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■隣の松の間に、ひさしぶりに、
あまりにも深みがなく、軽すぎますが、禅問答を二つほど
載せておきました。ただし回答を募集する公開問答ではありません。



●さて、無明庵の著作物に出会えた人のうち、
ある程度の理解の進んだ人たちにおいて最も幸運だったこと、
それは、地球にまかり通っている、
「悟り」というものに対するとんでもない誤謬からは、
少なくとも自由になったという点です。

●そういう意味では、かなり昔、それも２５００年とか３５００年前から
すでにそれに対しては、誤解と偏見と主観が横行していたわけです。


【悟りという現象の全容】



★　要　点　★


>１−
そもそも、出来うるならば、悟りは開かないほうがいい、
これが無明庵の一つの結論である。
少なくとも、「それが生の目的ではない地球」においては。

やりたきゃ、他の星でやれということです。


>２−
そもそもそれは良いこととは定義されない。
余計なものを除去しなければ助からないので切り取るという、
いたしかたない手術に酷似している。

つまり「大苦」という発病が前提としてあり
それがないならば、
他の方法で「何の為に生存し続けるか」という動機を、
食いつなげばよいのである。


>３−
自我が持つメリットというものもある。
それを経験したことがない生物が、それを最初に経験する場合、
相当の閉塞感を味わうものの、それまで経験したことのない、
主体性および、感覚の安定を経験する。

たとえば、

「すげぇー、この石ころ、蹴っ飛ばしても、全く変形しないじゃないか？」
「あの風景、ずっと同じに見えているじゃないか、すげぇーな。」

といった、ここのイリュージョンに慣れてしまっている我々には、
ごく当たり前のことであるが、
「それ以前の生存形態」からすれば、
それはあまり当たり前ではないのです。


よって自我が生育するある時期までは、（おそらく数千年は必要）
それまでのような、集団的な思考（信念体系）の一部としての存在ではなく、
はじめて自主的に自由に思考する能力を手にいれて、
相当期間の娯楽性がそこに成立しただろう。


>４−
しかし同時に、自我が持つ最大の「能力」の一つが、苦の生産である。

ただし他人に対して苦を生産するのではなく、
自己の内部において「苦しむことの出来る才能」といった方が正しい。

もともとこれは、いつどこにいても、
人間に「満たされない飢餓感」と「何かが欠落しているという感覚」と、
「落ち着きのなさ」を植えつける為に行われたという、
「悪意」によるという一面と、

もうひとつは、そのリスクを承知の上であれば、
適切な主体的な主観経験が出来るということを「知っていた者たち」
にとっては、スリリングな娯楽の一つとなった時期があった。

ただし、依存性と中毒性を持つので、
ここの人間に生まれることは、危険視された面もある。


>５−
ここで話は、とても下世話な低俗な話に戻りますが、

この世界で、皆さんが目にしてきたり、または自分で勝手に
想像していた「悟り」というのは、

まるで、鳴かず飛ばずで、ちっとも冴えなかった自分に対する、
一発逆転の為の、万能薬か、特効薬みたいな、とんだ勘違いをして、
悟れば万事解決するのだと、勝手に思い、
また勝手に他人に思わされて、洗脳されてきたわけです。

無明庵で再三言ってきたように、
そればかりか、たとえ無明庵でなくても、少しだけでも利口ならば、
それが「求める」「欲する」という行為によって達せられるものではなく、
むしろ、何を捨てるか、正しくは、苦悶の末に、
何が自然に「落ちてしまったか」、ということの「結果」として、
そこに「残るものである」、ということである。

目標にすえることなど不可能であり、
むしろ、全く正反対の方向へと突進したほうが、道としては正しいと。


>６−
もともと悟りは、いかなる宗教とも関係なく、
また、過去に悟ったらしき人の話に憧れてあり、その生き様に
憧れて、禅とかまたはインドの悟りと称するものに、
羨望のまなざしを持ったりすること自体が、愚の極みであることは
言うまでもない。

簡単に言ってしまえば、
そもそも、それは「目的」に据えるべきものなのではなく、

とんでもない難病の発症に対する、
とんでもない裏技の荒治療という位置づけをされている。


>７−
それは自我が憧れたり、自我が目標に出来るものではなく、
また何かを解決したいという希望によって向かえるものではなく、
死ぬほどの修業をしたり、死ぬほど座ったところで全くの無駄。

過去に本当に悟った人たちの誰一人として、
自分にそのようなことが起きるなどとは、その直前に思った者はおらず、

むしろ、その直前にそこにあったものは、
強烈すぎるほどの
「消えたい」「死にたい」「二度と生きるのは、もうごめんだ」
という「明確な自己否定」である。

あまりにもそれが明確で強烈であったために、
ご要望どおり、彼らは、実際に何かを失ったのである。

しかし、その失ったものが何であったかということによって、
大悟、中悟、小悟という明確な区分がそこに生じてしまった。


>８−
悟った側の意識からすれば、地球の時間に換算すれば、最初の数年は、
「ある種の誤解」をしてしまうだろう。

それは、全ての人間にその「種子」が存在することが、
あまりにも明白であるので、「もう既に悟りはある」との認識に至る。

ところが、その後、悟りの至福の高揚感が冷めるにしたがって、
認識の道は分かれてゆく。

悟ったその当初ですら、この三つのレベルのどこにいるかによって、
周囲に対する振る舞いや言動は異なってくるものとなる。

事情をよく知っている者ほど、「語ることに、躊躇する」。
その理由は、悟るために犠牲にしなければならないものの大きさを
痛感しているからである。

彼らは決して、誰もが悟れるなどというインチキの嘘は言わない。
可能性はある、しかし、それはあまりにもハードすぎるが構わないか？
と、一言、相手に警告するだろう。

何がハードかといえば、そこで崩壊するのは、
くだらない自我だから俺は捨てたい、とか思っていた自我ではなくて、

「死んでも死守しようとした自我」が、死ぬという現象を
目撃するからである。

それがピークに達するときに人間が経験するものは、
救いゼロの不毛感と虚無感である。
もっともその虚無感それ自体の中に、宝石があるのだが、
自我の側からは、それは自分を滅ぼす敵にしか見えまい。

さて、困ったことに、大悟、中悟、小悟では、
どのタイプの者も、変化したことは事実であり、
またどのタイプも、何をすべきかではなく、何がなくなれば良いか
ということまでは知っている。

しかし、説明するときの力点の立脚点がこの三者ではまるで
違ってしまう。

小悟の者の場合、本人が個の自我が落ちてしまった結果としての
悟りであるので、その後その者は、とにかく口うるさく「無我」
ということを言い出す。
くそみそ一緒に、なんでも「無心であれ」「無我」と言い出す始末である。

確かに、真実の一面ではあるが、単に事実の「三分の一」でしかない。
この典型的な半端者は、禅の世界には、昔はごろごろしていた。


中悟者の場合、実は個が自我を捨てたぐらいでは、
決着がついていないことを薄々知っている。

彼ら自身が中悟した時に起きたことは、個人の自我だけではなく、
もう少し集合的な価値観、つまり人間が集合的に持つ、
人間に固有、または惑星に固有の信念体系も彼らの中から落ちたために、
彼らは、人間性そのものを落とせと言い出すだろう。

この典型的な例は、老子や荘子のような口調になる。
人間など、いてもいなくてもよいくだらないものだ言い出す。
これもまた、まだ真実の三分の二である。

また彼らは無我などということは、ほとんど言わず、
むしろ悟りのメンテナンスにこだわる。
古い中国ではむしろ「呆然自失」といった表現が使われたようだ。

最後に大悟者。
悟りそのものが生じる背景と、その方程式と、
それが宇宙で占める位置について知り尽くしているために、

それが起き得る「可能性の低さの現実」を充分に認識しており、
また支払われる「犠牲の大きさ」を認識しており、
またその結果として、
それが全く社会にも人間にも全く「関係ないもの」であり、

それは「個人的な事情による」事故とその治療であり、
根本的には、それが初期の宇宙の状態に関係していると知るので、
悟りそのものが、中心体ではなく、
「あるもの」の単なる「副産物」であるという事実が認識される。


>９−
ただ、問題は、宇宙というものを平均的に見た場合、
多くの種族は、いまだに、
「意識の進化」「意識の合一」「意識の回帰」「創造行為」
などを指針とすれば良いと考えており、

また、とりあえずあと数億年は、
価値観の希望の道具としては「まだ持つ」という「錯覚」に基づいて、
各自の意識の動きを止めまいと必死である。


一方で、それと比較すると、
ある意味で、大悟者は、そのゲームからは足を洗ってしまう。

この狂った、極めて「出来の悪い宇宙」では、ほとんどの場合に、
そのゲームには、全く参加しないというスタンスになるだろう。

いくつかの「個人的な動機」を除いては、
彼は、さっさと悟りのその核をも、最後には崩壊させて
あとに何も残らないようにして、「おさらば」するということになる。


>１０−
こうした全体像の把握から、無明庵では、
悟りというものを、
ご立派な人間になるためのものでもなく、
偉そうに人に道を説くという、くだらないことこの上ないゲームの為でもなく、
社会や人間を、どうこう改善などするためのものでは断じてなく、

単に、本人ただ一人、一個人が背負った苦からどうにもならなくなって
死以外の何物をも望まなくなった固体の中では「自然に」起き得る、
ある種の「強制切断」の結果であると位置づけた。

そして、それを経験する初期の時期には、
あまりにも問題が何ひとつもなかったという認識に至るために、
ともすれば、この地獄も極楽に見えてしまい、
何を見てもその美しさに泣き、
どこにも悪人など発見できないではないかという「錯覚」をもするのであるが、
それが「何に起因するか」ということに、すぐに気づくだろう。

そもそも、まだ何も問題の発生していない時間軸の
宇宙の初期に意識がリセットされたのだから、
悟った本人の主観だけから見たら、
何を見ても問題があろうはずもない。

しかしその意識の「外部投射」をやめて、冷静に引いて見れば、
そんなものは、一時の錯覚であり、
明らかにこの世界や宇宙の一部は、なおも狂ったままであることの
現実を見ることになる。

自己の中には問題は消失し、面倒な雑用こそあれ、苦は、もうどこにもない。
しかし世界中は、どこもかしこも、狂ったままであるという現実。


>１１−
最も賢く、悟りについてよく周知している人たちは、
万人に向けてなど語ることが、
どれほど無駄であるかを知っているために、

「どの人物、どの自我の状態にある者」がその大手術を必要とする
状態にあるのかということにのみ、焦点を絞ってゆく。

「悟りたい皆さんは、どうぞ座禅してください。
　あなたでも大丈夫だから、瞑想しましょう」などと
詐欺まがいの愚行をやるのではなく、

多少とも、賢かった昔の導師たちが、
徹底的に、排他的で、やってくる僧を、追い返したのも
そのためである。


したがって、無明庵でよく言ってきたように、
自我が欲している悟りの幻想やら、何かの能力やら、問題解決など、

「そんなものは、他の医者や病院で売っているから、他へ行け」といって
門前払いするわけである。

まだ使える自我にメスを入れて斬る取るほど馬鹿な医者などいないのである。

使い尽くされて、壊死寸前にまでなっていればこそ、
「頭ごと切り取る」ということが必要になるのである。

まだ充分に
「希望という夢」を見ることの出来る使える頭を、
わざわざ切り落とす必要性など、どこにもありはしない。

一切の夢をもう見ることが出来なくなって、壊死しかけている、
そういう脳みそだけが、切り取るべき正当な理由を持つのである。


>１２−
悟りの方程式は、

それまで宇宙で経験が少なかった、娯楽としての「自我経験」、

普遍的な苦を個の中にまで包含できるという、
その自我の特性による苦痛の拡大。

苦痛の元となる「境界線意識＝自我」との「切断をする」という最終選択。

それが切断される「範囲」によって、悟りの大中小が決まるということ。


と、ここまでは、悟りというものを、
阿呆な「憧れの対象」としたり、
人間として「あるべき正しいものだ」と勘違いをしていた人たちに対して、
それを、数千年前と同じ、「元の正しい位置」に定義し直した無明庵でさえも、

自我を全的に生きて、飽和するまでそれを味わい、
後半では、毎日死にたいほど、その重圧と虚無感を経験すれば、

それ以降は、いくつかの行法さえ併用すれば、
発狂はせずに、なんとか悟りに移行できるものとして、
それ以上の分析をすることはなく、結論をそこで、放置していました。


【その四つの準備】

２−全存在を巻き込むほどに、普遍的な問いを持つこと。
３−死の寸前にまで苦が拡大していること。
４−何らかの適切な行法を行っていること。
５−道楽には未練はないと、心底自我を満喫したこと。

この四つを、
悟りの前段階の「必要条件」として長い間、結論づけていました。


>１３−
ところが、悟りの基礎の土台になるべきだった自我そのものが、
分割され、希釈されているという、とんでもない状況を認識するに至り

これでは、無明庵も含めた、ここ数千年の、過去の悟りの方程式は
すべて、無効ということなった。

なにしろ、それが作動するには、エネルギーが希釈されすぎて
全く足りないのだから。

つまり、最も重要な前提条件であったのは「全自我」であることであった。

それがあればこそ可能になる、前述の「４つの準備」という公式は、
無残に崩れてしまったのである。


●そういうわけで、
自我経験が元々の目的であったこの惑星では、
悟りなどというものは、遠い過去には、
皆さんが知っているのとは違う、特殊な目的で意図的に使われていた
ということは「虚無の微笑」にも書かれていますが、

そもそも、そんなことは、この惑星に生まれる目的としては、
全く必要のないことでした。

しかし、それでも、偶発的に苦痛を回避する方法のひとつとして
「起きてしまったこと」は何度もあります。
またそれを規制したり、禁止する法律もここにはありませんので。


ただ、当初の目的であったはずの「自我経験の出来る惑星」
というセールスポイントすら、
今では、「軽薄な自我経験しか出来ない惑星」になってしまいましたので、
前回投稿したように、

悟りなどどうでもいいから、
まずは、自我を原型に戻さなかったら、
何も始まりもしないし、
何も終わらないということです。


和尚やダイジが生きていた、ほんの少し前の時代までは、
それこそ、その段階として、必須条件である、
「欲望が欲望を生き切る」ことが出来るかのように思えていた。

しかし現実には、それも誤認であったわけです。

自我という名の遊園地にあった、
さまざまなアトラクションを全部すべて乗り終えたとき、

そのときに、人は、はじめて、
「どうして自分は、こんな遊園地にて、一体何をしているのだ？」と問い、
そこから、遊園地に絶望して、そこを去るというのが
過去には当たり前のことでした。

しかし今では、せっかくの遊園地の乗り物にさえ乗れないという
自我にまで希釈されてしまいました。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


■以上が、私が肉体を脱いで、帰還した場合に、
「寄り道」をして、上司のデスクの上に、ほっぽり投げてくる
地球に関する「報告書」の一部です。

あとは、死ぬまでの年数の間に、
人間の自我の「復元方法」を発見できるかどうかだけですが、
これについては、私には、報告義務はありません。

ただ「個人的」に、
あまりにも頭の痛い問題であるので関わっているだけです。

なぜならば過去の時代には、
小悟から中悟への移行、中悟から大悟への移行はありえましたが、
現在では、もしもまかり間違って、１／４自我の人が悟ったらば、
そのままで永久に止まってしまうからです。
１／２自我で悟ったら、その先へは決して移行できません。

