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おしらせ。

◆中野ブードウエイの、古書大予言さんは、
　８／２１〜２５まで、お休みとなります。
　この期間は、FAXなどでの受付も、お休みになります。


●さて、予想外に、「座具(ざぐ)」の仮注文が来て、びっくりです。
　現在、約20名です。
　
　いろいろな業者さんが、これから「お盆休み」に入りますので、
　必要な資材の調達が出来るのが、19日以後になりますので、
　今しばらく、気長に、お待ちください。

　いちおう、仮注文をしてくださった人の分は、全部、造るつもりです。
　もしも、仮注文したまま、ドタキャンしても、
　欲しい人は、まだまだ、沢山いらっしゃるようなので、
　そのキャンセル分は、古書大予言の店頭で売りますで、ご安心ください。


●なお、死人禅専用ではなく「単に、座禅の坐蒲(ざふ)が欲しかった」
という人の場合には、↓のサイトなどに、これまた特価の坐蒲があります。
　　　　　　　　　　↓
http://enchudo.huuryuu.com/


私も、こういうものは、何度か、使ったことはありますが、
普通の座禅ごっこ、只管打坐ごっこ、をする分には良くても、
頭頂部への集中という要素や、闇の瞑想をする点では、
いくつかの問題があります。
何よりも、高さが高すぎますし、座り心地も、よくありません。

何をするにも、「形から入りたがる者」や「型」に囚われていたり、
伝統の雰囲気に、酔っていたい人は、
むしろ、こういう「既製品」を、買ってください。
現時点で、調べた中では、ここのサイトのこれが一番安いです。


●一方で、無明庵の場合には、
実習者の、自由な個性ある意識の足をひっぱるような、
一切の「伝統や因習」つまり、「集合意識の中の足かせ」や
「既に、人間によって毒されてしまった因縁を持つ物品」と、
皆さんが、余計な「縁」を持たないようにする為という理由から、

無明庵では、使用する道具類も、常に、
「過去にも、現在にも、他にない独自のものを使うか、
　または、既製品でも、独自の使い方」を
するという、方針を貫いてきていますので。


_______________________________________________________


●それと、「茶碗」ですが、以前に私がホームセンターで見つけて
　皆さんにお分けした、深い緑色のあの茶碗が、いかに行法に良いものかは、
　もしも、前回のあの茶碗を持っている人で、今回、試しに赤い茶碗を
　注文した人なら分かるはずです。


●行法茶碗というのは、実に微妙なのです。
　重さがあればいいというものではありません。軽くてもいいものもあります。
　そして、何よりの命が、「糸底の形状」なのです。

　これはいろいろな茶碗を行法のために購入した事のある人だけしか
　分かりませんが、乗せた瞬間に、そのよしあしが、瞬時に分かるほど、
　その是非は、明確に、はっきりしているものなのです。

　私が、点数をつけると、

　　緑色の茶碗・・・・・90点
　　朱赤４．０夏目・・・85点
　　鉄砂京碗・・・・・・80点

　ぐらいですね。



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さて、久しぶりに、メール紹介です。



>>・・・・話は突然変わりますが、
>>最近「反逆の宇宙」を読み直しての感想です。

>>苦の凝縮から悟りへの飛躍はそれほど大きなものではなく、
>>普段の一般的な意識から苦の凝縮に大きな断絶、壁があると、理解しております。

>>苦の凝縮から悟りへの道へは死人禅は手助けできるが、
>>その前段の苦の凝縮は誰も手助けできないと、述べられてると捉えました。

>>苦の凝縮はいらない、生きる意味を必要とせず、
>>存在理由を求めたい気持ちもどうでもよくなれて、
>>退屈を感じることなく、ただただ心地よく生活することを望むことは、
>>結局EOイズムを何も理解してないから、そういうことを欲求してしまうのでしょうか。

>>そんな心地よさ自体が幻想なのでしょうか。

>>惰性で、適当な刺激の中で、気を紛らわしながら生きていくことの意味を考えて、
>>不毛な気分になり、それでも生きようとする肉体と精神が、
>>ここにあることが、訳がわからないです。そして不愉快になる。


>>今まで崩残さんと、ほとんど関係もやりとりもないまま、
>>勝手な思いをお伝えたしました。無明庵だとそれでもOKな気がして書きました。
>>もしお目汚しとなってたら、ごめんなさい。


●

>苦の凝縮から悟りへの道へは死人禅は手助けできるが、
>その前段の苦の凝縮は誰も手助けできないと、述べられてると捉えました。


●半分ほどは、まさに正しく、しかし半分は違います。

確かに、苦の「凝縮」、つまり苦を解決しなければならない
目前のリアルな問題として、他の何を差し置いても、
それに向き合わなければならないという「凝縮」「切迫感」「問題意識」は、
それは「本人の資質」にかかっています。

その資質ばかりは、生まれつきのものもあり、
努力や頭の納得では、どうにもなりません。

ただ、死人禅の行法は、凝縮そのものは助けませんが、
凝縮しなければならないところまで、緩慢にではありますが、
苦を表面化させることは、過去の多くの事例から間違いありません。


正しく言うならば、行法だけではむろん駄目ですが、
行法と日々の生活が、相関関係がかみ合ってくると、
それは作動することになります。


●

>苦の凝縮から悟りへの飛躍は、それほど大きなものではなく、

苦の凝縮だけで悟ったり、または悟ったような気になった場合のケース
というものが、世の中には散在していますが、ほとんどの場合には、
不発であったり、苦しみが再発するような神秘体験などに終わります。

その原因について、「虚無の微笑」では、非常に詳しく、多くのページが
割かれて、語られています。

苦しみだけでは駄目なのです。しかし、瞑想や行法だけでも駄目なのです。
その両方が必要なのです。

物凄く、平坦に、あるいは「世俗的」な事にたとえても、
この事は理解できるはずです。

たとえば、優秀な結果を残すスポーツ選手や科学者がいたとします。
彼らは、努力だけで、そこに到達したでしょうか?
それはあり得ないことです。努力以外のものがあったとしたら、
それは、彼らの、徹底的な、好奇心や探究心や、
その分野が、とにかく、好きでたまらなかったという資質です。
そういうものは、もともとそれがない人が、
そう関心を持たなくては、などと思おうとしたところで、
努力で、どうにかなるものではありません。

一方、好奇心や探究心はあるが、何も努力しない者、これもどこにも
到達しません。

つまり、何が問題かといいますと、何かをするときには、
その原動力、つまり「モチベーション」が「努力」を支え、
努力が、またそのモチベーションを支えるといった相互作用が必要だということです。

つまり、物凄く、「当たり前のこと」を言っているだけなのです。
精神世界とか悟りというものを、

「一発で、苦がなくなる魔法」のようなものとして、
期待させてしまった過去の導師の過ち、
そして、
必死に努力すれば、到達できるから、修業しろと言って期待させてしまった
過去の偽導師どもの過ち、

