧妙なイジメ、過剰な期待、
　または自分の不満の八つ当たり」を受けてきたのである。

＞その結果、機能不全家族の親というのは、
＞決して、自分を超える子供は許さない。
＞自分より幸福になる子供は、許さない。

だから、いつでも自分以下の状態に子供を置いておくために、
子供の精神的な自立を妨げることをし、
その方法のひとつが、適当に褒めたりしかったりしながら、
＞鞭と飴を与えて、
＞「考えない子供」にし、
＞かつ「反抗することは悪い」と洗脳し、
＞「みんなと歩調をあわせなければイジメられる」といった
＞恐怖を植えつけてしまい、

その親が、猫も杓子も陶酔した「学歴重視社会」の歪みが、
子供がその受験戦争や、
または家族の不和の中で生じた自分のストレスを、
「弱い立場の生徒に向けて発散する」という形で
「子供の中の、イジメ社会」という形を取って表面化したのである。

「支配者に都合の悪いことを考えられない、
　非反抗的な子供を作る」という構造は、
「カルト教団が信者を縛る方法」と全く同じであるのだから、
＞この世で最大の、「最も有害なカルト教祖」とは、
＞「歪んだ親」だとすら言える。


●そして、その底流にもうひとつずっとあるもの、
それは、「無気力さこそ、洗脳と支配がつけこめる最大の穴だ」ということ。


これこそが、日本が、アメリカの八つ当たりを受けているのと
同じ構造である。
いつまでも、日本が自立できないように、調教しようとしているのである。
いつまでも、日本が、アメリカに対して「ノー」を言えない、
陰湿な構造と同じなのである。

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こうした、「敗北感」というもののはけ口が連鎖するために、
だからこそ、機能不全家族や、各種依存症の病理問題は、

かつて、黒人に対する人種差別の大きかったアメリカで発生し、
　また、ベトナム戦争で辛酸を舐めたアメリカで、家族問題が発生し、
　　敗戦後の日本で、それは蔓延し、
　　　同じことは、同じように、
　　　「他者に差別された意識を持ってしまい」
　　　　「他者に侵略された、虐待されたという意識を持ってしまい」
　　　　　「他者に負けたという意識を持ってしまい」
　　　　　　「他者との比較劣等感を持ってしまった」

「そういう社会」で、この機能不全家族は、発生しやすい。

例をあげれば、古くは、ユダヤ人社会などは、
自分たちは、国を追い出されたという主張からして、
その典型的な「被害者意識」であるし、

キリスト教などは、劣等感を植えつける「脅迫文」の塊でしかないし、
仏教経典なども、極楽と地獄という、飴と鞭でしかないし、

しつこく、いつまでも日本を侵略者として、ののしる韓国や北朝鮮で、
そうした「被害者意識」の作り出す病理は蔓延している。

とにかく、そこに、
「人道的、社会的な正当性が、あろうがなかろうが」、


＞「自分が被害を受けた、負けた、差別されている」、という
＞意識を持った時点で、それを「持った方の側が、病理に陥る」

という大原則の心の法則を、よくよく覚えておかなくてはならない。


問題になるのは、法律でも国際法でも、世論でも、
世間常識でも、人間性でもない。

＞正当な言い分があるからといって、病理が治まるわけではない。
＞裁判に勝ったところで、病理が治るわけではない。

問題の本当の最大の根っこは、家庭の内部であれ、
国家的な影響であれ、

人間という生物は、自分が、
＞「何かの被害者だ」「差別された」「虐待された」「敗北した」
＞ということを「感じて、それを嫌悪した時点」で、
＞その病理は開始するのだということ。

＞加害者を特定できたり、加害者を裁いて、焼いて「殺したところで」、
＞その心の病理の連鎖は、絶対に、止まらないということである。


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●ちなみに、
＞「敗北感」と「挫折感」は大きく異なる、
という区別は、しておいてください。

敗北感というのは、相手あってのことですから、敗北感には、
加害者と被害者といった対立構造が生まれます。

しかし、「挫折感」というのは、「自爆」であるわけですから、
自分が自己責任において目指したものに到達できなかった
ということで、あくまでも、その「挫折感」は、自己嫌悪だけに留まります。

それは誰かのせいではなく自分のせいであると本人は知っているからです。

これに比較して、「敗北感」というのは、その責任を
他者に押し付けます。そして責任を押し付けるのでない形を取る
場合には、ただ、ただ、イジメや、虐待や、罵倒や、
自分よりも下だと見た人間や、自分の子供にたいして、
つまりは「弱い者いじめ」に走るのである。

それらのすべては、自分が経験したものを
自分ひとりで解決しようとせずに、他者を巻き込んで、
それによって、自分の問題を直視することから目を背ける、
という動機から発生している。

＞依存症や機能不全家族の最大の特徴とは、
＞それは、自分個人の問題に目を向けることから逃避するために、

　　社会的正義、社会常識などを振りかざし、
　　時には、宗教教義を振りかざし、金を振りかざし、
　　愛とか平和のスローガンを振りかざし、
　　多数意見が正しいと思い込んでしまい、
　　偽善と、エセ・ボランティア精神を振りかざし、

そうやって、「自分の問題に取り掛かることから逃げまわる口実」を
次から次へとあさっては、
その不満と心の歪みを、
自分が「確実に優位な立場に立てる」弱者としての
「自分の子供や伴侶」へと向けるのである。

そして、それでもまだ、不満と余力が「余っている」と、
（経営者の場合には）その心の歪みを「社員に」向け、

カルトの教祖は、その心の歪みを「信者に」向け、

政治家や首相という立場の場合には、
その全くもってして、「単純な」ただの心の歪みを、
政策決定というサド行為によって、「国民に向ける」のである。

小泉さんは、「芸者の首」を締めたお次は、
「国民の首を絞める」という歪んだ行為をしているのだろう。

だから、これからの世の中は、
政治家になろうとする者は、まずは、その資格を得るために、
金では絶対にカルテを買えない、
不正なき、本物の「カウンセリングを受ける」という法の制度でも
作ることですね。


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　　　　　　　　　　　　　　●

もしも、無明庵というものが、皆さんに対して、やろうとしている事
そのような大げさなものが、仮にあるとしたら、
それは、ゆがんでしまった大人を、もう一度、子供に戻すこと。

親や社会のために我慢することを覚え、
親や社会に無気力にさせられてしまった「大きな子供」に、
もう一度、「子供を生きること」を教えること。

素朴で、当たり前の純粋な、子供に当たり前にあった、
「疑問する頭」を奪ってしまうような、
宗教組織、宗教教義、
国家教義、親の考えには、「考えて疑問を持ち」「逆らえ」と教えること。

たとえ、その相手が神だろうが、
創造主だろうが、
高度に発達した意識を持つ異星、異次元の存在だろうが、


社会的反逆者になどなる必要はないから、

「魂だけは、誰にも売るな」

「湧き上がる疑問があるなら、それを決して、捨てるな」

「自分の問題を直視しろ」

「何かを、おかしいと思ったら、刺し違えるつもりで戦え」


そう語ることで、
もう一度、子供の持つ純粋さに戻って、
「子供らしく生きられる大人」を
私は、育てようとしているのである。

子供の欲望、
子供の甘え、
子供の恋愛、
子供の知恵、
子供の疑問、
子供としての遊びかた、

大人が子供に洗脳してきた大人の損得勘定のルールによってではなく、
損得のない子供の、自発的な生き方と遊び方を、
もう一度、取り戻すこと。


しかし、今の社会は、防犯だ、危機管理だという方向へと進み、
かつては、大人社会とは別に、きちんと「分断をされていた」
「子供同士が作った社会」が失われてしまい、

子供たちが、外で、日が沈むまで遊んでいるという光景が、
この国からは、失われてしまった。

だから、今、歪んだ大人になってしまったあなたたちが、
もう一度、「子供として」、
「自分の中に、植え込まれてきたものに反逆する」しかないのである。


そして、それには鉄則がある。

子供は夕暮れまで外で遊ぶ。

しかし、今、大人になってしまったあなたたちは、
昼、社会の毒と関わっているときではなく、
逆に、真夜中になったら、
他者や、ネットやメールなどを一切離れて、
「たった一人になって、自分の中を観ること」。

それが、今、皆さんに出来る、
もう一度、当たり前に子供を生きるための基礎なのです。


それを、過去の中に中途半端に残してきたままでは、
何ひとつも、次の一歩を進めることは出来ません。


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★ . 　　

◆無明庵が、精神世界の中でも、とりわけ、忌み嫌われたり、
敵視されたり、話題になる点というのは、
はっきり言えば、物事の実態についての嘘を言わないからです。

そして、それは多くの場合に、カルト教団やその他の宗教、
既製品の宗教に対して、営業妨害とも誤解をされて、
受け取られる発言となります。

なぜならば、実際問題として、すべての人が同じ頂点を求めているわけではない
というのが、真実なのですが、
金集めの商売や自分たちの宗教の支配力の拡大や布教を目的とする
（私に言わせれば、これこそが邪教）は、
日々の生活の中にある、諸問題のすべてを、
瞑想すれば解決する、ワークすれば解決する、座禅すれば解決する、
といった方向へと商売に利用するからです。

中には、表向きはただのカルチャースクールのように装っては、
結局のところ、カルトといった団体があるのは、
皆さんも報道などでご存知の通りです。

それ以外の、世間でよく知られた、選挙シーズンになると徘徊する
新興宗教団体にしても、あるいは世の中のほとんどの組織が、
くそみそ、なんでも、自分たちの方法が解決できると思いこんでいますね。


全く愚かしいとしかいいようがありません。

かといって、無明庵は、選別されたごく一部の人たちが
優れていると言っているのではありませんし、
選民思想でもないのは、ご存知の通りです。

事実として、それぞれの人が、この惑星に、しかも人間という
生物として、生まれてきてするべき目的は、
生前に決めてあった目的によって、
いろいろな層があり、いろいろな出身地があり、
根本的にそれは、何種類かに「分類」されているのが事実です。
すべての人が、同じことを、ここで学んでゆくようには
全く出来ていません。
ここには共通の学習テーマなどないのですよ。
個人的テーマがあるだけです。


その中でも、最も重症で厄介なのが、悟りの問題に
着手する人たちであって、
他のほとんどの人たちは、別の方向こそが、
その人には「その現時点では、絶対的に正しい道になる」ということを
明確に「正しく言っている」までの事です。


たとえば、和尚が「あなたたちは、既にブッダである」と、
そんな、「悟りの側からの言い分として、１００％真実であること」を
人々にどれだけ言ったところで、
そんなものは、ただの「病人を生産する結果となるだけ」です。

正しくは、「それが必要な人にはそれが道となり」、
それが必要でない人には、
「それは人生で無駄な遠回りをしたり、毒にしかならない」ということ。

物事の正否は、その言葉が単独で真実であり得るのではなくて、
常に、「その個人の特性、その個人の背景」と「照合したとき」に、
正しく機能したり、間違って機能するだけである。


いつも言っていることですが、
悟りという問題に、本当に取り掛からねばならない境遇の人を
無明庵では、優れているなどとは言っていません。
むろし、宇宙という場でみれば、その人たちは、
「宇宙という社会適応が出来ずに」愚かだったに過ぎません。