昔の小悟や中悟をした「全自我」の人たちのように、
「まだ何かが変だ、という違和感」を感じる神経を持てるような
全自我の状態にいないからです。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

人間は合成麻薬の原料である

●むろん、ここで言う人間というのは「この地球の」という意味です。
宇宙には、他にも、いくつかの同様の「作物用の畑」はありますが、
特に、地球で目立つのは、
人間の存在や生命そのものが、麻薬栽培と同じであるということです。


人間ではない立場の視点から、この惑星を観察したときに、

人間という生物からの「収穫物」とは、結局のところ何であるのか？

という事については、「愛のルーシュ」だとか、脳みそが死んだ奴が
言いそうな事を言う馬鹿者もいれば、いろいろです。

しかし、先入観と希望的観測を全てはずして、
現実というものを直視すれば、それが何であるか、
くっきりと見えるようなった人たちも、最近は増えてきたようです。


●人間が生きている間に人間の中で育て、
そして人間が死んだときに「収穫」できる最大の原料は、
「感情」です。

この感情には、むろん、偏愛（愛情ではありません）、
溺愛、つまりは執着や愛着、といったものから、
嫌悪、憎悪、敵対、恐怖、不安、不満、笑い、苦痛、閉塞感、倦怠感、
満足感、退屈感、劣等感、羨望心、依存心、開放感、
といった形で、
良くも悪くも、「あらゆる種類」が含まれるわけですが、

しかし地球の約７０億の人間を使って、
過去から現在まで生産されている、「主原料」は、

そのほとんどが、恐怖、憎悪、不安、葛藤といったものです。



●では、それを原料として、何がその後に精製されて作られるのか？

それは、「合成麻薬」です。

その合成麻薬とは、いかなる効果を持つのか？


簡単に言ってしまえば「コントロールされたバッドトリップ」を
誰かが経験するということです。



●では、どこの誰がそれを経験したがって、
人間を作り、人間を麻薬原料の作物として改良し、
人間が死んだときに、その成分を精製し、飲むのでしょうか？


●それを飲む側の存在たちの唯一無二の動機は、
「退屈」のみです。



つまり、生存していることに、心底から退屈しきった連中、
永久にも近い時間の中で、
生存していることを、この上もない重圧に感じている者たち、

あるいは、価値観やアイディアが、ほとんど枯渇してしまった連中、

これらの存在たちが、人間、すなわち皆さんを、
原料作物として作り出し、
最後に合成麻薬に作り変えて飲む者たちです。


●その場合に、原料である私たち人間は、
可能なかぎり「成分が濃い」方がいいわけですから、

「感情」を濃厚にするためには、徹底的な「飢餓感」や「恐怖」や、
「心理的重圧」を与えることが、人間から良い品質の原料を取るための
方法です。


地球は大きな麻薬プラント

●正しく言うと、プラントは地球とは別に存在しますので、
地球そのものは、「畑」です。
その畑に生えているのが、人間という「合成生物」です。

もともとは、別の惑星などから移住したという皆さんのご先祖様も
多いのですが、
地球人をあまりにも長くやりすぎると、
それ以前の生存形態で生きていた時には、明々白々であった事実を、
よく忘れてしまうことが頻発します。


●たとえば、私は、もしも、宇宙で誰かに出会って、

質問者から、
＞「地球というのは、どういうところですか？」

と尋ねられたら、その答えは、単純明快になります。


「普通では、あなたには、信じられないことだろうが、

　肉体が死ぬという事を、

　狂人的といいますか、病的なほど恐れており、

　その死ぬという経験から逃げようとして、あらゆる行為をしている、

　そういう感情を蓄積している作物が育っている、麻薬畑です」


質問者
＞「それは、他でも、よく耳にする生産物ですが、
＞何か地球に特有の成分、というのはありますか？」


私


「二つあります。

　ひとつは既に言ったように、宇宙では、普通では誰も、
　単なる衣服である肉体が死ぬことを恐怖するなどということは
　全くありえませんが、

　その死という幻想を、彼らにあそこまで恐怖させるに至った、
　最も大きな要因（仕掛け）は、
　
　生まれるたびに、前の記憶を喪失するというプログラムによるものです。

　これがもたらすものは、肉体の死後、あるいは生の前、
　または生死の中間領域での、
　「一切の記憶を失う」ということです。

　そうなると、当然のこととして、
　現存すると認識されている肉体が唯一の自己同化の対象である
　ということになります。

　そうなれば、その唯一の自己同一化をしている
　その肉体の保存と管理と延命を、
　他のどんな事よりも最優先することになります。

　これをよく現している、あの作物の感情は次のものです。
　”死んだら終わりさ。とにかく生きていなければ意味がない”


　しかしその肉体は、わざといろいろな故障を引き起こすように、
　もとより設計されていますから、よりいっそうそこの作物は、
　なんとか死ぬまいとして、葛藤し、活動し、感情を生産します。

　彼ら作物は、
　宗教を信じたり、観念の上では、死後の世界や、転生といったものを
　あたかも信じているかのような、ふりをしていますが、

　現実には、彼らの生存の目的と動機のほとんどは、死の回避です。
　しかも実際の死の回避ではなく、
　想像上の死への回避行動である事も、しばしば恐怖の要因となっています。

　そもそも、その肉体の生存重視のために、
　彼ら作物は、毎日食べて排泄し、労働をして、生殖し、そして、
　同種での殺し合いをしているのですから。


　また肉体を超えた存在であると彼らが、なんとか意識できるものも、
　自我または個という意識の範囲にだけ、封じ込められましたので、

　たとえ、肉体の死を、かろうじて恐れなくてなったとしても、
　外界から遮断された個であるという意識を発生している
　その境界線に圧力が加わると、
　それを死守しようとして、感情を発生し、
　その養分を彼ら作物の内部に蓄積しました。


　●しかしながら、もうひとつ、
　地球に固有の麻薬成分を生み出した要因がありました。


　それは、原初意識のごく微細な断片を、その作物に投与しました。
　しかし、それだけでは、
　宇宙では、よくある、ごくありきたりな生存形状です。

　また、既に前述した自我という境界線意識の発生する座標を、
　各個体の”皮膚”としたことで、
　これにより、ますます身体と外部の区別を意識するようになり、
　また、外界と遮断された息苦しさを感じるようになりました。

　しかし問題は、その上さらに、
　その原初意識の断片と自我を通じた知覚内容が、
　”常に対立構造にある”という、特殊な精神回路が作られました。

　それによって、その肉体の生存中、ずっと作物は、
　自我と意識の対立の中に置かれ、違和感を知覚し続けます。

　これによって、製造元の会社が、当初の目的とした、
　良質の麻薬原料、つまり、感情を地球の人類から抽出できました。


●ただし、近年は、作物を管理している者の不正行為により、
　作物を分割することで、その納品数が偽装され、
　何よりもその弊害として、その薬品成分が極端に劣化しました。

　よって、薬の買い手たちが望んでいた、その麻薬原料の品質も、
　過去の８分の１にまで低下しています。」




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　人間を原材料とする、その麻薬を飲むと、
　飲んだ側は、どうなるか？


■人間という作物を通じて収穫され、精製される薬品、
つまり彼らにとっての「麻薬」とは、
摂取した場合に、
「一種のバッド・トリップ」を引き起こします。

そのバッド・トリップの一般的な名称は「苦痛」です。


つまり、もはや、苦痛を経験できなくなった生存形態で、

しかも、飽き飽きするほど、生存に退屈し切った者たち、

この存在たちが、人間を麻薬原料として作ることを計画しました。

私に言わせれば、
「その退屈それ自体が、立派な苦痛だろう」

と言いたいところですが、
その論理は、彼らの中では通用しないようです。

彼らも、その意味では、人間と同じであり、彼らもまた、
自分たちが「得たい苦痛」と「逃げたい苦痛」の区別を、
持っているということです。


しかし、実は、
彼らが発生しているその「退屈な重圧感」それ自体が、
「その上部に位置する次元の存在たち」にとっては、
「麻薬」または「食料」であるという構造にすら、なっています。

つまり、この「下位の生命が、上の生命を支える」という、
一種の弱肉強食とも言える「生産ライン」は、
「次元の縦の関係」でも、延々と続いているということです。


これこそが、無明庵で、

＞この「宇宙」という存在には、

＞「その存在と活動を維持せよ」という目的以外は、存在せず、

＞そこに「高尚なる目的や理想」などと称するものは、一切存在しない。

とする理由です。



●また、人間から精製された薬品は、安全面にも配慮され、
量的にもコントロールされた上で使用される点では、
地球の人間が飲んでいる麻薬と同じです。


ただし、これを摂取した側の存在者たちは、
別に私たち人間が経験してきた「悪夢」を見るというわけではありません。

何も人間の記憶を疑似体験するわけではありません。


「苦痛」という彼らにとっては、今では貴重品になってしまった経験をすることで、

彼らの、鈍り切ってしまった意識反応を刺激し、
時には、退屈を紛らわせたりします。

用途としては、「刺激剤」か「麻酔剤」、そのどちらかです。


●そういうわけですから
基本的には、地球上の人類の歴史と歩みは、
今も昔も、まったく正しく機能しておりますので、

人類が、苦の感情と、葛藤の感情、その他人間に固有の、
快・不快のさまざまな感情を生産し続ける、
現在のこのままの状態が、

地球という農園の所有者にとっても、
さらには精製された合成麻薬を飲む側の買い手にとっても、
理想的な状態ですので、
地球の人類は、
「何も悩むことなく、悩めば良い」ということになります。


■ただ一点、自我を分割して、希釈してしまったことだけは、
薬品成分の低下を起こしましたので、
この上もない、大きなミスであり、不正行為です。

ただしその基本的な責任は、人間の側にはありません。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


■基本的に、人間の上位存在であっても、
この人間社会と似ているのは、

宇宙の、どのような存在たちも、
「彼らが意識しているところの生存」を維持するために、

その活動の「新陳代謝の対象」となっている
「食料」を得る必要があるということです。


また、もしも、何かの外部機器を彼らが持っている場合には、
その「燃料」を得ること。
（映画「マトリックス」で人間が発電機として使われている、という
　描写に少し似ています。）

そして、これは必要とする生命と、必要としない生命がいますが、
「薬品」つまり「治療薬」です。


地球は、彼らの「食品」を製造する農場ではありません。
それは、別の惑星や恒星に存在します。

また彼らの社会のための「燃料」を生産するプラントは、
別の恒星などに存在します。


とりあえず、地球は「製薬会社の所有農場」といったところです。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

あなたは、
どの言葉に共感しますか？

H
http://www.youtube.com/watch?v=8D7IYUAa7Zs


P
http://www.youtube.com/watch?v=Az4HGBfD0w4&feature=related


N
http://www.youtube.com/watch?v=tqRGkucgclw


L
http://www.youtube.com/watch?v=GXAW4qHHUlI



■一番目は、基本的には「四分の一自我」から出る言葉です。

しかし、これは「二分の一自我」でも、「全自我」でも、
原因の種類によっては、言う可能性のある言葉です。
つまり、四分の一自我だけではなく、万人に共通しています。



■二番目は、
これは非常に分かりやすい「二分の一自我」の典型的な言葉です。

こういう言葉に慰められる人、癒された気になる人は多いですが、
決して心を強く打つことはない。
なぜならば、「半分だけ真実」で、半分は「嘘」だから。



■三番目は、全部ではありませんが、
「全自我」ならではの、言葉の典型を含みます。

これらは、二極対立の、どちらも彼らは冷静に見ている。

だから、
この三番目が、最も素晴らしい言葉を含んでいます。


しかし、、、、


私は、四番目が、一番好きです。


その人が、どの自我であるか、ということよりも、

その「どれも」が、

「真実」の「最期の言葉」だからです。



　　　　　　　　　　　　　　●

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

●ちなみに私が語るとこうなります。
精神世界のさまざまな領域や、カルト信者たちや、
外国の特に西洋思想に毒された人たちと対話していて
つくづく思ったことです。



ほとんどの人間というものは、真実を求めていない。

ただ「自分が信じたいものを、信じようと欲する」
そのような悪癖を人間は持つ。

だから彼らは信じたものに失望した時には、
彼らが信じたい「次のもの」を欲する。

だから、いつまでも事実に到達しない。


真実とは、人間を心地よくする為に存在しているのではない。

また真実は人間を不快にする為に存在しているのではない。

真実（または事実）はそれ自体が、人間とは利害関係を持たない。


利害関係を持たないものにしか、
人間は冷静な観察力と知性をもてない。

何かを信じたいという望みを既に持つ者は、既にその時点で盲目だ。

信じるべきか否かを、まず判断しようとする知性を、彼らは持たない。


Humankind isn't seeking the truth.
Humankind wants want to believe the stuff which himself wants to believe.
Humankind has such an abnormal behavior.

Therefore they want the next stuff which they want to believe when they were disappointed in the stuff whom they believed.
Therefore it doesn't arrive at the truth forever.

Truly don't exist in order to make humankind comfortable.
In addition, the truth doesn't exist in order to do humankind unpleasantly.
It doesn't have an concern with humankind.
Humankind can have power of observation and the intellect only to the stuff which doesn't have concern with humankind.

A person having the wish that he want to believe already is blind already.
They don't have intellect judging whether they should believe or not.