これらを一掃するのが「虚無の微笑」の内容でもあります。



>だただ心地よく生活することを望むことは、
>結局EOイズムを何も理解してないから、
>そういうことを欲求してしまうのでしょうか。
>そんな心地よさ自体が幻想なのでしょうか。


●いいえ、幻想なのは、むしろ現在の、あなたの苦しみの方ですよ。
まず、そのあなたの想像している「心地良さ」には、
何の具体的な内容もイメージもないはずです。

つまり、人は、実際に、知らないものについては、
どういう心地よさを想定しているのであれ、
それは、想像上の産物でしかありません。

しかし、悟りというのは、おそらくは、想像もしなかったもの、
否、そもそも想像が出来なかったような「心地よさそのもの」ですよ。


ただし、それが「心地よい」とは、「今のあなた」には感じられない、
ということが、問題なのです。

悟りの状態そのものには、実は、何億年も前から、何も変化はないと言えます。
変化してしまったのは、なんと、人間の方が、
その悟りを恐れるようになってしまった、ということなのです。


これが、良い例えかどうかわかりませんが、
薬物中毒に陥った人間は、薬をやめるよりも、薬を続ける方が
その場においては、楽なはずです。

これと全く同じことが、あなたのみならず、人類全体に起きているといっても
過言ではありません。

今の、麻薬漬け=つまりは、妄想漬け、思考漬け、自我漬けの人間の状態の方が
よっぽど、「幻想」であり「幻覚症状」に陥っているといえるのですが、
その状態にいるほうが、その状態を捨てることよりも、
努力も決意も何もいらないので、怠惰で、楽でいられる、ということです。


本当にあなたが、楽になりたいのであれば、それは可能なことです。
もともと、あなたは、楽な存在だったのですから。

そのことを、「虚無の微笑」の中では、「悟りの体験者」も述べています。

　　「それは、ずっと最初から、そこにあったのだった」・・・と。


しかし、問題は、そのために支払われる代償は、自我を捨てるということであり、
それは、薬物中毒を抜け出すよりも、
何十倍も困難なことであるということです。

また、体験者は、こういう主旨のことを、体験記の中で述べています。

　　一度自分で決意したら、行法は、一生死ぬまで続ける気でやるのがいい。
　　しかし、「自己嫌悪」こそが、最後の瞬間まで、原動力になる。



以下は、この方への私信ではありません。


>無明庵だとそれでもOKな気がして書きました。
>もしお目汚しとなってたら、ごめんなさい。


●確かに、お目汚しのメールも、ごくたまにありますよ。

しかし、この人のメールは一見すると、意志や決意が弱々しいように見えますが、
このメールの前半部には、その人が生きてきた過程、仕事場での思い、
そうした背景が、語られていました。それはプライベートな事ですから
この掲示板では掲載しません。

そうした背景を説明してきたときに、私は、その人が「主張する内容」とか
その人の「人生劇場の説明の詳細さ」「苦しいんです、という自己申告」ではなくて、
その人の中にある、生来の、気質とか、まっすぐさとか、
そういう「決して飾ったり、偽装することの出来ない部分」に、着目します。


そうした私の性質、つまり何を重要視するかという点は、
一部の皆さんは、かつて、私が、人間観察のテストと、
「完全なる無法地帯の集合に在ると、人間の自主性は、どうなるのか?」という事に
関して、さまざまな実験をした「男と女」の掲示板で、かつて見てきてたはずです。

私は、何十人もいた、いろいろな人の中から、
結局のところ、その中で、少しでも、私がまともに「対話をしよう」と思ったのは、
本当に、ほんの、ごくわずかな人達だけでした。
もうハンドルを忘れてしまった人もいますが、当時の名前で言うと、
「ニベアさん」「小鳥屋さん」「華子さん」「ちぃさん」、
そして、最後の時期には、あと２人ばかりいた聡明な人たち。


この人達は、精神世界のことなど、全くといっていいほど知りませんし、
興味もありません。しかし、自分で「自己責任」を明確して、
「覚悟をして、自分の自我を引き受けて」
その、「自我をきちんと生きようとしている」、という資質の点で、
他の人達とは、かなりの部分が、違っていました。


●そういう点では、今回の、このメールの人には、
私個人は、全く何の助けになることは出来ませんが、

「虚無の微笑」の中の、「行法体験」の手記の中の、言葉のいくつかは、
この方が、今後、
「自分の人生を、どうすべきか」を考える機会ぐらいには、なると思います。


いろいろなメールが、たまに来るのですが、
やはり、40代前後、そして、50代になり、定年退職する手前にいる人達、
そういう、「人生を一回りしてきた人達」が語る、
「これからの自分の問題」に対する疑問には、

「悟り」を、暇つぶしのオモチャみたい扱っている者たちとは全く違う、
「真実味」と、無視できないものが、そこにあります。

_____________________________________________________________


●それともう一つ、
「自分の自我を、自分できちんと引き受ける」とは
どういう事かというと、それは次のようなことです。



　　　　　　　　　　　●
　　　　　　　　　　●●●

もしも「仮に」ですが、人が、宇宙で本当に、
「自立した魂」を目指して、
創造者のした「創造のプロセスを自分の中でトレースして生きてゆこう」
とする目的を、あなたが持ったとしましょう。

これは、死人禅とは全く方向性の違う、
「宇宙的自活」と「宇宙的自立」を目指す道ですが、
もしも、あなたが、それを成熟させたいのであれば、
その道ですらも、あなたは自分の上には、
いかなる神も創造主も宇宙人も置いてはならないという事実を、
認識する必要がある。

なぜならば自分の上に一人でも誰かを置けば、
それは「創造者そのもの」には在り得ない状態だからである。

創造者の行為を「真似よう」とするのならば、
究極の創造者と同様に、「自分の上には誰１人もいない」という
「孤独性」を保持しなければ、
それは、宇宙で「自立・自活」した事にすらも、ならなくなるのである。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

●座具の注文を、いったん締め切ります。
　また、そのうち、9月以後にも注文を再開しますが、
　いったん、ここで締め切ります。

　8/9以後に注文された方のうち、何人かは、
　カバーの生地が手に入るのが9月の上旬になるので、
　その人たちは、9月中旬ぐらいと考えてください。

　その前の人は、早ければ8月の終わりか、9月の上旬には、
　納品できると思います。

　現在、計25個です。
　世間では夏休みのようですが、なんだかんだで休みは返上ぎみ。

　去年は曇りばかりでひどい夏でしたが、
　今年も私のところは、昼間はそこそこ晴れているのですが、
　肝心の夏の星空が見えない。


_____________________________________________________


この投稿に更新で続く。

★ . 　　