だから、その少数の人たちに必要なことを無明庵は、
他の宗教のような、耳当たりのいい「嘘」を一切交えずに、語ってきたのであり、
その結論として、現段階では、多くの人は、
瞑想だの悟りだのに手を出すべきではなく、

もっと、本当に一度、時間をかけて、
「ド正直」になって自分の実像を見て、
自分個人の「自我」をも、大切にしなければならないということです。

自我や思考というのは、大切なものなのですよ。
それがその個としての役目を充分に発揮して、
使い尽くされたときにだけ、
それは、そこからは、不用なものになるのであって、
決して、それ以前ではありません。

「結晶化しない自我など、落とせやしない」、
このことは、あの和尚がきちんと言っていたはずです。
ダイジも、「人として欲望をまず率直に生きること」しか道はつながらない
と言ったはずです。

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以前の投稿で、私が生まれて初めて実際に目にした、
小悟の段階にいる人、その人の場合には、
よくよく身の上話を聞いてみれば、そこに至る前段階というのは、
善良な市民でもなければ、愛情深い者でもなく、
その人が悟った最大の原因というのは、
その人が、物凄く「エゴの塊であった」という事なのです。

ただし、それは身勝手なエゴという意味ではなく、
「徹底して、他人の力など頼らない」「他人の助けなどいらない」
「自分のことは自分でやる」という意味での、
　徹底した「孤独性」のことです。

誰かとか、組織とつるんだりすることなく、自分の問題は全部自分で
引き受けて、最後の最後には、どうにも手足が出なくなるまで、
「自分の自我に呪縛された」、という
そのこと自体が、悟りの種を割るきっかけとなっているのです。

自我がその「発達の極に行く」というのは、犯罪者になることでもなく、
単に強欲で、欲望だらけの人間に居直る事でもなく、
その本当の本質的な意味とは、

「孤立した状態の自分が、すべての問題を１人で抱え込む」
その問題を誰とも、共有もしない自分の問題として背負って抱えること。

それがどれだけの苦痛と、
何百回もやってくる死にたい衝動と、
逃げ場のなさを生み出そうが、

自分の頭をフルにして、絞り込んでいった末の
「たったひとつの大問題」を、どうにかするまでは、
一切、何にも妥協しないこと、
くだらない安っぽい癒しや、知識など求めない、
というその姿勢のことを
「エゴの成熟」というのです。

エゴの成熟というのは、逃げ場がない、
逃避する道がない、他のことに「すりかえることが出来ない」
事実と苦痛そのものに、
きちんと直面した人だけに起きることなのです。

____________________________________________________________


◆人が自分の精神の問題、および、それが反映された日常の諸問題、


これらに困りごとや、迷いが生じたときに、解決手段としては、
区分されなければならないものが４つあります。

１精神科
２心理学
３精神世界
４悟り


ご存知の方も多いと思いますが、精神科と心理学は、
対立構造を持っています。

現在では、精神科は、ただ薬を処方するだけ。
この道は、皆さんは、絶対に手を出してはいけません。

どういう効能や治療効果をうたったところで、
それは麻薬中毒患者を量産するだけです。

何でもかんでも、脳内物質のアンバランスで片付けてしまうという
極めて唯物的なもので、外傷系の脳異常や、
身体の部位から脳に影響しているといった、
純医学的な異常以外の、心理的症状には、何の役にも立ちません。


◆次に心理学。これは本来は心理学者というのは、
「人間の精神＝記憶や思考構造のことは、まだまだわからない未知に
包まれている」という謙虚な姿勢で、学者本人が、
現場で今もなお、独自にそれぞれに研究を進めていなければならない
発展途上の分野です。

にもかかわらず、欧米のカウンセリング手法を真似ただけ、
何も研究もしようとせずに、表向きの形だけは社会復帰に誤魔化せる
というだけの「形」「手順」を試みているだけで、
一向に、本当の意味では、成果が上がらないために、
結局は、薬を処方するという同じ過ちに陥ったままです。

もしも心理学が、もっと真面目に、現代において多様化する
心の歪みを研究していれば、この２０年でもう少しは、
新しい試みや、カウンセリング方法が見つかっていたはずです。

◆次に俗に言う精神世界、
これは私が「悟りなき悟り」の本の中で定義した、
世の中にある「救いを求める」教えのこと全般のことですし、
あるいは、それは、
「生活技術に関する知識、ただそれが、アカデミックでないというだけで、
　同じ、生き延びるための知識」のことです。


◆そして、悟りの問題、これは純粋に「探求者」として
この世界での生を覚悟して生まれてきて、着実にその方向へ
人生のすべてが運ばれている人とその分野を言うのであって、
はっきり言えば、これは「専門分野」です。


＞教えや導師に、救いを求めるのは、宗教にすぎません。


＞救いを捨てて、自分ひとりで探求する、それが探求者の定義です。


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◆問題であるのは、人間に生ずるほとんどの問題は、
実は、２番目の心理学または、カウンセリング、または、
絶え間ない自己分析によって、まずは解決されないと、
次の精神世界に「問題を摩り替えた」ところで、何も進展しない
ということです。

土台の足場である部分に、
精神世界やら、悟りやらを安易に持ち込んで、
「問題の現状認識」を、ゆがめない事です。

生活上の問題や、精神面が、
コンプレックスや、親から連鎖したり、親の都合のいい子供に
創られてきたことの歪みや、
いろいろな社会的なものによるという、
その、ありのまま現状認識をしたくないための、
逃げ場と言い訳、に「精神世界や、悟りの問題」が、
「利用される姿」を、あまりにも多く私は見てきました。

精神世界も悟りの問題も、心理学的解決の「代用品」ではないのです。

心理学的な解決法ですべてのことをやった、
そのあとで、充分な余裕をもって、精神世界に踏み込んだ一部の
人たちが、きちんとその分野に研究結果を残せたのです。

ところが、現状のほとんどは、
病人が自分の病気を誤魔化して悪化させているだけの人がほとんどです。


本当に自分の心理的な問題を、きちんと心理的な問題として
自己分析を終えた人であれば、
たとえば、前世といった問題に個人の問題の根を探しても、
そこから、得るものはあるでしょうが、

それをやっていない人が、ただの逃避に精神世界的なものに
自分をこじつけたところで、解決にならないどころか有害です。


そして、その次には、
やれ、前世だの、願望の実現だのという精神世界からも
自立して、本質的な問題に取り掛かることが出来ますが、
その準備には、誰であっても「膨大な時間と経験」が必要になります。

こうしたことが、雑然と整理されずに、乱立している「業界」
または「スーパーマーケット」が、精神世界であったり、
時には、心理学的カウンセリングであったり、オカルト系の
あやしいカウンセリングであったり、さらには、ここになんと、
全くそれらとは関係のない、悟りまでが
「商品」として並べられてしまっています。

本来、それは、全く次元の異なる分野です。

しかも、それは、どれが高度かという優劣ではなく、
人が、小学校から大学へと順番を経るように、
ごくごく一部の天才児を例外すれば、
着実に、ステップというものが必要です。

まずは、心の問題は、心すなわち思考や感情の法則の中で
解明したり、観察すべきもので、
そこに霊的な解釈など不要であり、有害です。

そこの基礎工事からして、まず出来ていないということが、
私が、何年も観てきた現状です。


心理学を別にすれば、本来は、精神世界も、悟りの分野も、
人の「不満を穴埋めする代用品」ではないのです。

どちらも、本来は、「研究分野」です。

もっとも、精神世界の場合にも、
純粋に意識や思考と物質との関係の構造問題を研究している人は、
ほんの、ごくごくわずかで、
そのほとんどは、単なる「易者」「ご利益宗教」
「ヒーリングごっこ」「金をとって、占う商売」にすぎません。


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まず、最初に片付けるべき問題を、
それ以降の段階でやるべき分野へと「摩り替えない」ことです。

そんなものを摩り替えたところで、それによって得られるのは、
「自分は、そんな低い問題は解決しているんだ」というエゴや、
「自分は、そんなものには興味ない」というポーズだけである。

結局のところは、どこの次元の問題を扱う際にも、
もっとも重要なのは、「現状認識能力」だけです。

これにかけている人に、起きるのは、常に
「自分の問題を、等身大に観られない」
「かっこつける」
「本気になれない」
「駄目な自分をわかっているフリをする事で最低の馬鹿には
　思われないように、自分を偽装する」

つまりは、ようするに
「私は、そんなことぐらい、わかっている」ということが
言いたいだけなのです。

わかっているなら、とっくに、ほとんとの諸問題は、
解決されているはずなんですよ。

極端に、卑下することも、自慢することも、
道を行くには、何の役にも立ちません。


ド正直に自分を見ることが出来るかどうか、
または、「観る気がそもそもあるのか」、
それとも、嫌なものは観たくないので、
そこで、沢山の言い訳や理屈や、精神世界的に見えるような嘘をならべて、
「逃げたいのが本心」なのか、

それだけが、その本人のその後の道を分ける唯一といってもいい要素です。

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●たとえば、私は、面識もない読者の人ではなく、
現実の世界で私が縁のある、ごくごく親しい人たちの
ほんの数人だけに、カウンセリングまがいのことをすることがありますが、

ある人には、４０歳近くにもなって親のお金で暮らしている
といった傾向にあるので、まずは、精神世界のことなど
どうでもいいから、親から独立して自活するように強く言っています。

その人の場合には、それこそが、ネックになっているからです。
ただし、それを変化させたり、精神的に本当に自立するという
決断や意志そのものが、煮詰まったものになっておらず、
切羽つまった問題でもないので、
そういう作業は、その人の場合には、うまく行かないのです。

皆さんにも関係ある問題もあると思うので、そのカウンセリングの
断片の一部を、記しておきます。

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お金というものには、土地、血縁、因縁、その人の目的、
いろいろなものが実は明確にからんでいる。
というのも、お金というのは、動物の世界で言えば、
単純化すれば、それは日々の餌のことであるから、
その人の寿命とか生命に直接に関係しているわけである。

__________________________________________________


何かを分析したり、自分を変えようとするときに、
一番問題になるのは、自分の願望をどこまで
リアルなものに感じられるかということ。

精神的にも自立できていない部分が多いのをなんとかしよう、
という意志が、単に、「誰かに言われたからやる」という、
表層的な意志だと、
その表層のとってつけたようなポーズの意志よりも、
無意識では、「自立したら、生きられないかもしれない」
という恐怖の方が圧倒的に強く作用していて、
結局は、最初から親に「依存することを既に選択していて」
人生の変更ができないという場合も多い。

こういうことのひとつひとつで、「本気度」というのが試される。
だから、自分の人生の中で、「何を一番優先に思っているのか」
ということによって、実際に、動けたり動けないは決まってくる。

どこかで、親との関係が続いたままでも、今は安住できる環境が楽だ
というのが「本心」なら、それが限界点だから、無理に自立は出来ないし、
やっても、結局は、他人にあおられてやったことを後悔するだけになる。


●行動以前に、自分の問題を掘り下げること自体にしても、
どれだけ本気でそれに切羽詰っているかによる。

たとえば、自分が本当に、口ではいろいろ言うものの、
実際には、他者や自分に対して、全く何も出来ないという無力感と、
さらに自己嫌悪とか、そうしたモチベーションがあって、
しかも、「それで手を打つのは絶対に嫌だ」という、決意のようなものが
明確にその人の中にない人が多い。

