>「桜の間」も、更新しました。12/5-8:00　以前にも書きましたが、
>どの掲示板でも、お使いのブラウザの「更新ボタン」をクリックしてください。
>そうしないと、加筆・訂正された文が表示されないことがあります。


「タバコの話」

●ちょっとした雑談です。




　↑
タバコを「ナチュラルアメリカンスピリット」という銘柄に変えました。

つい先日までは、ラークのロングでした。


●そもそも、どうして銘柄を変えたかというと、
原発事故による汚染で、茨城産などのタバコはもう吸えないと思ったからです。

ずっと何年も、輸入タバコの、ラークを吸っていた私ですが、
どうせ輸入なんて言っても、販売権利だけで、
実は国内で葉っぱを栽培しているのではないか？、とまで疑っていた。

しかし調べてみると、さすがに輸入タバコの葉は、そのまんま輸入モノのようでした。
ただし、日本で紙を巻いてパッケージしている可能性があるので、
その「巻き紙」が危ないような気もしていたのです。（これについては、まだ調べていません）


●そういうわけで、放射能汚染の後も輸入タバコを吸っていたので、
今の時点で非常に危ない、国内タバコで内部被曝する恐れは、もともとなかったのですが、
どの産地のタバコ葉は何ベクレルの汚染だ、とか、そういうことを調べているうちに、
偶然に、この「ナチュラル　アメリカン　スピリット」に行き着きました。

見ると、もうずっと前から売られているので、私が知らなかっただけのことです。


●ただ、もしも、無添加などという、タバコがあるのであれば、
わざわざ添加物の入ったタバコを吸う必要もあるまい、と思って、
財布はちょっと痛かったのですが、前述の写真のタバコを１カートン注文してました。

ド田舎のタバコ屋さんなのに、ちゃんと取引先の卸業者さんが取り扱っている
「輸入タバコのカタログのリスト」にありましたので、問題なく入手できました。
店頭に置いていない店が多いだけで、卸店では、メジャーなんですね。


●さて、このタバコがどんものかは、ネットで検索すれば、腐るほど
出てきますが、まずは、


一般のたばこには、次のような添加物が入っている。
　
>燃焼性促進剤
>砂糖
>グリセリン
>プロピレン・グリコール
>再生スクラップタバコ
>加工処理されたタバコの茎
>香り付けの合成化学物質
>その他・・・

一方で、アメリカンスピリッツは、ナチュラル葉のみに厳選されていて、
前述のような添加物は一切使用していないようだ。

葉がぎっしり詰まっていて重量感があり、火がつきにくかったり、
消えてしまうこともありますが、これは燃焼促進剤が入っていないためです。


●日本の公式の代理店はこちら
↓
https://amespi.jp/m/company/outline

>>アメリカンスピリットから得られた一部の収益は、
>>『サンタフェ ナチュラル タバコ基金』として、ネイティブ・アメリカンの自給自足、
>>言語や文化の保護と更なる発展、促進の為、ネイティブ・アメリカンの子供たちへの
>>教育プログラムやアートの興隆の為に使われている。
>>（出典:ブランドサイトの（TOP→OUR STORY→IDENTITY）

とのことである。(ただし未確認)


●宣伝用のこんな動画もあります。
↓




●商品一覧はこちら
↓
http://www.tabako-sakuranbo.co.jp/goods/group-c02-g09.php




●で、肝心の吸い居心地ですが、私は黒いパッケージのを今回試していますが、
そう言いながら、今、火をつけてみます。

いろいろな事が感想としてネットに書かれていますが、
私が見たかぎりでは、おそらくは誰も書いていないことを書きます。

まずこのタバコ、直前に食べたものにかなり影響されます。
どういうことかというと、食べ物や飲み物とのコラボがそこにあることです。

よく何のワインには何のチーズが合うとか、そういうのがありますが、
このタバコが最も美味しくなるような、お茶やコーヒーや、
あるいはクッキーなどがあるはずです。
それは、今後、いろいろと試して、見つけてみようと思います。


●こういう味わい方が出来るタバコというのは、今までには知りません。

普通ならば、タバコを吸えば、そのタバコの味と香りで占領されてしまい、
口の中の他の要素は排除されてしまうのですが、このタバコにはそれがないのです。

添加物が入っていないことで「余計な」刺激が味にも香りにもありません。
これは単に、他の「軽いタバコ」を吸っても、こうはなりません。



●あとは、多くの人たちが書いているように、吸う時間が長い。
一本吸うのに約１０分かかりました。

これは、葉がぎっしりと詰まっている事以外に、
燃焼性を促進する薬品が入っていないために、
吸っていない時に無駄に燃えることがないのも原因のひとつです。

ケチな私はフィルター付近まで吸うのですが、いがらっぽい味にもならず、
変な言い方ですが、何とも「健康的」という印象です。


●それで少し、びっくりしたのが、この２日で、吸う本数が極端に減っていたことです。
さっきも、時計を見たら、前にこのタバコを吸ってから、１時間半、吸っていなかった。

わりとヘビースモーカーの私は、原稿を書きながらガンガン、
燃料のように吸ってしまう事が多いのですが、それがないのです。

このタバコを試した人の中には、それで減った人もいれば、
最初だけ減って、また本数が戻ったという人もいますが、
私としては、これで減らせるならば、節約にもなって、めでたしです。

自分で吸っていても、無駄吸いや、ただ灰皿で燃えただけみたいなのが多すぎて、
もったいないと思っていましたから。


●そういうわけで、しばらく試してみます。

若干、ニコチンが少ないような気がするので、次回は、水色のボックスにする予定です。
もうひとつの濃い赤色のパッケージの「オーガニック」というのも魅力ですが、
ちょっと高すぎるので、続けるのは躊躇しています。