●夏休みの雑記です●

まずは、

　　　　

↑これの動画です。　
(隣の「松の間」も動画を更新しました。)


http://www.mumyouan.com/up/208_0821.avi
↑
じっと見ていると、約25秒ぐらいあたりから、
「水面」には見えなくなってくるのが、おしろかったです。


http://www.mumyouan.com/up/208_0823.avi
↑
これは撮影するときにカメラを回転させたもの。
ちょっと宇宙空間っぽい。



　　　どちらも、ちょっとした「リラックス系」の動画です。


●なお、この動画の楽しみ方は、ダウンロードして、
　「音をミュート」して「消音」してご覧ください。
　マイクが拾ってしまった、いろいろな雑音がない方が、
　静かに楽しめます。

●それと、メディアプレーヤーですと、
　「表示→　拡張設定→　ビデオ設定」とクリックしてゆき、
　そこにある4つの設定で、画像を「自分の好きな色合い」に
　加工するとサイケデリックな感じになります。

●またコマ送りで見ると、面白い模様の静止画が見つかります。

↓普段は、ほとんど使わない人も多いでしょうけど、
　この操作画面です。




これは、コマ送りにして、発見できた画像ですが、
これだけで、80年代のプログレのジャケットデザインになってますね。
↓


　　　　　　　　　


_______________________________________________________


次は、夏休みの宿題のように、冗談でいろいろと描いてみました。




　　　　　　　　「日本沈没」
　　　　　　　　いかにも、崩れて沈みそうな「没」の字ですね。


●次は、何人か人の名前を書くと、どうなるかやってみました。
私の場合、書体に自分独自の「癖」はあるものの、ひとりひとり、
その人をあらわす線の形が、微妙に、違うものになるものですから。




　　　　　　　　「北芝健」・・・
この字の形からして、徹子の部屋で見たよりも、
見かけ以上に、本当は、もっと、相当にぶっ飛んだ人のようです。




　　　　　　　　「飛松」　　・・・とびます　とびまつ・・・

いかにも、あの刑事さんらしい。


次は、・・・・

　　　　　　　↓「中川翔子」(芸名と本名両方)





↑さすがに、この人は、字にすると、おもしろい字になる人でした。
特に、翔の字が。
本名の薔子だと、姓の方の中川の形が変わりました。
しかし、下の名前は、どっちにころんでも、
かなり個性的で「変わった人」です。





「南無絶対無」六年三組　すずきほうざん 　　「書にあらず線霊」


私は自分の字を「書」だとは、全く思っていません。
書はアートですから、滲み、その他のさまざまな「美的」手法があります。

私は、何かの気配を、「音」としての言霊や、
「象形文字」からくる意味、あるいは幾何学の持つ力としではなくて、
「線」の運動という「霊動」として表現します。

ですから、極端に言うと、その人を表現したりする線を描くには、
マジックかボールペンてもいいのですが、「線の強弱」だけは
どうしても、つけたいので、筆ペンを使っています。




　　　　　　　　「道とは、無為自然の　不自然なり」




　　　　　　　　「古書大予言」・・・とか描いてみたりした。



●以下は、「座具」を注文戴いた人に、ひとりひとり、
「死人禅」と描いて、その左にお名前を入れてゆきました。
座具に「おまけ」として、同封するためです。

お名前の部分は、撮影から外してあります。


「落書きだから、どれも同じだろう」と思っている人はいないと思いますが、
人によって、これだけ、いろいろと自然に変わるという見本です。

「死」という字ひとつとっても、
誰に対して描くかで、人によって、これだけの微妙な変化が出ます。
練習描きではないので、この書が、皆さんのところに行きます。

以前にも言いましたが、その人そのものを、ただ表すのではなく、
その人にとって必要な「バランス要素」とか、「足りない要素」などを
強調した字にしてあります。

ですから、意志が、はっきりしていない人には、鋭角的な線であったり、
偏った思考や傾向にずっと固執して、尖っている人には、
丸みのある線であったりします。


　　　


　　　


　　　


　　　



●ついでに、皆さんの書を入れる封筒に押すハンコも、
自分でゴムの板をデザインカッターで削って造ってみました。
　　　　　　　　　　　↓

　



______________________________________________________


知人に頼まれて、和風の照明器具に、落書きをしてみました。




何にしようかと迷ったのですが、
せっかく描く面が、4面あったので、「四天王」の名前にしました。

やはり、光で浮かび上がる和紙の雰囲気がいいですね。


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　　　　　ということで、神社の石段で一休み。



　　　　






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★ . 　　

雑談ですが、世間の熱が冷めないうちに、ちょっとだけ書いておきます。

http://www.asahi.com/culture/update/0821/008.html?ref=rss
↑
過去10年での、高校野球の最高視聴率だそうです。

私も、しばらく高校野球には関心もなく、
早稲田実業が、東東京から西東京へ移転していたことも知りませんでした。
いずれにしても、人口密度の高い東京の高校が優勝戦ということで
視聴率もアップしたものと思われますが、
それだけでは決してない要素がいくつかあります。


●言うまでもなく、感情を全く顔に出さないで、
ハンカチで、女性みたいに汗を拭くしぐさをする斉藤投手の
ちょっと新しいキャラクターもウケた原因のひとつなのですが、
(女性に聞くと、実は、あの汗の拭き方が一番いいらしい。)

最大の見所は、私に言わせると、
斉藤投手の「配球」が、
プロ並みか、または下手なプロの試合以上だったことです。

ただの力投とか、ただの投手戦という言葉では全く収まらない
配球のレベルの高さが、高校野球にはあまり興味のない「プロ野球ファン」の目にも、
見ごたえがあり、心を捕らえたということも、視聴率を上げた原因と思われます。


私が見ていても、とても、いままでの高校生の投げていた配球ではないです。
配球以外にも、ぎりぎのコースを攻める、コントロールの絶妙さも見所でした。


一球一球に、すべて、
高校生離れした、心理戦があり、駆け引きがあり、技術がありで、

「おいおい、塁に出ているのに、よくそこでフォーク投げられるよな」とか、
「まさか、ここでストレートを投げるのか?」
「いや、ここも、たぶん、スライダーで来るだろうか?」
「あれは、一球、わざと外したんだな」

などと、斉藤投手の一球一球から、
視聴者は目を離せなかったと思います。

時には、予想どおり、時には、思い切りのいい「予想を裏切る配球」。
そうしたものに、人々は、「プロ野球並み」の感動すら覚えたのでしょう。

高校野球で「一球の怖さ」に、あれほど、ひやひやした試合を見た
記憶は、ありません。あの松坂投手の甲子園の時でさえ、
これほどの「ひやひや感」は、ありませんでしたから。


むろん、その濃密な試合展開を支えていたのは、キャッチャーであり、
また、信頼できるバックの選手たちの守りであったわけですが。


●思い出してみると、
いわゆる「むさ苦しくない」「変に熱くならない」野球選手というのは、
野茂、イチローに始まって、最近ではけっこう、この手のクールな選手が
プロの世界にも増えましたが、
斉藤投手は、それとはまた格別に違う味を出していましたね。