そうすると、何を考えたり、言ったり、行動しても、
それは常に安全圏の中での、オタク的な遊びになってしまう。
それはちょうど、ネットの掲示板で、匿名で、自分の発言に責任も持たず、
書き捨てをしたまま逃げる者とよく似た精神的病理を持っている。


そういう人は、精神世界などに足を突っ込まず、
逆に、それこそ、ごく普通の現実の中での、
他者とか、恋愛とかの中で、
どうしようもない自分の感情の弱さなどが表面化した方が
リアリティーは大きくなってよいのである。

そのリアリティーに直面するのを、そうとうに怖がっている人たちを
私は何人も見てきた。


それにずっと蓋をして、カルト的な教義とか、
精神世界のただの知識、あるいは各種の依存症によって、
「思考が酒づけになっている麻痺状態」で、
自分の痛みそのものに「鈍感すぎる状態」になっている、
そういう、手のほどこしようがない人も多い。


本当に精神世界といった問題に、生涯の大半や多くの部分を
注ぎ込むことを決めてここへ生まれてきた場合には、
やはりその生涯は、大きく普通とは違います。

そのあたり、おそらく、多くの人は、そうしたものとは違う何かを
経験目的にしてきて生まれてきているはずなので、
まずは、自分が「精神的な何かを探求しているんだ」、または経験している
という前提の「思い込み」から、とっぱらうといいですよ。

「現状認識の正確さ」しか、
本当のその人が行くべき道を示すものはないから。
その点では、答えのある場所は禅問答と同じ、
つまり「現状の中」にです。


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＞「最も足元の、見たくもない問題が、その人の頭まで奪っている」こと、

それは、私が、この１０数年、いろいろな人たちを見て、
一番実感したことです。


正しく、「低い踏み台」に足をかけられない人は、
高くは、ジャンプできない。

ずるさ、手抜きは、探求の道では一切通用しない。

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自分で、自主的にどうしたいのかが明確でないと、
知らないうちに、他人（特に親、次に伴侶）の願望実現の
道具にされることもよくある。

自分が恐れるものと、望むものの、その全部の領域を自分で
意識化できていないと、
他人（特にゾンビ的連中）の望みが、つけこむ隙が出来ます。

彼らは自分で自分の目的を実現できないので、他者によく寄生する。
それも、彼らには自覚がないのに、そのやりかたは、
詐欺師なみに、かなり「巧妙に」。

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実際には思考や感情で受け止めなければならない問題を
いちいち、自分の身体の違和感や症状にすり変えることで、
それらかあたかも「自分でどうにか出来る土俵に出来た」
というトリックを長く乱用している人たちも多い。

この人たちの症状は、実際には、簡単に言えば「仮病」である。

精神的な問題を精神で受けとめなければならないのに、
それを、身体の異常という形にすり変えることで、それに直面せずに、
クッションをいれるのである。

たとえば、無明庵がそういう事に悪用される例のひとつが、

「自分は闇を経験した」とか、「虚無を感じる」だのどうのこうのとか、
「自分には自殺願望があるとか」どうのこうのとか、
いわゆる、無明庵が深い考察と、「それぞれの個人的性質」を配慮して、
「道の一部」として位置づけた体系や見解に、

これ幸いと、とびついて、食いついては、
それらの理論や体系を、
自分が「何かをしないことの言い訳」にする人たちです。

その前に、まず直面したり直視したりしなければならない問題から
目を避ける手段に、宗教や理論を悪用してしまう人である。


これと同じことは、無明庵の書籍やページにかかれている事に限らず、
他の教えや、過去の導師の言葉を目にしたところで
同じように起きるものなのです。


つまり、「私は精神など、病んでいない」

「私の問題はごく生理的で身体的な問題だ」

「私の問題は自分で簡単に消せる」

「私の問題は霊的なものだ」

「私の問題は、本質的なものだ」

などと、「思いたがっていて」それによって得られるものは、
自分に関する現実逃避なのである。

つまりは、「私は、馬鹿じゃない」という声のノイズの方があまりにも
大きすぎて、そのために、本当に問題になっている部分が盲点として、
すべて、生き延びたままになってしまっている人も多い。

こうしたことの原因に、兄弟とか、他者との比較や
親との関係が関係している例が、とにかくこの数十年は多い。


たとえば、
セックスにおいては、その問題は、
屁理屈や、精神論や、瞑想ごっこに摩り替えるのではなく、
ずばり「肉体の声に耳を傾けないとならない」ように、
逆に、心とか意識の問題は、
それを身体の声になど「摩り替えてはならない」。

なぜならば、心の声を、
身体の声に摩り替えないほど、
その痛みは、実は、大きな痛みになるという事実があるのである。


逆に言うと、問題の本質を違うものに摩り替えると、
痛みを回避できるので、多くの人が自分でも知らずに
それをしてしまう。

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精神世界的な探求をしていると称する人たちの多くは、
その根本の動機に、すでに、親の影響なり
正しくいうと、コンプレックスや嫌悪感が、からんでいることが多い。


彼らの問いや、問題意識は、哲学的な問いというものに私には見えず、
単に、親とか、その他の者を「見返してやりたいという動機」から、
「自分は、普通の事では勝てなかったから、
　精神的な探究の分野で、彼らに勝ちたい」といった
「邪心」を彼らの本心の中に感じる事が私には多いのである。

そうした思考そのものは、邪心でもまったくないのであるが、
それを、自分の自発的な動機だとして勘違いしてしまい、
自分の親の影響とは関係ないものだと思い込んでしまう点こそが、
邪心なのです。

この部分を、自分で観るのが嫌でも、はっきりと観て、
決着をつけておかないと、人は自分から自発的に出てきたものではない
他人の影響による欲望に、踊らされ続けている状態になります。


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世の中には、親との関係を別に斬る必要もない人も多いが、
現代では、大半は、本人の願望や精神的な目的自体の中に、
親の毒が入り込んでいる。
（社会からの毒というのは、実はかなり少ない）

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むろん、人それぞれに、親とは関係ない、
もっと古い前世からあるその人の生の目的などもあるが、
それを都合のいい妄想としてではなく、
正しく有用な形でそれを引き出すには、
まずは、この生の時間の中に存在するすべての問題を
しつこいほど、掘り返して、心が正常に痛む必要があるのである。


現実的な問題点がすべて、限界にまで達したときに、
はじめて、遠い過去の時間からここへ持ってきた目的が本線の軸になり、
そこからの変化は、わりと短時間で起きるものである。

だから、本当に自分の主要な部分に行き着くまでの
整理作業の方が、本線よりも、膨大な時間が必要であり、
余計なものがなくなれば、本線そのものは、
ほんの数ヶ月で、すいすいと動き出すものである。

だから、多くの人は、本質的な探究を歩く「準備が出来る段階」にまでに
行き着くための努力だけに、持てる力の９割を要する。


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道には、３種類の人間がいる。

１／本当に根っからの探求者である人は、希である。
私は、ほとんど会ったことはない。

たぶん、バーナデットロバーツや和尚などのよう、
本当の探求者であったら、今生で自力で、３０代ぐらいまでには悟りますよ。


２／次に、本当はそれを探求しに来ている面があるが、
それが表面化するかどうかは、一種の「賭け」である場合。
こういう人すら、私は希にしか見たことがない。

何もしなければ、だぶん、一生、明確には表面化しない人が多い。


３／最後に、意識の問題をどうこうするためではなく
他の事をするために、ここへ生まれてきた人たち。
この人たちに対しては、私は、先天的に全く関心がありません。

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ちなみに、

あまりにも馬鹿げた、嘘だらけの作文に、
私は目を通す気はないので、そういうメールには何もコメントしません。

前回のように、非常に馬鹿馬鹿しい質問だと思っても、
一点でも、そこに、竹の間の他の人たちへの題材として、
語られるべきものがあると感じたものは、
投稿のきっかけに使うこともありますが、

「それ以前」のレベルの、幼稚な「創作メール」や、
ダラダラとした嘘メールをよこす者もいるようです。

特に、なぜか、女性やネカマに多いんですがね。


　　そういうものは、読むのすら、時間の無駄なので、
　　管理人の方で、判断して削除してもらっています。

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★ . 　　

小学校の、授業参観日に、
子供たちの書いた「お習字」で、教室の後ろに張ってあったら
笑えるものには、どんなものがあるかを考えてみた。

たぶん、こういうのは、笑える。


「夫婦円満」

「借金地獄」

「地震保険」

「日本沈没」

「心理的虐待」

「学級崩壊」

「人間失格」

「詐欺強盗」

「強制捜査」

「男女合体」

「協議離婚」

「更年期の妻」

「安月給の夫」

「人権侵害」

「自爆テロ」

「淫乱夫婦」

「自殺白書」

「リストラ」

「人身売買」

「下痢便秘」

「心筋梗塞」

「徹底抗戦」

「断固反対」

「一家心中」

「無理心中」

「凶悪犯罪」

「姉歯物件」

「麻薬取締」

「偽造紙幣」

「恐喝未遂」

「衝撃映像」

「性病注意」

「村八部」

「校内暴力」

「大根役者」

「偽善活動」

「私利私欲」



　　こういうのが教室の後ろの壁に貼ってあるのを見たときの、
　　　　　親たちの顔が、ちょっと見てみたい気がする。

子供たちには、書きたい字を自由に描かせたほうが、
社会は健全になるな。

なにしろ、教科書よりも、こういう字の方が、
子供たちは、しょっちゅう目にしてるんですから。

　　　　　　　子供は社会の鏡ですね。



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★ . 　　

メールをいくつか戴いたものをネタしてておきます。

まずは、全く、どうでもいい質問ですが、処分しておきます。


＞存在のメカニズムについてできるだけ詳細に語ってくださるとうれしいです。

それは、あなたが他人と一切論議することなく、
自分１人で、まずは、継続的に毎日毎日、考えるべきことですよ。

＞絶対無がとちくるって自己認識しようとしてしまったということですよね。

最初に「　嘘　」だと、書いてあるはずですよ。
その嘘からでも、本当の真意を学べる人は、ごく少数しかいません。

＞そこんとこ、「有」というものの構造をお教えください。

それがあなたが明日バイトなり仕事に行くこと、明日一日を
生きるのに真に最重要であることになり、
切実なほどの現実的な苦悩や、疑問にならなければ、
誰が何を答えたところで、全くの時間の無駄ですよ。
本気で、本人が、全力を傾けて求めたものしか、
人は手に入れられませんよ。

　　　　　この方は、他所の、おしゃべりサイトへどうぞ。


にしても、人生を真剣に生きていない人間の場合には、
こうした質問の文面からも、
腐敗臭のオーラを放ってしまっているものだということが、
皆さんにも、よく分かると思います。

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さて、次は、手裏剣のＣＤＲを購入された方からです。


>●竹の間に詳しく書いてほしいこと

>■タロットの技術について。

技術って、一体何を指しているのかさっぱりわかりませんので
答えようがありません。それで何をしたいのか不明です。

もしもあるとしたら、一番ためになるの技術は、
（こんな親切に教えることもないのですが・・・）
「大アルカナ」だけでも、自分で一から、
「自作の絵」を描いてカードそのものを作ることですよ。