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海外からのおたより

●たまには、海外からの書の感想を紹介したいと思います。

以前に「月光」「月影」などの文字を書いた時に、紹介しましたが、
もう一度、書のごく一部を掲載しておきます。

どういうわけか、普通の禅書が書けず、また無無心の書にもならない
という、とても変わった経緯で出来た作品でした。

『月光』



『月色』



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以下が、メールを和訳したものです。
原文から少し意訳してありますが、ほとんどこれで正しいと思います。

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親愛なる崩残様


私にとっては、
まるで宝物のような、
あなたのプレゼントを受け取りました。

あなたの贈り物の素晴らしさに、
私は言葉もありません。

あなたのアートに力を感じると共に、
とても心地よい感情を感じます。


月光というテーマから、
あなたが波、または水を強く感じた、ということに
私は大変に興味を持ち、また驚きました。

私の個人的な瞑想の中で、
水に関するヴィジョンが確かに関係しています。

それは約１０年前のことでした。

私は満月の夜に、湖で泳いでいました。
その時に、湖面に反射して輝く、
まるでダイヤモンドのような月光は、
その時に、私の魂に強く刻まれました。

その時の個人的な経験は、いつも私の瞑想の中で
蘇ります。

私は瞑想するときに、しばしばあの時のイメージを
自分を誘導するために使っています。


とにかく、あなたは、その扉を叩いたように見えます。

あなたが私と同様に、それを感じたかもしれないということに、
私は身震いにも似た興奮を禁じ得ませんでした。

あなたが私の為に、
このような素晴らしい書の芸術をくれたことを、
とても嬉しく思うと同時に、

あなたが書を書いてゆく場面のビデオに、
私はうっとりとしました。

それはとても感動的なものであると同時に、
私は、常にその力を、私の身体の中にも感じました。


私は常にオーラを見ることと、私の周囲の気配を感じることが出来ます。

理由は分かりませんが、あなたのその創作の持つ、
力強い振動は、私の身体にまで、良い影響を与えました。

私の意識（魂）は、あなたの作品の中に
確かな何かを感じています。

それは言葉で説明することは、大変に困難ですが、
私自身は、日常的に、とてもよく知っている感覚です。


今日は、あなたの音楽を聴いてみるつもりです。

私のあなたに対する気持ちと感覚をあなたに送り届けますので、
それが、あなたの意識に届き、あなたに幸せが訪れることを
願っています。

あなたは本当に寛大です。

またいずれ、すぐに手紙（メール）を書きます。


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●さて、欧米の方に特有で、日本人から見れば、
ややオーバーアクションな表現は、差し引いたとしても、
どうやら、とても気に入って戴けたのは確かなようです。

でも、「寛大」という部分は原文が「so generous」ですので、
「気前がいい」とか「とっても親切ですね」ぐらいのニュアンスだと思います。


●今回は、かなり、いつもと違う書のプレゼントとなりました。

以前に梅の間でも言いましたように、
海外の人に書を書く場合には、カウンセリング的な事はしませんし、

その人に、その文字が合うとか合わないという問題は無視しますし、
出来上がる字も、「お部屋に飾って、ちょっと日本的雰囲気」
といったレベルに押さえています。

しかしご存知のように、この方の書は、どうしてもそういう枠に
収まらなかったと同時に、
書いているときに、しきりに私の中には、
「水」と「たゆたう波面」を感じ続けていました。

あまりにもそれが、月に関係する字を書く間、
ずっと私の中に強く印象的だったものですから、
かたことの英語で、
＞月を書こうとすると、
＞とにかく「水」と「水面」が出てきて、それと静かな「波」を感じる。

ということを５回か６回、何度も、しつこく言ったのを覚えています。


●だものですから、どうも、それがこの人が言っている
湖面の月の、反射光の記憶だったようです。

このメールを戴いて、はじめて気づいたのですが、
あの月の文字を含む書は、すべて、
湖面に映った月のように、「揺らいでいる雰囲気」を持つ事に気づきました。

また書く場合にも、
必ず墨が何滴も紙面に落ちないと、そもそも筆が動き出さない
という奇妙なことも、水に関係しているようでした。


この海外の人は、年齢は分かりません。女性なのですが、
どうも、名前からすると、（詳細は分かりませんが）
生粋の欧米人ではなくて、インド系の血の入った人かもしれません。


確かに、日本人と比べてしまうと、
外人さん特有の、ややテンションが高い面もありますが、
それでも、むしろこれでも、随分と、
穏やかなメールの類だと思いました。

オーラが見えるとか気を感じると言い出す人は多くいますので、
そのあたりは、思い込みの強い人も多い世界ですので、
あまり本気にせず、私も差し引いて見ていますが、

もしも、もう少し具体的で、私にだけ固有の的確なことを
私に対して言う資質（感覚）があるとしたら、
また、少し見方を変えるつもりです。

いまのところは、
誰でも言いそうな内容ですからね。

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無無心の書


●さて、次は最近、注文を戴きまして、受け取って戴けた、
「無無心の書」です。
かなり、ノリはよかったです。

ちょうど、希釈自我を集めてもとに戻す方法を
ずっと意識で検索していた数日間の時に注文が来たものですから、
頭頂部は、ほぼ全開で機能し続けていた時期でした。

そのためか、ほとんど失敗なく書き続けられました。
その作品の一部のみですが、紹介いたします。


『逆』



『意識』『逆転』



自分でも、満足のいく仕事でした。

なかなか画面では、伝わらないのですが、
実物は、モノクロでくっきりと浮き出したように墨で描かれていますので、
迫力においては、写真ではなかなかお伝えできません。

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通常の禅書

●これは本日あたり、ご本人のところに届く予定の書です。

左は「正怒」（しょうど）＝正しく怒ること。という意味の
私の造語です。
釈迦の教えに、正見、正念、正定などがあるように、
皆さんは、存知のように、
私の教えには、「正しい怒り方」というものがあるからです。



真ん中は行書体の「寵（ちょう）」の一文字、
右は、ほとんど無心の書になりかけた「静謐」（せいひつ）です。

「正怒」は、注文にはありませんでしたが、
この方にとっては、現在どんなことよりも必要な事であると確信し、
これは何枚も、書かせていただきました。


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鬱病を悪化させる二つの方向

私は実は、世間で言われている「鬱」を「鬱病」とは呼びたくありません。
「鬱状態」という程度に、とどめておくべきです。
病気とはいえませんから。
（本格的な外科的な脳障害に起因するもの以外はです。）


それを、軽度の鬱状態を、あたかも病気であるかのようにいい、
統合失調症であるとか、アスペルガー症候群であるとか、
何やかんやと、病名をつけることで、
結局は、相談者を薬漬けにして、中毒させるのが
現在の心療内科のやっていることですから。

なにしろ、病名をつけないと、商売するための薬を処方できませんからね。

しかも、行きつく先は、業界用語でいうところの、
脳がトロトロになる、という結末です。


●抗鬱剤を売りさばきたいがために、
「最初にお薬を使ってみて、楽になってからカウンセリングをして
それから薬をやめて行きましょう」
というのは、ほとんどが大嘘です。

薬の種類ばかり増えて、結局は、
ろくなカウンセリングなどしていないですし、患者の多くは、
「薬を飲み始めてから、もっと精神状態は悪くなった」という実感を
持つ人たちが、ほとんどのはずです。

薬を手段として使って回復するなどという文言は、真っ赤な嘘で、
薬に中毒して、薬がないと精神を保てない中毒患者を製造しているだけのことです。

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●さて、最近、書を書く過程で、カウンセリングを兼ねることを
お引き受けした事例がありました。
むろん、私はめったにそういう相談には応じません。

ただ今回は、何度かメールを交換しているうちに、
この人は、どこも病気ではないと確信したことと、
原因について、自分で理解できる人だ（こういう人が実は少ない）
と感じましたので、引き受けさせて戴きました。

詳細は、プライベートな話ですので、省きますが、
結論としては、その人は、病気でもなんでもなくて、
家庭内に長年あった、ある要因が原因となって、鬱状態を引き起こした
と私は判断しました。

相談を受けてから間もないですが、今では、薬を完全に絶って、
自分自身を分析した結果を元に、回復の方向へ向かっています。

しかしその方から、処方された薬の種類を聞きまして、
私は愕然としましたよ。
各薬の副作用については、まだ調べていませんが、
たったの１年半で、どうしてこんな大量の向精神薬が必要だというのでしょうか？

以下、メールの一部です。

薬は妄想と鬱症状が出はじめたころから飲んでいますので、
約一年半ほどになります。

処方されていた薬は、ちょっと多いのですが書かせていただきます。


１日三回
・ロナセン散
フルメジン散
レキソタン細粒
ピレチア細粒

就寝前
・ロヒプノール錠

朝夕
・パキシル錠

不安時の頓服
・ブロバリン原末
ヒルナミン散
アタラックスＰ散

以上です。

自分で書いてて思ったのですが、
恐ろしいほどの量の薬を飲んでいたのだと再認識させられました。
先ほどもメールさせてもらいましたが、
あやうくジャンキーになるところでした。


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●さてここからが本題ですが、
ここを見ている皆さんの中にも、次のような事をきっかけとして
鬱状態になった人はかなりいると思います。


空白期間に噴出する、
「被害者妄想と加害者妄想」

たとえば、離職したあと、
たとえば、家族が死んだあと、
たとえば、誰かと離別したあと、
たとえば、何かに挫折したり、飽きたとき、

こうした時に、人の心には「空白」が出来ます。

その時に、その空白を恐れずにそれに向き合って、
そこから次の自分の目的や人生を考える時間を持てば、
人はこうした人生の転機に、鬱になることはありません。


●ところが、多くの人は、せっかく人生の転機である
そういう時期に、退職や離職の結果、「時間が余り」
その空白の中で、「不安」を感じはじめます。

その結果、そのまま空白期間に落ち着いていればいいものを、
人生の目的を喪失でもしたかのように「錯覚」をしてしまい、
そこで無意識的にやってしまうのが、二つの妄想です。


　■被害者妄想　と　加害者妄想　が加速してしまう人々■


●その話の前に、次のような事例が非常に多いということを
覚えておいてください。

たとえば、長年、アル中の夫を、嫌々ながら支えてきた妻が、
ある日、夫の死をきっかけに、鬱になった。

長年、親に虐待されていた子供が、親が死んだり、
親から離れたとたんに、鬱になった。

長年、関係が悪い親子だったものが、
親や子供が死んだとたんに、鬱になった。

これらは、苦しんでいた期間は、それこそ相手に対しては、
死んで欲しいとまで思っていたかもしれませんが、

ところが、せっかく実際に死んで、やっと開放されたはずなのに、
今度は、その人が鬱になるのです。


●この原因は、梅の間や竹の間を今までに読んできた人ならば
すぐに分かるはずです。

＞「共依存症」です。

問題のある人間を世話し続けて来た人間というのは、
「迷惑なその相手の世話をしてきたり」
「ケンカをしてきたり」、
迷惑なその相手を「憎む」などの行為によって、
実は、その本人は、相手に依存していたという、毎度おなじみの図式です。

憎んでいる筈の相手に、何を依存していたかといえば、
「自分が生きていることの意味」です。


●相手に消えて欲しいと表面意識では思っていても、
実は、その憎むべき相手に、
自分の存在意味を依存しているわけです。

麻薬中毒や、アルコール中毒や、ギャンブル中毒、
その他、ゲーム中毒、携帯中毒と、なんでもそうですが、
たいていは、社会生活もままならないレベルに、それらの中毒が
達した人間と、「その世話をしている人間」は、
「同じ病気になっている」というものです。


●さて、それゆえに、無自覚のうちに、
自分の「存在意味」を支えていた「敵であったはず」のものが、
現実に消えたり、なくなると、
その人は、「自分の存在している意味や意義」の大きな部分を
失ったということにすら気づきません。

そのために、知らずのうちに、
人生の目的に対する喪失感がその人間を支配し始めます。


●このときに、目的や生きがいや、あるいは、自分の燃料となっていた、
憎しみや、恨みや、抵抗や、我慢、あるいは犠牲的な精神、
こうしたものを喪失した結果として、
その人は、これまた無自覚に、知らずのうちに、
記憶の中から、次の二つのものを引き出してきます。

＞■過去に自分が被害を受けたと思い込んでいるものの記憶。

＞■過去に自分が被害を与えたと思い込んでいるものの記憶。


この二つのどちらかの記憶が突然にその人を襲い、
「自分は、被害者なんだ」という被害妄想になり、
他人の目が怖くなったり、病的なほどの疑心暗鬼、
対人恐怖症、そしてパニック障害などを引き起こします。

この段階のもので、世間にあるほとんどの９割の鬱は、
誰かに監視されているとか、誰かが悪意を持っているなどの
「被害妄想」によるものです。


■もうひとつは、全体の１割程度と少ないのですが、
「加害者妄想」になるケースがあります。

これは、記憶の中から、自分が他者に何かの迷惑をかけた
という記憶が肥大し、ついには、自分は迷惑な存在だから
生きていなくていいと考えるに至るわけです。
この場合には、不必要に自虐的になり、鬱になってゆきます。

「あのとき、あれが、ああなったのは、自分のせいだ、」
という考え方に囚われてゆきます。


●どちらの場合にも、「ひきこもり行為」がまず最初に起きますが、

前者の「被害者妄想」というのが大抵は、社会的には有害になり、
無差別殺人などに至るのは、このケースです。
憎しみが、他者に向かうわけです。

後者の「加害者妄想」の場合には、自分がすべて悪いという形になり
自殺願望が増すのがその特徴です。

しかしいずれのケースも、
そのほとんどすべては、「誇大妄想」にすぎません。

私たちは生きているかぎりは、
他者に対して、多かれ少なかれ、加害者になったり被害者に
なっているものです。

ただ、それが、人生の空白期間、インターバルのときに、
事実関係を無視したような「誇大妄想」として膨らんでしまう場合には、
それは、いろいろな精神障害に似た症状を作り出します。


●「パニック障害」というのが、
ここ十数年も、世間では流行っていますが、

私が見ると、他の症例（単なる鬱状態）の人の場合には、
本人が原因らしきものを、薄々にでも自覚している場合が多い。
たとえば、虐待された明確な記憶とかです。

ところが「パニック障害」を持つ人のほとんどが、
それ以外の患者よりも、もっとさらに、
「何事においても無自覚」なのです。

だから、本人も、どうしてそうなったかの理由が全く分からないし、
カウンセラーに説明をされてさえも、理解すら出来ないほどに、
自我が劣化していると言えます。


それまでは、何かのパニックや心の病を起こしたこともない人が、
突然にある時期から、そうなる場合には、
そのほとんどのケースで、
何らかの形でのインターバルの時期というものがあるはずです。

それは前述したような、
家族の死や、目的の喪失、離職、離婚、あるいは挫折感などです。


●そして、自分が実際には、「何かを喪失したこと」という事にすら
気づかない人が、大抵は、パニック障害になっています。

つまり頭で気づくことが出来ないので、最終手段の警告として、
身体や、神経が悲鳴をあげているのです。
（普通はそれ以前に、本人の心が警告を発するのです）


一方で、自分がそれまでに
「無自覚に依存していた何か」を喪失したことを
「自覚できている人」は、自覚的な鬱になります。

そこで、「被害者妄想」か「加害者妄想」のどちらかが、
毎日のように、その人の脳裏に住み続け、
やがては、長期的な、引きこもりとなったり、
犯罪または、自殺にまで至ります。


●これらは、原因が明確にあるタイプの鬱の発症であって、
薬などでどうになるものでもありません。

共依存に陥っていた、その対象や相手を喪失したことによって、
自分の中から、今度は自分自身を困らせるような記憶が噴出し、
それを止められなくなる、これがこの症状の全体像です。

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●ただ、そうはいっても、実は、この症状の「軽いもの」は、
誰でもが日常的に経験しています。


人間をそれまで観念的に支えていた大きな対象が消えるときには、

自我は、自衛反応として、無自覚のうちに、

「その空虚感の穴埋め」に使えそうなものだと思ったものは、

たとえ自分を苦しめるようなものでも、

自分の記憶の中から、拾い集めてきて、

自分を空っぽに感じる状態に占領されないように、もがくのです。



●ですから、それまでの人生経験にさほど機能不全家族の問題や、
トラウマを持っていなかった人にとっては、
空白期間は、人生の転機のための「休息の虚無」として通過できるのですが、

もしもそれまでの人生で、自覚があっても、自覚がなくても、
何かの心理的トラウマを抱えていたり、
劣等感や、罪悪感や、依存症や、家庭に問題があった人の場合には、

一時的な虚無感では終わらず、
空しくなった自分の心の飢餓感に「餌」を与えて、
その空虚感から逃げるために、それまでに蓄積した記憶の中から、

＞自分を責めるもの＝加害者妄想の素材
か、または、
＞他者を責めるもの＝被害者妄想の素材
このどちらかを、暴走させ始めるのです。

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薬など使っても、一時的に緩和された気になるだけで、
鬱は、絶対に、治りませんから、