今までに吸った銘柄

●といっても、数回買ってみただけ、とかだと沢山ありますので、
そうではなく、ある程度（数ヶ月間）続けたことのある銘柄を書きますと、
最初に吸ったのは今から３０年も前からですが、だいたい次のようなものです。

■チェリー
■セブンスター
■峰
■ＪＰＳ
■ガラム・スーリアマイルド(ただしこれはレストランでは断られる)
■キャメル
■ジョーカー（やたらに細くて長い、茶色の巻紙のです）
■ラーク（昔の活性炭の入ったフィルターのやつ）
■マールボロ
■つい先日までは、ラーク１００（ロング）のボックスでした。


ちなみに、たった数回だけしか吸わなかったのですが、
大昔に、大変に気にいっていたのが、
銀座のタバコセンターだけでしか手に入らなかった
「ジャスミン」の香りがするタバコでした。（今から約２３年前）
銘柄がわかりませんが、確かフィルターの部分が金色の紙で、豪華した。


●あとは、「美味しい」と思ったのは、恩賜タバコ（おんしたばこ）です。
宮内庁関係者から戴いたことがあって、確かに品格のある味でした。


●この約３０年間に、せいぜい、１０種類とちょっとの銘柄を徘徊しただけですから、
私は、そんなに多くの銘柄をハシゴしたりする「銘柄難民」ではありませんでした。
述べにして最も長かったのが、セブンスターで、次がラークのロングです。

ニコチンならなんでもいいだろう、と非喫煙者からは言われしまうかもしれませんが、
それでも、どうしても続けることが出来なかったのは「ピースライト」でした。

香りも嫌いではないし、そんなに高いニコチン量でもないはずなのですが、
どうしても私の味覚か（または体）が拒絶したのがピースライトでした。
香りは、むしろ好きな香りなのですが、私とは合わなかったようです。
残念なことに、ちょっと吐き気がしてきてしまうのです。


●今、これを書いていても、もう一本、アメリカンスピリットに火をつけようかと思ったのですが、
どうも、「まだいい」、という感じがするのが不思議です。

いつもなら、間違いなく、もう火をつけて吸っていますが、
このタバコだと、不思議とそういう気になりません。
（そうは言っても、ニコチン量は、以前のラークと変わらない）


●ニコチンそれ自体が、中毒性を持つのは確かでしょうが、
それにしても、今までよりも長く吸わないでいられて、
また吸いたいと思わないままに何十分も経過する感覚は、ちょっと不思議です。

特に私は文章を書くときには、吸う本数が必ず増えるのが今までの
通常営業でしたから。


●もしかしたら、私はタバコのニコチン「だけ」ではなくて、
別の添加物に中毒していたのかもしれないのでは？　と本気で思ってしまうほどです。

紙や香料が燃えた味の刺激自体としては、確かに今までのタバコよりは
「刺激」という意味では、少し物足りないと思う部分もありますが、
一本あたりの満足感が違います。

これで、本数がもっと減って、ニコチンも適度に、自分の必要量だけ補充できるのであれば、
言うことなしですので、しばらく試してみます。



タバコはそんなに有害なのか？

■追伸■　

私は喫煙を全く害とは思っていない、いわば「喫煙の極右翼」です。
もしかしたら、ここは喫煙の極左翼というのか、どっちになるのか知りませんが・・・。


タバコそれ自体の太古からの歴史を調べたり、
WHOやアメリカの医師会が、なぜ、ある時から「急に害悪を言い出したのか」というのも、
所詮は、実害ではなく「利権」のようです。
日本も、アメリカのポチとして、ただそれに従っただけの話にしか見えない。


タバコには、脳に対する影響と「中毒性」があるのは認めますが、
発ガンなどの健康被害が、今までに繰り返された核実験の影響や、
化学物質や、合成食品添加物よりも大きいのでしょうか？　

原発情報に関しては、きちんと疑うのに、タバコの害悪の有無については、
それこそタバコ否定派の「御用学者」の学説論文やテレビの情報を「鵜呑み」のようです。


●また、知っていた何人かの複数の医者が「本音」を話していました。
タバコの害など、スーパーで普通に売られている「食品添加物」に比べたら、
その害は「屁でもない」とのことです。


★言っても解らない人は、これを読んでみるといいでしょう。
　これはデマや、誇張されたタバコ擁護の意見ではありません。
　　↓

【酒・タバコって本当に悪いの？】

http://homepage1.nifty.com/Woodnote/books/nonfiction/tobacco_isn%27t_bad.htm
　


●タバコには、体に良いこともあるのに、隠していただけ。
医療マフィアとＷＨＯがグルになり、また「訴訟」はお金になるから、弁護士もグルだろう。

しかし嫌煙ブームで最も変化したのは「生命保険会社」の「掛け金」かもしれません。
喫煙していたら、かける保険のランクを上げないとなりませんから。
保険会社は、それで莫大に収益が増えたはずです。


***************************


■私は、ずっと、日本で「突然に生じた」、嫌煙という「空気」に人々が、
あまりにも従順に洗脳された事には、ずっと大きな違和感を持っていました。

なぜならば、それは、原発問題のように、個々の人たちが、
自主的に情報を集め、自主的に考えた結果の運動では、断じてなかったからです。


●それはアメリカで「仕掛けられた嫌煙運動」とタバコに関する裁判から開始され、
その後、そのまんま日本が、飼い犬のように従っただけです。

つまり嫌煙運動というのは、見解やデータによって賛否を戦わせた結果ではなく、
「全くの思考停止状態」で、国民が開始したものです。

むろん、専門家の間では、アメリカでも日本でも、
昔から双方の論議が発熱していた「時期」もあったようですが、
喫煙擁護、禁煙擁護、そのどちらにも矛盾と利権が関係しているようである。