>■神社を渡り歩いて結界を張る技術について。

これも、それで、あなたが何をどうしたいのかが不明です。
だから、それを自問することからですね。


>■刀を封印するやり方がありましたが、家の刀が錆びてたり、
>脇差が折れていた場合も適用可ですか？

最近、興味ないので、わかりません。

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●この人は、昔からの常連さんです。


＞崩残さんが私個人に対し、「肉体との付き合い」の重要性に
>コメントされたこともありましたが、その後、さて、具体的に肉体管理を
>どのように進めたら良いか、という所が、情けない話ですがよくわかりませんでした。
>単純に、フィットネスやヨガや気功法などを行ったり、というレベルの話で
>あるとも思えませんでしたし。


●長く「竹の間」などを読まれているし、
私が他所の掲示板で発言してきた事も、かなり多く見てきたのに、
いまだに、生における肝心の所が、よくわかってないみたいですね。


●そもそも、肉体というものが、自分にとっての最初の他者であり、
生まれてきて、最初の社会の圧縮されたものですが、
肉体についての付き合い方の下手な人、具体的に言うならば、
肉体からやってくる声に対して鈍感な人は、
社会的にも、どこへもはっきりとした通路を創ることができません。

それは、ひとまずおいておいて、
自分の肉体を本当に自分の意志どおりにするために
意外にも、多くの人が見落としているのが、自活ということです。

肉体というのは、親から製造されたものですから、ある年齢または
ある時期までは、たとえ意識しなくとも、あなたの親や血縁の意志に
大きく束縛されます。

ようは、特に金銭面で、絶対に親兄弟に頼らないで自活すること、
これをしないと、まず肉体は、本当に本人の言うことを１００％は聞きません。


精神世界の住人のうち、経済的に親離れをしていない人は、
まずもって、探求自体の根拠やモチベーションが、
いかに、理屈だけはこねられても、自分独自のものになっておらず、
よって、経験することの多くが、本人に知恵として定着しません。
何を言っても、口だけの人間になってしまうということです。

自活というのは、段階的にしか出来ない場合もありますが、
まずは、自分の私生活にとって「重要性」のあるものほど、
絶対に、それだけは、まず自分の稼いだお金で買うことです。

たとえば、それは、特に、自分の服や靴。携帯電話などのツール、
ＰＣもそうです。本や情報に至ってはさらに重要です。
すぐに自活出来ないにしても、自活の踏み台となる、人脈や物品だけは、
自分ひとりの手で稼いだお金で準備してゆくことです。

他者から、等価的な代償としてではなく、もらったお金であなたが
買ったものは、何ひとつも、あなたの思うことを実現できず、
それは、それをくれた人の支配下にあなたを置くだけのことになります。

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●そもそも、これまでの皆さんからの質問というのは、
「悟りなき悟り」で定義したところの「ご利益欲しいよ宗教」の
分野のものですね。無明庵の基本軸とは、全く相容れないものです。

これらに応じるのは、世の中の９９％を占めていて、
どこでも売っている「幸福グッズ」「幸福の技法欲しさ」にすぎません。

●それをふまえた上で、
まずは、こうした質問は、無明庵にしても無駄であり、
他にいくらでも、「魔法教室みたい」な所があるわけですから、
そっちで聞いた方がいいですよ。


●次に、「こちらの見解」として、こうした問題の本質に、
対して、本当のことを言えば、
肉体との付き合いについて、本当に知っている人というのは、
実は、肉体との結びつきが弱かったり、
極端に言うと、小悟ぐらいの状態になった人だけです。

なぜならば、とても低い下層の次元にいて、自分のことがうまくいかない、
といって、ただの表面的な霊的な技術、
たとえば、数霊や、魔術や、呪文や宗教や、タロットやら、
瞑想やら、座禅やらと、何をどう学んだところで、
その人には、世間並みの願望の出発点しかありませんし、
私が見てきた範囲では、そういう人には、
意志が強く維持されていることもほとんどありません。
いつも、関心がふらふらとしていて、集中力がありません。


●いっぽうで、そうした技術に、本当の意味で、本質部分から精通する
可能性のある人たちというのは、
物質の世界や、肉体の操作に関する問題が、本人にとって
切実な死活問題、意識の変動によって、安定しない人の場合です。

つまり、要約すれば、この世界の仕組みやら、肉体との付き合い方
というのは、逆に、肉体から出てしまうとか、小悟してしまうとか、
何かしら、上の次元にひきずり上げられてしまった場合に、
そこから、逆に、下ってくると、見えてくるものがいくつもあります。

それは、下から見て、憧れていたものとは全く違う方角から
その全体を観ることになりますし、肉体が上昇しすぎる意識に対して、
自動的にブレーキをかけます。

肉体がどういう動機とやり方で、意識の上昇にブレーキをかけるのか、
ということを、ただ見ていれば、肉体をどう扱えばいいのか、
肉体というのはどういう主張をするのか、
それが、社会とどうつながっているのか、などは、
「誰から教わらなくとも、経験的に」、あなたにわかるものです。


●別に悟りというのは、そうしたことを知るためにあるものでは
全くありませんが、「現象の結果」の副産物として、
結局のところは、一度、可能なかぎり、
自分が死ぬかもしれないほどの限界まで上昇してみないと、
身体とか惑星とか社会とかが、何のために、どう機能しているのかは、
わからないものです。

普通の頭で、誰でも思い描くような、
自分や社会への不満や、願望しかない（悟りへの願望とて同じようなもの）
そうした下層部分から、いくら、世界の仕組みなどを想像していたところで、
他者から聞きかじったような、体系の知識では、
本当に、自分の全身で「経験的に知ること」にはならず、
自分に確実に、それを応用できるようにもなれませんから。


意識が、急激に上昇すれば、嫌でも身体が何か言い始めますから、
そのときに、身体との付き合い方は、自然に学習できるものです。


自分の特定の個人的な願望が出てくる、その原因を
充分に知り尽くしていないと、願望実現の技術などいくら学んでも、
トラブルを量産する結果にしかなりませんよ。

まずは、自分が、主体たる意識にとって、
「完全なる他者として客体化される程度」ぐらいには、
意識の純度を、最低限、上げる必要があります。

それこそが、人が何をするにしても、本来は基本となるべき事です。

その基礎部分に、何も働きかけることをしなかった、
完全な無意識状態の人を、無明庵では、ゾンビというのですよ。


悟りたいでも、肉体の扱いを知りたいでも、魔法を使いたいでも、
結界を操作したいでも、宇宙の始まりについて知りたいでも、
どれも、「その前に」、
まず、やるべきことは、すべて「同じこと」ですよ。

それは、
「あなたは、どうして、そういう事を欲するに至ったのか？？」、
その原因を、徹底して「自分だけの力で」完全に洗い出すことです。


自分が、どうして何かを望むのかの理由を、自覚していない人は、
自分に必要な事が起きているときにすら、それに気づくこともなく、
眠りこけています。目前にある重要なものに全く気づいていません。

必要な困難には向き合わず、
必要もない雑用やおしゃべりで時間を無駄にする現象ばかりが目立ちます。
自分に必要な、チャンスに、物凄く、うとい人になるということですね。


　　　　　　　　　　　　　　●

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★ . 　　

最近、私が少し書きたくなった四文字です。

「虚無微笑」

言うまでもなく、最も「高度に繊細な」悟りが、
生み出すもののひとつが、「虚無の微笑」です。

つまり、理由、原因のない微笑み。





何十枚も描いているうちに、
やっと少し、自由に書けるようになってきます。

のびのびと、直観でアクセントをアレンジできるまでには、
少しの時間がかかります。

私は、書を全く習ったことがないものですから、
楷書体そのものも、私は書けません。

ですから、形としてバランスがつかめずに、
描くこと自体が、苦痛になるような、苦手な字にぶつかることも多く、
たとえば、今回ので慣れるのに時間がかかっているのは、
「微　笑」の２文字です。


このふたつの文字が、まずは「自分が気持ちよく書ける書体」に
変形して、化けてくれるまで、根気よく、何十枚でも書きます。


書を習っている人でしたら、行書や草書に崩すのは
簡単なことでしょうが、
私の場合、書の決まりごとを無視して、
まずは、その字が自分の気にいった基本的な形にならないと、
そのあとで、それを我流で躍らせることが出来ません。



今回、「虚」の文字は、とても気にいった
基本形が出来ました。上の右です


無の文字は、いつもいつも思うのですが、そのときによって、
４つの点の打ち方がいつも違ってくるのが面白いです。

決まった行書や草書でしたら、無の下のところは、
４つの点ではなくて、「つながる」のですが、
私は、自分が書きたい形にしか書きたくありません。
ここは、どうしても、４つの点を、私は書きたいのです。




書道のハンドブックなども少し開いてみたのですが、
原則として、ごく普通の楷書を、自分流に崩すのが私は好きみたいです。




最後の方になって、なんとかかんとか、微笑の「微」の字が、
「自分に気持よい」「基本形」を形作ってきました。

あとは、「笑」の文字ですが、どうも、これは、勢いのある線で
描くのではなく、逆に、弱弱しく、点をポツリポツリと打つような感じで
描くのが、いいようです。
「微笑」というものが、本来そういう実体だからなのかもしれません。


●唐突に出てくる、↑の「御霊前」の文字は、
松の間に書きました、私の叔父の霊前の御香典用のものです。

思い出深い、叔父だったので、文具店やコンビニで袋を買って
香典を入れるのには、大きな拒絶感が私にはあったのです。

ご近所の、ただの社交辞令の葬儀とかでしたら、
世間的な常識としても、きちんとした、水引きのついた既製品を使いますが、

こと、叔父さんに関しては、
字が、どんなに下手くそでもいいので、
自分の気持を込めて、自分で納得の行った文字の力で、
叔父さんを送ってあげたい、そして、
「お疲れ様でした、ゆっくり休んでください」という気持ちを
文字に託して届けたいと思って、それで自分で書きました。

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●さて、何種類かの毛筆で、墨も自分で磨って、墨の濃淡を
自分の表現手段に出来れば、いわゆる「書道」のように、
もっともっと表現の幅は、再現なく広がるのでしょうけど、

でも、私は今のところ、あえて、筆ペンという、
おそろしく表現が限られる、この道具が今のところは、気に入っています。

濃淡も、太さも、自在に自由にはならない、この制限の中で、
どれだけ、字が、その瞬間のインスピレーションで踊れるか
ということが楽しいのです。

　　　　　　　　　　　　　　●


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●この、とてもではないですが「書」などとは言えない、
ただの「落書き」ですが、
そのうち、古書大予言に、無明庵の本にかぎらず、
古書大予言さんで、何かを２０００円以上とか買った方に、
無料で差し上げるかしもれません。

むろん、いらない人の方が、圧倒的に多いでしょうから、
店頭でも、通販でも「無明庵の落書き書、ありますか？」
と、言えば、もしもたまたま、あれば、つけてくれると思います。


明後日あたりに、この「虚無微笑」の文字を半紙に書いたものを
古書大予言に、数十枚ぐらい、送りますが、

今のところ、まだ、この４文字が、
直感の表現媒体にようやくなってきたという、よちよちの段階なので、
もう少し、「これだ、という基本形」が出来るまで練ってみます。

それから、誰のところへ届くかわからない紙に向かって、
一枚、一枚で、かなり違う雰囲気の字を描いてみたいと
思います。


●２０代の前半という、かなり昔から、自動書記の趣味があったので、
自分ではない「何か」に字の踊り方を任せてしまうという、その面白みは、
今になっても変わりません。