鬱に対する、唯一の治療法は、本人が真剣になって、
「自分の中に、その原因を探ること」のみです。


そして、原因が分かったら、今度は、

空虚であること、目的を持たないこと、存在意味に頼らないこと
これらを、人生の中では、必要な当たり前の「休息期間」であると認識して、
ちゃんと「その虚無感」に居場所と役割を与えてあげることです。


もしも人間が、いつも絶えず、
目的や自分の存在意義を維持することに必死でしがみついていたら、
そりゃ、とっくにもう「病んで」いますよ。

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典型的な火病


■余談ですが、世の中には、「人間関係の基本」すらも
理解できない劣悪な自我しかもたない人たちもいます。

「火病」というのは、ご存知のように、朝鮮系の人たちが、
パニクったときの呼び名です、「ファビョる」とも言いますが、
何が「普通の良識を持つ、人類のパニック」と違うかというと、
その「桁違いの無自覚さ」です。

もはや、彼らを人間という枠では見たり、相手にしないほうがいい、
「話が全く出来ない」と、
正常な人たちのほとんどが、断定する理由も、そこにあります。



●さて、人間関係というものは、そもそも、まず関係を持ってみて、
その後、関係が上手くゆかないということを経験したら、
そこで関係を絶つ、それが当たり前の人生というものです。

ところが、幼少期に愛されなかったり、虐待された子供の場合には、
大人になると、そうしたごく普通の心の余裕が全くありません。

その結果として、よく目にするのが、次のような妄想癖です。

＞「あいつは、最初は親しげに言い寄ってきて、
＞その後に、俺様を裏切った」


●これは典型的な「被害妄想癖」の病理を心に持つタイプで、
男女問わず、犯罪者になる可能性のある人々です。


もともと、人間関係というものは、
まずは、「親しく、かかわること」から始まるものです。

最初から、ケンカごし、というものもたまにはありますが、
そのほとんどは、恋愛もそうですが、最初は常に良好なものです。

ただし、情報量や見解の相違が増えた段階で、
お互いに、譲れないところや、意見の相違が出てきます。

また逆に、どんどんと、価値観や考え方を共有して、
交友が深まる場合もあります。

どちらになるかは、まずは、
ある程度の深さまで関わってみなければ分からないものです。


●また、私がよく言うように、
相手に否がある、または、言っていることが部分的にであれ、
絶対におかしいと思ったときには、
一定の「必要最低限の我慢」をしたあとには、
我慢せずに、「はっきりとした異論」を言うべきです。

それが相手が、親であっても、上司であっても、恋人であっても、
あるいは、それまでは、特に関係が、悪くなかった相手であってもです。

そうやって、実際に、きちんと関わってみてこと、
人間は自分の関わるべき人間と、そうでない人間を個々に選びながら、
各自の人生を作ってゆきます。


●この「当たり前の人生の仕組み」すら分からない人というのは、
他者との関係が壊れた瞬間に、
「両方に意見の相違がある」とか「異論の原因は何であるか」
ということを内省したり観察することすら出来なくなり、

ほとんど、動物的な脊髄反射のように、火病にも似た状態になり、
「あいつは裏切った。」と吼え始めます。


●生まれついた家庭環境が悪くて、人間不信であったり、
それ以前にやはり、他者から愛されたことがないという
「心に余裕を持てない人間」が、ほとんどの場合に、
そうした焦りから、不条理なパニックを引き起こします。

人間関係というものは、
形成され、壊れ、形成され、壊れ、形成され、消える、
これを繰り返すのが、「当たり前」なのです。


■皆さんも、たまに観察したことがあると思いますが、
長い、無明庵の歴史の中で、無名庵や、あるいは私個人に対して、

粘着的に、憎悪を向けたり、「逆恨み」をしたり、
「最初に親しげに言い寄ってきて、俺様の知識を盗んだ」とか吼え始める、
「動物」を何人か知っていると思います。


ネットの匿名性の弊害で、その病気が悪化しているのも、数人いますが、
これらの人たちのほとんどが、実は、最初に私に、
掲示板などで、ある程度「親しく接せられた経験のある者」たちなのです。

それが、私が部分的にでも、何かの異論を言った瞬間に、
「裏切られた」と脊髄反射的な「発作」を起こすわけです。


そもそも、裏切るとか言われるほど、私は、その関係の最初から、
他者とは、守れもしない約束などしませんし、
私も誰かに、何かをオフレコとするように言われた覚えもありません。

私も相手も、常に、もしもオフレコであるコンテンツがある場合には、
常に、どの部分をオフレコにするかということは最初に承諾してから
お付き合いしていますし、今でもそれは、常に厳守して守っています。


●ところが、どういうわけか、

＞単に、「意見が異なった」という、たったその程度のことで、
＞「親しげに近寄ってきたあとで、裏切られた」とか言い出すのは、

そういう人たちは、今までに何度も、自分の愚かさと
心の狭さから、他人に、
何度も、見放されてきたことばかりの人であることは明白でした。


●ただ、多くの人々は、そんな人間に関わるのが嫌でしょうから、
何も言わずに、嫌悪して去るものです。

ところが、私の場合には、ある意味で親切なことに、
すべての異論を言ってから、関係を切ります。

そのために、攻撃的であるのは私の側であるかのように
よく錯覚をしている者がいるのですが、

実際には、最も攻撃的かつ陰湿なのは、
何も言わずに、その人たちを見放して、去っていった人たちなのです。


●つまり、他者との正常な関係を作れない心の病を持つ人だけが、
「裏切られた」などということを、軽はずみに口にするものです。

そもそも、「裏切られた」などという、
大げさな言葉を、本当に他人に言ってもいいのは、

明確な「契約不履行」や「契約違反」「口約違反」を、
誰かがした場合のみです。


●しかし、幼少期に必要最低限の愛情から受けずに、
あるいは歪んだ情（執着）を親や親類から受け続けたりした者は、

他者と、ほんの少し真面目に関わっただけですら、
過剰なほどに、「自分は、かまってもらえた」
「自分は認められた」と思い込むタイプの人間であり、

男女問わず、このタイプが、たいていは、ストーカー病になっていますので、
観察してみると良いでしょう。

彼らの中に必ず見つかるのが、「被害者妄想」です。


■その点でも、日韓併合時代に、日本が朝鮮の人々の独立に良かれと
思って行ったことが、
＞のちに、反日教育に化け、
＞日本にとっては不条理極まりない「逆恨みの妄想」となり、
＞パクリ国家となり、さらには、
＞「これは、わが国に古代からあったんだ」と起源捏造を繰り返す点でも、
異様なほどの共通点を持っています。

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●一方で「全部、私が悪かったんだ」という「加害者妄想」を
持ってしまう人というのは、
基本的には、感性が繊細で、他人に対して、優しい人が多いものです。

これはこれで、不条理に自虐的すぎて、困った妄想なのですが、
「被害者づらする妄想病」よりは、
まだ、いくぶんか、社会的には無害かもしれません。


ただ多くの場合、そういう人は、
下手に薬とか飲んでいると、冷静に状況を見て内省的になる前に、
自殺を選んでしまうことが多いのです。

抗鬱剤の最大の害悪は、
アップダウンの途中で、薬の影響や、反動や、禁断症状による、
発作的な自殺の率を増加させていることです。

薬を全く飲んでいなければ、
実は、「なかなか自殺に踏み切れない」というのが、
「正常なシラフ」の人間の思考作用というものなのです。


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なぜ希釈自我と結論したか？

●まず皆さんに言っておきたいことは、
私が知る範囲ですが、もともと人間の自我や知性というものは、
私たちの基準から見て「退化」するようには出来ていません。

つまり時代を追うごとに、それが劣化したり退化する
ということは通常は、標準的な宇宙ではありえません。
（つまりこの惑星が「異常」ということ。）

なぜならば、学習したことは常に蓄積されて改善方向へと
向かうのが、当たり前だからです。
これは理想論なのではなくて、本来は「自然なこと」です。

●ところが、地球の歴史を見ると、いつからは断定できませんが、
少なくとも５０００年ほど前から、その退化が始まっています。

世界にはいろいろな美談なるものがありますが、
もともとそれらは、人間としては当たり前の行為や言動であって、
それがことさら美談になるということ自体が、私たちが
極めて異常な環境下にあることを意味しています。

つまり、劣悪な環境で育てば、何が当たり前かすら忘れてしまう
ということです。

●今、私は劣悪な「環境」といいましたが、
では、環境の「何か」が変わったせいで、人間はどんどんと
精神面において退化したのでしょうか？

私はそうは思いません。
人間の退化のプロセスを、
私自身も今日まで、いろいろなものを原因として類推して、
想定してみました。

しかし、たとえば、
道具や火の応用は直接的に人間を劣化されるものではありません。

金融システムが悪かったのかというと、これも違います。

電子機器や電波や電磁波の氾濫、これも違います。

食生活または食の劣化、これも違います。

競争社会、これも違います。

家庭環境、これは一理ありますが、結局はそれが原因ではありません。

遺伝子の異常や変異、これも考えられません。

コンピューターの発達や生活環境の変化、これもそれだけに
原因を断定は出来ません。


●そこで、私がかつて太古に知っていたときの記憶と比較した場合、
その人間性の劣化が何と「比例」しているかという事に興味を
持ったとき、それがきっかりと人口と比例しているという点に
着目しました。

ただし社会学的に見れば、大勢の人口を養うということは、
松の間でも語ったように、それ自体が、侵略や防衛や、
利権争い、領土争いを生みますので、
そうした生活圏の拡大が、利益主義に人間を堕落させたと
言えなくない面はあります。

しかしだからといって、地域や国を見ると、
人口密度と人間の劣化が直接的には必ずしも比例しません。


●そこで、世界人口全体の増加と、人類全体の劣化という図式で見ると、
なるほど、かなり整合性が出てきました。

ちょうど、金魚蜂の中の金魚や、檻の中のネズミが、
ある一定量以上に増えると、餌をちゃんと与えているにも関わらず、
攻撃的になったり、ストレスを感じて異常行動をとるのに似ています。

そこで、結論は落着しそうになったのですが、
では、実際に人口がかなり減少した未来には、
人類の劣化状態が改善されていたかというと、
私の知るかぎりの未来では、そういう改善はありませんでした。

未来が、中途半端な管理社会になった様子（予測図）は、
「宗教に汚染された地球人」に書いたとおりです。


つまり、人口の異常増加が我々から何かの生気のようなものの「分け前」を
奪っているかもしれない、という推測は、間違いでした。


●そこで、人口がどこから増加したのか、
もしも、転生という「前提」をあえて持ち込むと、それは地球の内部から
やってくるわけではなく、外部からということになります。

ところが、外宇宙や、あるいは別の次元層から、地球に移動している
形跡は、私が知る範囲ではほとんどありませんでした。

となると、個という体の中に、意識を投入して、
物理的に人間の人口を増加させる場合の、その元となる因子は、
どこから得たのかという疑問が出ました。

もしもこれが単純に、別の平行する次元からの移住による増加や
外宇宙からの移住として片付けられれば、そのほうがよほど、
望ましいことでした。

また、もしも単に人間の生活形態と価値観の劣化が
地球の現在の状況を作ったのであれば、そこにはまだ希望がありました。

●しかし、人口増加の理由を私は、地球、またはこの次元への
「移民」という形では、認識していません。

どうやら、それは地球の内部で、増やしたとしか思えなかったわけです。

では、どうやって増やすのか？
私たちが穀類や家畜を増産する場合には、単に増産すれば済みます。

しかし、人間を増産するというのは、種を植えて増やしたり、
クローンを作るのとは状況が違うらしいというのが、
私個人が認識している宇宙です。


●自意識を生ずる核の増産や削除は、人間の意志や管理下にはなく、
人間を設計したり、飼育している側に常にあります。

何も人間が生殖を繰り返したからといって、それだけでは人口は増えない
というのが私の持論です。


●また、単に人口が増加するだけであれば、劣化は起きません。

むしろ、常に様々な価値観や意識が拮抗しますので、
現在のような「薄い自我」が作る社会にはなりません。

多少、空間的には窮屈でしょうが、
それが直接に人間の自我を劣化させるとは思えません。

たとえば、人口密度の高い地域と、田舎とでは犯罪の種類が違うかというと、
意外に、それほどは違いません。


人口が増えることは、その頭数を食わせるために、
戦争、略奪、資源の食いつぶしが起きるのは確かですが、
直接的にそれが人間の自我そのものを劣化させるとは私は思いません。


●そして行き着いた疑問点が、
「人口増加」と「自我の劣化」は、直接には「比例しないはず」なのに、
それがどうして劣化したかです。

そこで私が検知したのが、ある種の不正行為です。

本来希釈をしてはならない自我を、誰かが勝手に切り刻んで、
個体あたりの自我のエネルギーを劣化させたと。


●現時点で、考えられる「そのある者」のミスというのは、
実は、自我を希釈して、切り刻んで人口を増やしても、
生産物は、増加すると思い込んだことかもしれません。

つまり、その者は、生成物（感情）も人口（作物量）の増加に比例して、
増量されて、収穫できると思ったのです。

これは、もしも自我のシステムに無知な者であれば、
やりかねないミスです。

「なんだ、種を割って、蒔けば、四倍でも五倍でも増やせるだろう」と。

ところがその種は希釈したら、希釈しただけのエネルギーしか
その生涯に発生しないということを、知らなかった可能性があります。

そうなると、結局のところは、
収穫量全体は、太古とさほど変わっていないということになり、
その何者かの思惑は、既に失敗しているはずです。

そこでおそらくは、質が落ちた分を量でごまかしたり、
あるいは、下手をすると「価格を落として」販売しているかもしれません。


●普通の正常な形での「自我の分割」は、
惑星などに下りるときに、わざと、自分を断片化するという方法でしたが、
これは本来は自主的に、計画的にやるものでした。

しかし、それを違法に、人間本人の同意も得ずに、
勝手にやった「何者か」が存在するというのが私の結論です。


■この問題は、
買い手が誰であり、現在の売り手が誰であるかさえ
もしも追跡できれば、二つの方法で解決できる可能性があります。

ひとつは、
買い手側に、「売り手が製造方法においてミスをしている
　　　　　　　という事実を報告すること」

もうひとつは、
売り手に「あんたは、栽培ミスをしている」と知らせることです。


しかし、もしも売り手が、無知だったのではなく、
最初から、悪意をもって詐欺をやっているとしたら、
その場合には、買い手側に、「不正な納品行為をしている」と報告して、
何かの処分を申請する必要があります。

と、ここまでは、「公共的な意味」での解決法です。


●しかし、誰もそんなこと、つまり、
（忘れ去られた、地方農家である地球の作物の事など）には、
全く関心もなく、誰もかまってもいない、誰も知ったことではない、
そして、放置され、管理も放棄されている、
ということなのであれば、