●そうこうするうちに、それまで、時には芸術的な作品すらあったタバコのＣＭは、
あっと言う間にテレビから一切消え、
みるみるうちに、副流煙による受動喫煙の被害だの、ガンの発生率だのと、
まさに嫌煙派の「御用学者」の論調に、国民がまるごと、
「金魚の糞」のようについていっただけです。

今、原発に反対している人たちのどれだけが、
同じ厳しい情報精査の目を、「本当にタバコは害悪があるのか？」に、
思考を向けているでしょうか？

煙だから悪そう？まさか、そんな事を漠然と思っているのでしょうか？
車の排気ガスの方がよっぽど有害なのに。


●また、現在、タバコのパッケージに書いてあることは、はっきりいって
「脅迫文」ですよ。しかも「脅迫文つきの製品を売る」というこの矛盾。

明確な脅迫文のような警告文をつけても売っているならば、それは犯罪だろう。
「だったら、売るな」と、この喫煙家の私すらも、言いたくなったのである。


●約３０年前を、皆さんが、よく思い出してみれば、
今、人々がタバコの煙を嫌うようなことは、日本には全くありませんでした。

３０年前当時も、むろん個人的にタバコの煙が嫌いな人は、いたでしょうが、
むしろそれは少数派で、社会的にもタバコは料理店や、国会議員の会議室や、
あちこちの公共施設でも、公然と、どこでも吸われていたのです。

この投稿にも書いた「恩賜たばこ」なども、2005年までは、
宮内庁から配られていたのです。


●個人的には、ポイ捨てだけはよくなくて、駅の線路が汚いな、という印象はありましたし、
タバコは、長年すると、部屋がヤニで汚れるというのはありましたが、

医学的な根拠も、未だに曖昧で、
結局は、最初からＷＨＯ、医師会、保険会社その他の利権によって、
仕組まれていったよう「健康被害」について、
これほどまでにヒステリックに、しかも、あっと言うまに、疑うこともなく、
国民全員が、疑問視もせずに、のこのこと、しかも積極的に従った、
というのは、私に言わせれば、

>原発の御用学者の言うことを信じきっているのと、まったく同じ構造です。


●むろん、世の中にある物質のうち、どれが害悪があるかという
そんな「ランクづけ競争」をしたら、キリがありませんが、
タバコが受けた不当な偏見は、他のどんな商品への偏見よりも大きいのではないか、
とすら私は思っています。

もともと、タバコの匂いが嫌いだとか、受動喫煙すると、
すぐにどこか体の具合が悪くなる、ということを、

>嫌煙社会になる前から、日ごろから主張していたのであれば別ですが、

「嫌煙権」が、社会の空気として「ヒステリックになったあと」で、
そういうことを、喫煙者に言うような人間は、
私は「嘘つき」であり、かつ、いろいろな御用学者に「騙されやすい者」だと思っています。
そういう嘘つきは、私の周りにも、何人かいます。


●私はこの３０年間、タバコが害があると実感したことは、ただの一度もありません。
ただし、病気になった時にだけは、タバコは「味がまずい」です。
つまり健康だと、タバコは美味しい。
だから昔のＣＭ（「今日も元気だ、タバコが美味い」）は、正しかった。


●既に言いましたように、ニコチンに中毒性があることは認めますが、
「発病に直結する重大な要素」として、他の有害物質と比較したときに、
タバコのパッケージに見られるような、
ここまで酷い差別をされるような植物（製品）ではないと思っています。

しかも、前述のリンク先の記事のように、特定の病気に対しては、
「予防効果」すら、認められているというのに。


●嫌煙ブームによって、タバコを吸う人も、タバコの煙が存在する場所も、
この約２０年間で、確実に「激減」したというのに、
どうして、肺ガンによる死亡率が変わらないのか、
いや、むしろ増加しているのは何故なのか、を考えてみればいいのです。


■これについては、原発問題でも有名になった「武田教授」が、
今年の９月ごろに、次のような事を言ったようである。
↓

>>国の統計データから、この40年間で、
>>男性の喫煙が８割から４割へと半減し、女性は２割弱で変化がない。

>>それにもかかわらず、男性は７倍に、女性は数倍に肺がんが増え、
>>男女合わせれば５倍以上に増えていることから、
>>タバコが肺がんの主要な原因とは言えない。

>>統計から、年齢が上がるほど発がん率が高くなることが分かっているので、
>>肺がんの増加は、高齢化が主な原因である。
>>100年前に比べ、平均寿命が40歳ぐらいから80歳前後にまで伸びていることが大きい。

>>タバコには、楽しみや精神的安定などのメリットもある。
>>酒なども健康に害があるのに、タバコだけ社会的に制限して、
>>値段を上げたり、喫煙者を追放したりするのは誤りだ。




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★ . 　　

「書泉グランデ４Ｆ」にて、
　無明庵の書籍に無料ＣＤが付きます。



●４階の精神世界コーナーにて、
無明庵の書籍コーナーの「ミニフェア」を開始して戴きました。

現在、ワゴンセールで販売しているのは下記の商品ですが、
オリジナルコーナーの書棚も、どうぞ、ゆっくりとご覧ください。








【各書籍の内容や目次については、下記の案内から、
　それぞれの本の項目からの「リンク先」をご覧ください】
　　↓
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●先着数十名様には、ワゴンにあるものだけではなく、
どの無明庵の商品をお買い上げ戴いても、今ならば、
音楽ＣＤ「変形」（定価2500円）が、無料で付きます。
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■２００２年の音楽作品ですので、
既にお持ちの方がおられるかもしれませんが、
まだお持ちでない方は、この機会にどうぞ。


【このＣＤに収録された曲について】
　　↓
http://www.mumyouan.com/e/eogf.html#henkei



■地方の方は、「書泉グランデ」のオンラインショップも
　ぜひ、ご利用ください。
　　　　　↓
http://www.shosen.co.jp/tenpo/grande.html





珍しく、お歳暮が来た・・・

●世間様とのお付き合いも、とんと、少ない、我が家なのに、
お付き合いを戴いている、とある会社から、お歳暮が来ました。

うぉっ！　和菓子だ、カステラだ！！

　


　

感動を表現する為にカメラを、さっと引きながら写してみた（右写真）↑。


●モーションぼかし、の効果みたいで面白かったので、博士君にもやってみた。
↓



ジャケットのモデルの時には、きりっとしているのに、ふだんは、このようにダレています↑。



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★ . 　　