●相手の田中投手も、これまたスカウターなら欲しがりそうな、
プロの風格を持っていましたので見事な投手戦となったわけですが・・・、

そんな中、「再決勝戦」では、
ヒットにはならない早実の打球も多かったのですが、
再試合では、田中投手の球に対する早実のバッターの出す金属音からして、
確実に、ボールを捕らえはじめていたので、
私も、前半ぐらいまで見ていて「これなら、勝てるだろう」と思いました。

しかし、9回の表は、さすがに「まさか、また延長戦か?」と、
ひやりとさせてくれました。

しかも最後の打者は、田中投手という、なんともドラマのある展開でしたね。


●私が、「印象に残る、あの一球」をあげるとしたら、
「最初の決勝」での、最後の「内角高めのストレート」です。

何か、プロ野球にすらない、妙な感動すら覚えました。
あの一球は、決勝を決めた最後の一球よりも、何かがこもっていました。


それ以外にも、一球一球に、投手が何を考えているのか、
ということが伝わってくるのである。

いわば、イチロー選手が、
彼自身の目指す野球の「ひとつの理想」として、よく言っていた、

「観客にも、考えさせる野球」

「そこでどうして、その球を投げたのか、

　どうして、そういうプレイをしたのかを、考えて楽しめる野球」

それを、なんと高校生で、やってのけたわけです。


むろん、斉藤投手本人にも、キャッチャーにも、その気は全くないのでしょうが、
そういう、一球一球を投げることが出来て、
それを多くの観客に「野球の面白さ」として、感じさせることの出来た
斉藤投手というのは、本当に、ある意味ですごい存在でした。


余談ですが、おそらくは、潜在力や雰囲気、そして、
調整をすれば、即戦力となる点では、
田中投手の方がプロの目には止まるでしょうね。


斉藤投手は、その精神力は、
スカウターたちは、喉から手が出るほど欲しいでしょうが、
現時点では、プロの世界ですぐに通用する投球フォームではないように思えますので、
個人的には、大学野球に進んで、早慶戦などで活躍し、
さらに、その腕を磨いて欲しいと思っています。


余談ですが、
最初の延長戦引き分けは、ちょっと面白い数字の並びでしたね。


＞　　　　　０００００００１０００００００
＞　　　　　０００００００１０００００００

　　　　　　　　　　　　　↑
　　　　　　　　　左右対称なんですよね。


　　　　　　　　　　　　　■


それにしても、気になるのは王監督です。

日本を優勝に導き、母校の初優勝のプレゼントをもらって、
こういう、展開って、
人生が燃え尽きるときによくある展開なんですよね。

縁起でもないこと言って、ファンの人達には、すいませんが、
あんまり、こうも良いことが続くと、
王監督、逝ってしまうのではないかと、思ってしまいました。

まー、最後まで野球にかかわり、野球を見て他界するなら本望で、
本人も、思い残すことのない人生と言えるのでしょうが。


・・・「王さん」といえば、私の世代では、

歴史に残る、大リーグボール1号を、
はじめてバットに食らった選手、

という印象が強かったりするのです・・・・。


　　　　おいおい、それは「マンガでの」話だってば(笑)。


____________________________________________________________

★ . 　　

●遊んでいるように見えますが、
ちゃんと、皆さんの座具は、作っていますので、ご安心ください。

で、我が家の一角を大胆にリフォームしました。

八畳の部屋の、まるまる横(2間)分の天井近くに、
棚を造りました。板を渡すのはいいんですが、部屋の横幅ぴったりの寸法で
切ると、そもそも板をハメ入れることが出来ないので、
まず斜めにして部屋に板を差し込むために、
中学校以来ですが、ピタゴラスの定理とかで三角形の斜辺を計算するハメになりました。

さっそく、博士の遊び場と化しました。
↓



そもそも、どうして、こんなでっかい収納スペースを作ったかと
いいますと、うちの相棒の使っている部屋の床の間と、押入れが、
あまりにもカビが発生しやすくて、そこに衣服も、道具も何も入れられない
ということで、せっかくの収納スペースが使えないのです。

以前になんとか押入れと、床の間を利用して入れていたのですが、
もう防カビ対策もどうにもならなくなったので、その分の物を
収納するのに、天井近くに、こんな山小屋のベッドみたいな
収納スペースを作ったのです。

すると、とうぜん、床の間が空くわけです。


●で、その床の間は、私に遊ばせてもらうことにしました。
せっかく、本来の物を置いていない床の間になったので、
早速、「掛け軸もどき」を造りました。

下の左はホームセンターで買った障子紙に棒をつけただけです。
下の右は、余っていた建具の裏にライトをつけて、
その間に、拾ってきた木をつる下げて、影絵っぽくしてみました。
↓



●そんなことをしていたら、突然に、字を描きたくなって、
生まれてはじめて、こんなでっかい字を描きました。
これが、生まれてはじめて書いた、「なんちゃって掛け軸」です。
↓


　　　「無観　無心　無悟　無為　無人　無冥」

　　　(観るものなし、思うものなし、悟りなし、
　　　何もなさずに全てをなして、そこに人はおらず、虚無の闇だけ)


●書く場所がないので、一気に、だーっと縦2行を書いたのではなくて、
無観を書いてから、左横の無為を書いてと、6回に分けて書きました。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑
　　　　　　　　　　足と比べると、字の大きさは、このぐらいです。

●もう一個、おまけに書いたのですが、
こっちは、ちょっと、気にいりません。
そのうち、書き直します。
↓




　　「死観只坐」(自分の死をしっかりと観て、ただ坐る)


●突然に、やる気になったので、
食卓用の折りたたみ式のテーブルに、ダンボールを敷いて、
墨汁と、空き缶と、150円の筆。
文鎮がないので、世田谷の古民家道具店で買った、廃材の板切れで
紙を押さえました。
半紙は、いちおう書く文字だけは、決めておくための、
メモ用紙、兼、墨の濃さを見るためのものです。
　　　　　　　↓



●生まれてはじめての、なんちゃって掛け軸にしては、
　まーまーかな。




●やってみてわかったのですが、

どうも、私は、筆ペンで、ちまちま書く方が好きみたいです。

こんな程度の字など、書道家にとっては、
なんてことのない大きさの字なんでしょうけど、
自分の思うような、今にも消えそうなほどの極端な細い線の部分が出なくて、
それを書くには、筆ペンの方があんばいがいいのです。

でも、今回は、なんとなく、でやーっと、
生まれてはじめて、練習もなしに、ぶっつけで、やってみたのですが、
「かすれ」は、面白いのですが、いつもの私の字とは違いますね。

自分では、いいんだか、悪いんだか、ちっともよく分かりません。

たぶん、ものすごく、下手くそなんだと思いますが、
よく、他界した、うちの母親が言ってました。
(母は、幼少のころから書道をやってきた人でした。)


「あんたの字は、めちゃくちゃだけど、でも、面白くて、勢いだけはある。」


相棒が言うには、「いや、なんか、すごくいいよ」と言ってくれたり、
古書大予言の遠藤さん(奥様)に、以前に、「古書大予言」って
らくがきしたのを差し上げたら、「これ、すっごくいい」と言って
下さって、今、中野のお店に、飾ってあるそうです。