毎回、毎回が、微妙に、違っていて面白いです。
基本形からそれほど大きくは、崩れませんが、
その微妙さが面白いのです。

前回の「手裏剣ＣＤ」の方たちみたいに、
お名前の手がかりがあると、余計に文字が全部違う踊り方をするのですが、
今回は、特定の人の名前にインスパイアされるわけではないので、
瞬間ごとに変化する様子を、そのまま、落書きして、
何十枚か、書きなぐってゆこうと思います。


ちゃんとした書もやっていな「邪道」もいいとこの「落書き」ですが、
こと、この「自動書記」で発生する動きに「全託」するという、
精神的なコツ（雑念の外し方と、明け渡し方）だけに関しては、
個人的に、かなりの年季が、入っていますので。

そのせいで、その「自然に発生する動きに対して、明け渡す」
という事に、常に親しんで来たことが、
「性行為における、無心の動き」でも、「手裏剣術の無心」でも、
私の中では、何かを新しく発見するときに、
物凄く、頻繁に応用されてきました。


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「５／２２」の、「０３：００時」までに、「手裏剣術の動画」の
申し込みのメールを送信された方は、
明後日（２５日の木曜日）の午後に、
古書大予言に電話で確認してみてください。

今回の皆さんの分は、明日の水曜日に発送しますので、
木曜日には、お店に着くと思います。


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●今日は、特に、書きたい事もないので、
博士の画像をアップしておきます。

「ハードボイルド　系」の博士君です↓


「高速パンチの練習中」・・・ほとんどケンシロウ状態です。



↓これは、バックアップのための電池切れになった音楽機材。
　内部のバッテリーが少なくなってるよ、という表示が出てたので、
　電源を入れたままで、急いで電池交換したものの、間に合わず、
　以前の製作データが消えてしまった。ま、別にいいけど。

　　　

しかし、古くなった機材ってのは、
錆びたりしたネジが、かたまっていて、ドライバーで回らなくなっていたりして、
カバーを外して空けるのが、どえらく大変でした。


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なお、最近、自発的には、何かを書く気がしないので、
メールなどでお寄せくだされば、
もしも、話の題材として気が向けば、お名前を伏した上で、
何か書くことはあるかもしれません。

別に、動画のことでも、ＣＤのことでも、
竹の間や梅の間のことでもなんでもいいですが、
気まぐれなので、ちっとも、あてにはなりませんけど。


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●５／２０の９：３０の時点までに、
メールを送信してくれた皆さんの分については、
明日の夕方に古書大予言に着きます。

ですから、２２日月曜日の夕方ごろ、古書大予言さんに、
電話をして、ご自分のお名前を言って、届いているかどうか
確認してみてください。

そして、到着が確認できたら、
大予言さんの振込先を聞き取ってください。
金額は、前にも言いましたが、送料込み２５００円です。

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今回、皆さんの名前を筆ペンで書いていて、
とても面白かったです。

その名前そのままをもしも文字に反映させると、
弱弱しい人は、いかにも弱弱しい字になり、作品として
面白くないので、前にも言いましたように、
その人に不足している要素を若干デフォルメしたような
筆跡になっています。

ですから、皆さんが、もしも知り合い同士の人が、
こちらが書いた個別の書を見たら、かなりひとりひとりで
筆跡が異なっていることに驚かれると思います。

ある人の場合には静かに描かれているかと思えば、
ある人の場合には、ほとんど判読できないような字になったりと。

それぞれの人の名前から受けた印象に操作を加えたものですから、
それらの書は、その人個人にしか、刺激を与えません。
それは、一人一人、違います。

筆を、たったの数秒だけ走らせているときにも、
「あー、この人、ここが駄目なんだな」とか
「ここが特徴だな」とか、かなりよく分かるのが面白かったです。

これらの書の持つ効力は、実名または実際に、社会的に
役場などで使用している本名でないと意味がありませんので、
今回は、お名前が本名でなかったり、知人宅を送付先として
利用してしまった人がいたとしたら、その知人にしか
効果のない書になるということですね。

最初のうちは、ＣＤの動画にもあるように、
比較的おとなしい字だったのですが、慣れてきたせいか、
今回の皆さんにつけた書は、書けば書くほど、
かなり、勢いがついて暴れています。

前にも言いましたが、私は書は無学ですから、
草書も行書も書き順もあったものではなく、
ただ、筆が動きたがるように動くことに口出しをしないように
しているだけです。



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★ . 　　

◆おたよりに答えて。


＞手裏剣ＣＤを購入したいので手続き等よろしくお願いします。

＞（あとは何も言えないです。
＞起きるべき時に起きるべき人にそれは起きるということですね、、、。

＞悟りという言葉に希望をつい持ってしまいますが、
＞本心は何も信じられない。
＞いつもズタズタにしていただいてます。
＞絶望も絶望。今の本心らしきものに従って好きらしきものに
＞生きてるみたいにしているのがいいんですかね。
＞／嘘つきで目暗でぼんくらな男より。）


◆以前にも、竹の間に書いたことですが、
手裏剣というものは、全くのところ、私個人の趣味です。
それをＴＡＯと関連させたものに発展させたいというのも、
それもまた、ただの全くの個人的な趣味で、
皆さんに関係のあることではありません。

しかし、私は自分の趣味に徹して、不親切なほど、
他者の要求に応えないということが、次世代の次元上昇経路として
有効であることを言いました。

「悟りなき悟り」に記したように、
一見すると慈悲深く衆生の方向を向く者は、実はほとんど役に立たず、
誰にも役立とうとせず、他者を振り返ることなく、上昇する者のその
「気流」の方が重要であると。


◆
＞起きるべき時に、起きるべき人に、それが起きる

というのは、比較的正しい表現ですが、
正しくは、その人が、何を望んだかということです。
私が出会った、その人は、過去、１０００回、自殺をしたいと思い、
何回かは、それを試みたそうです。
それぐらいで、探求者としては、合格路線なのです。

ただし、世の中では、個々によって、自殺の動機は違います。
下は失恋から、上は哲学的苦悩までありますが、
ようは、そこまで切羽詰っている現実問題であるか、
それとも、ぼーっとしたまま死んでも何とも思わないかの違いだけです。

ただ、そこで困難なことのひとつは、
「先天性」というものが、どうしても探求者にはあるということです。

いわゆる悟ったとか、または悟る可能性の中にいるとか、
または、確実にその人が、それを目的として今回生まれてきたかどうか、
それは、実は、以前に竹の間で、
リロードと呼ばれる作業をしていたときに浮上した問題でした。


◆私が何人かの人たちにリロードを試みたのは、
「こういう契約になっていますから、こうすればうまく行きますよ」などと
江原狸のようなアドバイスをして、人を安心させたり喜ばせることではなく、
その者が、悟りというものを最初から射程にすえて、
それに付随する、いろいろな困難な過去生を持ったことがあるかどうか、

そして、また、今回の生で、他の事を犠牲して、
それに着手していいのかどうか、
それを見極めることが、そのリロードの本当の目的でした。

結果、私が試みたほぼ全員が、悟りなどという分野とは、何の縁もなく、
私がそれまでに全く接したことのなかった、ある人が、
９５％、探求者としての資質を持っていました。
物事には、絶対ということはありませんので、残りの５％は、未知数です。


◆

＞悟りという言葉に希望をつい持ってしまいますが、
＞本心は何も信じられない。

それに希望を持ってしまう人間の心理はとてもよく理解できます。
その原因というのは、主に、その言葉を残した先駆者たちの
不備にあります。むろん、彼らをあがめてしまった弟子たちや
後世の人たちにも責任はあります。

また、人間というものが、真実よりも、心地良く聞える
自分のエゴにとって都合のよい言葉だけを選択するという性質もあり、
そのせいで、過去の導師たちが、どれほど言葉を尽くしたところで、
どれほど、正確に伝えようとしたところで、
受け手がそれを捻じ曲げるのでは、まさに豚に真珠となってしまうのである。

過去の導師たちが犯した大きな不備（間違いとは言わないが）のひとつは、
そもそも、意味と「解釈」だけで成立していて、
意識それ自体とは何の関係もない、言葉というものを、どう使うかであるが、
これに関しては、不備の起きないようにと配慮した典型が、
老子の第一句であり、ラジニーシにおいては、
とれだけ深刻なことを語ろうが、「常に、言葉はただのジョークだ」
そうではなく「私と共に沈黙しろ」という事を言い続けたのは
ご存知の通りである。

が、にも関わらず、一体何人の人たちが、ラジニーシが全く口を開かなくても
彼をそれだと認識しただろうか。

実際、彼は、大悟してから２０年の間、自分からは誰にも自分に起きたことを
語らなかったと伝えられている（真実かどうかは別として）。

悟りというものと、この世の中に蔓延しているものとのギャップについて
観察し、考察し、目的を明確に定めて、どういうトリックを使うか、
それを暖めていた２０年がそこにあったわけである。

発見や、発明のように、特許出願したり、学会に発表して、
すぐに世間に広めればいい、というような、
そんなシロモノではなかったのを充分に知っていたのである。

そこで彼が出した結論、つまりそれは言い方を帰れば、
「妥協点」であるわけですが、
それは、伝説ではなく「それが、この世の生を生きることがある」
という、そのことの広告塔に自分の生涯を捧げるのが彼が、上層と契約した
ことであり、それとひきかえに、彼が手にすることのなかったものは、
本物の「弟子」である。おそらくは小悟すら出来た者は、
彼の元では、１人か２人だけのはずである。


◆悟りというものに、「不幸なことに」、
人が魅力を感じてしまう理由は、いくつもあります。
もっとも最悪の動機は、
大統領にでもなることの代用品として混同している連中。
つまり、何者かになること、大者になることと勘違いしている連中。

しかし、それより最悪なのは、
東南アジアなどであるように、
僧侶というのがあこがれの職業となってしまっている場合。

社会的な風習の中で、寺のあとを継ぐとか、僧侶に地位がある場合。
もともと、僧侶なんていうものは、探求を覚悟した、「世捨て人」である。

僧侶は、「葬儀屋」などやっていないで、元来、その真の姿がそうであるように、
乞食ぐらいでちょうどいいのだ。
それが、どうして、政治的権威や、一般民衆の尊敬の対象になどなるのか、
全くもってして、愚かしい。
ただ苦行しているというだけで、もしも人間が尊敬されるなら、
マゾでも拝んでろということである。


◆次に、かなり最悪なのは、普通のことが普通に出来ないということの
コンプレックスから、「万能薬」と勘違いして、悟りに憧れる場合。
「個別の物事」というのは、個々に解決法があるのであって、
それらを面倒がらずに、個々に解決してゆけばいいだけである。

悟れば「すべてが解決するだろう」、などという妄想は、
いわば、「金さえあれば、何でもかなうだろう」という妄想と
さしたる違いがないのである。そのことに多くの人は気づかない。
現代の「インスタント志向」のもたらした弊害のひとつだと言える。
簡単・便利で、マルチプレイというやつです。

個別の心の症状に対する処方はあり得ても、
「万能薬」などというものは、ないのである。


◆逆に、悟った人々の側が、大きなミスをした点と言えば、
実に、申し訳ないことに、
悟った者の目には、その伝説どおり、
見るものすべてが、悟りに見えてしまう。

この事態がもたらすものは、彼らには迷いが何であったか
正確には、思い出せないという事である。
記憶のかなたの断片としては、思い出せるがそれはリアリティーを持たない。