>隣の「桜の間」を更新しました（１２／１−１７：２０）


皆さんは、お金を仕分けしていますか？


●もうずいぶん、長く、隣の「竹の間掲示板」でも昔から私が言い続けた事のひとつは、
「あなたが自分で稼がないお金」は、あなたの言うことを聞かないという点です。


●これゆえに、私はたとえば、旦那さんと離婚をしたいとか、
愛人と手を切りたいと思っている女性には、
「まずその弁護士費用だけは、自分で稼ぎなさい」とアドバイスしたこともあります。

また、家庭内で、全く無自覚に、親に飼いならされて来た人たちや
あるいは逆に、虐待を受け続けて来た人たちが、その後に（遅い場合には４０代を過ぎてから）
精神的に発病したり、家庭で問題を起こした場合に、

まず、私はその人が精神的に自立できるためには、
その自立の元となる、最初の第一歩、第二歩は、
必ず本人が自分で得たお金を使うようにと、厳しく言ってきました。

相手に文句や不平があるのに、その相手のお金を使うなど、
言語道断であるだけではなく、そういう相手のお金は、
あなたの命令を聞いたり、あなたの意志に従った運命を持ってくるはずがありません。
相手の垢がついたお金なのですから。


●ただし、まー、この話も、現時点に至っては、
自我率が低すぎる場合には、どうやっても精神的な自立はできませんので、
方法論をいくら示しても、自我が希釈されすぎている人には、
知恵として使えないので、このあたりにしておきましょう。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●ところで、皆さんは、自分の手元にあるお金（中でも重要なのは現金）を、
仕分けているでしょうか？

私の場合には、約３種類に仕分けています。

どのように仕分けるかというと、
まず、そのお金が入ってきたルートによって仕分けます。


１−自分が仕事で得たお金のうち、書店などからの売り上げ。

２−書や自我判定のご注文からの収入。
　　その他、知人からの支払い。
　　または、特定のお店から戴いた「おつり」。
　　この「２」を、さらに重要度で２区分する。


１は、口座に振り込まれますので、仕分けできませんので、
これは、主に、毎月の、生活費、光熱費、税金や健康保険料となって消えてゆきます。

２は、個別に違う方から戴くものですから、これを私は仕分けています。


●なぜそうするかと言いますと、その「現金」が、どのような人から来て、
または、どのようなお店からの「おつり」として私の手に来たのかということは、
そのお金を使うときに、どういう重要なものに使うかを決める要素となるからです。


●平たく言うと、自分が大切に思っているお店からのおつりのお金や、
私が注目している人たち（自我復元が進んでいる人や、その他、私と
親しくメールをやりとりしている方）から戴いたお支払いは、
「別に仕分け」をしてあります。

そして、そういう大切なお金は、私が日常的な消耗品とかを買うときではなく、
自分にとって、衣食住の維持よりも「重要性のある物品」を買うときや、
ただ生きること以上に重要なことをする場合の費用にします。

こうした場合に、私は、現金のひとつひとつを入ってきたルートによって
その「出口」も分けています。


●これを管理するには、財布が二つ必要です。
ひとつは普通に使う財布。

もうひとつは、自分が良いと思った人からのお金だけを一時的にいれたり、
自分が、ここからのおつりは、良い縁のお金だろうと思ったお店から
もらった「おつり」を、一時的に入れておく財布です。
その財布のお金は、あとで、自宅で、別の封筒や容器にストックします。


●こうすることで、「ここぞという時にだけ使う現金」と、
日常生活で使う現金を分けますし、ここぞという時だけに使う現金も、
重要度を「２つのランク」に分けています。


むろん、日々の生活を支える生活費に当てられる部分も、
重要な基礎部分ですから、決しておろそかに扱うつもりはありませんが、
それでも、それよりももっと重要な、自分の精神や思考にまで関連してくる物品というものがあります。
たとえば、書籍、資料、重要な人との交友費、特殊な機材費などです。

あるいは、細かいところでいいますと、
重要な、訴訟沙汰がある場合には、それに関連する書類の作成費用や、
弁護士や行政（司法）書士などへの支払いは、
生活費用のお金を得たのとは別のルートから得たものにするなどの仕分けです。


●お金というのは、地域通貨も含めて、物質的には、ただの紙切れや金属板ですが、
それが「物体に変わる瞬間」に、それは魔術的な効果の下にさらされていると思っていいです。


●前にも話しましたが、同居人であり、現在の相棒である砂手が、
かつて、ずっと昔、親からの影響力から、精神的に独立する時に、
彼女がアルバイトをして得たお金を「最初に使う対象」として、
「靴」と「ポーチ」を私は指定しました。

靴というのは、それを履いて、地を歩き、次の自分の職場を探すための
それこそ「足元」だからです。
ポーチもまた、必要な所持品を入れて運ぶものですから重要です。

また、財布などは、特に重要で、たとえ、ニートの人でも、
財布だけは、他人からのもらい物は絶対に駄目です。
数千円でもいいので、財布だけは自分でバイトをするなりして買うべきです。