私の心境としては、下手だと言われても、いいと言われても、
全く無頓着なので、ピンときません。

ただ、、、唯一、こだわっていることがあるとしたら、
「どういう状態」で書いたかだけです。

その「書いた状態」そのものに、恥じるものがないものしか、
他人様には、差し上げませんし、
そもそも、書いたときの意識状態に、ほんのわずかでも不満があったら、
その場で、即、紙をまるめて、捨てています。


●別に、私は、書とか呼ばれている世界のことは、全くのド素人ですから、
どうでもいいんですが、
ただ、やっていて、よく分かったのは、

私は字を書くときに、

１／ちっとも、上手く書こうという気が、全くないこと。

２／ちっとも、面白く書こうという気も、全くないこと。

３／ちっとも、楽しんで書こうという気も、全くないこと。

４／かといって、書きたくなったから書く、ということでもないこと。

５／何かを、人に伝えようという気も、全くないこと。

６／ただ、その瞬間に、筆が動きたがっている動きの邪魔をしないだけ


　　　　　　　　ただ、それだけのようです。


そういう何も目的もなく、他人に何を与えたいのでもなく、
人の打算がそこになく、
やれ、無心だなんだ、ということもなく、

紙と筆と墨が、人間性だとか、芸術だとか、精神性だとか、
禅だとか、そんなこざかしいものを全く無視して、

雨や風や、雪のような、
ただの自然現象のように書かれる、ただの「線」
「ただのシミでいい」と思っているようです。

一見すると、いちおう、「字」がそこにあるので、
いかにも「書」もどきに見えますが、
しょせん、私の書いているものは、ただの「シミ」なのです。


　　　　　　　　　ただのシミだから、

　　だから、私は、それ観て、どこか、ほっと出来るのです。



一方で、皆さんの本名をチューニングの頼りにして書くときは、
いつも、「その人に必要な線」が、ふと自然に現れるのを待って、
それに任せて、自分をただの、空っぽの「媒体」にしていますが、

こういう誰も対象のいない、１人遊びのときには、
私は、書いたことに何の感動も、よろこびも、満足感もありませんし、
自分には、何も求めてもいません。

かといって、何の不満もありません。

満足感とか、喜びとか、楽しさとか、そういう余計なものは、
何ひとつも自分には帰ってこないですし、
また他人の役に立つのでもない、
そういうのが、いいのです。


ただ、「その行為だけがそこにある」、そういうものにだけ、
私は、安心できるからです。



　　　　誰に対しても、何もしようともしていない線だから。
　
何かを言いたいとか、表現したいとか言うのではない、「線のシミ」だから。


　書の世界のことは私は全くわからないし、書だと意識したこともないです。


ただ、少なくとも、雨が水面に描いた模様のような線、

枯れ葉が地面に描いた模様、

自然に岩に出来た亀裂のような模様、

そういうものが、現れることのできる、
人の心を全部捨てた状態で在ることだけには、
集中しようとしているみたいです。



　　　　　　　　　　　　　　　●●●

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★ . 　　

●座具の「第一便」が中野の大予言さんに、
本日、日曜日の夕方ごろに届きますので、
「店頭引き取り」の方は、電話で確認してみてから、どうぞ。

●また、郵送希望の方は、振り込んで戴いてかまいません。
なお、送料は全国一律で、850円にしました。

税込み、3200+850です。

大予言さんの口座は↓です。

>大予言EO
>００１１０−０−７３０４２６

大予言さんで確認がとれ次第、発送されます。

__________________________________________________

■ただ、「2便」になる方には、
「2便になります」という旨をメールを既に差し上げていると思いますので、
もうしばらくお待ちください。

おおよそ、8/9以降あたりに仮申し込みをされた方のうち、
5名ほどが、「2便の予定」となっています。


___________________________________________________


●ところで、この座具、作っても、せいぜい年に2回ぐらい、
期間限定で、そのとき限りの予約注文で作る予定です。

または、今回は特別に、「虚無の微笑」の発売記念ということで、
今回かぎりにしてしまおうか、とも考えています。


●こんな感じで作業していました。

ひとつひとつ微妙に銀色の線が違っています。



梱包前です。



ストロボで撮影したら、なんか、カバーの模様が、
あやしく乱反射していて面白かったので、載せました。



作業途中で、博士君が、梱包用紙の中にお邪魔して、
遊びまくっていました。
気をつけて作業はしていましたが、
もしも彼の毛がついていたら、すいません。




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★ . 　　

●新刊「虚無の微笑」の最終校正が終わって、OKを出したので、
10日前後で、印刷がアップします。

限定の指定書店に出るのは、おおむね、
９／１２ごろと思っていただければいいです。

>古書大予言、書泉グランデ、ブッククラブ回の３書店のみ


■内部資料の書籍化だけに、
前半部のＥＯ師の文も、後半部も、
いままでのEOシリーズや、無明庵の本とは、
一味、違う雰囲気で、
こと、悟りに関しては、「マニアックの極み」のような内容です。


新しい知識だけが増えて、結果、混乱するだけで、
たぶん、ほとんど誰も、「正しく」は、理解できない内容だと思います。

前にも言いましたが、内容が「複雑」なのです。
EOシリーズの中でも、最も難解なものになるでしょう。

一節、一節だけを読んでいる人は、分かったような気になる部分は
あるのでしょうが、悟りの「全体像」を、頭の中で自分の認識力で
きちんと構築しようとすると、
それは、事実上、悟った人にしか、正しくそれが出来ない、
という側面を持っています。

この書の中にある、いろいろな言葉を「一部分だけ」が、
読み手によっては、印象に残してしまい、
それを勝手に気に言ったり、引用ごっこをすることは出来ても、

では、複雑な構造を持つ「悟りの全体像」を、
本書で「立体的に把握できるか」というと、
それは、決して単純な事ではありません。


前著の、私の手による「悟りなき悟り」よりも何倍も、何十倍も、
難解なものだと覚悟した方がいいです。

そうした、本当にマニアックで、
専門的で、今までに語れることが全くなかったほど、悟りについての、
その基本的かつ、「複雑な問題」を、EO師は網羅しています。


ですから、

　　　「虚無の微笑(悟った人たちへの伝言)」

　　　この書を知らずして、「悟りについてなど、語るな」

と言える書であることは間違いないでしょう。


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●さて「個別のメール」でお知らせしました「第2便の座具」をお待ちの方は、
　布の調達が、ようやく出来たので、これから作製にかかるので、
　大予言への入金などは、もうしばらくお待ちください。


●また、既に入手された方は、座具の「使用感」など、
　気がむいたら、メールでお寄せください。


●それと、「虚無の微笑」に半紙を挟みたいのですが、
「一文字か、二文字」の範囲で、
書いて欲しい字って、ありますか?