この時点で、この世界の人たちとは、接点が失われるのである。
そして、実際接点が失われることが正しいことであって、
その方が、在りとしてはいい。

が、しかし、その人たちが、もしも誰かに接したり、
そのことを話すとなると、実に「厄介な問題」が多々発生する。

真実を語ることが、周囲には、害になるのである。
受け手は害とは感じなく、それこそ、ありがたい教えだと
勘違いするだけであるが、
実際には、害以外の何ものでもない。

しかし、それが害になることを、悟りの中にある人間は認識できない。
悟った者が万能でないという点もこうした中に現れている。

人生上の大問題を解決した者が、人生上の大問題を持たない者に
何の役に立つだろうか？


◆私はずいぶん前に、何時間もある、ダイジが少ない弟子に語った、
肉声のテープというものを聴いたことがあるが、
彼は「典型的な」、頭頂開花型の悟りである。
頭頂部開花型の悟りの最大の特徴は、ろれつが回らないということである。
あのケースの悟りは、まさに「酔っ払う」というにふさわしい。

しかし、酔っ払いは、シラフの人とは接点をもてない。
せいぜい、その悟りの酔いのアルコール臭に感染して、
数ヶ月か、数年、他者の影響を食らって、「他者依存的」な酔いを
周囲にいる者が受けてしまうというだけの話であって、
なんら、周囲のものには、個としての自主性はない。

だから、おそらくは、私の推測では、
ダイジの近くにいた者や、わずかに接した者の何人かは、
その後に、妄想癖を拡大してしまい、
勘違い人間になっていったはずである。

悟りには、本人にとってではなく、周囲に対する、
いくつかの「副作用」というより「薬害」というものがあって、
それが、酔いに近い快感であるほど、周囲の人の中にある
「毒を、際立たせて表面化する」という性質を持つ。


◆それに比べると、語るときに、スムースに、ろれつが回るように、
饒舌になるように、レベルをうまく調整して「濃度を落としていった」
という点で、ラジニーシの方が、悟りをどうテンションを下げるか、
という技術においては、手馴れている。

おそらく、両者のそうした違いは、彼らの過去生に起因するものである。

もともと、導師としての訓練を何度か過去生で受けてきたラジニーシと、
単なる、一個人としての探求者であったダイジとの違いである。
このふたつは、どちらがいいということではなく、どちらにも一長一短がある。


◆慣れた導師というのは、探求者に「必要な、うまい嘘」をつける。
ダイジのように、全く手慣れていない導師初心者は、
悟りに圧倒されていることに手一杯で、
口を開けば、いちいち、１００％真実しか語らないが、
「必要性のある個人」との、接点を持てなくなる。

つまり、それが必要のない人にまで、見境なく常に真実を語ってしまう。
真実というのは、それが「目的」を果たせないのであれば、
間違いでしかない。

何かが真実であるか否かは、それが最初に目的としたことが、
その結果を出したかどうかだけで判断される。


私から見れば、おそらくは、世の中で、
最もその本来の目的を果たせる導師（つまり特殊分野の治療師）
というのは、たった１人か二人の探求者には、饒舌に語るが、
それ以外の時間は、畑で草刈りしている、「ただの、普通のじいさん」
というようなキャラクターである。

必要な人にしか語らない。必要のない人には、一切語らない。

そうでないと、本当に必要な人に与える薬の濃度が、
本当に必要ともしていない人の問題に関わることで、
薄まってしまうからである。

悟りというのは、無尽蔵なのではない。
それが、限られた時間と、限られた機会と、限られた最低限の
言葉や、手法しか持たない、ぎりぎりの「悪条件の中」で、
誰かそれを必要とするたった数人に伝達される、というところに
その美しさがあるのであって、
無尽蔵にどれだけ語り、どれだけの言葉を残したとしても、
ただの１人すら、必要性に迫られている人を
「まっさら」に戻すことは出来ない。

◆

＞いつもズタズタにしていただいてます。

それが「嘘」なく、本当に痛みとしてあなたにあるのであれば、
まだ、あなたには「生きた神経」が残っていることになります。

竹の間は、むろん、いつもそのような話題で埋まっているわけではなく、
雑談のブログにすぎませんが、
こと、「そのこと」に関しては、真実を捻じ曲げて妥協することは
出来ません。実際に起こり得る、プロセスの、
その厳しい現実を認識するのが嫌で、心地よい教えにエゴが酔いたい人は、
「他所へ行けばいいだけ」のことです。


＞絶望も絶望。今の本心らしきものに従って好きらしきものに
＞生きてるみたいにしているのがいいんですかね。


◆それに本当に嫌気がさすまでは、そうしているしかありません。
誰もあなたの背中など押してくれませんから。
本心からは何も信じられないというのは、探求には重要なことです。

既存する教義やら、経典やら、導師の足跡やら、
そんなものを敬愛したり、信じたりする者に探求者の資格はありません。

無明庵のことも含めて、自分１人の頭で、すべてのことを
疑うこと。何も信じないことです。

なぜならば、
悟りというもの自体が、そもそも、何かを信じてなどいないのですから。



＞／嘘つきで目暗でぼんくらな男より。）


◆嘘つきで、めくらで、ぼんくらな男を、
しっかりと生きた、と自分で言えるまで生きれば、
それが自然に死すときがやつてきますよ。

それがいつまでも死なない、または変化しないとしたら、
そのぼんくらを、まっこうから生きていないという嘘つきなだけです。

理想というもの自体が幻影とは言え、
「理想」というもの自体が、
本来は、自分が、欲望まみれの、あるがままの等身大の生を、
その限界まで生きたとき、そこではじめて自発的に生まれる
自分に対する理想には、価値があり、それはたとえ幻想でも「道」になりますが、


そもそも、その理想そのものが、他者や本から、ぽんと与えられて、
ほいほい信じて、宗教教団に入ったり、導師についたり、
本を読みあさったり、修業ごっこに手を出したり、
そんなことで、どうして探求が出来るでしょうか？

他者から、ぽんと与えられた理想を、
疑いもせずに、信じてゆく道などには、何の意味もありません。

まずは、「この理想は、この自分が創った理想だ。
　　　　　他者から推奨された理想じゃない」

そう言えるものが、浮上するまでは、
他者や社会の価値観との拒絶の中で、
「等身大の自分を貫くこと」しかないのです。


道を行くのにも最も必要な最低限の資質。

それは、自分にだけは、嘘をつかないこと。

死んでも、殺されても、自殺しても、
それでも、周囲にあわせたり、何かの「フリ」をしないことです。

現状そのままの中にしか、出口はないのですよ。

それが私が、いままで竹の間の禅問答で伝えようとしてきたことです。

悟りという、その理想すらも、
古人や他者からの「借り物音頭」のリズムに踊らされていたのでは、
１人でゆく「探求」など、出来るわけがない。

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◆ただ、最後にひとつ、皆さんには「希望という毒」または
「毒の形をした希望」になるかもしれない、
ひとつの「嘘」を書いておきます。


ラジニーシは、２０００年前の過去の人たちは、
今よりも悟りやすかったので、手法も簡単であったと言う。

それは確かに真実である。

ＰＣに喩えれば、アナログな製品は、故障箇所も複雑ではないし、
修復も複雑ではない。

情報量が少ないのであれば、いろいろな方法論も効力を持つ。

ただし、ひとつ、間違えてはいけないことがあります。
過去の時代ほどに、悟ることが容易であったのは事実ですが、

いっぽう、過去の時代ほど、「探求者」の数は少なかったのですよ。

たまたま、いろいろな神話、伝承、逸話の中に、
悟った人の物語がクローズアップされているので、
いかにも、多くいたように思えますが、

今から、２５００年以前の時代というのは、
地球が、意識の問題を忘却して、物質のリアリティーを構築する方向へと
シフトしてから、既にだいぶ経過していた時期です。

そして、それから数百年と、人類は産業革命のような方向へと進み、
それに比例して、悟りそのものの起きやすさは、減少しました。

昔は、ストレスの構造も、単純であったことに加えて、
修業に入ったら、横目で見る情報や価値観も少なかったので、
打ち込めたということもあります。

しかし、今の時代、この２００６年の時代では、
悟りにくい分、増加傾向にあるものがあります。


　　　　　　　それは、探求者の数です。


実に「皮肉」なことに、こういうことなのですよ。

昔の風土よりも、花が開く環境は、かなりの悪化をしたが、
なぜか、「種」だけは量産される。

昔は、逆に、
種は少なかったが、開花しやすかった。

種とは、探求者のこと。開花とは悟りのこと。


なぜ、そのような、開花する良好な環境が失われた、
これからの地球の不毛な環境で、「種だけ」が生まれるのか？

それは、人類は昔よりも、故障しやすくなったということです。


昔の自体に、全存在や自我を消去したりリセットする必要性のある
人間などいませんでした。

しかし、時代はこれから先、人間には処理不能な情報や
環境になるにつれて、
ある意味では、自然発生的な「探求者」が培養されてしまう可能性もあります。

一億総うつ、とか、一億総、ひきこもり、
そんな状況はそう遠くない未来にやってくることでしょう。

平たく言えば、生きる理由や、活力源を、いちいち見つけるのも、
いいかげんに、うんざりだという人間が増えるということです。

それを増加させたのは、人類自体です。

宇宙という土壌の中にあっても、
悟りなど、全く必要なことではないですし、
そんなものが必要になる事自体が、「不健全なこと」です。

しかし、希望を持てない社会になるほどに、
それは、悟りの側から言えば、理想的な「人類の散り方」であり、
理想的な「滅び方である」ということになります。

「希望に満ちた人生は、最低に醜い」
「希望に依存しない人生は、美しい」と、ＥＯ師は、よく言っていましたが、

もしも、このまま地球人類が今のまま進むのであれば、
鈍感ではなく、状況に敏感な億単位の人間が、
何もする気がなくなってゆくでしょう。

その動きが良いとか悪いという問題とは別に、
それが何をもたらすかといえば、
治療法のない「故障が多発する人が増える」ということです。

その中のほとんどは、簡単な修理で済む人たちでしょうが、
いっぽうで、故障が深刻化することも、過去の時代よりは増加します。

悟りなど、健全に宇宙での、億単位の長い歳月を暮らすには、
全く不要なものですが、
その不要なはずのものが、未来の地球では、過去の時代よりも、
必要になる人が増えるかもしれません。
それだけ、この惑星の人類は、精神の病状が悪化しているということですね。


◆ＥＯ師は、よく、
「これは、未来の人たちのために書いた」と言っていた。

「今日も、他者と知ったかぶりのおしゃべりをして、
　疑問もなく、社会で働いて、社会で生きて、酒飲んで楽しんで、
　いつまでも、それが続くと思い込んでいる、ぼんくらに書いたんじゃない。

　これは、多くの者が、人生や、さらには転生までして、
　そうやってまで、だらだらと、ずっとこれから先も生きることに、

　何の希望も見出せない者、
　何も信じるものがない、もう何もしたくない、
　進化という幻想のゲームに属することを、終わりにしたいと思う者、
　そう毎日思う人たちが、今の時代よりも増えるであろう、
　未来の退廃的で、何の希望もない地球で、
　その中でも、とりわけ、ある種の人たちだけ必要になるだろう」