●こうした重要度の順位は、その人それぞれで違いますので、
必ずしも「地面を歩く靴」や「ポーチ」が重要というわけではありません。

現代では多くの場合に、携帯電話の端末や、パソコンといったツールから、
その人が生み出す縁や、人脈や、買い物につながる世界が展開するわけですから、

最低でも、自分の携帯電話の契約料や支払い、パソコン本体ぐらいは、
自分が稼いだお金で買わないと、それらの物品を通じた「ご縁」は、

あなた本人の支配できるものではなくなり、
あなたに「その資金を提供した人物や組織の影響」を、
その後も色濃く受け続けることになります。


●早い話が、変な人物や組織から流れてきたお金で、
しかも、自分の稼ぎではなく、一方的に「貰ったお金」は、

あなたの運命を大きく狂わせたり、そこまでの害悪がない場合にも、
あなたが望んだ方向に、物事が行かず、その資金提供者があなたを
影からいつまでも、縛り付け、支配し続ける結果になるということです。


物品も同じようにルーツが重要

●通貨という媒体だけではなく、「物品」も、それを誰から貰ったか
買ったのかは重要です。しかしほとんどの人は、それには気を使っていません。

一例としてですが、今回の原発問題を通じても、東電の電力を使いたくない
という思う人たちは、大勢いると思います。

そういう私も、まだこのＰＣの電源は、東電由来の電源を使ってしまっています。
まだ自家発電にまで切り替えられる資金を得られる見込みはありません。


●ちなみに、スタジオジブリは、原発で発電した電力ではない電気で
映画を作ろうとしていますので、
どういう志向性の映画になるのかの、テストパターンとしては、
今後の作品を観察してみるのも、面白いかもしれません。



●今にして思えば、私は、「２０歳を越えたらば、養育費は出さない」と
当時の父親の勝手な都合で、言われまして、
それで、結果として、美大も中退して、働き始めたわけですが、

最初に自立して団地に移り住んだ時には、家具や照明器具や、インテリアを
自分で稼いだお金で揃えていったのは、本当に楽しい体験でした。

また、自分で稼いだお金を使うようになってからは、
精神世界の書籍でも、買う本の傾向が、全くそこから変化しました。

そしてその時に買った本棚やラックや鏡や照明、そして書籍は、
今でも、その大半が手元に残っていますし、３０年間も、役に立ち続けました。


●今から考えてみると、親のお金で買っていた本などは、
ほとんど全く自分の「骨身」には、なっていないのでした。
（ただの知識で、「生きた知識」にはなっていませんでした）

むろん、親には「養育義務」がありますから、
２０歳になるまでは、法的にも子供に養育費を渡す義務があり、
未成年の場合には、堂々と親のお金を、迷惑にならない程度に使うのは構いません。

ただし、２０歳を越えた段階では、そこで親や親類からの援助を受けてしまうと、
２０歳以後に、その人が自活するまでの間に展開した物事は、
結局は、最後には、育たずに流産してしまうようなものになる可能性が高くなります。


●私は２０歳を過ぎても、その後２年間だけは、実家から会社に通っていたのですが、
そのころには、恋愛でも、何人にも片想いをしたのに、全く実らずでした。

ところが、実家を完全に離れてからは、そのとたんに恋愛状況が一変しました。
自分がイメージし、望んだとおりの性格と容姿そのまんまの異性が、
数年おきに、現れるようになったのでした。
まー、これがどういう「自己解析の手法」を使った結果であるのかは、
「性恋愛教本」で書いたので、ここまでにします。


●また、２０才になる前までに親のお金で得たものは、
正当に貰えるお金でしたから、まだしもマシだったのですが、
思い出すと、それから実家を離れるまでの２年の間に得た、ある特定の物品は、
その後に、あとかたもなく、消えてしまっています。


一方で、まだ実家にいたものの、大学在学中に、最初にアルバイトを始めたとたんに、
アルバイト先の店で、極めて重要な人物に会ったことは、
今思い出しても「奇跡的な驚き」でした。

ずっと前に、有料購読分の投稿の中でか、あるいは他のどこかで話したと思いますが、
私は楽器を買うために、美大に在学中に、バイトを始めたのですが、

バイト先で、お客さんとの、ふとした雑談から私の事情を知ったお客さんが、
実は、偶然にも「楽器の卸売業者」さんだったのです。

その人のおかげで、私は全ての機材を、定価の７０％の価格で買うことが
出来たのでした。
私にとっては、当時の恩人の一人です。

１年ちょっとで、溜めたお金のうち、生活費以外には、
約１５０万円を、欲しかった楽器を買うために、つぎ込みました。

かなりキツイ仕事だったので、自給は（３４年前の）当時にしては破格の８００円で、
やめる少し前あたりには自給１０００円でした。

平日は約９時間、土日の出勤では、まる１５時間、食事の時以外は、
ほとんど立ちっぱなしということも、よくありました。
朝１０時に入って、終わるのは夜中の１時。よくも続いたと思います。

あまりにキツイ仕事だったので、やめてから５年経つまでは、
たまに夢に出てきましたよ。むろんカタギの仕事です。



●そういう点から、ニートの人も、たとえ実家を完全には出なくてもいいので、
ほんの少しでもいいので、「自分にとって重要な縁や物品だけ」は、
自分の稼ぎで買い、それを土台として次の人生を展開すべきだと、
もう１０年以上も、提唱し続けています。


●ただし、こうしたお金の出所に注意すべきケースは、
成人した後のニート（正しくは、長期的に生活費を他者に依存している人）
についてのみ言えることであり、

「専業主婦」の人たちの場合には、
結婚という契約を通じて、ご主人には扶養義務がありますので、
その点は、一家の大黒柱からのお金を、安心して使っていいです。
ご主人に許可を取りながらであれば、趣味に使うのも全くＯＫです。


●ただし、もしも「離婚する」となった場合には、その相手との縁を切るのですから、
その後に、たとえ慰謝料や養育費をもらえるような展開であっても、

家裁での離婚調停の為の費用だけは、御自分で稼ぎ出すか、
さもなければ、あなたの姓が戻ることになる「ご実家」から借りるのがベストです。
そこで、離婚する「その相手」からのお金などは、絶対に使ってはなりません。