3つの書店への納品の本の全部に、最初の数十冊だけは、
「らくがきの書」を挟んでおこうかと思っているものですから。

現在では、やはり、本が一環してテーマにしている
「虚無」の二字が、候補としては、ダントツですが、他にも、
希望があったら、言ってください。


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>>更新情報

●松の間と、梅の間に、多少、画像が追加されました。
松の間にも、「書の画像」を2点出しました。

また、松の間に、変わった、珍しい動画があるのですが、
ちょっとした、縁起のいい、「ラッキー画像」かもしれません。

将来は、神社の境内でやることもあるかと思って、
はじめて、手裏剣のグリップを、派手な「朱塗り」にしたのが、
もしかすると、ちょいと神懸ってしまって、
良かったのかもしれません。

何しろ、めったにない現象なので・・・・


　　　　　　　　　　　　　　●


これで、ようやく、夏休みが取れると思ったら、
うちの地方は、なんだか、もう、朝晩がすっかり秋っぽい・・・・


　　　　　　　　　　　　　　■



なんだか、面白くない字ですね。
この言葉自体、私の性分には、合わないようです。

やはり、これを書くなら、こうでしょう。↓



もっと自由に暴れさせると、↓





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★ . 　　

●新刊「虚無の微笑」は、
９／１２には、開店からお店にあるように、手配する段取りです。


さて、






◆おまけの、「らくがき書」は「虚無静道」に決めました。
他にも「笑」という字の希望などありましたが、
今までに竹の間に掲載された字で、
「静」と「道」いう字が好きです、という人がわりと多かったので。



他の字を希望した人の中には、あれこれと、
妙な「観念をいじったような文字」に走った希望をする人もいて、
困ったものなのですが、
そういう事よりも、単純に、意識の感性で、まっすぐに見て、
「「線」として、気持ちよい。好きである」と言って戴けた字の方が、
良いのです。



この上右のが、ほとんど字が崩れかけているのですが、
一番自分では、気に入っています。


◆とは言え、こういう「書きぞめ用」の半紙を、
まさか、本に差し込んで、入れるわけにもいきませんので、
皆さんの本には、普通の大きさでの4文字配列のを二つ折りにします。

初回の書店さんへの納品数が、各店約30部ですので、
とりあえずは、90枚書いています。


↑
これは、100円ショップで買った筆での毛筆ですが、
どうも、まだ、うまく使い慣れていません。

　どうせ、素人の書なのだから、筆など選ばないだろうと思ったら、
　やはり駄目な筆というのはありました。
　100円ショップで買った4本のうち3本が、使い物になりませんでした。
　なにしろ、筆ペンですら、当たり外れがありますからね。


ということで、皆さんへのは、使い慣れている筆ペンで描いています。



_________________________________________


●以下は、関係ない話題ですが、
以前に掲示板で書きましたが、
最も、その人の状態がよく現れるのが、「意識」という字を書いた場合です。




そこで、意識という字を、どんどんと、抽象化した意識としての
線にしていってみて、合計7つ書いてみました。





●作品　「7段階の意識」↓







____________________________________________________

★ . 　　

今回は、沢山の画像を掲載しました。




何も書きぞめ用の「半紙を縦に使う」という、
そんな、堅苦しいルールもないはずだと思って、
紙を横にして、長ーく伸ばした字を描いてみました。

　
　↑
「道」という字です。




　↑
「虚」という字です。


逆に、「無」の一文字を、「縦」に伸ばして、戯れてみました。

　　　　　　　　


次に、半紙をくちゃくちゃに、しわだらけにして、
描いてみました。もっと、紙の起伏で、かすれるかと思ったのですが、
意外に、面白くなかったですね。




それならばと、半紙の下に、すだれとか、よしずを敷いて、
でこぼこになったら、面白い字になるかと思って、
準備をしたら、その途端に、博士君が、すかさず、私の机を占領。






それだけなら、いいんですが、なんと、わざと、
紙の上を歩いてしまうんです。(彼は、こういうことは、わざとやるのです)



　　　　　　　　　　　　　　　「ボク、にゃんか、まずい事しましたかにゃ・・?」(とぼける博士君)




「こりゃ~~~、博士君。今何しましたか?」



「こいつぅー。おしおきに、はがい締め、攻撃だぁぁ"""""""」


↓すかさず、涼しい顔して、後ろ足のキックで反撃する博士君。



　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　私「まー、今日は、このへんに、しといたろ。」



ということで、博士君に、再び机を占領されました。



　　　　　　　　　　


しょうがいなので、近日中に、とりあえず、ジャリ道の上に
半紙を敷いて、どんな、でこぼこの字になるのか、描いてみます。


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●ところで、

前から言いますように、私は、自分の描くものを書だと思っていません。
そもそも、書の定義が私には分かりませんが、
たとえば、私は故人の書を書き写す、臨書も、一度もしませんし、
この先、生涯、死ぬまで、するつもりはありません。

その最大の理由は、これを書だと、誰にも思ってほしくないからです。

もしも、臨書をすれば、必ずその癖が字に出てしまいます。
玄人の人、そればかりか、素人の人が見ても、
あきらかに、全く書を勉強したことがない、という明確な痕跡を、
すべての線に、はっきりと残すために、書道なるものを私は一切学びません。
私が、全くの無学の素人であるということを、
最後まで明確にしておくためです。


●では、全く書らしからぬ、こういう字の羅列で、
とめ、はね、はらいも、メチャクチャで、
書き順すら、部分的には「逆走」しているところもある
これが何であるかと言われれば、

これは、ただの線であると同時に、「崩し」です。


字というものは、もともとは、意味を伝えるのが発生の目的でした。
そして、それは崩すにしても、ルール内でのものでした。
書画や、自由な書アートも世の中にはありますし、
前衛書部という部門もあるようですが、
私は、アート性も、全く目指していません。

自分でも、よく分かりませんが、
意味のある漢字を、その意味を全く無視して、
どうやって、「線」として躍らせるか、崩して最後に何が残るか?
というあたりに、どうやら興味があるようです。
それは、崩残という、私の名前と関係することでもありますね。


そして、不思議なことに、
なぜか、私は、ひらがなが書きたくないのです。

大和仮名とかは、一番、「書」らしいはずだから、
多少、それらしい字を、遊んで描いていいはずなのに、
今のところ、全くひらがなを書く気がしないのです。

たぶん、ひらがなは、あくまでも日本の文化のものなので、
どうも、それを私はそれを題材には、したくないようです。
漢字のふるさとの中国にあったものだけが題材になっています。

前にも言いましたが、私は、行書や草書も書きたくありません。
あくまでも楷書を、勝手に自由に崩したいようです。


何をしようとしているのか、自分では全く分かりませんが、
ただ、言えることは、、
私は、前に「悟りなき悟り」に挟んだ絵葉書を、
一枚ずつ、すべて手書きしたときには、
あきらかに、それは、全くの「ただのサイン」だったのですが、