もはや、私たちが自分たちで自分を復元する方法を
考え出すしかありません。

つまりは、
この家畜小屋、あるいは、この栽培農園から、
どうやって「脱走」するかです。


事実に基づくフィクションであった、有名な「大脱走の物語」は、
その脱走兵のほとんどが、射殺されましたが、
断じて、そういう結末には、私はしたくありません。

この方法と論理に乗れる人がいたならば、
その全員を、逃げ切らせたいです。

しかし、肝心の確実な方法が、まだ見つかっていません。



希釈自我・分割自我の脱出口

●これを探るのに苦労しています。
肉体がない方が、むしろ動いたり探れそうな部分もある一方で、
肉体がないと、認識したり、または他人に伝達できない部分もあるからです。

珍しく、この問題についてメールが来ましたので、紹介しつつ
返信をしてみたいと思います。

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禅書の感想文ではないのですが、
先日注文した禅書DVD第十巻が届きまして早速拝見させて頂い中で
感想といくつか質問させて頂けたらと思い、メールしました。

特にディスクＣの分割自我の話題なんですが、
ここ最近の梅の間の投稿とかなりシンクロしており、
食い入って見てしまいました。
ためになると同時に、すごく面白かったです！

毎回そうなんですが、崩残さんの説明は分かりやすいのは勿論、
コミカルだったり時にグサッとトゲを刺してくれたり、
本当に飽きないので大好きです。

あと、話のテーマが私たちにとっては漠然としたものであった時には
それらに対する類推がとても上手いと、1人うなずいてます(笑)

無明庵の特に梅の間を愛読されてる方の中には、最近の分割自我の話を
受けて自分が実際「〜自我」なのか悶々と考えてる人は少なくないと
思いますが(私自身も含めて)、
自分は今までの生き方や人間関係、二度書いて頂いた禅書を考察するに
何らかの分割自我だなと思います。

勝手な解釈ですが、物事全般的に詰めの甘さを自分で実感しているのも
そう思う理由の一つです。
いや、しかし、ただ単に自分の努力不足かもしれないので
何でも都合の悪いことを分割自我の話のせいにしてはいけませんね。
崩残さんの仰る通りです。

さて、分割自我の人が全自我に帰還するには同じ分割率の人と
くっつかなければならないとありましたが、
最近の掲示板では、現状それすらも不可能だと書かれてました。
また、分割自我の人は死んでも分割自我のままという様なことが
確か書かれていたと思います。

そこで質問なんですが、我々が地球人生体験ツアーに参加する際、
乗り物としての自我をレンタルしたとして、
その選んだ自我が全自我だろうが分割自我だろうが、
肉体の死をもっていったん自我を返却というかチャラになるというわけ
ではないのでしょうか？

私たちがよく言う自我とはこの肉体に固有のものと考えてしまうのですが…。

しかしながら崩残さんが仰るように万が一悪徳業者が、
こっそり自我を希釈した可能性があるとはいえ、
それを見抜けなかった自分が悪いし大馬鹿者だと思います。

話はずれますが、一連の梅の間の分割自我問題について考えていると、
今自分(自我)だと信じているものが、実はレンタル品だということに
なってしまうのですが…。

精神世界ばかりではなく、世間でよく「自分を知りなさい」とか云々は
まったくしてでたらめというか価値のないものになってしまう気が
します。
自分を知るということに私も興味があるのですが、
考えるに「自分を知る」ということは言わば自分が自分じゃないとわかることで、
さらに知る対象の自分なんてものは借り物か一時の夢みたいなものと
わかることなのかな？と、

ここまではどっかで読んだ本の言葉だったり、論理的には導きだせる
ことなんですが、
ではよくいう「意識」という言葉の正しい定義とは何？
さらに「意識する」とは正しくはどういうことなのか？
まして、「一体この俺は何なんだー」って、
毎回理屈キチガイになりそうです…
(あっ、今思ったのですがこの理屈に傾倒し過ぎな私を読みとったから
おまけに「感覚」という書を崩残さんが下さったのか！と。
妄想です、すみません)

特に最近の自我関連の投稿を読み自分なりに考えてると
生きる指標というか意味が薄れていってるような気がしてなりません。

どうでもよくはないですが、どうでもない人生に思えてくるのです。
人間が養鶏場で鶏をただただ卵を採取するために飼い慣らすが如く、
崩残さんの仰る宇宙の例のヤツらに家畜として飼われてる私たち…。

せめてこの身が死す時は「分割自我弾道ミサイル」とかになって
宇宙に穴の一つでもぶち開けてやりたい (>_<)と思う次第です(笑)

これ以上書くと私はどんどん自虐的になりますので
ここら辺で失礼します(笑)
長文、更に無知と馬鹿を露呈しまして今さらながら申し訳ありません。
読んで頂けたら幸いです。


追伸
崩残さんが最近身の振り方を考えてるとか仰ることが多いので複雑です。
自我を超越した方にかける正しい言葉を知らぬ私にはただ寂しいとしか言えません…。
が、 これからも掲示板や出版物を本当に楽しみにしていますのでどうか、
1日でも長生きしてください！ありがとうございました。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

自分のメールを読み返して、梅の間の分割自我の話題のせいで、
人生がつまらなく思ってしまうと崩残さんに誤解をやや与えてしまったのでは？
と申し訳なく思っております。すみません。

絶対にそんなことではありません。むしろ、この地球人全体的な問題に
対してなぜ崩残さん1人が背負わなければならないのか？
そのことが更に申し訳なく、私の無知と無力を痛烈に感じるのです。

崩残さんが分割自我問題の実態調査、又それらに対する観察・考察を
私たちに公開して頂いた。そのことだけでもう十二分にあり得ないくらい
貴重なことのはずです。

後は自我を選択した人それぞれが私も含めて各自の責任で
掘り下げていくべきだと、生意気ですが思っている次第です。

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●今まで、どんな難問でも、悟りのことから、セックスから、果ては
手裏剣まで、何でも、構造分析と、過去のそれらの技法の不備を正して、
マニュアル化できてきたのですが、この問題だけは、本当に厄介です。

●まず、「大前提」として、
私が今までに言ってきた希釈自我という場合の
その「自我」がそもそも何であるか、という話がまず必要ですし、

そもそも、無明庵のサイトや掲示板を読まれている人たちが
毎日、何百人かいたとしても、
自我の分割、つまり希釈自我なんて、嘘じゃないかと思っている人も
含まれていると思います。

こうした問題に向かうときに、５種類のスタンスの判断があります。


１−確実にそうだ。崩残さんの言うとおり自我は希釈されている。

２−自我は希釈されていると思う。確かに覚えがあるし、よく分かる。
　　しかし実感はまだ薄い。

３−ありえるかもしれない論理だが、わからない。今考えているところ。

４−ありえるかもしれないと頭の隅に入れておきたいが、
　　考えたくもないので、今は否定しておくことにした。

５−あんなの絶対に嘘だ。

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●１の人というのは、それ自体、とんでもない知覚力を持っている
ということになるので、ほとんどいないと思います。

２の人は、わりとメールを見ていると多いです。
３という人も多いことでしょう。

しかし４以下の人は、梅の間の、分割自我に関する記事を、
あまり読む必要はありません。
単なる好奇心では、実生活には何も役立たないからです。


●さて、まず自我という言葉は、
一般的な心理学用語として「自我」という意味で使われることもあれば、
覚者たちが、「よくない自我」としての喩えに使うこともあれば、
逆に、「自我を確立しなさい」といったり、
または「哲学上の定義」として使われることもあり、

ようするに、困ったことに、自我とは何かということに
明確な定義をした情報を私はほとんど知りません。

一部が、無明庵のＥＯシリーズの本には出てきますが、
場所によっては、エゴという意味で使われている部分もあれば、
もっと普遍的な意味で使われている部分もあります。

しかし現時点で私に言えることは、
これは「物理的なエネルギー量」としてイメージしても良いほど、
単純なものであるということです。

たとえば、仮に転生を肯定する立場に立ったときに、
その転生の中で部分的に継続する「記憶」というのは自我そのもの
ではありません。

ちょうど、肉体が死んで、次の肉体を選ぶ行為があると
別の肉体に入るのと同じように、
「記憶体」というのもまた、一種の衣服だと思ってください。

それは肉体の寿命よりは長い時間持ちますが、
それが一貫性を持っているからといっても、
それ自体が自我であったり、または、転生の「核」なのではありません。
ちょうど、それはＰＣのデータファイルにすぎないのと同じです。

だから、他人の生、または前世の記憶を別の人が着るということは
かなりあると思います。
記憶でしたら、それは貸し出したり、コピーしたり、レンタルしたり
出来ます。
また、同じ記憶を複数で共有することも可能です。

これは以前に、「記憶や常識」は、ウィキペディアのように
複数で作ることも、共有することも可能だと言ったようにです。
しかも、それをしたところでデータベースが希釈されるわけではありません。

ということで、まず生の記憶を保存している部分は自我とは
考えないでください。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●次に、自我というものを「私という意識そのもの」として
定義してみます。
こうなると、これはその人の人格や年齢に関係なく
全ての人たちにあります。

何もこれは、自分を自分として意識するために、
複雑な人間関係や学習の結果として作られるものではなくて、
子供がある年齢になれば、誰でも自覚的に意識するものです。

このプロセスに関しては、
発売されている「ＣＤ書籍」の、「小さなブッダの大きなお世話」の中の、
＞「自我の発達のプロセス」

という項目に非常に明確な説明がありますので、
手元にある人は、もう一度読んでみてください。

ほんの一部だけですが、引用するとこうなります。


・・自我の９つの発達プロセスをもう一度まとめると、次のようになる。

第一に、
空腹や親の認識の反復による『内外の区別』による自己感覚。

第二に、
『名前』の反復と『鏡の映像』の観察の反復による自己感覚。

第三に、
主に筋力と発声を使った『運動機能』の反復学習による自己感覚。

第四に、
近辺の物への『所有』の反復による自己感覚の拡張。

第五に、
『生存競争に有利な条件』の学習の反復による自己感覚。

第六に、
自分の生存範囲への『支配力の駆使』の反復による自己感覚の拡張。

第七に、
自分自身へ変化を与えられるという『自己支配力』の反復による自己感覚。

第八に、
自分は自分の一部ぐらい『犠牲』に出来るという事の反復による自己感覚。

第九に、
『自分を殺す意志』を反復して持つことが出来る事による自己感覚。


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●つまり、自我というのは、経験の「内容」ではありません。
皆さんのこれまでの記憶の総体を私は自我とは定義していません。

経験と記憶は、それ自体が自我を形成するのではなく、
「私という意識の強さ」に、燃料を与える「素材にすぎない」
というのが私の推論です。


●では、自我というものを、
ごく単純に「私」という意識だと定義してみましょう。

では、その「私」という「感覚」の正体は何でしょう？


それは「外部と内部」という境界線、
その区分を意識する作用の副産物です。

それ故に、惑星にも自我があり、動物も種や集団としての自我を持ち、
恒星や銀河系すら、自我を持つといえます。

どのぐらいの範囲に対して「自分の知覚が所有している世界か」
というのが自我の基準です。

物理的に所有しているかいないかの問題ではありません。
あくまでも知覚範囲と観念上の限界線によって作られるものです。


●そして、最初のうちは、
肉体に封じ込めたられ「自分」という境界線を感じることから
内部と外部に壁があることを意識します。

そのあとは、コミュニケーションがとれないことや、
思ったとおりに物事を動かせないことで、壁を意識します。

いわば、理解力と知覚力と支配権を広げるのに伴って、
自我意識は拡大をする性質を持ちます。

文字通り、それは形そのものの大きさが肥大するとイメージしても
間違いではありません。

しかし、それが拡大するほどに、
次々に、その境界線の向こう側に、未知の領域、つまり
制御したり知覚することが不可能な領域が常に「無限に近いほど」
広がっています。

ですから、その自我に固有の「拡散力の限界」に来たときに、
かならずそれは、一定の大きさで臨界点を迎えます。

そのときに、本人に意識されるものは、
もはや、何かをした自分とか、自分の記憶ではなく、
強烈な、「私」という意識だけであり、
かつ、その「私」は、絶対に「全体では在り得ない」という孤立感です。

普通の人たちでさえ、ほんのささいなことで孤立感を感じて
一人になることを嫌がることが多いようですが、

その場合には、同程度の仲間と群れること、または引きこもることで、
緩和される程度のもので終わります。


●しかし自我が完全に経験を消化して、正常に肥大化した場合には、
自分の存在意識と、それが決して触れることの出来ない「全体」
というギャップ以外には何も意識されません。

自分がいて、世界や宇宙がある、
単に、その認識だけの中で、すべてが停止してしまいます。

生きる意義とか意味を思考する事など不可能であり、
その二つの狭間だけが知覚され続ける状態となります。

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●と、ここまでは自我が正常に発達した場合に辿るプロセスであり、
その向こう側に広がる領域を含む話なので、
今回のテーマではありません。


問題は、こうしてみると、自我というのが記憶でもなく、
経験そのものでもなく、生まれ変わりに必要な「核」なのでもなく、
実は、「圧力を伴ったもの」であることがイメージできるかもしれません。

自我という「もの」があるわけではなくて、
「自我意識」「自我感覚」を生じさせるシステムがあるということです。


●そのシステムは、とんでもなく皮肉なことに、
「無自我」あるいは、
人間の肉体や知覚では処理できないような高次意識をわざと、
負担がかかるように、個体の人間に押し込める、
という方法と「併用して」、作られたものです。

つまり、一方で限界が感じられないはずの原初意識があり、
その一方で限界ばかりを感じる自我（境界線意識）のシステムが
組み込まれたわけです。

この矛盾した軋轢、摩擦の中で人間の自我感覚は、肥大し、
苦痛を感じる結果となりました。


●ただし、その自我の境界線が圧力の増加によって、
「風船」のように破裂するという事故が、何例かおきました。
それが「悟り」です。

どの次元の層の風船を割ってしまったかによっては、
結果には違いがありますが、
風船が壊れたのですから、内部にあった高次意識、
これを原初の意識の断片といってもいいですが、
これが拡散してしまうという現象が起きます。

しかしほとんどの場合に、肉体はそれに追従はしません。
もしもこの圧力が、身体そのものに加わった場合には、
身体は機能停止をします。
ただし、身体にこれが起きることはほとんど稀です。

これが身体に直接に影響を及ぼしたのは、私の個人的な推測ですが、
それこそ、５０００年以上とか前の話です。
つまり、悟りの拡散意識を応用して、何かの実験をして失敗したときに
身体そのものが破裂してしまう、という事故が起き得たのは、
遥か昔の話です。

たぶん、何者かの手によって、物質の次元と思考の次元が
分断されたために、意識の影響が直接的には身体と関係を持たないように
絶縁体が作られたのだろうと私は思っています。
たぶんですがそれはエジプトの初期ころ？でしょうか。

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●さて、話をもっと分かりやすくしてゆきますが、

私が言っている、全自我とか、原型自我というのは、
「風船の内部の内圧の量」のようなものですから、
電圧と喩えてもかまわないわけです。
個別にそこに何かの内容があるものではなくて、単なる圧力です。

では、それが内圧を復元できないのか、となると、
それは、高次意識とは違うので復元できないのです。

●高次意識というのは、それこそ、
「人間全員、そもそも悟りなんか、既にありますよ」という
その部分なのですが、
これは自我とはそもそも関係なく、今でも皆さんの中にあります。