ということでした。

ＥＯ師の著作が、「廃墟のブッダたち」と表題がつけられた理由も
そこにあります。

それは、何の問題も感ぜずに、社会や経済や価値観や宗教が、
ぐるぐると、同じ軌道を回っている「今のこの地球社会」ではなく、
「廃墟」が、その時には、悟りが起きる舞台（土壌）になるだろう、
という事です。


ただ、何億と存在する人々の中にも、
その「廃墟化」への足音を聴きつけて、
少しずつ、故障し、虚無の扉を叩くしかないと感じる、
とても、敏感な人たちも、増えているように、私個人には思えました。

いつの時にも、
社会の時間は、とてもゆっくりと進むのですが、
感覚の敏感な人たちほど、もう少し未来からやってくる
現実を、心身に受け止める傾向があるようです。


そういう意味では、ひきこもりや、ニートや、自殺者や、うつが、
薬を一切処方されないのであれば、
ある意味で、「悟りの側の文化」から言わせれば、
ごくごく、健全な探求の道＝「正しい滅びの道」を、
人類がゆっくりと進んでいると位置づけることは出来ますが、

標準的な宇宙の基準からすれば、それは、
「不健全な現象」であると言わざるを得ません。


あなたが自分の状態を健全だと思うのであれば、
日々、不満と満足を往復する機械的なゲームに、そのまま飽きることなく、
同じ、今のこの価値観や知覚の中で、
より安定したリアリティーを保存し、それに中毒し、
より、中毒できる麻薬としての「生きる活力を生産すること」の方が、
宇宙という工場の歯車の従業員として、その会社のルールに従うことになり、
優良社員となるわけですから。


悟りの道など、もともとからして、
ヤクザな人間だけが、歩む道なのですよ。


そして、繰り返し、言っておきますが、
本当の意味での、悟りというのは、
高次元的な世界で、何かの霊格を得たり、何かの役目や、
進化のためのポジジョンや、支配力を得るという事ではありません。


　　　　　それら、自分の位置づけの、放棄です。


　　　　「神の、自己認識ゲームを、自分の意志で降りる事」です。



健全な人たちが、そのゲームを、面白いと思えるのはよいことで、
その場合には、意識を進化させたり、意識を操作したり、魔術を学んだり、
願望を実現するために、気力を振り絞って、
この世界の仕組みとどう付き合うかを学び、努力すればいいだけです。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


しかし、それに、本当に嫌気が注すほどになった一部の人たちは、

　　　　　　　ゲームオーバーということです。



　　　　　　虚無の闇しか存在しなかった原初の宇宙が、

　　　　　　最初に不注意にも、
　　
　　　　　　「うっかり、やってしまった」「自己認識」・・・

　　　　　　すなわち、その「虚無の対象化」。

　　　　　　それが、今のこの、

　　　　　　「個別化した精神」の中に生じた大混乱の元凶ですから。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

「真実の断片」


■悟りというものは、悟りたいと思っている者に必要なのではなく、

　また、悟りに、興味のある者に必要なのではなく、

　悟りが必要だと自己申告している者に必要なのでもない。

　実際問題として、それだけが「必要である者だけのため」にある。


■そういう点では、悟りの探求や、「旅」を本当にしている人、
　または必要としている者というのは、推定で、地球全土で、
　数十人にも満たないだろう。

　それは、学問の対象でもなければ、達成欲の対象でもなければ、
　宇宙における進化という対象ですらもない。

　だから、本当にその旅をしている者は、
　ことさらに仏教や禅を語る者や、
　そうしたものに属している者の中には、皆無だと言っても良い。

　この瞬間、瞬間に、常に全く新しいものが、既存する枠の中になど
　生存できるわけがないからである。


■そのような意味から、
　すべての人間が最終的に悟りという同じ頂上を目指しているという
　言い分は、完全に１００％間違いであり、もしもそうしたことを口にする
　カルト教団や仏教や禅寺や、あるいは精神世界の霊的教えがあるとしたら、
　１００％それは、間違いであると断言できる。


■わかりやすい例は、「治療としての脳外科手術」の「必要な人」が、
　世の中にはいるが、それは、医学的に延命するのに必要と見なされた
　場合にのみ行うことであって、
　正常に作動している普通の人の脳に必要なことではない。

　しかし悟りとは、耐え得る許容量を超えたものが本人にやってきて、
　他に手段のない場合にのみ、起きる現象であるといえる。

　単純にいえば、ブレーカーが落ちるのだって、
　それは、ある許容範囲を超えたから起きるのである。


■もっと身近な例をあげれば、皆さんのパソコンが、
　ハードディスクが完全に異常になれば、
　ごく普通の作業すら出来なくなる。

　このごく普通の作業というのは、ネットに繋ぐ、
　＝これを現実問題に喩えれば、社会との接続。
　データ管理をする＝記憶の保存と整理。
　文書作成その他の作業＝生命活動。

　そうなれば、皆さんは、パソコンの最も心臓部を交換して、
　ＯＳを最初から入れて、セットアップをし直すことになる。


■これとどこか一部、「よく似ているもの」が、悟りであると言える。
　ただし、その交換作業は、人間の中にあるシステムが自動的に
　ある限界に来たときにだけ作動するようになっており、
　それを、平常時に起こすことは出来ない。


■何の不具合もないパソコンを、何もかも消して、再インストールする馬鹿は
　いない。
　これと、同じ理屈で、普通に生きて死ぬのに何も問題なく作動している者が
　悟りなど必要とする動機はない。

■一般に精神科で扱う症状というのは、特定のアプリケーションなり
　プログラムの作動がおかしいというときに、その人格面を削除したり、
　追加して、修復を試みるという作業である。
　その程度のことで、ほとんどの人の苦悩や悩みというのは解決できるのである。

　いっぽうで、深部まで壊れかけている、または壊れたという場合には、
　はじめて、そこで、一度、ＰＣの中をまっさらにする必要が出てくる。
　パソコンの現実の世界には、そうしたときに、
　前と全く同じ設定に復元できるバックアップを取るソフトもあるが、
　人間の精神には、そのようなバックアップはない。

　だから、まっさらになったら、残っているわずかな記憶の断片を集めて、
　自分で再度、すべてを一からやり直さねばならない。


■また、知性が「単純な者」は、そう簡単に壊れたりしない。
　情報が少なくて生きている者も、そうそう壊れるものではない。
　ちょうど、ＰＣがそうであるように、
　複雑な作業をさせすぎた人か、または、データ量が飽和状態にある者、
　こうした者にだけ、本当に悟りというリセットが必要になる場合が希にある。


■「別に生きている理由なんてないさ〜」と冷笑するその程度の知能の者は、
　ハードディスクの機能不全に陥ることもない。また、頭の情報量が
　少ない者も、異常作動もせずに、いつもかわらぬ、この世界や自分が
　毎日、安定していると思い込んで、その中に安住している。


■安住することは大変に良いことである。
　自分の限界の中に、こじんまりと留まることは非常に重要な事である。

　しかし、先天的にそうはなれなかった者が、
　時として、人間というＰＣでは手に負えない問題の解決のために、
　人間というシステムを壊してしまうことがある。


■ここで、もう一度繰り返すと、悟りというものは、
　そうした事態に至った場合にだけ必要となる、
　特殊な「治療法」または「修理方法」なのであって、
　一般化することには全く意味はないし、正常に作動している
　人間機械には、一切必要なものではない。

　手術とか、再インストールというのは、「必要だから」やるのであって、
　「したくてする」と言う次元の問題ではない。

　故に、悟りなどというものを、商売や看板にすること自体、

　彼らは宇宙について、全く「何ひとつも知っていない」ということである。


■宇宙には、おおざっぱにわければ、２つの方向性とその混合として
　３つの方向性しかない。

　ひとつは、「結合」「統合」に属する動きで、たいていの場合においては、
　動物的なただの動きを生産するか、知的生物に対しては、
　「進化」とか「宇宙の時間の流れとしての未来」といった幻想を投入することで、
　ようは、活動して生きてゆくための「理由付け」をする動きである。

　地球に現存する９９．９９９％の精神世界、宗教、魔術体系が
　これに属する。


■これは、よく言えば「活動＝善」とする極に属する者たちのことで、　
　悪く言えば、
　宇宙の「麻薬製造人」または、宇宙における「麻薬常習者」。

　自分が消え去らないで済み、活動を停止しないためのありとあらゆる、
　理由、方法を摸索して、生産して、飲用する「派」に属している。

　この派に属する者である場合、その人間が持つことになる主な感情は、
　「足りない」「満たされない」という不足感である。

　しかし、それによって、特定のプログラムをインストールして
　グレードアップしてゆくのが、宇宙あるいは、どんな高次元でも、
　９９％を占めるほとんどの存在たちである。

　それは、完璧にこの宇宙にあっては、正しいことである。


■一方で、この宇宙最大の少数派であるのが、
　「削除派」である。宇宙のどういった進化ヴィジョンも受け付けない、
　または、生存の理由など聞き飽きて、うんざりだ、という、
　既存する、どのような高次元の生存理由の言い訳も、効力を持たない、
　そうした、ごくごく少数の者たちだけが、悟りという旅に出るのである。

　ところが、世の中には、実は捨てたいのではなく、満たされないから、
　得たいだけに過ぎない者たちが、自覚もなしに「捨てたい」という事が多い。

　あるいは、特定のプログラムだけを削除したいのが動機であるにも
　関わらず、悟りのときに必要とされる、リセットを「自分は欲しい」とか
　「自分には必要だ」とか、あげくには「全人類に必要だ」とまで
　勘違いをしている者たちが多い。


■だから、そうした者たちは、捨てたいのではなく、
　何かを得たいのであるから、人のほとんどすべてがリセットされてしまう
　悟りなど、実際には、ひと舐めしただけで、腰が砕けて逃げ出してしまう
　というわけである。

　人は、本心で望んでいないものを、得ることはない。

　正しく言えば、本心から必要としているのでないものは、どう願ったり
　興味を持ったり、努力をしたところで、それがやってくることを
　永久に、自分で拒んでるだけのことである。


■ＥＯ師は、「無心などというものは、あなたに本当にそれが必要だったり
　本当に好きだったら、とっくにそうなっている。
　にもかかわらず、そうならないのは、あなたたちは、無心、無我など
　大嫌いで、自我が欲しくて、雑念が絶えず欲しい、あれこれ考えたい、
　ということにすぎない」と断言していた。

　全くその通りのことが人や世の中で起きているに過ぎない。
　だから、望んでもいないもの、自分に必要もないものを、必要だと
　言い張ったり、望んだりするものではない。
　それは、滑稽であるだけではなく、矛盾していて、他者に有害ですらある。
　なぜならば、それは本心と事実に、嘘をつき続けている事なのだから。


■ここで、そうした悟りを探求していると自己申告したり
　自分だけでそう思っている人たちは、自問してみるといい。
　あなたは、「捨てたい派」なのか、「得たい派」なのか？と。