今年に入ってから、急速に、禅的なものになってきていて、
それを書いている意識状態には、
明確に何かの「統一性」が現れてきました。


ちなみに、私は、描くときに、ただの一度も迷いを感じたことが
ありません。
どう描こうか、たいして考えたこともありません。

少し、思慮するところがあるとしたら、
最初の線が入る「方向(角度)」ぐらいでしょうか。


ただ、失敗というものはあります。
それは、墨がぼとりと落ちてしまったとか、
筆の動きの物理的な操作ミスによるものです。
そういうものは、10枚描いたら、ひどいときには5枚ぐらいはあります。
ないときには、30枚書いても、一枚も失敗はありません。


失敗するときには、それは、迷ったり、躊躇した結果の失敗ではありません。
ある「スイッチ」が入りそこねたか、さもなければ、単なる操作ミスです。


心境だけを取り出したら、筆が動いたときに、
迷ったことや、描いている途中で考えたことは一度もありません。


それどころか、毎回、毎回一体どんな線になるのか、
私自身が、「この出来事に対する完全な傍観」をしている
ひとりの「観客」なのです。

何か他者に伝えたいことがあるのでもなく、
自分のイメージや価値観や、その字に対するヴィジョンを伝えたいのでも
ありません。
私は、人を感動させたくもありません。
そういう、ごくごく人間的な部分に共鳴するものは、
私の関心の対象ではありません。


ただ、今日、このときは、
線が、こういう動きになりましたよ、という報告にすぎないのです。
何月、何日、何時に、誰に対して描いたら、こうなりました、
というだけのことです。

むろん、基本技術がないために、バリエーションは非常に限られていて、
見て分かるように、私の字に固有の「癖」のようなものはあります。


「書道・ド素人」の私にとっての、私の唯一の「師」は、

　　　　紙と筆と墨、この3つだけでした。


他人のことは、全く分かりませんが、
紙と筆と墨が、とりあえず、
自分は、その時に、どう描けばいいのかを教えてくれるようなものです。


私は描くときに、ほとんど呼吸をしていません。
いわゆる気合いなど、余計なものを、こめた事が一度もありません。

息を止めて描くのでもなく、吐きながら描くのでもありません
呼吸は、ごくごく浅くて、ほとんどしていないような状態です。


自分の意志で描いたり、自分をぶつけたり、ということは全くなくて、
「おいおい、そんなところから、一体どこへ動くんだよ?」という、
その動きを見ているのが、「強いて」面白いと言えば、面白いのかもしれません。


普通の人には、この「自分の意志で」描くことと、
「そうでなく描くこと」の違いは分からないと思います。

たとえ、何かが自分に降りたような、自分を通過したように、
無心に、なされたように感じたとしても、
多くの場合には、それは、その人の中に潜在的に蓄積されたものが、
その時に、思考があまり邪魔をしなかったために、
非常に「効率よく、表現された」というものでありますから、

何かにつき動かされて描いたようだと感じても、それは、あくまでも、
その人の無意識や潜在意識のなせる技です。
これはスポーツ選手が、無心なときに120%の技を発揮するのと
同じ仕組みです。あくまでも、その背景にあるものは学習と確かな努力です。


それとは全く違う、私の、この「落書き遊び」が、
これから、どこへ向かおうとしているのか、自分にも分かりませんが、
少なくとも、現時点では、
他の何よりも、「それ(=意識)」を具現化するのに適しているようです。


私がどれだけ「習字」が下手であるかは、今度いつか、
「お習字」を書いてみますから、それを見れば、誰の目にも歴然としています。

もしも、習字のように、字を手本どおりに描こうとしたら、
私の字は、目もあてられないぐらいに、下手糞です。確実に小学生以下です。
自信満々で、そう言い切れます(笑)。


また、作品として見たら形のバリエーションも、ほとんどありませんが、

一度、あるスイッチが入ると、
毎回が、毎瞬間が、無心の「初道」・・・・

つまり、毎回が、ネオ・タオイズムといったところです。


私の描く線は、どう間違っても、断じて「書」などではありません。



　　　　　　ただし、確実に「　道　」ではあります。



　　　　　　　　　　　　　　　●

★ . 　　

●メールで個別に返信をしましたように、
２便をお待ちの皆様は、お待たせしてしまっております。
遅くとも、9日の土曜日には大予言に到着させる予定で、
現在、最後の仕上げをしております。

勝手な都合で、すみませんが、
途中で、40年モノの、古いミシンがコケたりして、
修理に出していたこともあり、遅れ気味になってしまいました。

(ちなみに、今回コケたのは、以前に松の間で紹介した、ジャノメの
　日本初の一号機ではなくて、
　40年前の「ベルニナ」という、スイスのメーカーのミシンです。
　ミシンに詳しい方は、すぐに分かると思います。
　なんでも、業者さんに聞いたら、「バットマン・リターンズで、
　キャットウーマンが使っていたミシンと同型です。珍しいですね」と、
　えらく、マニアックなことを言われてしまいました。
　
　他界した私のおふくろが、大昔に、使っていた遺品なんですけど。)


ということで、金曜か土曜には納品されますので、
メールの返信のあった「2便」の方は、
古書大予言さんへの振込みをそろそろなさってかまいません。


◆なお、締め切りを告知してから、数件、座具の予約が
入りましたが、現在は、作製予定は全くありませんので、
その旨は、メールで返信されていると思います。
今、予約をなさっても、どうにもなりませんので、
もしも、次回、仮予約を受け付けることがありましたら、
その時にお願いします。

とはいえ、やはり、期間内にご予約を戴いた方だけの特権として、
「虚無の微笑」の発売記念「限定品」にしてしまおうという思いが
強いです。

前にも竹の間に書きましたが、鮮度のいいもの、
思いついたばかりのもの、書きたくなった本、それらは、どんどん、
一過性のもので、限定品で、再生産をしないという、
そういう瞬間的に流れてゆくような、方向性で今後も行きたいと思いますので。

書の落書きなども、私自身が、いつ突然に、関心が全くなくなるか、
分かったものではありません。


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●それと、古書大予言の口座は、郵便振替口座ですよ。
銀行口座かと思って問い合わせをした人がいるようですが、
一体、何をどう勘違いすると、銀行口座になるのでしょうか?
銀行口座には、当然のこととして「銀行名と支店名」があるでありましょう・・・。


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●新刊発売の12日までは、特にお知らせすることはありません。

「梅の間」を久しぶりに更新しましたので、参考にしてください。
梅の間は、セックスの話題と料理の画像ですが、
セックスの話題というのは、原則として「人間とどう出会うか」
という重要な問題を含んでいます。

和尚が、師弟関係というのは、恋愛と同じようなものだと言ったように、
導師とどう出会うか、または自分にとって必要な精神的体系と
どう出会うか、付き合うかという問題も、実のところは、
きちんとした恋愛生活をしてきた人間とそうでない人の違いは、
歴然と出ます。

「自分のこと」も自分で分かっていない人が、
どうして、「自分に必要な人」とか、自分に必要な体系が
見分けがつくというのでしょうか???