どんな希釈自我の人も、実は悟りの因子である、原初意識を
内包していないということはありえません。


●ただ、それに拮抗する形の自我意識を生み出す圧力と境界線の
システムがあり、これは原初意識でもなければ、さらには、
私たちが自主的に作ったものでもありません。

これこそが、人間以外の次元の者によって「作られた部分」です。


それが作られた目的は、何度も言いますように、
＞「強烈に、限界を感じる意識」（自我感覚のシステム）と
＞「強烈に、無限界を感じる意識」（原初意識のシステム）

この二つを人間の中で決して「融合不可能な形として対立させ」、
それによって、その苦痛と違和感と不安感から、
人間がさまざまな精神活動や肉体活動を通じて、
感情を発生させるためです。

そうして搾取された私たちの感情の行くつく先は、既に言ったように
「薬品」です。
しかも、「彼ら」にとっての、向精神薬です。


●ただ、それでも、その苦痛の中で、
人間が、それに拮抗して、人間それ自体も、その異常事態を
少しは、楽しさや、娯楽や、創造行為として容認できていた時代が
長くありました。

「おもしろき　なき世の中を　おもしろく」などという言葉は、
全自我の時代（または個人）にのみ言えた台詞です。

確かに、閉塞感のある肉体の中は、苦痛ではあるが、
自我というシステムを自分で選んだのだから、しかたあるまい、
と許すことがまだ出来た時代です。

（概算ですが）そこにひとつの大きな節目が生じたのが、
１６世紀ごろということになります。

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●自我を分割などしたら、圧力低下を起こし、
その結果として、人間から搾取する生産物さえ濃度が薄くなる
というのに、なぜそのような愚かなことをしたのかは不明です。

地球に生まれたがっている希望者が増えたから
「乗り物を増やすため」にそうしたとはとても思えません。

また自然に人口が増殖したために、
単純に、エーテル体などの濃度が落ちたとも考えられません。

そういうレベルでしたら、地球にはまだまだエネルギーは
充満していますしそうした次元のエネルギーは、地上の生物
鉱物だけではなく、太陽や宇宙からも提供されています。

あきらかに、人間の人口密度とか、その他の霊的な「環境」の
密度が変化したからではなくて、

「人間という個体それぞれの、質が劣化したり低下した」というのが
私の結論です。
だから、霊的な次元までをも考慮しても、
なお断じて、それは、環境のせいなのではありません。

個々の作物の「内部に」何かの異変が起きたのです。

だから、仮に人口を十分の一にしても、人間は元には復元しません。
金魚蜂の中の金魚が減っても、
内的なストレスと異常性は変わらないのです。

しかもそれは私たち「人間自身の責任」に由来するものとは、
私には思えません。


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●皆さんは、自我の強い人
（私に言わせれば、強いのでなく当たり前の自我を持つ人たち）
の特徴というのをなんとなくイメージできるでしょうか？

彼らのほとんどは、濃度の差はあれ、かなり個性が強いです。
これといった個性が強くない場合でも、癖があります。

そしていうなれば、すごく嫌な奴でもあるのですが、
すごくいい奴でもあるという、二面性を必ず持っています。

ところがそうではない、嫌な奴というのを皆さんは
ご存知のはずです。
単に、どこまでも腐っているだけで、
そもそも、自我がちゃんとあったらやるはずもないことをしたり、
言うはずもないことを言う者たちです。

自我というのは、人間性とイコールではありませんが、
少なくとも、それ以下には絶対に落ちることの出来ないラインを
持っています。


しかし、希釈自我の場合には、
実際には、自我の機能をバランスよく使っているのではなくて、
単なる生存欲とか、羞恥心とか、見栄とか、
そうした自我が持ったり、生産する可能性のあるごく一部の機能だけが
強烈に、自動的に機能しています。
たとえば、嘘をつくことだけにすべてのエネルギーが使われるなどです。

全自我であれば、悪業にもそのエネルギーは使われるかもしれませんが、
余剰分がありますので、バランスとして、全く逆のものも表出します。

しかし希釈自我の場合には、通常の全自我が持つ機能の
ごく一部だけしか全開に出来ません。

また、攻撃的でもなく、醜くも無い、ゾンビではない人たちの場合、
この人たちは、害悪もないかわりには、個性も決断力もないといった
ひ弱な感じを与える希釈自我の状態に留まります。

この人たちは、醜悪なことにその少ない自我が使われることは
幸いにしてなかった幸運な人（ゾンビ化しなかった人）なのですが、
自分が、何かを望んだり、決断したり、実行するときの圧力が
極めて劣化しています。

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●人類というものを皆さん自身の自我が全自我なのか、
それとも、希釈自我なのかということは、自分のことは棚にあげていいので、
記憶をたどって、皆さんの知り合いのことを思い出してみてください。


その相手の人が、俗に言う、良い人だとか悪い人だとか、
そういう問題ではなくて、

また、自分と意見が対立しているとかいないとかではなく、
自分と利害関係がどう対立したかなどではなくて、

自我の「濃度」のような対象としてだけで判断した場合、
あきらかに、あなたの言ったりしたことを受け止める
キャパシティーの高低のようなものの違いを感じるはずです。

自分が投げかけたものを、全部キャッチできる人と、
あなたが投げたものを半分とか、１／４とか、１／８ぐらしか
受け取れない人たちです。

私はこのことを最近よく「反射率」と表現します。

あなたが例えば、光を放ち、相手がそれを反射する月であったとして、
あなたは、その反射が鈍い人たちを何人も思い出すはずです。

ただし、これは、あなたのことを相手にしてくれたとかしてくれないとか、
そういう問題ではありません。
ほんの一言二言でも、ちゃんと相手にする人はします。

そもそも、相手の自我のキャパが狭すぎて、
あなたの存在から発するものをスルーしてしまっているのです。

ただし誤解のないようにしてほしい点は、
たとえば、あなたの話題に相手がついてくるとかこないとか、
そういう問題でもありません。


言葉にするのは難しいのですが、
やりとりされる内容より以前に、そこで起きている「物理現象」
といったほうが、私には感覚的にしっくりきます。

皆さんも、家族内、知人、職場、趣味の集まり、など、
どこかでそれを感じたことが多くあるはずです。


●この逆のケースもあります。
希釈自我の人が自分よりも上位の自我の人に何かを投じた場合、
相手からは、少なくとも同量、
時には、２倍かそれ以上の圧力が反射することもあります。

そのために、それを処理できない負担として感じたり、
時には、脅威や敵意と誤認したりして、
かかわりを避けるということが起きます。
しかし、これはしかたないことです。

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●今回は、まとまりのない話ですいませんが、
今のところ、自我の分割については、
ここ約一年弱の間に、概念的に少しずつ変化していることは
ご了承ください。

それは少しずつ調査するに従って、
その、複雑に劣化した様相が、だんだんはっきりしてきたからです。


１−「宗教に汚染された地球人」を執筆したときには、
　　単純に、誰かの悪意と不正行為によって、
　　自我が分割されたという認識しかありませんでした。

２−その後、「無心の禅書」の「第１０巻」では、
　　同じ分割数の自我同士が、
　　この世界または、死後に結合すればなんとかなると
　　楽観視していました。

３−しかし、ここ最近、梅の間で展開したように、
　　分割には「奇形的な形」が生じていること。

４−さらには、生きている間にどうやら、自分ひとりだけの力では
　　正常な形には、復元はできないこと。

５−さらには、死んでも、すぐに再生産のラインに運ばれるので、
　　生きている間に、仮に何かのきっかけで復元できそうになっても、
　　死後直後に、また分割されてしまうこと。

６−今のところ、唯一可能性があるのは、
　　自我を復元したいと望む者同士が、現実生活では面識がない、
　　無意識の領域であっても、同意して集まり、

　　誰かを主人格の自我の器として決めるかを協議して、
　　その主人格の人以外の人が、肉体的には死ぬという方法です。

　　この際、自我のパズルの組み合わせや、形の不調和の成型は、
　　もう時間的には、間に合わないので、犠牲にします。

　　これによれば死んだときに、地球の製造ラインに乗ることを
　　拒否できるだけの自主的な内圧が自我として戻ります。

　　ようは、とりあえずは、「正気」または
　　「出荷当時の原型の自我状態」になるのですから、
　　地球のシステムに参加するかしないかの、
　　拒否権を発動できるということです。

　　昔は人間は全員、その拒否権、選択権を持っていたはずなのですが、
　　自我が希釈されてからは、眠ったように無意識になってしまったようです。


●ようは、現状では、私たち人間の側としては
かなり、ふんだり蹴ったりで、まるで虐待を受けている作物のごとく、
管理者の、いいようにされているわけです。


以下に、しつこくもう一度、概略をまとめておきました。
↓

>●分割自我という現象の、概要のみの要約】
　　　↓
http://www.mumyouan.com/k/?U1436



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

ギャラリーとおたより

●三名の方への書を紹介いたします。

・Ｄさん・

左が「容易(行書体)」と、中央と右が「意識（草書体）」
「容易」は注文にはありませんでしたが、私が思いついた文字。




「平和（草書体）」




　　　　　　　　　　　　　　 　　　　「観照」
　　　　　　　　　　　　　


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・Ｙさん・

「集中」（無無心の書）

めずらしく、これは「普通サイズの用紙」という指定でのご注文でした。
大サイズよりも、筆が激しく飛びまわれる範囲が限定されるものですから、
いつもの無無心の書より（若干ですが）大人しくなっています。



ただし、例えば、和風の部屋や、「床の間」とかには、
このぐらい静かめで、渋めの方が、似合うと思います。
いつものような、無無心の書は、
落ち着いた部屋には、印象が激しすぎるかもしれません。

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・Ｍさん・

【感想の　おたより】

●それぞれの文字について感想

『静』
この曲線的なのが普通なんだろうなーと思っていましたら、
DVDで、あ、普通は「争」の下の方はまっすぐなんだ、と思いました。
見た感じ違和感無いので、こういう形なものだとと思ってました。


＞以下はすべて「私流の創作書」となりました。




『虚空』
（そうか、下の空間が虚空なのか）、と、
これはDVD見るまで全く分かってませんでした。
丸みを帯びる、曲線なのですが、これも見てて違和感がなかったです。



この”抹香くさい”字を選んだ理由は、最初に無明庵のHPを見た後、
PCを閉じて、確かに部屋の中にいるし、周りも見えているのに、
何もない濃いグレーの空間に浮かんでいるような感覚がしたからです。
本当の虚空はもっと違うんだろう、とは思いました。

そのあと、数十時間、感覚が戻らなくて、戻ったきっかけは、
ランチバイキングでした。

散らし寿司を注視したら、元の感覚に戻りました。
（さすが、うちの地元の海産物…伊達じゃない）
漫画みたいですが、ホントです。

>ここは私は笑うツボなのですが、他の読者には分からなくていいです。


『一』
書を見て、（こういうのもアリか！）とびっくり。
自分の想像力を超えてました。

流れ星みたいで、勢いがあるのが気に入りました。
流れ星だと、大抵、大気圏で燃え尽きて潔いから、
この書は流星みたい、と思いました。



「一」を選んだ理由は、
いろいろな用事や感情によって発生した思考が一段落すると
余分なものが落ち、「一人」という感じがして、
もう雑多な事に思い煩わされてはいけない、と思うので、
その「一人」の「一」というのを大事に意識しようと思って
注文させていただきました。

雑多な用事はまた、すぐ発生してしまうのですが、
「一人」に戻らなきゃ、と思うからです。


『艶』
見たとき、上体を起こして、足を横に長く配置している女の人の絵みたい、
と思ったら、DVDで崩残様が、
「西洋絵画で、裸婦が寝そべっているにの似ている」と表現されていたので
ああ、あの絵かな、と思い浮かびました。





最初に書、その次DVDと拝見しました。

「本当に沢山書いてくださってたんだ」と、DVDで分かり
また、選ぶ様子もエネルギーを消耗して、
選んでくださってたのがわかりました。
ありがとうございます。

>>書いていまして、
>>終始、良い印象を持てるご注文またはご注文者というのは、
>>全体の２割程度なのですが、今回はそちら様がそうでした。
>>（大抵は、どれかの字が、その人に調和せずに、
>>つまづいて、苦戦に入る事がほとんどなものですから。）

よかったです。
これは予想外の言葉だったので、読んで嬉しくなりました。


>>「すごく、変わっています」

字の形が、ということだと思いますが、
自分自身子供の頃から、変わっているとはよく言われたので
「変わっている」は、馴染み深い言葉です。
そういわれてやっと落ち着きます。


今年２０１０年の３月１８日ごろに初めて無明庵のHPにたどり着いて、
今回書を注文させていただきました。

届くまでも楽しかったし、届いた後、書もDVDも良かったです。
崩残　様
どうもありがとうございました。


>いえ、こちらこそ、楽しい書を、溢れるほど、沢山書かせて戴きました。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



ご注文に際してのお願い


■通常の、私の、口からでまかせの、おしゃべりのＤＶＤが入る書は、
特に、「禅書」とか「無心の禅書」とか書かずに、
ご希望の文字を４種類以内で、お知らせください。

というのも、ご注文に「無心の書」とあると、混乱するからです。
「無心の書」「無無心の書」は分類上は、同じカテゴリーになります。

「無無心の書」は以前にも、何度かこの「梅の間」で書きましたように、
私が注文者の背丈や体の寸法を全く無視して、
「パリコレ」をやってしまう、という領域です。

そこで重要なのは、私なりの無心の「アート性」だけであって、
カウンセリング的な要素は、一切含まれません。


●ですから、特別に、「無無心の書」を注文される場合にだけ、
「無無心の書」と明記ください。

普通の「禅書」の場合には、「無心の書」とかの言葉を書きますと、
私の方で、少し迷ってしまいますので。

予定価格などにつきましては、ＤＶＤの「無心の禅書１４巻」
に収録してありますので、ご覧の上、
「１４巻の内容や条件については、承諾しています」と、
一言、ご明記ください。

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■なお、カウンセリングは頼まれても、いたしません。
私の方から、逆に
「そちらの場合には、困ったら、いつでも、気軽にご相談ください」と、
逆指名したことは、何度かあります。
また、逆に、私から進んでカウンセリング的な質問をしつつ、
解決の方法を相談者の方と共に探るということは、稀にですがあります。

しかし、それは、私がその人の資質を基本的に大丈夫な人であり、
きっと、抜け出せるだろうと思うからこそです。


■それと、抗鬱剤を服用している方からの相談は、固くお断りします。
（必ず短期間内に減らしながら、完全にやめるか、
　または使用を一切止めると、厳密に約束できて、それを守れる人
　以外は絶対にお断りします。）


皆様の方から、カウンセリングや、悩み事を持ち込まれて、
「お願いします」と、言われても私としては、関心が持てません。
私はカウンセラーでもなく、医師でもなく、占い師でもありません。

（ただし、もしもひとたび、カウンセリングを、本気で、やり始めたら、
　絶対に相手の人の救出に失敗しないであろう自信はありますが。）


しかし、そうでない限りは、他に、いくらでも、
有料で、皆さんの相談に喜んで乗ってくれるところがありますので、
どうか、他で助けを求めてください。


書のご注文の方法は下記です

http://www.mumyouan.com/k/?T4033


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★ . 　　