１／あなたは、特定の何かを自分の中から捨てたいのか？

２／あなたは、特定の何かを自分の中に欲しいのか？

３／あなたは、特定の何かは、捨てたくて、
　　　　　　　特定の何かは、欲しいのか？


このどこかに、皆さんの本心はあるはずです。

しかし、この３つのどれも、悟りの旅に出る必要はありません。
世間に転がってる、精神世界の人たちに、
あなたというＰＣを「修理」してもらえばいいだけです。


悟りの場合には、「捨てたいものが全部」でなければ、
その緊急システムは、決して作動しません。

肉体を自殺しても作動せず、感情の一部を捨てても作動せず、
どれだけ努力しても作動せず、実際問題として、
何をどうやっても、動作不能になった場合にだけ、
それは作動するように、もともと、出来ています。

世界や宇宙や神の、一部ではなくて、その全部の何もかもを捨てたくなる、
あるいは拒絶するというのは、
全く何者にも騙されない、他者の口車に乗らない、
この世界にも、高次元とやらの「何んとか界」にも、
聖者とやらにも全く魅力も目的も感じられない、といった、
そういう「全面否定」が必要になりますし、

もしも、全面否定という形でなければ、
同じく全面的に「故障に陥っている」必要があります。


■ＥＯ師は、大悟の前には、
「そのとき、私は、たとえ、万能の神にしてやると言われても、
　それでも満足しなかっただろう。
　私の存在する宇宙すべてに対する拒絶感には、
　例外は、ただのひとつもなかった。
　宇宙を破壊できたとしても、私は満足しない。破壊する意味すら
　ないほど、それは無価値なのだから。」
　といった事を、一部の著作や弟子への手紙の中で述べていました
　（「続／廃墟のブッダたち」）


宇宙そのものの「破壊も創造も自由」になり、思ったことが、
すべて、完璧に実現するとしても、ＥＯ師は、満足しなかったということです。

なぜならば、その神や宇宙そのもの存在理由に、
納得のいくものがなかったからです。

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■大悟というものは、普遍性を持つ難問の前に、
人間の知性の全システムが再起不能となった場合に作動するものですが、

小悟の場合には、引き金になる再起不能は、
普遍的である必要はない。

ごくごく個人的な、自分ひとりの苦悩、生きている苦しみそのものを
どうにかしなければ、自殺しても何ひとつも終わらない、

だが、捨てたい、もうどれも残さず捨てたい、と「決意」し、
そう「覚悟した瞬間」だけに、起きる緊急システムです。

ただし、それすらも、「全面的」でなければ、起きないのであるから、
「特定の悩み」では起きないのである。
見える生そのもの全部か、それを見ている自分の全部が
「完全な機能不全」になっていなければ、作動はしません。


■そこまで機能停止になっていない人たちが、
どうして、悟りを「必要だ」なんていえるでしょうか？

彼らは、「宇宙や人間の意識は、永久に進化するんだ」、
という、異論もなさそうに見える「わかりやすい路線の概念」で、
いくらでもこの先、何億年、何兆年と転生して生きてゆけるのですから、
そもそも、悟りというのは、そういう「生命万歳」の彼らが、
横から口を挟んだり、首を突っ込むような話題ではありません。


■そういうことで、悟りというものは、
けっして人間や地球や宇宙にとってすらも、
むやみに、「必要なものでもなく」、「正しいものでもない」という、
この、もっとも基本的な「大前提の真実」を踏まえて、

「本当は、何かの特別な能力を得たい」のに「捨てたい」と言い張ったり、
「中途半端な放棄ごっこ」をしたり、
「全面的」でなく、ごく部分的な修復をしたいだけなのに、
「全面的に、捨てたい」などと言っていないか１人でよく自問することです。


■そして、そんな全面的なリセットは自分には必要ないし、
　望んでもいない、と、頭がまともな人たちよく理解できるはずですから、
　そうしたら、「大宇宙意識進化教」に、おとなしく戻って、
　「活動する宇宙が必要としている麻薬製造」の仕事に戻ってください。


無明庵は、「大病人の大治療」を提言してきたところであり、
また、「悟り」という現象を存在全体の中で、正しく位置づけ直して、
その「治療概念（「進化概念ではない」）」を、
この上もなく正しく、この地球に伝えようと試みた、
唯一無二の体系なのですから。


悟りとは、人類が必要とする理想的状態でもなく、
宇宙の進化に貢献するものでもなく、
特殊な病（故障）になった「個人」のための「リセット修理法」なのですから。


いつまでも、勘違いして、悟りなど、
自分の理想を作る餌やら、
あげくには、「売り物」にしないでください。


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●個人的な話ですが、私は最近になって、
本物の探求者、本当に悟りの旅にいる、本当に、嘘いつわりなく、
悟りが「必要な人」というのに、生まれて初めて出会いました。

私がこの世に生を受けて、明確に、
「この人は、悟りの問題を解決するためだけに生まれてきた」と
私が、確認できた、唯一、初めての人間です。

そのような、極めて特殊な人間に、
私はこの生涯で会えるとは、全く思ってもいませんでした。


どこをどうひっくり返して、
「その事」には徹底的に厳しい私が、「検査」をし直しても、
「この人は、他に絶対に方法はない」と断言できる「本物の重病人」でした。

そうした者のことは、
天使も神も悪魔も、誰１人として助けられない。


限界ぎりぎのところで、悟りのシステムを作動するしか、
その人が楽に死んだり、生きたりする方法は「ない」のですから。


私の残りわずかな生の中では、
悟りの問題を私が、こうした掲示板で、薄めて、
適当なことを語るのではなく、
１００％本気で語り、その人たった一人だけに通用する方便を駆使して
伝授する事になるでしょうし、
たった一人の、「その旅人」のためだけに、
多くの時間と機会が、費やされると思います。


人生、喜怒哀楽、いろいろとあるものの、
今日一日が、あなたにとって、
怠惰でも、惰性でも、鈍感でも、
気楽に生きていられたなら、
あなたには、悟りなんてもの、
小悟すらも、必要ではありません。

必要ない人には、それは決して起きません。

もしも「必要としてもいない」半端者にそれが起きたと
本人に自覚されたなら、
それは、またひとつの「麻薬生産」に
加担する「布教活動」を開始すると思っていいです。


無明庵が、十数年に渡って、一環して語り続けたこととは、

悟りは「布教するな」ということ。
「これは幸福教でもなく」「改善法でもない」
特殊な、治療法なのだから、
無知な者たちは、知りもしないのに「嘘をつくな、嘘を言うな」
という警告を、仏教徒や禅宗や、和尚の弟子たちに言ってきたのである。


悟りというのは、それを必要とする「個人」にだけ
必要であり、その緊急システムが有益であるので、
それ以外の９９％の人にとっては、
それに関する１００％真実の話を聴いたところで、
その人たちには、「生きることはいいことだ」という思考麻薬中毒に、
いっそうの拍車をかける「有害物質」にしかならないのである。


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●一方で、本当に、悟りの「際」にいる人間に対しては、
説明など何の役にもたたない。

問題は、その者の前で、
私が、どう歩き、
どう息をして、どう黙って、どう話すか、
だけである。それが、唯一の伝達である。

一瞬のタイミングの狂いもなく、微塵の判断ミスもなく、
その者の前で、私が生きていることが、伝達方法になる。

あるとしたら、その人専用にカスタマイズされた瞑想法であるが、
それとて、たったの数分でも行うタイミングを間違えれば、
何の効力もないものなる。


だから、悟りに関しては、「悟りなき悟り」で、言い尽くたので、
私は、そういうことを、頭で知りたいとか、体験したい人とか、
知ったかぶりをして、他者と無駄なおしゃべり明け暮れたいだけの人には、
その頭には、いかにも、正しく思えたり、
いかにも、間違いに思えるような、両方の餌を、
放り投げてやるようなことしか、掲示板にも書きません。

なにしろ、必要のない人たちに向けて、書くことなのですから、
本気にはなれません。


■しかし、本当に、必要な人の前では、
もはや、言葉など一切邪魔になります。

そこで可能な、唯一の方法は、言葉のない言葉であれ、動作であれ、
「どう、こずくか」だけです。


だから、この先、私が経験してゆく、「本当の悟りの物語」は、
この世界の、どこにも書き記されることはありません。

それは、その１人だけのためのものですから、
他の人には、何も役に立ちません。

「ある日、私がその人を呼び出して、
　散歩に誘った。そのときに、その人は、たまたま犬を見た。
　それがその人の悟りに役立った」

とか、

「今日は、強風が吹いていた。
　その強風を受けることは、その時には、
　その人の悟りに邪魔になるものだった」


こんな、内容の文が、
一体、誰の役に立つだろうか？


もしも、その物語が、何かに向かって語られたり、書かれるとしたら、
何年もあとになって、その人のその時の環境・動機・必要性から、
その人が、それを、誰かに向かって書き記すことになるでしょう。

だから、私の手では、
正真正銘の本物の「悟りの物語」については、
ネットやメールも含めて、
この世界のどこにも、書き記しません。


そして、それは、
私が、書かずして書くこと、
何も形が残らない空中に指で、
「そのときに、その者だけに必要な文字」を書く、
そういうものを、やっと書ける機会に恵まれたということでもあります。




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ノートパソコンのＣＤドライブの動作が不安定で、
ほとんど死んでいたので、ＣＤライターを外付けしました。
作成が可能となりましたので、また、希望者のみ、
メールにて受け付けます。
　　↓
houzan@mumyouan.com

＞「手裏剣ＣＤ希望」と明記の上、電話、住所、氏名を。

●価格は２０００円プラス、大予言さんの方では送料は５００円に
　統一するそうですので、２５００円となります。

●一般のＤＶＤやビデオＣＤではなく、ファイルの形式が、
　ＡＶＩ形式のデータですので、ＤＶＤプレイヤーではなく、
　ウインドウズの「メディアプレイアー」が入っていれば、
　ＣＤを入れれば再生を開始します。

　ＭＰＧ形式よりもファイルがわりと重いものですから、
　希に、お手持ちのＰＣの処理速度が追いつかなかったり、
　ＣＤドライブが外付けの場合には、ＵＳＢの転送速度が高速でないと

　１／最初の３０秒ほど画像が映らなかったり、
　２／画像がぎこちなくなることもありますが、
　ほとんどの場合には問題ないと思われます。


●乱筆の直筆ですが、皆さんのお名前のおまけつきです。

　皆さんの本名の名前から私が感じることを反映させていますので、
　一枚一枚、字の勢いや雰囲気が違います。ただし、
　その人の内面を、ただ写し出す字を書いても意味がありませんから、
　その人の「本体の意識」にとって必要だと思える要素を、
　バランスとして補足するような、そういう字を、
　なるべく、個々の１人１人に向けて書くようにしています。


●少し注文がまとまってから大予言さんに送りますので、
　前回と同様、約１週間ほどお待ちください。
　
●収録内容や品質の悪さの断り書きついては、
　少し前の投稿を参照ください。

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＞皆様からのお便り。

「手甲の色が時々変わりますが、いくつ持っているのですか」
などという、恐ろしくマニアックなお便りがありましたが、
持っているのは、６色です。着る服の色に合わせて気分で変えます。

「手裏剣の説明のところで横切る影は、博士君ですか？」
という、これまた、べらぼうにマニアックなお便りがありましたが、
そうです。うちの猫です。

ちなみに、この部分で私の手が「きちゃない」のが、お見苦しくて、すいません。
メンテナンスに、黒いうるしを塗った直後で、
洗ってもなかなか手や爪に入った塗料が落ちてなくて、それでも、
「いいや、このまま映してしまえ。」
とやったものですから、ばっちい手を見せてしまっています。

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