そういう意味でも、セックスの話題だけには収まらない要素を
含んでいますので、今回の梅の間の原稿は、目を通しておくといいです。


●松の間は、前回に続き、ちょっと変わった動画です。

手裏剣が、まさかコンクリートブロックに刺さるなどとは思っていない人も
いるでしょうが、意外と簡単なのです。


_________________________________________________________________


●ところで、新刊の「虚無の微笑」について、また少しだけ
予告編のような書き込みをします。


精神世界の道標となる本は、皆さんにとっても、とても少ないと
思います。私個人にしても、何十冊かあるうちでも、
一生間に、何度か開くことのある本というのは、極めて希で、
数冊しかありませんし、それも、めったに開きません。

たぶん、皆さんもそうだと思います。
自分に対して、転機となった本とか、刺激を与えた本というものは
その場で役目を終えますから、再び読まれることはあまりないのですが、
自分にとって理解できない謎となって残る本であったり、
または、一生、自分の瞑想や座禅の道標となっていつまでも
横になくてはならない本というものがあります。
本当に1冊か2冊しかそういう本はないことでしょう。

「虚無の微笑」は、そういう本になることは間違いありません。

なぜならば、それは皆さんが１人で座っている横に、
ＥＯ師がいるようなものだからです。
ＥＯ師でなくても、そこに師がいるようなものだからです。

ただし、それは、まだ先に進まなくてはいけない「悟った人」にとって、
ということであって、悟りに至っていない人にとっては、
この本は、その人が、悟るまでは、
ほとんど「何の役にも立ちません」。
それが本の「サブタイトル」の真意です。

もしも、仮にまだ悟りに至っていない人にとって、わずかでも
役に立つ部分があるとしたら、それは「死人禅行法」の体験者の
手記です。当然のこととして、それは「小悟」へと至るプロセスの記録ですから、
その部分は、未だ悟りに至らない人にとっては、
そして、そこに含まれる意味や価値を正しく感じ取れる人にとっては、
ひとつの道標となります。


しかし、前半部のEO師の手記は、
完全に、悟っていない人のことは、無視しています。

私が読んだかぎりでは、悟っていない人に、何かを分からせようという意図は
微塵も感じませんでした。
ただ、唯一、実際に悟った人が直面する問題にだけ焦点が絞られています。


そういう意味では、無明庵から出た精神世界系の本の中でも、
かなり異質な、光と闇を放っているものです。
厳密に言うと、世界中どこにもない本です。

かつて発売されたＥＯシリーズというものは、
それが、当時ＥＯ師と縁のあった、ごく少人数のサニヤシンや、
たった１人の禅僧や瞑想者に向かって書かれたものとはいえ、
彼らは、結局のところ、悟ったわけではありません。
また、もともと悟っていた人というのでも無論ありません。

しかし、この書だけは、「もともと悟っている人」に対して、
ということに内容を限定したものであるという点で、
通常はこのような内容が、本として凝縮されることはありません。


たとえば、インドの和尚にしても、悟った弟子を想定したような
そんな類の発言は、和尚のすべての講話の、100分の1か、1000分の1以下です。

それ以外の膨大な量の語りというのは、
すべてが、方便であり、比喩であり、
未だ悟っていない人の尻を叩くための「刺激物」にすぎません。

EO師のかつての本も、同様に、宇宙から禅まで、さまざまな話題が
展開しますが、ひとえに、それは、現在人間が抱えている
精神の重圧に対する「洞察」と、その解決の道を「一般社会」または、
「精神世界一般」に対して、広く提示して、
残っている道の可能性を指し示しているものにすぎませんでした。


しかし、「虚無の微笑」からは、「一般」も「社会」も、
すべて度外視されます。

たったひとつ、それは、小悟した探求者だけをそのターゲットと
していますから、そこには社会性など全く入り込んでいません。

「誰にとっても役に立つ本」なのではなく、
どこかに現れるかもしれない「誰か」にとってしか、
役に立たない本なのです。


●最終部のまとめの部分で、私(崩残)も、本の全体のまとめと
補足を書いていますが、すべて、今回、書き下ろしのものです。

今までのように、不特定多数の、ネット上にいる人との
関係から書いたものではないということですし、
竹の間の投稿を編集したものでもありません。


つまり、今までならば、ネットでしたら、
誰が読むかもわからないものなのですから、
適当に、言いたい事を薄めていた、これ以上の事は書くまいと、
手抜きをしていた、という部分は、少なからずあります。

ですから、前著の「悟りなき悟り」では、悟りについて語る場合にも、
相当のブレーキを、私自身がかけていました。

その結果、それは、「日常と悟りとの接点を探る」という
悟りについて、少々程度の知識がある人ならば、
誰にとっても、分かりやすい「入り口」を主題としたわけです。


しかし、「虚無の微笑」では、ＥＯ師と同様に、
私もまた、ブレーキを外させて戴きました。

何もかも、遠慮なく、読み手のレベルなど無視して、
思う存分に、書いたということです。


「虚無の微笑」は、皆さんが、一度か数回読んだら、
皆さんが、悟る日が来るまで、何十年でも、大切に保管しておいてください。

そして、皆さんがもしも、悟ったらば、
それまでは、何度読んでも、ただの漠然としたイメージにすぎず、
全く意味も効力も持たなかった言葉も、
そのたった一日を境にして、
その本は、その真価を発揮することになります。

もしかしたら、そういうことは、一生起きないかもしれませんし、
起きるかもしれません。

もしも私が読者なら、(実際、私も読者の１人なのですが、)

「死んだら、火葬するときに、
　自分の棺おけに入れて欲しい本、ナンバーワン」

に指定しますね。


これは、無明庵で定義している「悟り」と、
「縁のある人だけ」、700人ほどの手に渡れば、それで充分だということで、
増刷する予定はありません。

その、たった700冊の本には、
その700人の人達と、その子孫の人達ともに、
これからまだ数百年続く、地球の未来の混沌の中を、
この本に宿った魂とともに、生き抜いてもらうつもりです。


　　　　　　　　　　　　　　　●

やんちゃな博士君。

皆さんの本に入れる半紙の上に、平気で座ってしまっている。
最初は、じっとおとなしく見ているだけでした。そこで、
「美猫」などと、描いてみたりする。




「猫神」とか描いても、反応なし。
ところが、「猫語」と描いたとたんに、・・・・・





「兄ちゃん。なんか、ボク、この筆が、気になるにゃん」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「はぐっ!」

「こっち側きゃらも、噛んでやるのにゃ」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「はぎゅっ!!」


「よーし。今日は、このへんにしといたるにゃん」





●なお、皆様も、ご存知のように、博士君は、
今回の「虚無の微笑」の本の裏表紙で、初の「表紙デビュー」となります。

どうして、本の表紙に「猫」の写真があるのか・・・
それが象徴しているものは、
本を買って、読んだ人だけが分かります(笑)。


　　　


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