■ちなみに、この２０才から成人という区分ですが、
これは文化的な法令で決まったものなわけですが、
どうも、オカルト的な意味でも、かなり妥当な数字のようです。

おそらくは（数霊的に見れば）正確には「２１歳」ぐらいが「親離れの区切り」だと思います。

これが昔の日本ですと、１４歳が成人の基準ですが、
近代の生活様式の中では、それは、ちょっと早いだろう、と私は思います。

１５歳やそこらで子供を育てたら、人生経験や精神面だけで言えば、
まだ子供なのに子供を育てるようなものだからです。


自家菜園が違法になる（アメリカの暴政）

●この事に関連して、とんでもないニュースがひとつあります。

こういう放射能汚染の広がりですから、自分で食べるものは自分で作りたい、
と思っている人も多そうですし、
「前述した論理」に従えば、食料も他人に依存せずに「自給したい」とすら思う人たちや、

また、ずっと昔から、自然農法などを、個人規模でやっている人も、
ここを見ている読者の中には、何人かいると思います。


●ところが、アメリカでは、個人で、許可されていない種で、
野菜や果物の自家栽培をしたり、販売したり、そればかりか、
許可されていない種子を保存しただけで、違法になるという法案が検討されています。

ＴＰＰなどの影響により、もしもこれが日本でもまかり通ってしまったら、
個人の「自給自足も違法」ということになってしまう、恐ろしい法案なのです。

ぜひ、ご一読下さい。

>家庭菜園で作った食品販売と、種子の自家貯蔵を違法化しようとする
>「食品安全近代化法」の票決が迫る！
↓
http://tamekiyo.com/documents/healthranger/bill510.html


アメリカの「遺伝子組み換え食品」しか食べてはいけないというのか？



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■ひさしぶりの「反原発」トーク。「凝縮」されていますね。
↓





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柄にもなく、詩をいくつか引用します。
どうして、この詩を引用したのかは、また後日、話します。

数日したら更新ボタンを押せば、追加された原稿が出ると思います。

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■「無心のまえぶれ」(Auguries of Innocence)　


　一粒の砂に世界を見、一輪の花に天国を見る。
　君のてのひらに無限を、　そしてひとときのうちに永劫をとらえる。

　龍に捕らえられた赤い胸毛のコマドリ（駒鳥）は、　天国中を憤らせる。

　鳩舎に家鳩と野鳩をびっしり詰め込めば、　地獄は隅々まで身震いする。
　主人の家の門で飢えている犬は、　国家の滅亡を預言する。

　路上で虐使される馬は、　償いの人の血を神に呼び求める。
　狩り立てられるウサギの一声一声が、　人の脳髄から一本ずつ筋を引きちぎる。

　雲雀（ヒバリ）が翼に傷を受けると、　天使ははたと歌を止める。
　羽根をもがれた無惨な闘鶏の姿は、　昇る朝日をぞっとさせる。

　狼や獅子が吼える毎に、　人の魂が一つ地獄から浮かび上がる。

　あちらこちらに、うろつく野鹿のおかげで、　人の魂は苦労から救われる。
　虐使される仔羊は争乱の元になっても、　なお肉屋のナイフを許す。

　夕暮れ迫る頃に飛びはためくコウモリは、　信じようとせぬ者の脳髄からでてきたもの。
　夜を待つフクロウは、　不信者の怖れを物語る。

　小さな鷦鷯（ミソサザイ）を傷つける者は、　決して人から愛されることなし。
　牡牛を激怒に導いた者は、　決して女人から愛されることなし。

　ハエを殺す悪童は、　きっとクモ（蜘蛛）の憎しみを受ける。
　黄金虫の心を、さいなむ者は、　無明の長夜に迷い込む。

　葉の上の青虫の姿は、　きみの母の悲しみを再びきみに告げる。
　蛾を殺すな、蝶も殺すな、　最後の審判が近づいているから。

　馬を調教して戦に赴かせる者は、　決して天国の門をくぐることなし。
　乞食の犬と寡婦（未亡人）の猫、　それを飼い養うならきみは肥える。

　盛んに夏の歌を唄う蚋（ぶよ）は、　そしりの舌から毒を取り込む。
　蛇や、いもりの毒は、　羨望の足の汗にほかならない。

　蜜蜂のもつ毒は、　芸術家の妬みにほかならない。

　王侯の美服と乞食の襤褸（ボロ）は、　けちの財嚢（財布）に生えた毒キノコにほかならない。
　悪心から語られた真であっても、　きみの作り出せる、すべての嘘を打ち負かす。

　そうなってゆく　そのままでよいのだ。
　人は喜び悲しむために造られたのだ。
　この理を我ら正しく知れば、　我らはこの世を安らかに過ごす。

　喜びと悲しみは見事に織り合わされ、　聖なる魂の衣となる。

　一つ一つの嘆きと悩みの下を、　絹の二子糸（ふたごいと）のように喜びが走る。


　赤ん坊は、おくるみ以上の存在である(人の住むどこの国でも、道具は作られるが手は生まれつき)。
　これはどんな百姓でもよく知っている。
　一々の目の涙一粒一粒が、　そのまま永遠界で赤ん坊の一人となる。