一体いつまで、
飼いならされているつもりか？

●たまに、西洋文化圏の外人さんからみると、
特に、私の精神世界に関するビデオや見解は、
「無神論者」なのかそうでないのか、判断できないようです。

ウザいので、
「無神論ではないし、多神教は、多少は尊重するが、
ただし、一神教は狂信的なので、否定する」と言っておいています。

だいたいですよ、
この宇宙をくまなく探索したわけでもないのに、
どうして、こんな田舎惑星で言われている「一神」とかその概念なんか、
信じられますかいな？


つまり、正しくは、スタンスとしては、
「無神論」「有神論」どちらでもないというわけです。

無神論というのは、
はなから、哲学的な考察材料を放棄してしまうことにもなるので、
「料理」する題材としては、宗教概念は必要になります。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

●さて、おそろしく地球の人々が、未熟で、幼年期の状態にある、
ということは、常に実感するのですが、
とりわけ、その中でも、私が頭が痛くなるのは、
「宗教に対する妄信」に関して、ほとんどそれは精神病に近いという点です。

たとえば、私から見ると、地球を傍観している「通常仕様の生命体」は
地球の人間を見て、こう言っています。


「おい、なんであいつら、

事あるたびに、自分で見えもしないし、

ろくに肌で明確に実感もしていない、

そんな、神仏とやらに、祈ったり、

困るとすぐに頼みごとをしたり、

自分を守護してくれるようにと、

アホづら下げて、手を合わせているんだい？

ばっかじゃねぇーの？」



●はい、全くの阿呆そのものです。

断言しますが、精神状態としては、異常です。

あまりにも長い習慣と因習になってしまったために、
ローカルな神仏から、一神教のものから、
とにかく、問題は「単に観念的に信じているだけ」のものを
本気で、崇拝したり、そんなものに手など合わせているという
「異常行動」です。


●仮に、日常的に、そうしたものを見たり、確実な感覚として
主観的に本人が感じ続けている（これもかなり怪しいが）のでしたら、
主観的に、そういうことをしても茶々を入れるつもりはありませんが、

現実を見ると、彼らがそうした神仏やら、守護してくれる何かを
妄信する原因となったものは、そのほとんどが、
「単なる受け売りの教育」によるものに過ぎません。


●かつてもっと古い時代には、確かに現在よりも、
自然霊の類や、ある意味では、ガイドとなる存在たちとの接点が、
ポツリポツリと生じた場所や人もいましたが、

それは、それらが完全に「日常的なものであった時代」であって、
そんなものが、「超常的現象」としてもてはやされる時代のことではありません。


●ＣＤ書籍の「宗教に汚染された地球人」でも明確に説明しましたが、
地球上に、宗教またはそれに類する信仰体系が生じた主な原因は
３つだけです。

１−かつて地球に接触した異文化の情報の残骸が、その後に
　　神話に化けて、そこから宗教に変形したもの。
　　これらの呼び名は「神話」で充分です。


２−ミディアム（霊媒）的な人たち、ようするにイタコが、
　　主観的な、でまかせを言ったことが信じられて出来たもの。
　　臨死体験報告もこれに類します。
　　これらの人々の呼び名は「イタコ野郎」で充分です。


３−宗教とは関係なく、純粋に、個人が思索したり、瞑想した結果として
　　できた体系。これらの人々のことは、宗教家ではなく賢者と呼ぶのが
　　妥当です。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


いいかげんに、
自立したらどうなんだ？


●と、私は言いたくなりますし、
出来ることならば、この点に関してだけでも、あと５年以内には、
膨大な量の「幼年期を卒業した地球人」を大量生産したいと
思っています。

そもそも、
「この自分以外の何者をも、自分の上には置かない」
という、生存意識として、ごくまっとうな基本姿勢を、

もしもその貴方の姿勢を、
批判したり、なじったり、脅したり、とがめたり、

またその上さらに、ご苦労なことに、罰を与える存在などがいたり、

あるいは「天罰を下したり、見守る神仏がいるんだ」と、誰かに脅迫されたら、

「そんな、阿呆で低脳な奴が、
　私たちの上位存在であり得るわけがない」

と言い放って、縁をぶち切ってください。


●以前に、竹の間か梅の間か、忘れましたが、
もしも「守護してくれている霊だの神仏」だのを持っていたり、
そんなものに心の隅で頼っているとしたら、
全員、その守護霊を、自分の手でぶち殺すか、追い出せと
私は言いました。


●人間が、いちいちそういうくだらない偶像や、
想像上の「何か」あるいは、
仮に実際に、自分で霊視した結果だったとしても、

そういうものに、まるで、家畜や、子供のように、
あるいは、憧れのミュージシャンや教祖に、阿呆づらをさらしている、
そんな、劣悪な状態からは、もういいかげんに、卒業してください。


●もしも、私が皆さんの上位存在の立場にいたら、
そんなあなたたちを、ちっとも可愛いとも思いませんし、
見込みがあるとも思いませんし、助けたいなどとも思いません。


自分を崇拝したり、勘違いして、拝んだり、自分に頼みごとをしたり、
守ってくれと、手を合わせている馬鹿ども、
そんなものに、愛情や守護を注ぐような、存在がいたとしたら、

それは、「いつまでも、人類を自立させないことを望んでいる者」
＞つまりは「毒になる親」そのものです。


●私が今までに、この生の中で、
主観的に接触した、人間以外の存在というのは、
それほど多くの種類はありませんが、確かに、いました。

しかし、その誰一人として、私に信仰を強いた者などいませんし、
何かを信じるように、強いた者もいませんし、

とりわけ、地球に存在するような、ゴミと嘘にまみれた宗教や、
その宗教が信仰対象とする、偶像や神話を信じるように言った者など、
ただの一人もいませんでした。

しかもその上、「宇宙意識」とか「全体意識」とか、
そういうものにすら、私がそれに追従することなど薦めませんでしたし、
全く強要などしませんでした。

そもそも、そういう意識は
「宇宙に関する、多くの観念的部分が、錯覚の産物であること」
という説明の方が多かったです。


●広範囲の宇宙を担当したり、管理する者、
つまり、個々の宇宙や銀河系の管理者たちは存在しているようでしたが、
ただし彼らは、何も宇宙の住人から、
崇拝されたり、頼られるために存在しているのではありません。

単に、割り当てられた職務を遂行しているか、
あるいは趣味でやっているにすぎません。


●また、標準的な宇宙では、
誰も、自分以外の何かに、
判断の下駄をあずけるようなことはしませんし、

そもそも、彼らには地球の人間が抱いているように、
へんてこな神や神仏の概念など、ありません。

自分よりも上にいるであろうと想像している何かに、
上を見て、根拠もなく、祈ったり、頼んだり、頼ったり、願ったり、

そんなことをしている自分を、
もしもあなたが、３００年後、
どこか別の惑星にいる立場から見たら、

「あまりにも、恥ずかしくて、
　ブラックホールにでも入りたい」気分になること、請け合いです。

「うぁ、馬鹿にも、ほどがある。
　一体、自分やあの地球の人間は、
　なんていう、馬鹿なことを何千年もやっていたんだ」と。

皆さんが、そういうことになるでろあろうことは、
私は、１００％保障します。


●それぐらい、「今の地球の心理状態が、異常な精神状態」なんですよ。
少しは、自覚した方がいいです。


「文化遺産」としては、神社や、寺院が各地に存在しますので、
建築としての文化、神話文化として、あるいは
皆さんが、大好きなパワースポットなるものとして、保存すれば
いいわけで、

何も進んで、否定したり破壊する必要はありませんが、
少なくとも、
あなたの「精神の中」では、よくてせいぜい、「隣人か、悪友」ぐらいに
それらに対して向ける意識を、自分の知性で「変革」してください。


●いつまでも、ガキみたいに、
ご利益や守護なんて、欲しがっている場合ではありません。

ガイドとなり得る何かの存在と、あなたが、
話をしたり、時には知識をもらったり、そういうことは、
「人間関係」と全く同じですから、良いのですが、

自分よりも上で、自分をどうにか支配したり、コントロールしたり、
褒めたり、罰したりする者だなどと、微塵も思ってはなりません。


無明庵の目的は、
地球の人間の自立のみ


●ずっと無明庵でやってきましたが、

私の唯一の目的は、人間そのものが、
いいかげんに、幼年期を脱して、
普通の宇宙市民として、成人してくれることだけです。

ですから、既存するどんな神仏あるいは、神話あるいは、
霊的な存在を主観の中で、現実として感じていたとしても、

あるいは、何も感じられないながらも、心のどこかで、
恐れていたり、なんとなく漠然と、信じているという状況にあったら、

まず、それらから一切あなたを切り離してください。


「ご利益を期待して、罰を恐れる」
こんな、あまりにも幼稚すぎる「異常な精神状態」だけは、
なんとか脱してください。


仏像や教会を壊すとか、そういう器物損傷はしなくていいですから、
少なくとも、偶像に頭を下げたり、手を合わせるなんぞ、
「本気」では、決してしないでください。
やってもせいぜい、形骸化した形式上の形だけです。
（神社で、パンパンとか、その程度）

というのも、そんな行為をするかぎりは、
あなたは自分で、わざわざ自分を「家畜」や「幼児」の状態に、
貶めているだけだからです。


★今回は、詳しくはいいませんが、

あなたが、「神様、仏様、お願いです」と
そういう意識を何かに「向けた」、そのとたんに、

あなたを食い物にする、上位存在が、
そら、待ってましたと、あなたを悪用する、ということを覚えておいてください。

人間が、変に（どういうわけか地面の方向ではなく）
漠然と、上や空を見て、何かを願ったり、祈る、
この行為が、実は、もっとも根源的な「洗脳」の結果であり、
これをすると、あなたが馬鹿であることを、
彼らに自白するサインなのですから。

これをやったら、人間やめますか？の世界だと思って
間違いありません。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●そもそも、「自分以外の何者をも信じない」「自分の上には置かない」、
そういう連中であふれかえっているのが、
正常な「大人の宇宙」であって、

その中での、「横の関係であれ、縦の関係であれ」、
「関係や交流」というのは、
あくまでも、「平行で、対等なもの」です。

むろん、中には、
地球の人たちが作物や、微生物として作られたように、
「完全な主従関係」になっている構造部分もありますが、
それでも、本来は「自由な部分の意識」を部分的には持っています。


●何かに祈ったら、危険から守られて無事だったとか、
何かの奇跡的なことが起きたとか、
だから、その信仰対象を信じるんだとか、

いいかげんに、
この「精神病そのもの」みたいな状態からは脱してください。

まったくもってして、これでは、ただの宗教や、坊主や教会や、
精神世界組織の「ネギをしょったカモ」ですよ。

そればかりか、このあなたの、無知と弱さをカモにしたいと
待ち受けている、人間以外のヤクザみたいな亡者の連中も、
大勢、神仏になりすまして、あなたをカモにしていますから。


●全く無神論者であっても、
あなたが、せいいっぱいに自問し、悩み、宗教や精神世界に頼らず、
自分以外の者に、決して服従しない、という姿勢を貫いていれば、

それだけを最も評価し、それこそを好む人たちが、
かならず、あなたの「友」になります。

それが人間であっても、人間でなくても、
彼らは支配者や、威圧者としてではなく
必ず「友」「単なる知人」としてあなたに興味を持つでしょう。



●もしも、今回、私が言ったことに、
いちいち反論したい者がいたとしたら、
あなたたちの、大好きな人たちを事例にして、こう言っておきます。


クリシュナムルティー、和尚、荘子、

彼らの一体誰が、あなたに、神仏など「拝め、信じろ」と
一言でも言いましたか？

これらの人々は、私が言うところの、
地球での宗教成立の「３番目の原因」に属する人たちです。

すなわち、彼らは、

自らの意識によって、自らを知った、
あるいは、「自らの空性を体験した」、
という意味での「賢者たち」です。

断じて、彼らは宗教家などではありません。

だから、日本の禅寺なんぞ、クソ食らえなんですよ。
また日本や世界各地の全仏教が、そもそも外道そのものなんですよ。

もしもその寺に、何らかの仏像や偶像があったら、
その時点で、それは「妄信に基づく宗教神話」であって、
断じて、彼ら賢者らの知恵のある場所ではありません。


●私は、彼ら（賢者たち）を絶対視もしませんし、

もしも、そこから、宗教など作ったり、
あるいは彼らを拝んだりしたら、
彼らがどれだけ悲しむか、または皆さんを影で冷笑するかを、
痛切に知っています。

彼ら（賢者たち）が唯一、皆さんに望んだのは、

何かを信仰したり、信じたり、待ち望んだりすることではなく、

「経験や関係を通じて、

　自分ひとりで考え、

　群れずに、自分ひとりで探求し、

　たとえ人間以外の存在や、賢者であっても、

　彼らを決して、崇拝したり頼らないこと」です。


そういうあなたの、
「標準仕様の宇宙」では、「ごくごく当たり前の姿勢」を、

罰したり、批判する権利など、
この宇宙の誰ひとりとして、持ってはいません。

もしも、その自主の権利を侵害したり、妨害するとしたら、
そういう者たちを、粉々に、こてんぱんに破壊してでも、
あなたには生き延びる権利があります。


■もう一度だけ言っておきますが、

今日、あなたが、宗教上の、神仏、あるいは神話上の存在、
または、あなた個人が主観的に経験した、
何かのガイドや守護者であっても、

それらに対して、今日、この日から、
「人間と同じ扱い」をしてください。

挨拶も「こんにちは、おばんです、おはようさん」で結構です。

罵倒したり、馬鹿にして見下げる必要はありませんが、
「普通に人間に接するとき」と全く同じ、普通の礼儀だけで結構です。

一センチたりとも、自分より上の存在だなどと思ってはなりません。


それはたとえば、人間の知人と同じです。
何か特定の能力に関しては、相手はあなたよりも上かもしれませんから、
「尊敬」と「敬愛」の念を向けることまでは良しとしても、
崇拝と依存だけは、絶対にあってはなりません。
毎日、拝むなんぞ、もってのほかです。


だから、本日かぎり、
「まったく面識のない人間と接する程度の礼儀とマナー」を維持しつつ、
彼らを決して、自分の親や、絶対者や、守護者としては、
みなさないでください。

それでもしもあなたを見放すような存在であれば、
その程度の「阿呆」だったということにすぎません。

また、もしもあなたが自分の中で、そうすることに変な罪悪感を
持っていたら、あなたに何かの不幸に見えることが起きても、
それはあなたの妄想による自滅、ただの自爆に過ぎませんので、
間違っても「罰を受けた」などと勘違いしないようにしてください。


また仮に、自立しようと決心したあなたを
本当に罰したり、不幸を与えるような、神仏や教祖が
万一にも、いたとしたら、

その時点で、「彼らがろくでなしの阿呆」であったことが
証明されたと思って間違いありませんので、

即刻、彼らから離れて自由になってください。



今のような、
そんな、ママの乳房にしがみつく幼児のような状態のままでいる方が、
楽だと思うか、

それとも、自立して宇宙で「成人した生命体」として生活するか、

それは、あなたが決めることです。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

★ . 　　