　これを輝かしい女性が捉え、　赤ん坊自身の喜びへと返す。
　泣き声、吼え声、唸り声、わめき声、　全てこれらは天国の岸打つ波。

　苔（コケ）の下で泣き叫ぶ赤ん坊は、　死の国へ行って仇を討つ。
　空にはためく乞食の襤褸（ボロ）は、　もろもろの天をぼろぼろに引き裂く。

　剣と銃で武装した軍人は、　真夏の太陽を、よぼよぼにする。
　貧乏人のびた銭一枚は、　アフリカの岸が産出する黄金の全てよりも値打ちもの。

　労働者の手からもぎ取った小銭一枚が、　けちの所有地を売り買いすることになる。
　またもし天上からの加護があれば、　けちの輩から全部を売り買いする。

　幼子の信仰を嘲り笑う者は、　老いぼれて死ぬとき我が身が嘲られる。
　子どもに疑うことを教え込む者は、　腐る墓から決して出ることなし。

　幼子の信仰を敬う者は、　地獄にも死にもよく勝つ。
　子どの玩具と老人の理屈は、　春と秋に実る果物。

　あざとく構えこんで尋問する者には、　正しい答え方がてんで分からぬ。
　疑いの言葉に答える者は、　知識の光を忽ち吹き消す。

　今までに知られた最も強い毒は、　カエサルの月桂樹から出ている。
　何が人類を醜くすると言っても、　鎧の鉄の締め金には及ぶものなし。

　黄金と宝石が鋤（すき）を飾るとき、　羨望は平和な芸術に頭を下げる。
　謎か、または蟋蟀（コオロギ）の鳴き声ぐらいが、　疑いには丁度似合いの答え。

　蟻の一インチ、鷲の一マイルを　笑う哲学者がびっこを曳いている。
　目に見えるものを物差しにして疑う者は、　どう工夫しても決して信仰の境地には入れぬ。

　太陽や月が万が一疑うとしたら、　この二つは、たちまち消えて無くなろう。


　怒りを外へ出すのは時に身の薬。
　しかし怒りを内に蓄えるのは何の役にも立たぬ。

　娼婦や博打（ばくち）打ちが、国家から免許されるようでは、　その国民の前途は知れている。
　街から街へ客を呼んで歩くあの娼婦の叫びは、　老いたイギリスの経帷子（死装束）を織る。

　博打に勝った者の叫き、負けた者の呪いが、
　死んだイギリスの棺桶を前にして躍る。

　夜ごと、朝ごと、　惨めに生まれるものあり。
　夜ごと、朝ごと、　心地よい喜びへと生まれるものあり。

　心地よい喜びへと生まれるものあり。
　無明の長夜へと生まれるものあり。

　我々が嘘を真とと信ずるようになるのは、　目を通してものを見抜かないとき。
　その目は一夜で滅ぶべく一夜で生まれた、　魂が光の輝きの中に眠っているときに。

　神は姿を現す、神は光である、　夜に住むあの哀れな魂の持ち主には。
　しかし神ははっきりと人間の形を示す、　真昼の領分に住む人たちには。

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詩人の名は、ウィリアム・ブレイク。
「ピカリング原稿」というところに収められていたものです。

他の詩「無垢と経験の詩」なども、少し見てみたが、
どれも私は、てんで気に入らない。

この詩にしても、特に気に入ったわけではないが、
少しだけ、響くものがあり、引用しました。

全く詩に、うとい私が、どうして、この詩を見つけ出したのか、
というのを以下に書き記しておきます。


●１１／２６の昼、昼食を食べたあと、目を閉じていたときに、
ふと、ある音楽の一部が脳裏に浮かんだ。

それはほんの数秒のあるパートなのだが、どうしてもその曲が、
何のアルバムの何という曲かが思い出せなかった。

よく、自分にまったく関係のないどうでもいい人物の名前とか名字を
思い出せないで気になってしまう、ということがたまにありますが、
それと似た状態で、曲名が思い出せず、
その後、私は何枚かＣＤをかけて、その曲を探した。

全体が、どんな曲であったのか思い出したかったとともに、
どうして急にその曲の一部が脳裏に浮かんだのか、何かの暗号ではないかと、
気がかりだったのです。


●３時間ほど探したあげくに、どうやらその曲は、自分が持っているCDの中にはない
という気がしてきて、１９８６年から１９８７頃のアナログレコードに
私はあたりをつけた。

そして、何年ぶりかに、少し埃をかぶっていたミキサーの電源を入れ、
アナログレコードを、安っぽいプレーヤーのターンテーブルに乗せて、針を落とした。

そして、その曲は見つかった。







●数年ぶりにアナログレコードからのアナログの音を聴いた。
やはり、圧倒的に存在感が違う。音楽を聴くというのは、こうでなければならないとつくづく感じた。

スピーカーの奥に世界があり、スピーカーの手前にも世界がある。
CDからの音楽は、その奥行きと手前の距離感がなく、平面的だ。

それがアナログでは、確実な音の「存在感」がそこにある。
音質の良し悪しは（重要性の度合いから言うと）さして重要な問題ではない。
やはり、問題は、原音がアナログの信号であることだった。


アナログレコードの音は、スピーカの向こう側には演奏者が感じられ、
また、スピーカーと私の間の空間では聴き手との「対話」が成立している。

一方でデジタル媒体の音は、ノイズが少なく、輪郭がくっきりとしていても、
それは、まるで、はりついた平面を見ているようだ。


●そして、その曲が見つかり、調べてみると、そのアルバムが、
ウィリアム・ヴレイクの詩を題材にしていたことを知った。

そこで初めてウィリアム・ブレイクの詩のいくつかをネットで見たのだが、
その中の、この詩の最初の二行は、邦画「博士が愛した数式」の
エンドクレジットの前で使われていたことを知った。
（ちなみにこの映画の音楽は、加古隆　氏。）

【博士が愛した数式】予告編
　　　　↓
http://www.youtube.com/watch?v=uG0U0iT9y1A


●８０分しか記憶が維持できない元・数学者を描いたその映画のエンディングでは、
詩の冒頭のたったの２節しか使われていないが、
こうして全体を見てみると、なにやら意味深な箇所が何箇所もある。

そもそも、この冒頭の二節というのは、たいして深遠な意味の言葉ではないし、
神秘主義や精神世界に片足を突っ込んだ人間であれば、
借り物の言葉としても、口にする事もありえるほど、ある意味では、
ありきたりなものだ。

私にとっては、この冒頭の二節よりも、「それに続く以降」のこの詩が描く、
悲劇と愛憎の部分の方が「真実」に肉薄していると思った。

全体としてみると、それは、まるで今日、日本の社会が陥っている状況を、
描写しているかのように思えなくもない。


●しかし、私がこの詩に至ることになった曲が、急に脳裏を離れなくなったことが、
はたして、この詩を発掘する為の暗示だったのかどうかは、解りません。


●ちなみに、私の脳裏に浮かんで、何時間も頭から離れなかった、その曲の一部は
次の曲の６：４０からと、９：４５から、それぞれ約４０秒ほど
特殊な「効果音」が入る部分でした。


曲名【心の錬金術】
　　　↓
http://www.youtube.com/watch?v=i1JGPrNn0AA


●美しく、物悲しい旋律が流れる中に、突然に、やや不気味とも、
あるいは、雑音であるとも感じられるような効果音がミックスされた、
とても、不思議なパートなのです。
（私個人は、こうした音の重ね方のセンスは大好きです）


●そしてこの曲の数十秒の「このパートの部分」は、私個人にとっては、
「埋葬」や「葬送」や、「レクイエム」といった情景を強く連想させる
要素を持っているのでした。


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●その他の、このアルバムの楽曲と「原詩」。



【ロンドン】

　　特権をひけらかす　テムズ川の流れに沿い
　　特権をひけらかす　街街を歩きまわり
　　ゆききの人の顔に　わたしが見つけるものは
　　虚弱のしるし　苦悩のしるし

　　ありとある人の　ありとある叫びに
　　ありとある幼な児の　恐怖の叫びに
　　ありとある声に　ありとある呪いに
　　心を縛る　枷（かせ）のひびきを　わたしは聞く

　　煙突掃除の少年の叫びが　なんと
　　黒ずみわたるありとある教会を　すさまじくし
　　ふしあわせな兵士のためいきは
　　血汐となって　王宮の壁をつたう

　　だが　最もしばしば　深夜の町にわたしが聞くのは
　　生まれたばかりの乳のみ児の涙をからし
　　結婚の柩車を疫病で台無しにする
　　年若い娼婦の呪い声


曲にされたもの
↓
http://www.youtube.com/watch?v=bPCjeOSL49g



【タイガー】

　　虎よ！　虎よ！　あかあかと燃える
　　闇くろぐろの　夜の森に
　　どんな不死の手　または目が
　　おまえの怖ろしい均整を　つくり得たか？

　　どこの遠い海　または空に
　　おまえの目の　その火は燃えていたか？
　　どんな翼に乗って　神は天（あま）がけったか？
　　その火をあえて捕えた手は　どんな手か？

　　またどんな肩　どんな技（わざ）が
　　おまえの心臓の筋を　ねじり得たか？
　　またおまえの心臓が　うち始めたとき
　　どんな恐ろしい手が　おまえの恐ろしい足を形作ったか？

　　槌（つち）はどんな槌？　鎖はどんな鎖？
　　どんな釜に　おまえの脳髄は入れられたか？
　　鉄床（かなとこ）はどんな鉄床？　どんなおそろしい手力が
　　その死を致す恐怖を　むずとつかんだか？

　　星星がその光の槍を投げおろし
　　涙で空をうるおしたとき
　　神は創造のおまえを見て　にっこりされたか？
　　仔羊を創った神が　おまえを創られたか？

　　虎よ！　虎よ！　あかあかと燃える
　　闇くろぐろの　夜の森に
　　どんな不死の手　または目が
　　おまえの怖ろしい均整を　あえてつくったか？


曲にされたもの
↓
http://www.youtube.com/watch?v=M86J7aXcGLw



【微笑】

　　愛の微笑があり
　　偽りの微笑がある
　　そしてこの二つの微笑を含めた
　　微笑の中の微笑がある

　　憎悪のしかめ面があり
　　軽蔑のしかめ面がある
　　そして忘れたくても忘れられない
　　しかめ面の中のしかめ面がある

　　それは心の奥底に突き刺さり
　　背骨の奥深くに突き刺さる
　　かつて微笑まれたどんな微笑でもなく
　　たったひとつの微笑が

　　生まれてから死ぬまでの間に
　　一度だけ微笑まれる
　　それはひとたび微笑まれるや
　　あらゆる悲惨を終わらせる


曲にされたもの
↓
http://www.youtube.com/watch?v=bzRxzCHouvo



■William Blake（1757-1827）
　 ウィリアム・ブレイク

情感豊かな抒情詩と神話的構造をもつ叙事詩（預言書）を数多く残したロマン派詩人。
ロンドンの靴下商人の子として生まれた。小さいときからよく幻覚を見た。
正規の教育は受けず、母から読み書きを教わり、14歳のときに彫刻師バザイアの弟子となり、
7年後には銅版画家として独立し、本や雑誌の挿絵を彫板して生計を立てた。
父の影響もあり、神秘思想家スウェーデンボルグの影響を大きく受けた。
1783年には最初の詩集『Poetical Sketches 詩的素描』を出版した。
ブレイクは貧窮のうちに69歳で亡くなったが、
彼の詩と絵画とが合体した総合芸術は、後世に大きな影響を与えた。




　　　

●ぜんぜん、関係ない話ですが、私が、↑のアルバム「変形」の中の
「４曲目」でカバーをした原曲は、下記の曲です。

↓
http://www.youtube.com/watch?v=MEgphCcN-ak


この絶妙にからまるシーケンスパターンを、スコアに起こすのは面白い作業でした。

メロトロンやハーモニカの音がないので、自分で作った合成音で代用しました。
こちらが、私がアレンジした方の仕上がりの音。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=Uol2ujoGuWQ



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