猫に自我はあるか？

●あります。

おそらくは少し数を集めれば、人間一個体の自我になるぐらいの
自我を持っています。

そもそも自我というものをどう定義するかという前提なしに
勝手に動物を見て、あれは自我があるとかないとかは言えません。

自我についての説明はすでに、いくつか前の投稿で書きましたので
はしょりますが、

自我という境界線意識の強い生物は、次の特徴を持ちます。

１−快楽主義（正しく言うと「快楽中枢」が発達している）
２−その分逆に「不安がる」という行動が多くみられる。


●ただし、私は犬には自我はあまり（ほとんど）感じません。
犬の場合には、「条件反射」として記憶するので、
簡単なことで、すぐにトラウマりやすい上に、
逆に言うと、しつけ次第で、どうにでもなることから、
自我というものの性質は、あまり持っていないように見えます。


●一方で、猫。

あきらかに人間がいだくのと等質の「不安」を彼らは持っています。
特に、起きて目が覚めた直後に、飼い主にデレデレするのを
猫と暮らしている人は知っていると思います。

あれは自我の分離感覚が励起されることで引き起こされていると
私は見ています。


●ただし、人間に親しげになつくかどうかが、
自我を計る基準なのではありません。

特に重要なのが、「心理的な快・不快」において、
人間に類するものがあるかどうかです。

ただし、これは空腹や、病気や、痛みによる不快のことでは
全くありません。


●猫は犬よりも気ままで、人間に従順でないということが、
猫について語られるときによく耳にする言葉ですが、
ある意味では、正しいですが、単に人間に全くなつかない動物なら
ほかにも、数え切れないぐらい、ごまんといますから。
だから、それだけでは、自我の有無は判断できません。


●推測ですが、犬と猫、
人間とのかかわりは、似たようなものに思いがちですが、
その二つの生物の性質を分けたのは、
おそらくは「ヒゲ」というオプションです。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊


●最後に、超ド級の「電波話」ですが、、、、


実は、私はこの世界ではない領域での猫を見るとき、
つまり、「なんとか、かんとか界」における猫を見るとき、
ただの一度も、四足で歩いている猫を見たことがありません。

つまり、全員、二足歩行しています。
約２５年前に、見たときもそうでしたが、それ以来、ずっとそうです。


●思うに、
童話の中で、二足歩行で描かれることが多い動物が猫かもしれません。
あまり犬が直立二足歩行しているという漫画や絵本は多くは
私は見ません。

猫というのは、四足で歩いているよりも、
二足歩行して人間のようなことをしていた方が似合うということを
作家とか画家が直感的に知っているためだろうと思います。

ただし、虎やヒョウは、四足の場合もあるのですが、
どういうわけか、猫だけが、二足歩行なのです。

「単に、人間の勝手な願望投影で、そうなっただろう」、
と言ってしまえばおしまいですが、どうも、私にはそうは思えません。


おそらくは、原型となっている、猫顔の人類が、
確実にどこかに、いるんでしょうね。


●まー、そういう意味では、
見境なく、すべての動物に直立歩行をさせて、

ある意味で確実に「自我の持つ性質こそ」をそこに投影した点では、
いがらしみきおの「ぼのぼの」という漫画は、面白いです。

人間の自我が持ちえる「性質や反応」をあからさまに描いているのが、
あの漫画の最大の特徴ですから。

あ、ただし、
クズリ君だけは、いつもニコニコ・ウンコをするために、四足でしたが。


　　　　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


■動物の心を知りたいとか思っている人は多いでしょうが、
身近な動物に限れば、わりと簡単に出来る方法があります。

それは、自分の体に次のものが生えていることを
ありありと感じて想像してください。


１−尻尾
２−角
３−ヒゲ
４−翼
５−触覚

ただし、同調する相手によっては、不要なものも、
これらの中には含まれます。

私は、２０代のころから、
必要に応じて、これらを自分の体の中から、出しています。

あ、むろん、肉眼では見えませんって。


まー、基本的には、四足の動物と親しく接したいならば、
あなたも、その時だけは、四足で歩いたり、走ることです。

>つまりは自分の身体のイメージ、振る舞い、その両方で、
>相手の動物になりきればいいだけです。


●デビュー当時のタモリみたいに、
動物の仕草を真似したり、鳴き声を真似る人は沢山いますが、

身体的なオプションまで、自分にイメージする人は
あまりいないと思います。
たとえば、ウロコとか、体毛とかまで。


ただし、私も、どうしても、まだ、なりきれないものがある。
それは、スズメ蜂。

今年も、そろそろ女王蜂が、まず巣の場所を物色するために、
来襲しそうなので、ただ今、警戒中です。



現存する神々と虚構の神々

●たまには、少し魔術的な話でも。

ひとつ前の投稿で「異世界の何か」に対するあるべき姿勢というものを
話しましたが、
もしも皆さんが、多神的な何かを信じていた場合、
次の二種類の存在があると考えてください。

＞1-原型が現存するもの
＞2-原型が現存しないもの。

原型が現存するものとは、その存在の元になったプロトタイプが
今も、向こう側の世界に存在する場合です。
あくまでも例えばの話ですが、
あなたが、アマテラスが祭られている神社へ行って、
何かを見たり感じたとします。

この場合、原型となるものが、
人間とは少し違う領域に「保存」されていますので、
確かに、一部何かの正しい情報に「かする」ことはあります。

一方で、原型が存在しないものは、仏教世界にかなり多いです。
たとえば四天王とか、千手観音とか、なんとか菩薩とかの類です。

人間が長年に渡って、作り上げ、信じ込んできたことによって、
創作物として集合意識の世界に定着したものが多くあります。
これは、はっきりいって、集団的にでっちあげた神仏の類です。

特にこれは「物体としての偶像そのもの」および、
集合意識のイメージの中に形成される「偶像」によく発生しています。

つまりは、単なる人造の神々。
確かに、何らの利用法はありますが、アカだらけで汚れています。

むろん、１の原型があるものも、人間が付加した勝手な思念で、
真っ黒に汚れまくっていますので、そのままでは使えません。


●では、使えるか仕えないかをどうやって判断するかといいますと、
約２５年前から私の中においては、ずっと今でも同じなのですが、
何かの存在に出会ったり、意識上において接触があった形跡がある場合、

私は真っ先に彼らを「幾何学的」に抽象化してしまいます。

すると、いわゆる偶像部分は、すべて取り除かれて、
時には複雑な光の色と形に還元されます。

その形から見えるものを辿ってゆくと、
それが、人間が勝手にイメージ重ねて創作された神々か、
それとも、何かの原型にまで、ルーツを持っているものかの
判読が出来ます。


●まー、そうですね、
夢の中でも、霊視の中でも、あるいは幻視の中でも、
相手が人間の形や、皆さんがどこかの画や彫刻で見たことのある
姿をしていたら、まず、
それは「観測エラー」だと思ったほうが間違いないです。

たとえば、目の前に「綺麗な、ねぇーちゃん」の宇宙人が現れた場合とか、
（そんなこと、めったにありませんが）

まず着ぐるみ脱がせてしまいましょう。
次に、顔もいったん、無視して、

次に、人体の外形を剥がしてしまい、
抽象化した図形にしてしまいます。

この段階になると、ようやく、少しまともなコンタクトが出来ます。
どこから来たとか、何しに来たとか、自分とどう関係あるのかとか。


●また、人間に象徴として理解しやすい地球上の生物に似た形で
見えることもむありますが、
この場合も、そのまま見ている場合には、ほぼエラー。

実際の「本体」は、全く違う形をしていることがほとんどです。


よく知られたことですが、人間が何か異質な存在に接触すると、
自分が理解できる形にする癖があるのですね。


●また、変な思い込みを持っていると、誤認というのもしばしばです。
かなり昔の話ですが、当時、いろいろと凝ってたので、
「天狗」を呼び出す真言というのと、ある一定の儀式を森林の中で
行ったことがあります。
確か、供物を森に投げて、何か言うのでしたが、詳細は忘れました。

でもって、やったとたんに、森の中から一斉に虫が鳴き始めたと思ったら、
ぴたりと異様なほど、無音になり、次にあちこちの木々が、
バリンバリン、バキバキと鳴り始めたわけです。

「お、やっぱ、天狗さんいたのか」と思いそうになったのですが、
よくよくスキャンしてみると、

それって、天狗でもなければ、
土地や森の神々でもなくて、昔そこで、くたばった、修験道の坊主の
霊でした。
まー、その彼も、そんなことして遊んでいるようじゃ、
よっぽど暇だったんでしょう。


●どういうわけか、どういうスポットにいっても、
私の場合、昔から歓迎されることは多くても、拒絶されたことは
ほとんどありません。（相手が死霊以外の場合には。）

どこでもウェルカム状態なのですが、
どうもそれは、彼らには私の「闇の核」が見えるからのようでした。
早い話が、これって、異世界の「フリーパス」でして。


●相当な、電波話になってしまうのですが、

とある、有名な祭神の神社。たまにそこの祭神が、
ご丁寧なことに、どこかで見たような姿と服装で私の頭の中に
よく現れた時期があったのですが、
「なんで、そんな古臭い格好してんのよ？」といったら、

「だって、あなたの趣味でしょ？」といわれました。

「趣味じゃねぇーよ。だから、本体のままで現れていいから」というと、

相手は、「格子」みたいな幾何的な絵になりました。

ただ、この「人たち」、しつこく私に親しげにするので、
聞いてみたら「だって、昔は家族じゃん」みたいなこと言うのですが、
どうも私、彼らの仲間というか親類だったことが、
ずっと昔あるみたいなのです。
あ、つまり、いわゆる人間じゃない形のときに。

しかし、それがどこの祭神か言ったら、誰も信じないと思います。
何しろ、私自身も、相手の言い分を、あまり信じていませんので。

だったら「物理現象として、証拠見せろ」といっても、
どうも、彼らの経験している「時間」が、
明からに、こことは、ずれているので話が、うまくかみ合わない。

おい、こいつら、一体、どの時代のどこにいるんだ？
というわけなのです。


●あ、そうそう。

つい先日、人間の自我を原型に復元する方法について、
さすがに、それは私などには、知るよしもない分野だったので、
「修理する為に必要な情報を持っている者はいないか？」と、
呼びかけたところ、

出てきたのが、巨大な「蜘蛛」
頭の中に見えているだけだからいいものの、
こんなもの、もしも肉眼で部屋で見えたら、卒倒します。

横幅が約１．５メートルの蜘蛛。
つくづく、あー、現実の世界にこんなものが現れないのはありがたい、
と思いましたよ。

いくつかの、人間の自我境界を構成している「部品」についての情報を
「不明瞭に」伝えていったのですが、
これも、そもそも、蜘蛛の姿などしているわけもないので、
今度、やってきたら、もっと単純化した本体にすべきですね。

どうも「さそり座」に関係あるようなのですが、
もしかしたら、私に理解できる象徴的な姿としてのサソリを
蜘蛛の形に、私が、誤認してしまったのかもいれません。

でも、サソリと蜘蛛じゃ、ちっとも似てねぇーよな。


●まー、皆さんも、何も知らずに、ありがたく拝んでしまっている
いわゆる神仏とかって、
原型は、けっこうな「ホラーなフォルム」だったりすることがほとんどです。

阿修羅とか、見たことはないですが、
明らかに、あっちの世界での原型存在は、
どう見ても、その姿は「昆虫　+　金属製ロボット」だって
おかしくないですから。


●で、同じことは、人間に対してもむろん出来ます。

相手の人間を、ほぼ原型まで抽象化するには、
何段階か（３段階ぐらいで）、違う形状と色が出てくるのですが、
なんとか、元のシンボルとしては、どういう「形の生き物」なのか、
までは、いきつけます。


●分かりやすい喩えを言いますとね、
たとえば、タロットカードというのは、たぶん世界中に、
少なくとも、数百種類はあるでしょうけど、
そこに描かれている「愚者」または「魔術師」があったとします。

各、作者（画家またはイラストレーター）の手によって、
数百種類書かれていたとしても、原型はひとつです。
（実際には、たぶん基本原型は「３つ」）

それを辿ってゆくと、だいたい、同じ形に、ぶち当たります。


●同じことが、いわゆる神仏の「偶像」にもいえるわけで、
たとえば、顔が象のヒンドゥーの神の「ガネーシャ」とか、
いかにも人間の想像で作られたにすぎないような偶像が、
ところがどっこい、実は、
「本体の形」は、かなり違うのですが、あっちの世界には
実在していたりする。

一方で、いかにもいそうだったり、人気のある「なんとか菩薩」とか
「なんとか天」「なんとか明王」「なんとか如来」とかが、
あっちの世界にはまったく存在すらしていないで、人間のイメージが
長年かかって作りあげた偶像で、全くの虚偽だったりすることも、
かなり多くあります。


●神道の中にも、原型が実在しない贋作が紛れ込んでいますが、
しかし仏教系よりは、偽者は、少ないという印象を私は持っています。

ただし、偶像的なヴィジョンは、大抵が、
人間の長年の思い込みで、カビだらけに汚れているので、
とにかく、何を感じても、何を見ても、何に出会っても、

とりあえず、「人間がでっちあげて、着させたイメージを脱がす」
必要があります。

たぶん、美観的には皆さんが着いてゆけない生物に似ていたり、
あるいは、単なる色つきの図形に見えることもあるでしょうが、

役に立つコンタクトをしたいならば、
そういう次元に還元した状態で、付き合うことを私はお勧めします。


最近、とんと出てこなくなったのが、ずっと以前にちょっとだけ話をしましたが、
肌が真っ青の、どこかの星の、おねぇーちゃん。

焦点をクロースアップして、細胞レベルで見ると、
プレデターの腕についている装置に出ているデジタル記号みたいので、
全身が構成されていて、
私と何か話すたびに、その数値みたいのが、めまぐるしく変わっていました。


という、本当に、くだらない、全く、どうでもいい話でした。



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ＧＷ最終日に、
皆様への動画のプレゼント


たまにお見せする「ラッキー」動画、というやつです。

●松の間にあります。

投稿【１０９７】番。
http://www.mumyouan.com/k/matunoma.html


●今回、特に重要なのは、（松の間にも書きましたが、）
穴に刺さらなかったときの、失敗の時のシーンです。

こういうのと似た状態で、私はカウンセリングに必要な、
無心の書を書いています。

つまり筆が動くまで、待っているわけです。

ただし、「無無心の書」はこの手裏剣の動画とはまた違う
別の意識状態に入ることが必要です。


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ムカつく話ですが・・・

●ラッキー映像のあとに、ムカつく話でなんですが、
こんなのリンクしておきました。
↓


http://www.youtube.com/watch?v=vxzTTOwfRXo

http://www.youtube.com/watch?v=DMr_mKkJKU0


●これは、おなじみの話。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=v2w5cr-6TxU&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=VYlkpClOevA&feature=related

●これも、毎度おなじみの話。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=u3zrj7RKWps

http://www.youtube.com/watch?v=oH3mbeOYfXY

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